blank page   作:瀧音静

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気が付けば一ヶ月とか感覚を開けてしまい申し訳ありませんでした。

幼女戦記の二次に力を注いでたとか、ゆうがくの方のリザルトに追われていたとか言い訳はあるんですが、本当にごめんなさい。




机上妄言(リーブズアフィール)

「【簡潔】ご主人様と当機が行う会話への参加、これの禁止」

「つまり誰かを会話に割り込ませてそこにチェーン組めば会話に参加出来るのね? ナイトショットと同じ裁定でOK?」

 

 睨み付けるようなイミルアインの緯線を受けながら、コンマイ語(初級)でイミルアインの要求の不備を突くカイ。

 

「【疑問】チェーン? ないとしょっと? 理解不能」

「無理矢理三人の会話にしちゃえばそんな要求無いも同然でしょって事」

 

 分かる人間にしか分からない説明なだけに、疑問符を浮かべるイミルアインだが、分かる人間である『  (くうはく)』達は腹を抱えて笑う有様。

 言うなれば自分が分からない会話を自分以外の女と楽しく会話している。と認識できてしまう状況が、イミルアインに取って面白い筈も無く――。

 

「【訂正】私とご主人様との間に、あらゆる状況で入ること。これを禁止する」

 

 今度はきっぱりと言い切られてしまう。

 すなわち、邪魔するな。と。

 

「はっきり言っていいよ? 私と空に関わるなー! って」

 

 しかし、ニヤニヤしながら過大解釈とも言えそうな要求の確認をするカイは、ソレすらも予想通りであるかのように、変わらずプラムをいじっている。

 うなじに顔を埋めての匂いを嗅ぐ、という行為から、いつの間にか頭を撫でる。だの、耳たぶをイジるだのに変わっているのだが……。

 

「貴女の認識通りで間違いは無い。『全連結指揮体(アインツィヒ)』として肯定しよう。……だが、本当にそれで構わぬと?」

「負ける気無いのに何を要求されても一緒でしょ? なんならその要求に『空の性癖と見られるシチュエーションの説明』を加えてもいいよ? どーせ画像だけじゃ全部は把握しきれてないんだろうし――」

 

 事もあろうに、さらに相手の要求を重ねるカイがそう言ったとき、高速で動いた存在が二つ。

 一つは当然イミルアイン。目を輝かせ、何なら涎すら垂らしてその情報を欲しがっていて――。

 もう一つの存在は……。

 

「……カイ、裏切る……の?」

 

 涙目で自分の兄の性癖を、自らの胸の中にのみ秘めたい白。

 

「白ちゃん、大丈夫」

 

 けれどもプラム越しに白の頭を撫でるカイは、慰めるために――そして、自分に言い聞かせるために言葉を紡ぐ。

 

「『  (くうはく)』に敗北は無い。でしょ? 私だって(かた)ってる側だけど、それでも『blank(くうはく)』。使わせて貰ってる身で負けるなんて、ゲーマーとして恥ずかしいじゃん」

 

 先ほどから繰り返す、負けない発言のその根幹。

 どんなに劣勢であろうとも、勝ちへと持っていくために動けたその原動力の一つ。

 ゲーマーとして、そして、()()()()として、本物に負けていられないとするその気持ち。

 

「だから安心して――空とイチャイtyふもが」

 

 白を安心させる材料を開示した後、白がストップを強引に掛ける言葉を口走ったカイは、案の定小さな手のひらで口を押さえられた。

 

「それ……以上、は、ダメ……っ」

「妹よ、カイに対してだけちょーっと行動早すぎない? (ないがしろ)ろにされてるみたいでにーちゃん傷つくんだが?」

 

 顔を真っ赤にしながら首を振る白と、妹に苦言を呈する空。

 高速でそれまで膝の上に抱いていた存在が離れ、しかも撫でられてなだめられている様子は、どうやら空には面白くない様子。

 

「でもさ空。こうして顔を近づけると一気にキマシタワーの展開に早変わりなんだけど……嫌い?」

「お姉……様」

 

 まるで空の指摘をあざ笑うかのように、むしろ煽る勢いで白に顔を近づけ見つめるカイに対し、ノリノリでピンクで百合色定番の言葉を吐く白。

 

「……」

 

 思わず沈黙して、脳内マイメモリーに保存するべく網膜に焼き付ける勢いで見つめる空だったが、

 

「望むなら寝室でおんなじ事してもい~よ? ……けど生殺しか」

 

 そんな素敵提案をされるもそう、白が居る限り十八禁な訳で。

 そもそも致せてないわけで。

 それはカイが言うとおりに生殺し以外の何ものでも無い。

 

個室便利空間(オナヘヤ)……検討すっかなぁ」

 

 その結論に落ち着くことは、健全な男児であるならば仕方が無い事だろう。

 

「【憤慨】当機よりご主人様とイチャついている。到底許されない」

「そりゃあ同じ人類種(イマニティ)ですもの。同じ種族じゃ無いと分からない事もあるんだよー?」

「【早急】見ていられない。即時勝負へ移行することを望む」

 

 もはや口調からもイミルアインがキレている事が分かるが、分かった上でカイはどこ吹く風。

 変わりなく煽りを織り交ぜつつイミルアインの神経を逆なでしていく。

 

「私の要求がまだだし盟約に誓っても無いからね? まぁ、私の要求は決まってるんだけども」

 

 急かされた為、渋々といった感じで自分の要求を切り出したカイ。

 その要求は……。

 

「まぁ、映像を撮影し、ソレを出力できるみたいだし? 『私とプラムきゅんの愛の情事の一部始終の撮影、及び私の望むタイミングでの再生出力』かな」

 

 カイはカイのまま。結局プラムに関するものだった。

 ――これまでのどの要求よりも中身がピンク色に染まっていることを除けば……であるが。




と言うわけでブレないカイなのでした(ちゃんちゃん♪)

今回の勝負が過去最高に長くなりそうな予感に恐怖を感じつつ、次話がなるべく早く更新出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

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