私は就職活動と夏バテでダウンしてます( ̄▽ ̄;)
今回はうちのオリキャラの名前が公開されます!!
それとキャラ紹介などほしいと言う声がありましたら簡単なものを投稿しようと思います。
「ーーさて、以上が今回の件の事の本末ですが…他に気になったことがあったので御伺いさせてもらいますね…依頼主さん?」
俺はあの化け物…"はぐれ悪魔ピッグド"の討伐を依頼してきた研究者の所へ報告と他にあることについて聞きにきた。
「えぇ、依頼お疲れさまです…所で私に伺いたいこととは?」
目の前の研究者は白衣に眼鏡、そして白髪でシワくちゃな顔のよくある老博士のイメージ通りの見た目をしている。
俺は最初に渡された資料を机に投げ出し、依頼主にこう告げた。
「あんたが渡した資料と実際の討伐対象との食い違いだ、あんたはこの資料を渡す際に確か討伐対象を"はぐれ悪魔"と称していたよな?」
「え、えぇ、確かにそう言いましたが…それがなにか?」
「しかし、俺が討伐したヤツはあんたの言った通りの討伐対象だったが……あれははぐれ悪魔じゃない"キメラ"だ」
そう言うと老博士は少し驚いた様子を見せながら顔を俯かせながらハンドタオルで汗を拭く動作をして、何か焦ったような雰囲気を出していた。
「そ、そうだったのですか…私が化け物を見間違えてしまったからですね…」
「えぇ、それもあるでしょうがここからが本題です……何故あそこまで人を喰らう事に執着している存在を発見でき、尚且つあんたが"無傷で生き残れたのか"だ」
「そ、それは離れた場所から見ていたから…「あいつは俺が姿を視認する前から感知してきたぞ?」す、姿を隠して…「ヤツは嗅覚で感知してきたぞ?」き、木の上にすぐに退避してやり過ごして…「木を簡単に薙ぎ倒せて嗅覚で感知するヤツが見逃すか?」…さ、先程からいったい何が言いたいのですか!?」
俺の追求に焦ったのか冷や汗をかいて目を泳がせながら色々と言い訳に近いことを喋り始めた。
そして最後にはこちらの発言にキレて叫ぶように答えを催促された。
「そうだなハッキリとしようか…あのキメラ、あんたのだろ?元教会神父の研究者さん?」
「な、何を言ってるのですか!?大体私があんな人体錬成を使用した化け物を私が造れるわけが無いで「おかしいな?俺はいつあんたが"造った"何て言ったんだ?」…え?ま、まさか…」
そう言うと老博士…いや、元研究者はまた目を反らして言い訳してきたが少しカマをかけるような言い方をしたら案の定引っ掛かってくれた。
そして驚いた顔をこちらに向けてきた。
「やっぱり"アレ"はそう言う代物だったか…」
「だ、騙したのですか!?」
「騙す?人聞きが悪いぜ?俺がいつあんたを騙したんだよ、あんたは勝手に引っ掛かっただけだろ?だから…『俺は悪くない』」
そう言って立ち上がり、机の上に片足置いて眼光を鋭くして威嚇した。
「い、いきなり何かね!?」
「あんたを狩るのは簡単だが…さっさと本当の事を言う方が身のためだぞ?こちらとしても面倒事は回避した方が楽だからなぁ?」
すると顔を伏せた。
無言になってやり過ごすつもりかと思っていると少し落胆していると…突然肩を震わせながら笑い始めた。
「…ク、ククク…私を狩るですって?…ククク…まさかここまでコケにされるとはねぇ?…しかし、まぁ、こうやって自ら私の偉大な実験の生け贄に来てくれたのは嬉しいよッ!!」
先程までのおどおどした雰囲気は何処へやら、マッドサイエンティスト紛いの発言をしながら堂々とした態度で元研究者は立っていた。
「意外だな…もう少し本音は隠しておくかと思ったが随分あっさりしてるな?」
「えぇ、あなた相手では隠す意味も無さそうですし…そ・れ・にッ!!あとはあなたが実験材料になってもらうだけですからッ!!さぁ、いきなさいッ!!我が兵器達よッ!!!」
元研究者は高らかに仲間を呼んだ。
…しかし、誰も現れなかった。
そんな状況に元研究者は眼鏡のズレを直しながら冷静に装ってました。
「…あ、あれ?おかしいですね?私の忠実な下僕達が現れない…ええい、もう一回だ!!いでよ、我が下僕達よ!!!」
元研究者は再び高らかに仲間を呼んだ。
…しかし、またしても誰も現れなかった。
その後も何度もやったが誰も現れることは無かった。
流石の元研究者も焦りで眼鏡がズレ落ち、冷や汗をかきまくっていた。
「な、何故だ!?何故誰も現れぬのだ!?」
「もしかして、あんたの言っている下僕達って…」
俺は元研究者に一声かけて錬金術で空中に画面を投影した。
そこには数多の死骸の上に二つの人影があった。
一人は大きな槍を死骸に突き刺して屍の山に腰を掛けており、もう一人は短剣に付いた血を振り払っていた。
それを見た元研究者は顔を青ざめた。
「これのことか?これなら先に連れに始末しておくように言っていたが…残念だったな?」
「ば、バカな…いくらピッグドよりも弱いとは言え、一体、一体がそこいらの中級悪魔共を蹴散らすレベルだぞ!?」
俺はその発言に笑うのを抑えながらこう返した。
「中級悪魔?悪いけど俺の連れは…その程度でじゃ止まらないぞ」
俺がフィンガースナップをすると後ろに転移術式が展開され、その中から先程画面に映っていた二人が現れた。
一人は大きな槍に橙色のロン毛の好戦的な女性、もう一人は茶髪ショートの可憐な少女である。
しかしどちらも目を隠すように仮面を着けている。
「さて、一応冥土の土産に紹介しておこう…こいつらは俺の連れ、望槍ガングニールの担い手"奏"、そして輝剣アガートラームの担い手"セレナ"だ」
「ま、まさか…いや、あり得ない…な、何故貴様らがそれを…"聖遺物"を持っているのだッ!?」
紹介を聞いて顔を更に青ざめながら腰を抜かした錬金術師に反応したことに少し驚いていると奏とセレナが反応した。
「へぇ?おっさん、これを知っているのかい?確か教会外で知ってるヤツはいないはずだったよなぁ?さぁ、死にたくなきゃ知ってること全部吐いて貰おうか?」
「待って奏、先に抵抗出来ないように達磨にしておかないと」
「情報を吐かせるのは賛成だが、セレナは何処でそんなことを学んだのか後で聞くぞ?」
するとこの部屋の異変に気づいたのか外に配備されていた悪魔払い共がこちらに向かってきていることを感知した。
「とりあえずこっちに向かってきてる悪魔払い共は俺がするからそっちの相手は任せた、可能な限り情報を聞き出すのはいいが…殺すなよ?」
「「あいよッ!!/了解」」
二人に指示を出したあと、部屋からでて扉に術式を施して悪魔払い共の方へと向かって走った。
しばらく走っていると前方に5、6人程度確認した。
「なんでアイツ此方に向かってきてるんだ!?」
「構うな、疑わしきは打ち殺せ!!」
そう言って光弾を放ってきたが水色と茶色のフルボトル"ダイヤモンドフルボトル"と"ゴリラフルボトル"を数回振りながら避け、フタを閉めてドライバーに装填した。
[ゴリラ!!]
[ダイヤモンド!!]
[ベストマッチ!!]
まだまだ光弾が飛んでくるはレバーを回し、スクラップライドビルダーを展開して防ぎそのまま変身した。
[Are you ready?]
「変身」
[輝きのデストロイヤー!!ゴリラモンド!!]
[イェーイ!!!]
水色の宝石がついているダイヤモンドサイドと茶色の巨腕を持つゴリラサイドの攻防一体のゴリラモンドへと変身。
変身直後も光弾が飛んできたが、左側のダイヤモンドサイドの能力で結晶の障壁を展開して全て防いだ。
「おい、防がれてるぞ!?」
「構わんッ!!撃って撃って撃ちまくれェエエエッ!!」
「ウラァァァアッ!!」
「芸がないな…そんなに構う必要は無いし、一掃するか?」
しかし相手は走りながら此方に光弾を飛ばしてくるだけのワンパターン戦法したしてきた。
俺は左手で光弾を防ぎながら再びはレバーを回し始めた。
すると目の前に展開されていたダイヤモンドの障壁がどんどん大きく形成され始めた。
「お、おいッ!?今度は道が塞がれていくぞ!?」
「構わん!!それでも撃って撃って撃ちまくれェエエエッ!!」
「ウォォオオオオオッ!!」
悪魔払い共は止めようと必死で光弾を放ってくるが…止まることなくどんどん障壁は大きくなっていく。
そして遂には廊下を防ぐ程の障壁へとなった所で回すのを止め、ゴリラサイドの右腕"サドンデストロイヤー"にエネルギーを溜めて大きく後ろに振り…。
[Lady...Go!!]
[ボルテック・フィニッシュ!!]
「フンッ!!!」
思いっきり腰を入れた剛拳を壁に叩き込むと…殴られた壁はまるで弾丸の雨のように悪魔払い共へと飛んでいき、叫ぶ間もなく一瞬で蜂の巣へと変えてしまった。
「ふぅ~…人間相手にやり過ぎたな…」
少し罪悪感を持ったが相手が教会の奴等と言うことですぐに罪悪感を捨てた。
他にいないか錬金術を用いて確認したが…どうやら雇われた悪魔払いはあれだけであとは自身で造り出したキメラ達にでも防衛を任せていたのだろ。
「さて、アイツ等はしっかり情報を吐き出しているのかな…」
変身を解き、少し心配しながら先程の部屋へ戻ると…
手足を切り落とされ、天井に吊り下げられた顔が涙やら鼻水やらでグシャグシャな元研究者とその周りで恐ろしい形相の奏と人を見る目をしていないセレナが周りに立っているカオスな空間が広がっていた。
「…おい、ちゃんと情報は吐き出させたんだよな?と言うか死んでないよな?」
「あ、セントおつかれさま、ちゃんと情報は引き出したおいたよ?」
「おう、お疲れさま、まぁ?他に何か隠し事をしてるかもしれないから吊るしてたんだがー…」
「ハァ…だけがここまでしろなんて言ったよ」
溜め息を付きながら二人の間を通り、グシャグシャな元研究者の頭に手をおいて術式を展開した…すると
「ウグッ!?グギギッ!??」
元研究者が奇怪な叫び声を上げ始めた。
今使用している術式は人の記憶を無理矢理読み取るモノなのだが、精神に不可をかけるため普段は使うことがないが、情報を引き出し終えた頃には…
「クキ、クケケケ…」
「ハァ…まぁ、今回は確実に廃人になるわな」
肉体的ダメージと術式による精神的ダメージで確実に廃人となってしまっていた。
流石に哀れに思い…償いの意を込めて首を綺麗に落として息の根を止めた、そして化け物の含め死骸を一ヶ所に集め御焚き上げして確り供養した。
「セントって律儀だよな、アイツ等は悪事を働いた悪人だぜ?」
「奏とセレナ、よく覚えておいてくれ…この世に罪を背負っていないヤツは存在しない…例えどんな存在でも等しく罪を背負い、そして等しく救済を受けることができるんだ」
「なら…更に悪事を行ったものは?例えば命を愚弄するような人の場合はどうなるの?」
俺の話を聞いてセレナがそう返してきた。
「その場合は俺が裁く…その為に俺がいるんだ、悪を裁くのは正義がやることじゃない…悪を裁くのは同じ悪でなければ…俺がしなければならないんだ」
「セント…」
「…無駄話をし過ぎたな、さっさと帰るぞ」
二人の顔を見ずにすぐに帰路へと向かった。
二人は俺の後に続くように歩きだした。
そうだ、悪を裁くのは正義じゃない、悪を裁くのは同じ悪でなけらばならない…"正義は悪を倒す為にいるのだから"。