少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~   作:クロイツヴァルト

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教会襲撃 後日談と波乱の予感!?

 

 

 「・・・さてレイナーレ、他堕天使三名。 一応、お前達の処遇は総督たるアザゼルの奴から許可を貰っている。」

 

 人が眠る時間帯・・・戒翔は祝福の森のリビングにある椅子に座り、その対面に座る四人の堕天使の面々に見える様にテーブルの上にアザゼルの直筆サインが入った書面を見せて話を進めていた。 その四人はアザゼルのサインの入った書面を見て顔色を悪くしていた。

 

 「・・・生かすも殺すも俺の気分次第だが、無闇な殺生は俺も好かん。 よってレイナーレ、お前は通常通り、駒王学園の生徒として俺の側付で監視する。 他の三名に関してはここの職員として働いてもらう。 勿論、働きに見合った給金もするし部屋も空いている所を使って構わん。」

 

 しかし、戒翔の告げた言葉に四人は面喰らった

 

 「・・・わたし達はあなたの友達を馬鹿にしたし、一度はあなたも殺されかけているのよ? それをそんな簡単な事で許すと言うの?」

 

 「・・・殺されかけはしたが死んじゃいないから問題ない。 そもそも、アイツは俺の性格を分かってお前達の処遇を俺に一任した。 なら、俺は俺のやり方でお前達の処遇を決めただけだ。 勿論だが、俺の監視下で問題を起こせばそれ相応の罰を受けてもらうがな」

 

 なんとか平静を装いながら四人の堕天使のリーダーをしていたレイナーレが不思議そうに問うが、戒翔はそれがどうしたと言わんばかりの表情で告げ、最後には悪さをしたら罰を与える事も告げる。

 

 「・・・例えば?」

 

 「仮にそこのドーナシークだったか? が悪さをしたら重い軽いもあると思うが悪さが過ぎる事をすればガチムチ系のお兄さん達の経営しているゲイバーに一月の奉公に行ってもらう。」

 

 戒翔の告げた言葉に聞いた事を後悔したのかレイナーレは青い表情をしつつ、冷や汗をだらだらと流し、ドーナシークは想像でもしたのか蒼白な顔で身震いしていた。

 

 「分かったわ。 わたし達はあなたの監視下に入らせていただきます。 そして、私達の様な者の命を拾ってくれてありがとう。」

 

 そう言ってレイナーレは儚く寂しげに微笑む。

 

 「・・・そう言えば聞くのを忘れていたが、もし仮にだがアーシアの神器を手に入れてそれをアザゼルに報告し、上手く上に登れたとしてレイナーレ、お前はその先に何を望んだ?」

 

 「アザゼル様のお役にたちたい・・・あの方の隣に立ちたかったわ。」

 

 「視野が狭いと言うか・・・もし上に行けたとしても後にあるのは戦いに明け暮れて生きるか死ぬかの二択だけだと思うが・・・まぁ、これは極論だがな。 俺はお前達に働く意味と生きる意味を教えてやる。 ただ悪魔と堕天使だ相容れない想いもあると思うが、仲良くはしてくれよ? この建物は基本、俺の身内を泊めておく寮と喫茶店を兼ねている。 ドーナシークは強面の執事が出来るし、ミッテルトは喫茶店のメイドでカラワーナは俺の従者のアインスと共に喫茶店の調理と接客をミッテルトと行ってもらう。 また有事の際にはアインスを連れて行く事も出ると思うが、その時にはこの祝福の森の事を頼む事になるかもしれんな。」

 

 戒翔の告げた言葉に四人は今度こそ絶句した。 どこの世界に己を殺し掛けた存在に働き口を与え、今まで通りにしてかまわないと言う者がいると思えるのか

 

 「ちょ、ちょっと待ってくれよ!? アンタはアタシたちが憎くないのか?」

 

 「・・・憎んでなんになる? 憎しみ、哀しみ、怒り・・・そう言った感情を持って種族が異なると言うだけで対立する事がどれだけ愚かかはお前達の方がよっぽど理解していると思っていたが・・・俺達人類は昔は肌の違いや人種の違いで差別や迫害をしたりされたりしていたが、結局はその所為で戦争、内紛・・・無意味な闘争を繰り返している。 それは古来より続いている負の連鎖からなる物だ。 人智の域を超えた君達がよもやそんな事を言って来るとは・・・難しい問題ではあるが」

 

 慌ててミッテルトがその処遇に疑問を持ち問うが、戒翔は呆れた溜め息を吐きながら呟く様に言葉を紡ぐ。

 

 「・・・我々を生かすと言うのか?」

 

 次に口を開いたのはカラワーナ

 

 「勘違いするなよ? 生かされるんじゃない・・・自ら生きる意志を持てと言っている。 殺戮なんかで気を紛らわしても直ぐに飽きる。 ならここで働いてみて生きる意味というのを考えてみろ。 俺はお前達の行動を見てこれからの事を決める。」

 

 そう言って戒翔は目の前にあるコーヒーの入ったカップを手に取り、一口飲んで喉を潤す。

 

 「取り敢えず、お前達の部屋は俺の部屋の近くになるからそのつもりでいてくれ。 アインス、部屋への案内を頼んだ。 俺は先に部屋に行く。」

 

 そう言って戒翔は後ろに控えていたリィンフォース・アインスに後を任せて席を立つ。

 

 「・・・最後に聞かせてほしいのだけど、あなたは何故私達を助けたの?」

 

 「俺の偽善かも知れんが・・・助ける事に何か理由がいるのか?」

 

 レイナーレの疑問に戒翔は微かに微笑みながらそう告げた。

 

 「ッ!?」

 

 しかし、その表情を直視したレイナーレはトマトの様に顔を赤くし、ミッテルトっも同様であった。 辛うじてカラワーナは頬を赤らめる程度で済んだが、自身が正面にいたらそれは変わっていたかもしれないのであった。

 

 「・・・じゃ、後は頼んだ。」

 

 そう言って、戒翔は席を立ち、自室に戻る。

 

 「・・・ふぅ」

 

 ベッドに寝転がり天井を見ながら戒翔は溜め息を洩らす。

 

 「神が不在の状況では世界は不安定の様相・・・そんな状況下で他の神が他の世界から連れて来た転生者が現れる・・・か。 これからも転生者は現れそうな気がしそうだな」

 

 そう呟いていた戒翔のすぐ横に赤色の魔方陣が展開する。

 

 「ッこれは・・・グレモリー家の紋章!? 」

 

 魔法陣が展開されるのと同時に戒翔はベッドから跳ね起きて臨戦態勢に入り、魔法陣から現れるであろう人物を見据える。

 

 「・・・リアス先輩? 何故ここに?」

 

 「・・・戒翔、至急速やかに私の処女を奪いなさい。」

 

 現れたリアスに怪訝な表情で問う戒翔に対してリアスはとんでもない事を告げた。

 

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