少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「さて・・・儀式の阻止は間に合いそうだな。」
「儀式ってなんの・・・」
「あの件のシスターは極めて希少な神器を持っていると言えば分かるか?」
階段を上りながら途中から併走するかの様に駆けるリアスが聞いてくるが、戒翔の言葉にリアスはおろか朱乃ですら青ざめる。
「まさか・・・人為的に神器を抜き取るって言うの!?」
「しかも術式の魔力波長から感じるのは宿主を殺してから取り出すようになっている様だな・・。」
「そんな・・・」
「だからそれを止めに急いでいるんだろ・・・リアス!朱乃!」
「え!?」
「きゃ!?」
突如、戒翔がリアスと朱乃を抱き寄せてその場を跳躍するといまそこにあった足場が崩れる。
「・・・
階段の下から飛び出してきた二体の怪物は一体は獅子の頭に身体で鷹の翼を生やし、尻尾は蛇と神話などに登場するわりとポピュラーな怪物と、小型の龍の体躯に触手の様な物を生やし、手足は何処か機械的な物が取り付けられていた。
「合成獣って・・・なんなのアレは?」
「醜すぎるわ・・。」
「アレらは動物実験の延長線で行われた物だ。動植物の中でより強力な物を掛け合わせて合成して出来たのがああいった合成獣って訳だ。」
「そんな・・」
戒翔の呟きに反応したリアスと朱乃であったがその目に映った生物と呼んでいいのか分からないモノに対しての感想に戒翔は淡々と答える。
「アレに時間を掛けてる暇は無い。ナハト」
『dark blaster』
戒翔の目の前に階下でも見た魔法陣が現われて極太の光線を放ち一瞬で合成獣を消し去った。
「す、凄い・・・」
「圧倒的ですわね。」
「・・・これでも本気には至らないんだがな。悪魔の駒が順応さえしてくれれば最高の能力を見せてやれるんだがな。」
2人を抱えたままの状態で戒翔はそれだけ告げて階段を駆け上る。その時のリアスと朱乃の状態は借りてきた猫の様な状態である。
「(意外と力があるのね・・・)」
「(恩人であり想い人の腕の中と言うのも中々に良いものですね)」
それぞれの感想を心の内で言葉にしながらも二人は戒翔の顔を・・・そして階段のその先を見据えていた。
「ナハト!」
『Schwalbe freegene claymore』
上の階へと続く扉が閉まっているのを視認した戒翔は自身の相棒であるデバイスにただ一言告げれば意志疎通が完璧に出来ているのか目の前にバスケットボール並に大きな鉄球が現われて高速で直進し、扉を破砕してその先でさらに爆発を引き起こすのであった。