時は少し前に戻りケントたちの視点より―
「くっそぉ…あのタイミングで地震が起きるなんて…ついてないよなぁ…」
「それはケントの日ごろのこないが悪いのです!マリナちゃん以外に目移りしてるから罰があたったのです!」
「だよねぇ。ケントが浮気者だからいけないんだよ~」
「サクヤまでそんなことを…ってサクヤ!?え!?お、お前…体、大丈夫なのか?」
俺は驚きと同時に安堵の気持ちでいっぱいだった。
神装を使ったものの末路は知っている。
さすがの実力者のサクヤでも無事では済まないと覚悟していたのだが…
「私は大丈夫だよ、ほらこの通りぴんぴんしてる!」
「う、嘘だろ…?身体のどこか痛いところとかないか?ほら、触ると痛いところとか…」
「ひゃん!…もうケントってばえっちなんだからぁ…そんなにおっぱい好きなの?」
「あれ…?」
俺は触診の為にサクヤの身体に触れたのだが、無意識にサクヤのおっぱいに触れていたみたいだ。
掌に収まるぐらいの程よいサイズのおっぱいがプニプニと俺の手の中で遊びまわる。
「はぁ…やっぱりケントは浮気者です…マリナちゃん悲しいのです…」
「仕方ないよ。ケントっておっぱい星人だもん」
確かにおっぱいは好きだが…それは男としての性である!
ってそんなことはどうでもいいんだよ!(いや、実のところ俺の名誉にかかわるのでどうでもいいことはないが)
俺が真っ先に気になっているのは何でサクヤが無事に生き残ってるかってことだよ。
「あ~あ、私悲しいなぁ…ケントがこんなにも私に死んでほしかったなんて」
しかしサクヤは飄々と俺をからかうようにしていた。
「ケントセンパイひどいなぁ…幻滅ですよ」
キラのジト目が痛い…
「ち、ちが…!そういう意味で言ったんじゃ…」
「フフ、わかってるよ。ちょっとからかってみただけ」
サクヤはクスリと笑って可愛らしく舌を出した。
「私は学園の中でも一番神装の適合率が高くてね、滅多な事が無いと失敗しないし身体への影響もほとんどないんだって。ちなみにだけど、数十年に一度そういう体質を持った人が出てくるらしいよ。だから私は特別なのだ!」
えへんと胸を張ってみせるサクヤ、さっき触ったおっぱいがプルンと揺れた。
「なんでそんな大事なこと言ってくれないんですか!?てかお前らみんな知ってたのか!?」
『うん』
「全員一致でうなずきやがった…てことは俺を騙してた?なんでそんなこと…」
まさかそれには重大な意味が…!?
と思っていたけどサクヤの口から飛び出した答えは想像を絶するほど馬鹿げたモノでして…
「だって男の子ってそういう熱い展開に燃えるんでしょ?」
「はい…?」
「ほら、男の子って死ぬか生きるか絶体絶命の場面とか、命をかけた戦いとか大好きじゃない?そんな場面に遭遇したら力出るかなぁって思ったんだけど…違うの?」
確かに嫌いではない。
でもそれはマンガの中の世界であって現実でそんなことをされてもなぁ…
「ちなみに…ケントはノリノリだったですよ?マリナちゃんばっちり見ちゃったのです!」
「あ!それ私も見た!そういえばお兄ちゃんもそういう状況に陥ったら目をキラキラ輝かせてたし…やっぱり男の子って単純?」
なんだか心配してすっげぇ損した…
俺の心配と不安を返せ…
「でもあの時のケントかっこよかったなぁ…私のために全力で戦ってくれたんでしょ?嬉しかったなぁ。ありがとねケント!」
といってサクヤは満面の笑みを俺に向けた。
ま、まぁこの笑顔が見れたなら…少しぐらい騙されるのも…いいかもしれないなんて思ってしまったのだった―
「あのさケント…マリナも、あの時のケントのこと、カッコいいって思ったです…だからお礼をあげるです…ちゅっ…」
不意打ちのキスは、甘くてとろける、まるではちみつのような味がした…