悪と正義のBe The One   作:ヴラド·スカーレット

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どうもはじめましての方ははじめまして、
私を知ってる方はお久しぶりです♪

ドーモ、ヴラドさんですよー(*´∀`)

まぁ、久しぶりの投稿が夏ですが…
今年はかなり忙しいので更新ペースは期待しないでね?( ̄▽ ̄;)

では、新しい物語の開演です!!

あ、注意事項ですが、
・流血沙汰が無理な方
・原作ストーリーとは違う内容が嫌な方
・キャラ崩壊が嫌な方
以上に当てはまる方はブラウザバッグで、
それ以外の方はゆっくりしていってね!!


序章-方程式を記す者-
始まりの方程式


コツン…コツン…

 

 

 

暗闇廃館の廊下に響く足音。

 

辺りを照らすのは月明かりのみ。

 

しかし、歩くにつれて廊下の奥から何かの息遣いが聞こえてくる。

 

 

 

『ケケケ…今日もまたバカな人間がやってきた』

 

 

 

獣のような息遣いと共に地下深くから響くような声、そして奥から漂う不快な臭い。

 

しかし、歩くのを止めず寧ろ声のした方へとドンドン進んでいく。

 

 

 

しばらくして、広いホールのような場所に出た。

 

先程までと違い、天井の一部が大きく崩れている為、月明かりでとても明るい。

 

そしてホールの奥には大きな巨体の獣がこちらを見ていた。

 

 

 

『今日の獲物は今までのヤツよりも旨そうだなぁ…』

 

 

 

獣がこちらに近寄ってきたことで月明かりに照らされその姿を目の当たりにした。

 

 

 

それは全身に宝石を纏った醜い豚のような化け物であった。

 

奥には人骨、濁った目玉、腐りきった人の臓器や腐りすぎて肉が溶けて骨が見えている頭部等が散乱していた。

 

そして目の前にいる化け物は俺を獲物としか認識できていないようだ。

 

 

 

『今日は何処から食べようか…悲鳴を聞くのも飽きたし、一口で食べてしまおうか…』

 

 

 

化け物が出してきた被害が予想よりも遥かに多いことを認識しなおした。どうやら思っていたよりも"はぐれ"でいた時間が長いようだが…普通のはぐれとは"異なる力"を感じた。

 

 

 

「(これは後で報告して置くか、事によっては…)」

 

 

 

『ククク…しかし、久々に旨そうだしな…おい人間、最後に何か言いたいことがあるなら聞いてやる』

 

 

 

…どうやらかなり嘗められてるようだな?

 

まぁ…確かに"最後"になるしな?

 

じゃあ…あえて乗ってやるか。

 

 

 

「そうか?なら、お言葉に甘えて…」

 

『なんだそれは?』

 

 

化け物の疑問に応えず、俺は左手でコートからレバーの着いた歯車剥き出しの機械"ビルドドライバー"を取り出し腰に装着した。

 

続けて両手それぞれに赤と青のボトル"ラビットフルボトル"と"タンクフルボトル"を持ち、数回振った後キャップを閉め、ドライバーへと装填した。

 

 

 

[ラビット!!]

 

[ターンク!!]

 

 

 

『な、なんだ!?』

 

 

 

ビルドドライバー装填されると対応したフルボトルの音声が鳴り、同時にまるで工場機械の様な待機音がホールに鳴り響く。

 

化け物は音声に警戒しているようだが俺は気にせずにビルドドライバーの右側にあるレバーを回し始めた。

 

するとベルトから透明な管が伸び、前後で管の中を赤と青の成分が流れていき装甲を型どり"スクラップライドビルダー"を形成した。

 

前方には赤い成分が入った装甲、後方には青い成分が入った装甲が形成されておりレバーから手を離し、ポーズを取り…告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[Are you ready?]

 

 

 

「   変  身   」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掛け声に応えるように前後のスクラップライドビルダーが自身を挟むように閉じ、その身に装甲を纏った。

 

 

[鋼のムーンサルト!!ラビットタンク!!]

 

[イェーイ!!!]

 

 

先程まで雲で射し込まなかった月光が崩れた天井の隙間から射し込み化け物にも姿が見てた。

 

赤側は足にバネがついており、青側は戦車の靭帯のようなモノがついており、複眼はそれぞれ赤いウサギと青い戦車の斜めに赤と青二色を持つ姿となっていた。

 

 

 

『お前は何者だ!?』

 

 

 

「俺の名か?冥土の土産に教えてやるよ…俺の名はビルド…『創る』『形成する』って意味のビルドだ、魂に刻んでお…けッ!!」

 

 

 

『ゲブバッ!?』

 

 

 

名乗りをしながらラビットサイドの足に力を籠め、一瞬で間合いを詰め懐に潜り、タンクサイドの足で腹に重い一撃を喰らわせ壁まで蹴り飛ばした。

 

 

 

『グ…不意打ちとは卑怯だ…なッ!!』

 

 

 

「人間を下に見ているからだろ?慢心して油断してる方が悪い」

 

 

 

吹き飛ばされた化け物が魔法を放ってきたが、全て避けて先程とは違いラビットサイドの力も加えたドロップキックを叩き込み化け物を隣の部屋に吹き飛ばした。

 

 

 

『グ…グググ…』

 

 

 

壁ごと吹き飛ばされた際に柱などの木材が突き刺さり上手く身動きを取れないようだ。

 

 

 

「おぉ…中々エグいな…まぁ、俺には関係無いがな?さて、質問だ…何故お前は人間を喰らうんだ?」

 

 

 

『あ?んなの生きるために決まってるだろッ!!』

 

 

 

「生きるためなら別に人間にこだわる理由じゃないだろ?悪魔だって人間以外も普通に喰えるだろ?もう一度…いや、言い方を変えよう…何故人間"だけ"を喰らうんだ?」

 

 

 

すると化け物は質問の意味を理解したのか口角をものすごく吊り上げ気持ち悪い笑顔を見せながらこう叫んだ。

 

 

 

『決まってるだろ、そんなの人間が最も喰ってるときに愉悦感に浸れるからさッ!!あの喰われる瞬間に見せる恐怖に歪んだ顔ッ!!泣き叫び助けを請う無様な姿ッ!!どれもこれも他の生物じゃ見れない素晴らしいモノだz「そうか…とてつもなくどうでもいい理由だな」…なんだと?』

 

 

 

「お前の下らない理由で人間に危害を加えるのもこれで終わらせる…」

 

 

 

俺は化け物の話に興味を無くし遮り…再びレバーを回し始めた。

 

するとタンクサイドの足にエネルギーが収縮されていき、回すのを止めてラビットサイドの力で天井スレスレまで跳躍、跳躍すると共にまるで数学の方程式のようなモノが化け物に向かって展開して拘束した。

 

『な、なんだ…こりゃ!?う、うごけねぇ!?』

 

 

[Lady...Go!!]

 

[ボルテック・フィニッシュ!!イェーイ!!!]

 

 

 

レールのように展開された方程式の上を音声に合わせて滑っていき、拘束され逃げることができない化け物にライダーキックを叩き込んだ。

 

 

 

『グギガガガッ!!?』

 

 

 

「あ、ヤバッ…」

 

 

 

ライダーキックを喰らった化け物はライダーキックによる痛みと流し込んだエネルギーによってもがき苦しみながら爆発四散した。

 

しかし爆発四散したことで俺は即座に障壁を張って無事だが…周りには化け物の血液と肉片が飛散して地獄絵図を作り出していた。

 

 

 

「フゥ…やはりもう少し威力は調整した方がいいな、今後の事を考えたエネルギーを流し込むのを止めるか?」

 

 

依頼を終えたが辺りの地獄絵図を見直して改めて思う…

 

 

「さて…さっさと帰るか!!地獄絵図だが…まぁ、(勝手に)管理してる悪魔共が適当に処理してくれるだろ!!」

 

 

 

俺はそう考えて変身を解除し、懐から取り出した転移結晶を使用してさっさとその場から姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

後日、あの廃館が新聞に取り上げられていた。

 

[衝撃!!廃館で起きた猟奇的殺人事件!?]

 

 

 

「いや、そのまんま過ぎる見出しだな…」

 

 

 

そんな事を口からこぼしながらラジオから流れる音楽を聴きながら三○矢サイダーを飲んで今後の事を考えながら一休みした。

 




いかがでしたか?

久しぶりなので少し変だったかも知れませんが…
不定期ながらこれからも更新していきますのでよろしくお願いします♪

あとできればコメントをしていってくれると励みになります( ̄▽ ̄;)

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