blank page   作:瀧音静

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しれっと更新しとけばネタに詰まってたとかバレへんやろ……。

こちらではおよそ一ヶ月ぶりの更新です。
ご無沙汰しております。

二次創作だの定期更新だのなんだので~とかいう言い訳は置いておいてですね、一つ事実確認を。
ノゲラ二次創作というか、ゲーム考えてノゲラ風にアレンジしてギミック作るって、普通に難しくないです?
いや、ネタがある内はいいんですよ。
問題は今回みたく、ラスト以外何も思いついてないぜひゃっほいみたいなネタなのでして。
いきなりラストとか面白みもクソも無いので間に何か入れようと考えて沼に肩まで浸かっておりました。

では、大変お待たせ致しました……。


第一主張(ストレートアンドダブル)

「おぉ~、絶景かな絶景かな」

「随分余裕であるな」

 

 カイが飛ばされたのは、銀河とでも表現しようか。

 満点の星々に彩られた宇宙空間――のような場所。

 宇宙空間とは違い、呼吸は可能、無重力ですら無いその場所に、カイはしっかりと立っていた。

 立ってはいたが、どこを踏みしめ、何故そのような事が可能なのかは理解出来ず、そもそもそれは勝負には関係ないと、すぐに考えることを止めた。

 

「だって~、勝ち確の勝負なんだもん」

「【笑止】負けない」

「……さて、問題定義である。我らの言う『意志者(シュピーラー)』が、空ではない。この事を証明して見せよ」

 

 メラメラと炎を燃やすイミルアインと、それを制することも無く、ただ淡々と勝負の導入に入るアインツェヒ。

 不思議宇宙空間をある程度眺めていたカイは、ようやくその口を開いた。

 

「リクは大戦中に言ったよね? いくつかのルール。具体的には六つのルール」

 

 連結した記憶を辿り、確かに実在したそのルール。

 『遺志に誓って(アシエイト)』から『同意に誓って(アッシェント)』に変わった、その節目。

 

「そのルールは、どれか一つでも違反したら『負け』。それを胸に大戦の終結を願った」

 

 どの機体かが頷いたかもしれない。

 けれども、連結されているイミルアインやアインツェヒにしか確認できないはずのそれを、カイはあたかも見ているかのように続ける。

 

「じゃあ、()()()?」

 

 分かりきっていることだろう。

 そして、知っているはずだろう。

 

「勝った。以上である」

 

 口を開いたアインツェヒにしかし。

 

「ぶっぶー! 勝ててなんていませ~ん! だってー、『勝ち』にするためには大事な要素が抜けてるんだもんね~」

 

 盛大に煽る様に、茶化すように。

 腕で大きくバツを作ったカイは、根本的な部分を尋ねる。

 

「勝ったというなら教えて? 勝者は誰?」

 

 暗躍した幽霊達? しかし、誰の記憶にも、何の記録にも残らない彼らを、『勝者』とするのは無理がある。

 知られれば、負けの筈なのだから。

 生き残った人類種(イマニティ)達? 生き残った、というよりは生き残れた、という表現に近く、生き残るだけで勝ちならば、他の種族も等しく勝ち。全種族が勝ちの引き分けにしかならず、『勝者』という定義には当てはまらない。

 では、暗躍し、活躍し、かつ生き残った機凱種(エクスマキナ)? 大戦を終結させるために膨大な数の犠牲を出しておいて『勝者』? そもそも、誰も殺してはならない。とルールにある以上、違反している。

 ならば、唯一傍観を決め込んで、不戦勝を手にし、唯一神となったテトか?

 

「でも、テトちゃんは本当に望んだかな?」

 

 どこまでの思考を読まれ、どこまでを口に出すか躊躇った機凱種(エクスマキナ)は、反撃の言葉を詰まれていく。

 テトが唯一神になることを望んだのか――そんなもの、分かるはずが無い。

 けれど、実際にその座に着いている以上、望んだと考えるのが自然。

 しかし、その事がテトを勝者と呼ぶにふさわしいものか……。

 

「まぁ、その質問の答えは私も知らないし、どーでもいいんだけど」

 

 こんな素敵な世界を作ってくれたしね? と微笑んだカイは、証明問題最初の証明。

 前振りを終え、最初の主張を機凱種(エクスマキナ)にぶつけた。

 

「最後まで勝者たり得なかった『リク』が、常に無敗である『  (くうはく)』の『空』と同じとは思えない。よって、この二人は(ノットイコール)である!」

 

 指さして、高らかに。

 その事実を突きつけたカイへ、イミルアインは即座に反論する。

 

「【否定】『リク』個人に対し、『  (くうはく)』というユニット名を出すのは不適切。『空』単体で考えるのが妥当」

「そして、『空』個人であるならば、我らは一度勝利している。よって、『空』は無敗に当たらず、敗北している事実があり、我らの『意志者(シュピーラー)』と同じでは無いという否定には繋がらない」

 

 続くアインツェヒにより、最初のカイの証明は納得出来ない、と否定される。

 さらに、

 

「また、『意志者(シュピーラー)』は未勝のままではなく、一度『遺志体(プライヤー)』に勝利している。……あれを勝負と取るかは個人差があるだろうが」

「? ……あー、告白の時のか」

 

 アインツェヒの口から出てきたのは、リクがシュヴィに告白をしたとき。

 問題、と銘打ち、確率を求めた質問にシュヴィは不正解し、リクからのプロポーズを受けた。

 それを勝負と取るかは不明。しかし、勝負と取るならば確かにそこで一度勝利していたと言える。

 最初の主張を砕かれ、さらには主張の元を否定されたカイは、不思議と上機嫌に笑っていて。

 怪訝な顔でカイを見つめる二体の目に気付いたのか、笑った理由を話し始めた。

 

「いやーだってさ。独自解釈を作中キャラにぶつけられるって、私今すっごい贅沢やってんだなーって」

 

 無垢なる笑み。

 純粋な楽しさからくるその表情は、一瞬の内に影に潜み、

 

「んじゃあ、次ね」

 

 敗北を全く考えていない少女から、二つ目の主張が繰り出された。




さ~て次はいつ更新出来るかな~(白目)

まぁ、時間を作りながらゆっくり考えていきますので、頭の片隅で応援よろしくお願いします。

もし応援して下さっている方が居たら、プラムきゅんメインの二次創作を書いて、ツイッターにて叩き付けてくれると涎と血を垂らしながら喜びますので御一考の程よろしくお願いします。

感想もやる気出るのでそちらの方も是非是非(書けるとは言って無い)

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