終焉ペレストロイカ   作:如月ライト

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第38章「宵の宴」
改めて


「さて…飯もそろったところで…俺たちの再開に乾杯!」

「かんぱ~い!」

目の前にはおいしそうな料理がそろっていた。

これが全部缶詰から作られてるなんて驚きだ。

改めてユラの料理センスに驚かされた。

「それじゃ新入り君たちに俺たちの事を話さないとな…俺はナイト!ヨロシクな」

ニッと人懐っこい笑顔を向けるナイト。

「俺はユラ…ヨロシク」

こっちはナイトと対照的にあまり表情を見せない。

まぁいつものことだけどな…

「私はサクヤ!このクラスの委員長だよ、ヨロシクね!」

サクヤも…まぁいつも通りだよな。

「僕はヨウです。姉さんが迷惑かけてしまったかもですいません…あ、姉さんっていうのはそこにいるネムの事」

「ちょっとヨウ!私迷惑なんてかけてないよ!」

「あの姉さんが他人に迷惑をかけないなんて…そんなの有り得ないことだよ」

もうと頬を膨らませてすねてしまうネム。

どっちが年上かわかんなくなってくるな、こいつらを見てると。

「私ヒカリ!ユラ兄ちゃんの妹だよ!で、こっちはデンシ!ヒカリの幼なじみなんだ~」

「ヨロシク…です…」

ヒカリは相変わらず元気だしデンシも…あんまり接点なかったけどこの前会った時とあんまり変わりないな。

てかこいつら幼なじみだったのか…

そういやあの時も仲よさそうにしてたような…?

「そう言えばさ…他の奴らは…?ほら、ミンとかレイとか…」

ネコミミ少女と影薄少年の姿を探すが見当たらない。

そういやこいつらと再会してから一度も顔を見ていない…

俺の中にまさかという思いが走る。

それは一番考えたくない思考、でもどこかそれが正解だと考えてしまう自分がいる。

悔しそうな表情を浮かべるナイトたちを見て俺は確信に至った。

アイツらは…

「死んだよ…必死に戦って…それで…死んだ…」

ナイトはぽつりと消え入りそうな声でそう言った。

その声には自分の無力さを呪う声音が含まれているのが分かった。

「なぁ教えてくれよ…ナイトたちに何があったのか…」

「今は…まだ話せない…この話をするにはまだ心の準備が出来てない…それに…結構長い話になるから帰ってからな」

「それじゃ…」

と、今まで寡黙を貫いてきたユキが声を出した。

「なんでここにいるの?どうして作戦とか知らないナイトたちがここにいるのかな?私それが疑問でたまらないの」

確かにそうだ。

俺達は特殊任務ということでここに来ている。

だがナイトたちはどうだ?

なぜこんなところにいる?

まるで…ここで戦いが起こるのを知っていたかのようだ。

そう考えると俺の中でこいつらに対しての疑惑が浮かんでくる。

大切な仲間だし疑いたくはない、けども疑うには十分な素材がそろっていた。

「それはある人に教えてもらったの。その人は戦争を止めてって願った。だから私たちはここにいるの」

と、サクヤがそう引き継いだ。

肝心な部分をぼかしたような言い方。

なぜそうするのか意図が読めない。

けど…今はそれでもいいと思った。

ユキも納得した、とは言いにくい顔をしていたが食い下がってくれた。

「ってこんな暗い話ばっかするなよ!もっと明るい話しようぜ!ほら、今度はそっちの自己紹介してくれよ!」

無理に作った笑顔を向けるナイト。

話を無理やり捻じ曲げたように見えるが…

まぁ今はそれに乗ってやろうと思った。

いつかは話してくれるはずだしな…

 

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