blank page   作:瀧音静

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…………(目逸らし)。

ほんっとうに申し訳ありません!!
大変遅くなりました! お、お待たせしました!!


始動(オールグリーン)

「ちょっ!? カイ様ぁ! 僕誰にも見られたく無いんですけどぉ!?」

「安心しろプラム。どう足掻いてもお前は変態キャラだ。今更何したところでそのキャラが覆ることは無いし、何をされたとしても俺は対応を変えない」

 

 何故か要求に巻き込まれる形となったプラムが抗議の声をあげると、気にするな。と爽やか笑顔でサムズアップする空。

 

「にぃ、本心……は?」

「おねショタになるだろうから是非ともやって欲しい邪魔はしない」

「カイ様ぁ! 僕絶対嫌ですからねぇ!!」

 

 欲望に忠実な十八歳の空の真意など知らぬ、と涙目ながらに訴えるプラムにカイは何を言うかというと……。

 

「でも、血でも汗でも涙でも無いものを飲ませてあげるって言ったら?」

「へ?」

 

 どう考えても謎の光さんなどでは対応できず、シーン丸々をカットせざるを得ないような絵面を想定させる言葉であり。

 

「ちょっ!? 何をおっしゃってますのー!!」

 

 話を聞いていただけのステフが、思わず赤面して叫ぶような無いようであり。

 

「……妹よ。エロスはダメだが、生き物が――例えばコウモリが液体を飲む映像を見るというのは有りか無しか」

「有り寄りの、無し。飲む器、や……飲む液体、に……よる」

 

 そのシーンを見ることは許可されるかを監督に聞く程に、誰にとは言わないが魅力的な提案だった。

 

「……それ、本当ですぅ?」

「何? 私がプラムきゅんに嘘つくとでも?」

「結構騙された気がするんですけどぉ。……でもぉ、正直どんな味かは興味がありますのでぇ――」

 

 モジモジとカイの膝の上で身体を揺らすプラムは――。

 

「一回だけならぁ、いいですぅ」

 

 未知の味を前に……折れた。

 

「と言うわけでお互いの要求が決まった訳なんだけど」

「【早急】勝負へ」

「待って待って、焦んないで。ここに居る全員に聞かせちゃっていいのかなぁ?」

「【不明】何が言いたい?」

 

 振り返ったカイに対し、即座に勝負に移ろうとするイミルアイン。

 しかし、それを遮り意味深な発言をしたカイは――。

 

「『遺志体(プライヤー)』の残した気持ち……誰にも知られたくないでしょ?」

 

 全機凱種(エクスマキナ)を凍り付かせる言葉を吐いた。

 何故その事を知っているのか。

 どこからどこまでを認識しているのか。

 そもそも、ただの人間が一体どうしてその事を口にしたのか。

 聞いた以上警戒するのは必然で。

 しかし、それでもなおこの勝負に勝つ自信があるという事実に、全連結指揮体(アインツィヒ)は静かに動揺する。

 負けるはずなど無く、勝って愛しき人(シュピーラー)である空の性癖を知り、今度こそ同意の上での機体繁殖を行う。

 たったそれだけであったはずが、彼女が口を開くにつれて、都度状況が変わっていく。

 一体この人間の女は、何を求め、何を願い、何のために行動するのか。

 それが理解出来ないほどに、目の前のカイから、色が抜けて見えたのだ。

 

「【疑問】何故その事を知っている?」

 

 爆発的な殺気をもって、カイへと凄みながらイミルアインは尋ねるが、残念ながらカイはジブリールの鎌にすら動じること無く殺されることすら厭わなかった過去があり――。

 当然の様に効果は無い。

 いつも通り、あっけらかんと、

 

「私はそういう存在だから。分かった? 私がこの世界で『  (くうはく)』以外に負けていない理由が」

 

 ひょうきんに。ふざけたように言うだけで。

 一層機凱種(エクスマキナ)達が首を捻る。

 このような人類種(イマニティ)は、過去出会ったことが無い、と。

 故に――、

 

「貴女を理解すれば、解析すれば、我らも今以上に同じ人類種(イマニティ)である愛しき人(シュピーラー)の事が分かるだろう」

 

 既に隠すこと無くイミルアインを含めた全機体との連結を完了した全連結指揮体(アインツィヒ)は、様々な証明の道筋を思案する。

 どのような道のりでも、反論して瓦解させられるように。

 証明を根底から覆すために。

 『遺志体(プライヤー)』の事を口にした、この人類種(イマニティ)に勝つために。

 

「勝負の内容は証明。私が『~~だから、こう。結果~~はーーという事』という形で持論を形成していく。貴方たちはそれに対して指摘し、私の証明を崩す。私が証明の材料を使い切るまで崩すことが出来れば貴方達の勝ち」

「逆に、崩すことが出来ずに『意志者(シュピーラー)』≠『空』を証明されれば我らの負け」

「いえすおふこ~す! さてと、んじゃあ機凱種(エクスマキナ)の皆様方、空間断絶? あるいは空間跳躍? どっちでもいいから誰からも聞き耳立てられない所に連れってってねー」

 

 緩く、軽く。それが勝負開始の合図だと言わんばかりの口ぶりで言葉を発したカイは右手を掲げる。

 意味を理解し機凱種(エクスマキナ)全員が手を掲げて――。

 

「『盟約に誓って(アッシェンテ)』」

 

 互いに宣言した直後、エルキア城内から、カイと機凱種(エクスマキナ)全員が、姿を消した。




蛇足編に入ってからカイがただの変態になってる気がするのは気のせいですかね?
あ、そうそう。この作品に評価、感想、お気に入り、しおりして下さってる皆様方、本当にありがとうございます。
ぶっちゃけた話気が付くと一言評価とか貰ってまして、寝てる場合じゃねぇ!って事でこうして書いてたりします。

皆様の応援でここまで書けておりますので、これからもよろしくお願いします。
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