麻雀用語の解説……要りますかね?
咲とか流行ってましたし…………要らないですよね?(達観)
『東部連合』首都・
エルキアの王城に当たる、
その中央塔、日本庭園を思わせる中庭に4人の姿があった。
……一人は木箱にその身を隠し、サンサンと降り注ぐ太陽光から出来うる限り離れようとしているが。
それ以外の三人、カイに巫女にいづなは、中庭に置かれた
「そっちは陬雀のルール、分かってんか?」
「もうバッチリ。巫女さんは今さら聞きたいこととか無いよね?」
「当然やわ。……いづなもええな?」
「任せろ、です。いつでもやれるぞ、です」
フンス、と鼻息を吐いて答えたいづなに、巫女は笑顔を向ける。
「こっちは準備完了や。そっちもええの?」
この真っ昼間という環境下では
ただでさえ、こうして木箱に隠れていても、日光を捻じ曲げるための魔法を編み、展開し続けている訳であるし。
このままではそもそも勝負にならないのだ。
人間が一対二の勝負を、しかも相手は
おまけに勝負のルールは精霊量が多い方が有利というおまけ付き。
それでもカイは自信たっぷりに。
「ん、オッケー。じゃあプラムきゅん。魔法で陬雀に決めてたルールを盛り込んでくれる?」
いづなの片手を借り――いや、爪を借り、傷つけて血を滲ませた指先を木箱の前に差し出す。
すると木箱は小さな窓が開き、そこにカイの指先を引きずり込んで……。
「キャッホー☆ 元気出ましたぁ! うぅいやぁッ!!」
妙な掛け声と共に同時に出て来た幾何学模様の魔法陣。
それが
「はぁ……はぁ……。これでルールとして設定した、精霊量に比例した優位性、パートナー同士の手牌の共有、そして
息を荒げてそう言った木箱は、どうやってかズルズルと動いて、カイの膝の脇へと移動する。
その木箱を優しい手つきで撫でながら、
「じゃあ巫女さん。始めましょうか」
「連れがそんな調子で、ほんまにええの?」
「手加減しねーぞ、です」
「どうぞどうぞ。では、お願いします」
カイはペコリ。とお辞儀して、すぐに真剣な面持ちで卓上を見据えた。
自動卓により牌は混ざり、各々の手牌がせり上がって。
精霊量に比例した配牌ゆえに、自身の手牌はまるで
「最初の親はそこの
「あ、ご心配無く。私の相方はあの人なんで」
巫女の問いかけにあっけらかんとそんな事を言ってのけたカイが指差した先にあるのは……庭園内の池。
その先に、
「ハ~ァイ☆ 呼ばれて飛び出てライラちゃ~ん♪ めんどくさかったけど盟約に誓った賭けに従ってこんな所まで来てあげたわよ~」
元気にその姿をアピールする
巫女といづな、
「お前、どうやってここに来やがった、です」
先に口を開いたのはいづな。あからさまに威嚇しながらライラに言うが。
「あ、僕が運んで来ましたぁ。もちろん、今までお二人の五感ですら分からなかったのは僕の魔法のせいですぅ。お二人が気に病む必要はございません! 僕が優秀だっただけですぅ。ごめんなさい」
代わりに説明したのは木箱の中のプラムで、ついでに今まで誰もライラの存在に気が付かなかった理由も合わせて説明した。
「ほんなら、元からカイとそこの
「私、一度たりともプラムきゅんと一緒に戦う。なんて言った覚え無いよ? ルール決めや擦り合わせの場に一緒に居ただけだもん」
「なるほどなぁ。……してやられたっちゅう訳か」
思わずため息をつき、肩の力を抜いた巫女は――だが。
それでも、だからどうした。と気持ちを入れ替える。
あの脳みそ
「
唐突に響く、カイの声。
未だにライラの手番で、
手を伸ばし、対面の
「
カードゲームで言う所の、先攻第一ターン目キル。通称ワンキルと呼ばれるそれと、まるで変わらない、駆け引きという勝負の醍醐味全てをあざ笑うその言葉を、言い放った。
まぁ念のため説明しておくと、
自摸→和了牌を引いたぞ。
天和→死ぬがよい
国士無双十三面待ち→死ぬがよい
トリプル役満→オーバーキル
以上です。
では、次回もお楽しみに……。
頑張ります。