少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「私は・・・私を悪魔にしてください!」
アーシアはその小さな体で戒翔を見上げながら強くそう告げた。
「それは保身からの為か?それとも・・・」
「私はとても弱いです。でもそんな私をイッセーさんは身を挺して守ってくれました。だから私はそんなイッセーさんと一緒にいたいんです!だから」
「そこまで言うのなら覚悟もあると言う事だな?堕天使達の庇護を無くし、教会との関係も無くすのだぞ?」
「構いません。私はあの人と一緒なら」
「・・・だそうだ。リアス、確か
「確かに・・・
戒翔の言葉に確かにと頷くリアス
「戒翔はどうするの?」
「俺は俺の用事で少し出かける。後の事はリアスに任せる」
「そう・・・」
「後はアーシアの宿泊先だが・・・祝福の森と言う建物がるから其処を使うと良い。」
「戒翔の知り合いの場所なのかしら?」
「ま、そんな所だ。喫茶店も兼ねている寮の様な感じの所だから直ぐに分かる筈だ。それと白音もそこに住んでるからな?」
戒翔はそれだけ言って転移してしまう。
「まったく、戒翔はしょうがないわね。戻って来たら今度こそ洗いざらい秘密にしている事を聞き出してやるわ!」
「・・・逃げる」
「朱乃。」
「ごめんなさいねぇ?」
「・・・失敗。」
「さーて、戒翔には逃げられちゃったけど白音は逃がさないわよ?」
「リアス、それじゃまるで悪役の台詞よ?」
リアスの言葉にすかさず突っ込みを入れる朱乃であった。
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「ふぅ・・・今戻った。」
「おかえりなさいませ、我が主。」
戒翔が転移して戻った場所は先程戒翔がリアス達に行っていた祝福の森である。そしてその戒翔を迎えた人物はかつて闇の書の管制人格であり今は元の夜天の書に戻ったリィンフォース・アインスである。その容姿から地元の雑誌にも取り上げられるほどに容姿端麗でそのクールな表情から数多の老若男女に高い人気を誇る。そしてその喫茶店での料理の腕もかなりの物で商売も上手くいっているのである。
「今日は少し疲れた。が、収穫もあった。アインス、お前と同じユニゾンデバイスのサクラと言う者を保護した。どうも転生者の特典で手に入れたみたいだから特注のデバイス調整用の部屋で治療の後は安静にさせてやってくれ。なんなら医療用ポッドの使用も許可する。」
「分かりました。この少女はお預かりしてシュテルとユーリに手伝ってもらいます。」
「頼んだ。」
それだけ言うと戒翔は寮として使用している部屋とは別の自室に引っこむのであった。
「我が主にも困ったものだ。いくら時の御子と言った所で一人なんだから我々をもっと頼って貰いたいものだ。」
溜め息を吐きながらアインスは腕の中で眠る小柄な少女に視線を落とす。
「先ずはこの子を治療する事が先決だな。シャマルが居れば幾分か楽なのだが呼ぶのにも時間が掛かる。この子の症状からしてかなり深い傷を受けている様だから急いで治療してやらないとまずいな・・・。」
アインスはそう呟くと足下に三角錐の魔方陣を展開するとそのまま消えるのであった。