少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~   作:クロイツヴァルト

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強化合宿準備中

 

 

 「・・・すまない、リアス。」

 

 ライザー達がいなくなりシンと静まり返る部室内で戒翔はリアスの方へ向き直り深々と頭を下げる。

 

 「いいえ、戒翔は悪くは無いわ。 悪いのはライザーよ。 彼が英雄なんて言葉を吐く時点で可笑しいもの・・・けど、あなたのさっきの行動は」

 

 左右に頭を振り戒翔のフォローをするリアスだが、先程の事が気になり聞こうとするが

 

 「その事はまた今度話す機会があれば話す。 それと、木場・・・貴様が思っている様に先程の剣は聖剣だ・・・が、お前の知る聖剣とはまったくの別次元の物という事は理解しておけ。 なんの因果かは知らんがお前の探している答えは俺は持ち合わせてはいない。」

 

 戒翔は今は話せないと言い、先程から鋭い視線で戒翔を見る木場に対しても牽制を入れておく。

 

 「取り敢えず、10日の猶予があるのだから現在のメンバーで強化訓練をするのが良いかも知れんな・・・。」

 

 「ただ、どこにするかね・・・山なんかはどうかしら?」

 

 リアスの言葉に戒翔は少し考えてから言葉を紡ぐ。

 

 「いや、山に行くよりも効率的に強化訓練が出来る場所がある・・・が、どうする?」

 

 「ライザーに勝てるのなら戒翔の意見を聞かせて頂戴。」

 

 リアスの言葉に戒翔は頷き

 

 「分かった。 なら、明日の朝に俺の住んでる家に来てくれ。場所は白音が知っているから一度、俺以外のメンバーは校門前に集合した後に白音の案内で来てくれ。」

 

 「あなたが迎えに来るわけじゃないのね?」

 

 戒翔の言葉にリアスは疑問を口にする。

 

 「あぁ、俺は修行場所の調整と中の整理をしておかないとならないからな・・・アレを出すのは本当に久しぶりだからな・・・。」

 

 リアスの疑問に答えながら戒翔は心底楽しそうな表情で語る。

 

 ―――――――――――――――

 

 「と、言う事でダイオラマ魔法球の発掘を開始する!」

 

 「・・・何がという事なのですか我が主?」

 

 「実は赫々云々で」

 

 「マルマルウマウマ・・・って通じませんよ!?」

 

 戒翔達の寝泊りする寮兼喫茶店【祝福の森】の裏にある倉庫を前に堂々と立って宣言する戒翔に対してリィンフォース・アインスが突っ込みを入れる光景を監視下にある堕天使三名が待機していた。

 

 「戒翔さん、あのこう言ってはなんですがこの位の小ささの倉庫なら特徴を言って下されば「それは甘い考えだぞ、ミッテルト」 え?」

 

 喫茶店での接客業の事もあり言葉使いを矯正したミッテルト、しかし彼女だけでは無く堕天使四名とも言葉使いの矯正を余儀なくされたが閑話休題である。 そしてそんなミッテルトの言葉を遮ってアインスは真剣な目で四人の堕天使を見据える。

 

 「この倉庫はこう見えて内部は広大な空間を有している。 わたしと我が主の二人だけで入って探査魔法を使う傍らでそれらしき物をお前達にも探してもらう。」

 

 「・・・ちなみに倉庫の内部はどのくらいの広さなのだ?」

 

 「確か・・・東京ドーム十個か二十個単位の広さだったかな?」

 

 恐る恐る聞くドーナシークの言葉に戒翔は思い出すような仕草をしながら呟いた言葉にミッテルトとカラワーナが絶句する。

 

 「十個から二十個単位の広さ・・・」

 

 既に戒翔の事を学園内で一緒に行動する事が多くなってきたレイナーレは達観しつつあった。

 

 「さーて、探索開始すっぞー?」

 

 袖を捲くって戒翔は腕を軽く回しながらそう告げて一足先に倉庫の中へと入る。

 

 「あ、お待ちください! 我が主!」

 

 慌ててアインスも倉庫に入り、それに続く様にレイナーレを始めとした堕天使組も倉庫内に入る。 そしてその場に広がる光景を見て今度こそレイナーレを含めて絶句する。

 

 「・・・なんだこれ?」

 

 「明らかに我々の認識を易々と壊す物がごろごろとしているのは確かだな・・・。」

 

 四人の目の前に広がるのはガラクタと思われる物や骨董品としても中々の値段が付きそうな物、そして奥に行くと明らかに毛色が変わり武器防具、または魔法道具などが乱雑に置かれていた。そしてそこらにある物でもレイナーレ達でさえ認識した瞬間に呆気に取られる物がそこかしこに転がっていた。

 

 「・・・なぁ、この槍って」

 

 「気配からして神殺しの槍じゃないッ!? なんで雑に置かれてるの!?」

 

 ミッテルトが恐る恐る指を指した場所に転がっている槍を見つけたレイナーレはその槍を見た瞬間にこれでもかというくらいの声で叫ぶ。

 

 「あぁ、それか? この倉庫内は言わば俺の集めた物や貰い物を集めた空間なんだが、如何せん物が多くてな、拡張してたらいつの間にかこれだけの物が集まってしまったんだよ。 入口付近のは触っても大丈夫だが深部の所にある物は矢鱈に触ると洒落じゃない事になるから気を付けろよ?」

 

 今正に注意を受けている最中のミッテルトはロンギヌスの槍に手を伸ばし掛けていたが戒翔のその言葉を聞き少し手前でその伸ばした腕を止めてすぐさま引込める。

 

 「・・・この広さでそのダイオラマ魔法球でしたっけ? を探すのにどれ位掛かるのですか?」

 

 「実際には俺とアインスの二人で探査魔法を掛けて捜索するから四人は少しそこらの物を整頓しておいてくれると助かる。 なに、先程言ったように下手な事をしなければ暴発、暴走爆発事故なんかは起きないから大丈夫だ。」

 

 「すっごい不穏な単語ばかりなんですが」

 

 「まぁ、気を付けて慎重に仕事をしていれば起こる事は無いから」

 

 そう言って戒翔はアインスとは別の所に魔法を発動させて目的の物を探す。

 

 「・・・なぁ、これって」

 

 「神器認定されても可笑しくない物がごろごろし過ぎよ。 しかもその殆どが無造作に放置されているってどういう事なのよ!」

 

 「レイナーレ、これは龍殺しの剣だぞ?」

 

 「わたし達って早まった事をしたのかしら?」

 

 そして出るわ出るわの神話級の神器にドーナシークの見つけた龍殺しの系譜の宝剣、悪魔殺しの剣etc.etc. そんな光景に疲れたような溜め息を洩らしてレイナーレはそう言葉を洩らすのであった。

 

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