blank page   作:瀧音静

41 / 46
最近どの小説もなんですけど、書いててもの凄く楽しい。
絶好調とは少し違って、書くのは遅かったり、遅々として進まなかったりするんですが、それでも書いてる間中ニコニコしながら書けてます。

じゃあ早く更新しろよってなるかも知れませんけど、前述の通りまっっっっっっったく進まない日もあるので多めに見て下さい……。

というか特にこのノゲラ二次は消して書いての繰り返しなので本当に……。


決定打(スルストライク)

「【確認】勝負の内容は?」

「焦らないの。まずは内容じゃ無くて、勝負する環境について決めようか?」

 

 座ったままのカイを見下ろしたイミルアインは、急かすように言う。

 

「【明白】当機対カイ。一対一」

連結(クラスタ)なんてやれるのに? 信用出来ないよ?」

「【不服】連結(クラスタ)する必要性皆無。当機だけでカイに勝てると判断」

 

 笑わせるな、と。ただの人類種(イマニティ)に何が出来る、と。

 その人類種(イマニティ)である『  (くうはく)』につい先日、特殊なルールと環境、条件だったとはいえチェスで負けた事を棚にあげ、言い放ったイミルアインに、後ろからツッコミが飛ぶ。

 

「貴機はあくまで『旧E連結体(アエルト・イミル・)第一指揮体(クラスタ・アイン)』にしか非ず。決定権は『全連結指揮体(アインツィヒ)』である本機にある」

 

 どこからか現れたイケメン燕尾服の機凱種(エクスマキナ)

 全権代理者に当たるその機体は、イミルアイン単独での勝負を当然許さない。

 何故ならば――、

 

「連結による意思の共有により『愛しき人(シュピーラー)』に関係する要求を確認した。しかしその要求は勝負に参加した機体にしか適用されぬ。よって貴機の独占となり、貴機以外の機体はこれを承認しない」

 

 (シュピーラー)の独り占めとか許すわけねぇだろ。という考えが、他の機凱種(エクスマキナ)にあるためである。

 もちろん、見た目が男であるこの『全連結指揮体(アインツィヒ)』にすらであり、

 

「だ~か~ら~、俺は俺って証明したし、誰とも愛を育まないって言っただろうが!!」

 

 どれだけ声高に空が叫んだところで、まるで意に介さないせいで……。

 

「【懇願】ご主人様が困っている。当該機、並びに連結(クラスタ)機は退いて」

 

 と、どれだけイミルアインがお願いしたところで退くはずも無い事は明白。

 ――であるならば……。

 

「別にいいよ? 私は一言も連結(クラスタ)状態での勝負を却下してないし、一対一にはならないでしょ? って聞いただけだし」

『なっ!?』

 

 その場に居た、『  (くうはく)』並びに機凱種(エクスマキナ)以外の全ての人間が、驚きの声をあげた。

 ジブリールは機凱種(エクスマキナ)の実力を知っているからで――。

 いや、ジブリールだけで無く、プラムも、ステフも、全員が、一度空が負けるのを見ているのである。

 ――正確にはチェスにおいての引き分けだが、その引き分けも負けであるとルールに組み込まれた以上負けは負け。

 『  (くうはく)』としてでは無いにしろ、空が敵わなかった相手にカイが勝てるとは、正直誰も思えなかったのである。

 

「【疑問】挑発のつもり?」

「全然? だって、負けるつもり無いもん」

「……貴女の思考が理解出来ぬがつまり、我らを束にしても絶対に勝つ自信がある、と?」

「じゃないと勝負受けなく無い? 必勝の鉄則は、勝てない勝負は受けないこと。受けた時点で勝てると思ってるからだよ?」

「【慢心】論ずるに値しない。今すぐ勝負を」

 

 苛立ちがあるのか、やや口調が強くなったイミルアインは、さっさと勝負を掲示しろとカイに迫る。

 それを受けてカイは――、

 

「証明問題って知ってる?」

 

 と、機凱種(エクスマキナ)達へと質問した。

 同時に頭を抱える空。

 当然皆の意識はそちらを向くわけで。

 

「空? どうしましたの?」

 

 ついでにステフがその行動をした理由を聞いちゃったりするわけで。

 

「まさかここに来てその言葉を聞くとはな……。なんでよりによって学校の授業でやるような問題なんだよ……」

「にぃ、勉強できない。……頭悪い、もん、ね?」

「出来のいい妹と比べないでくれ。あと、勉強が出来る=頭がいいではナッシンッ!! 勉強が出来ようがアホなんざ一杯いる。……ステフとかな」

「ちょっ! 聞き捨てなりませんわねぇ!! 私のどこがアホですのよ!!」

「自覚無い時点でアホですぅ。ま、勉強は出来るステフ様は、大人しく机に齧り付くように政務を全うするのがお似合いですぅ」

 

 強烈な不意打ちを食らったステフに追い打ちをかけるプラム。

 

「【簡単】AにおいてBはCという事が成り立ち、よってB=Cである。というように証明する問題の事」

「正解正解。勝負の内容はソレ。証明問題」

「理解不能である。勝敗は? そもそも問題はどのように提示するのか?」

 

 そんな空達をよそに、進め始めたイミルアイン達は、馬鹿にするな。と証明を簡易的に説明し、さらなる情報を求める。

 

「貴方たち機凱種(エクスマキナ)の勝利条件は、私が証明できないこと。逆に私の勝利条件は貴方たちが納得出来る証明をすること」

 

 連結されたいくつもの瞳に写されたカイが出した勝敗条件は、奇しくも先日行ったカイ対アズリールと同じように、相手に委ねるものであり。

 

「さらに理解不能である。例えその証明が正しかったとしても、我らが認めねば貴女は勝てぬでは無いか!」

「だから――だからこそ、この証明問題なんだよ?」

 

 疑問を口にした『全連結指揮体(アインツィヒ)』に応えるように、今回カイが証明する内容を宣言する。

 

「勝負の内容は貴方たちの言う『意志者(シュピーラー)』≠『空』の証明。ただし、それはもう空本人が証明しちゃってるから――」

 

 勝負の内容を聞いたときに思わず口を挟みそうになったイミルアインと『全連結指揮体(アインツィヒ)』は、その後に続く言葉を聞いて、思わず息を飲んだ。

 

「空の言った『空は空。何者かは自分が決めること』この文言及び、同じ意味の言葉の使用を禁止。これをルールに組み込むよ。だからさ、私は――空の言うクソかっけーゲーマー様が空じゃ無い証明を、貴方たちの望む形で証明する」

 

 それでその証明が正しかったら、貴方たちは否定できる? その証明を。

 そこまで言わずとも。そう顔に書いてあったとしても。

 正しくたどり着けるだろう。機凱種(エクスマキナ)ならば。

 ――何せ、その答えを求めて、彷徨い続けていたのだから。

 影を追い、独り相撲に興じてまで、探していたのだから。

 

「理解した。ならば、その内容で勝負しよう」

「【宣言】出来るはず、無い」

「納得してくれたみたいだし、盟約に誓う前にお互いの要求の確認ね。イミルアインは……いや、機凱種(エクスマキナ)は何を要求するの?」

 

 楽しそうに足をばたつかせ、プラムを抱きしめたカイの顔は、それはもう満面の笑みだった事を、対戦相手である機凱種(エクスマキナ)達は、気付くことは無かった。




まずは聞こう。
プラムとのイチャイチャどこ行った!!?
そして自答しよう。
書こうと思ったけど200%18禁になるんだよ!!


とりあえず落ち着きました。
と言うわけでカイの好きにさせるとプラムきゅんの貞操とかマッハなので、誰か健全にプラムきゅんとイチャイチャする二次創作書いて。

切実に。ヒルフェ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。