濡れたモノは
「こんなところに洞窟なんて…なんだかワナっぽいけど…いいか」
滝の裏におあつらえ向きに隠された洞窟。
ここがトラップじゃないにしても危険な場所というのは戦場で磨き上げた私の経験が教えてくれていた。
もしかすると重要な通路なのかもしれない…
「くしゅん!」
と、突然襲い掛かってくる寒気。
雨の中寝ていたのも悪いがそのせいで服がびちゃびちゃになり身体に張り付き熱を奪っていく。
早くこれを乾かさないと風邪をひいてしまう…
いくら私が寒さを感じにくい体質だとしてもこれはちょっときついかも…
私はそのあたりに転がっている極力湿っていない木々を集めて洞窟へともって入った。
そしてそれに火をつけて暖を取ることに。
「あぁ…あったかぁい…」
目の前でぱちぱちと燃える真っ赤な炎。
外の暗さとは打って変わりこっちはとても眩しくて…
なんだか見惚れてしまいそうだ…
「くしゅん!…うぅ…まだ寒いな…やっぱり服脱いだ方がいいのかな?」
自分の体調には代えられないか…
私はぴっちりと肌に張り付いた濡れた下着以外の衣類を脱ぎ去る。
水を吸って重くなってしまったそれは近くの岩の上にかけて乾かすことに。
しかし…私敵の拠点で下着だけって…
「うぅ…パンツまでびしゃびしゃになってる…まるでお漏らししたみたいで気持ち悪い…けど替えのパンツはあそこにおいてきちゃったし…」
パンツが濡れていてとても不快だ。
一度気になってしまってからはもうダメだった。
ぐっしょりと濡れてしまったパンツとブラをどうにかしなければ…
「そうだ…ちょっと絞れば収まるかな…でも、そうするには一回脱がないと…」
しかしここは敵地の真ん中。
そんなところでパンツとブラを脱ぐ、まぁ要するに全裸になるってことだが…そんなの恥ずかしすぎる…!
けど…パンツの不快な感じが私の下半身を容赦なく襲う。
うぅ…仕方ない…!
「交互に脱ごう!そうしたら裸んぼにならなくても大丈夫だし!」
そう決意してまずはブラを外していく。
ぷちんとホックをはずすと胸の押さえがとれてなんだか体が軽くなったような錯覚に陥る。
私、お外でおっぱいだしちゃった…
そう考えるとだんだん恥ずかしくなってきて頬が熱くなってくるのが分かる。
早くしちゃおう…
私は思いっきり力を込めてブラを絞る。
すると水滴がぽたぽたと落ちて地面にシミを作った。
「うん、これぐらいでいいかな…よいしょっと…うん!気にならないぐらいにはすっきりしたかな…今度はパンツ、だよね…」
湿ったパンツに手をかけて一瞬ためらってしまう。
もしここで誰かきたら…どうしよ…?
私のお尻とか大事なところがほかの誰かに見られちゃう…
お兄ちゃんにも見せたことないのに…
きょろきょろと辺りを見渡して人の気配を探る。
が、近くにそのような気配はない…
ならば…
「えい!」
思い切ってパンツを脱いだ。
思っていた以上に水を吸っていたパンツは手の上でずっしりと重く感じた。
「うわぁ…なんだかお股のところがすぅすぅする…変な感じだよぉ…」
普段はおトイレとお風呂以外では脱がないところを脱いだのだ。
変な気分になってしまうのは当然で…
「ってそんな事思ってる場合じゃないよね!早く絞っちゃわないと!」
さっきみたいにぎゅっと力を込めてパンツを絞る。
するとぼたぼたと大量の水滴がパンツから落ちた。
驚くほどの吸水性に私は度肝を抜かれていた。
(最近のパンツってすごいんだね…)
妙な関心をしながらもパンツを穿いてみる。
それはさっきみたいに重たくはなくちょっと湿っているもなんとかはけるレベルになっていた。
「ふぅ…これで良しっと…!」
もう一度パンツを装着すると妙な安心感に襲われた。
やっぱり…パンツって大事なんだなぁ…
乙女を守る鎧の大切さを改めて学んだ瞬間であった…