少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「さて、先ずはお前達は魔力をどういう風に捕らえている?」
先ずは講義だと告げたエヴァの案内の下でリアスと朱乃は城の一角にある客間にて茶々丸とエヴァの二人から説明を受けていた。
「どういう風にって・・・体に流れる物?」
「そうだ。 魔力とは体に流れる血液の様な物だ。 ではその魔力をお前達はどういう風に運用している? まぁ、貴様達の様な馬鹿魔力を持っている奴は精密な魔力操作をしないでバカスカ撃っての力押しだろうが」
エヴァの言葉に心当たりがあるのか視線を逸らすリアスと朱乃
「だから先ずはお前達にはその膨大な魔力を操作する事を覚えてもらう。 が、さきに言っておくが初歩中の初歩の事だからと言って基本魔力の高さからあまり関心を持たずに怠け・・・いや、今まではそのままでもよかったのかもしれんがこの私が教えるのだ。 そこらの悪魔に引けを取らない様に厳しく教えて行くから覚悟しておけよ?」
そう言って口を三日月の様な笑みを浮かべてエヴァは目の前に座る二人を見据える。
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「先ずは魔力というものを意識して制御できるようになって貰う。 今いる場所の周囲には結界が張ってあるから気にしないでやれ。 この結界は戒翔謹製の特性だ・・・下手な魔力操作で練られた魔法や魔術では傷一つ付かんからそのつもりでやれ」
外に出たエヴァと、その後に続いて行くリアスと朱乃は城から出て浜辺の一角にエヴァは懐から出した魔法具を発動し修行内容の一部を説明する。
「では、私から」
そう言って一歩前に出た朱乃は両手から雷を迸らせて空に放つ。 が、見えない壁の様な物に阻まれて四散する。
「・・・これは」
「言った筈だぞ? 下手な魔法では抜ける事は出来ないし、構成が甘ければ今の様に効果を及ぼす前に四散する。」
驚きの声を上げる朱乃に対してエヴァは不機嫌な表情を隠そうとしないまま、朱乃に対して告げる。
「・・・なら私の魔力なら・・・どう?」
全身に紅い魔力を纏ったリアスが掌から放った魔法が障壁に向けて放つがそれも壁に当たる直前で四散してしまった。
「へ・・・?」
そしてその光景を目の前にしてリアスは目を丸くさせ間抜けな声を上げる。
「だから術式の構築、そして魔力の練り方が甘すぎだ。 魔力を操り、体の中・・・丹田の所で練り放つ。 初歩中の初歩だが、この結界内に置いてはそれが格段に難しくなっているし、貴様達が今着用しているリストバンドは魔力を練りにくくする仕様になっているから常に意識して魔力を練らなければ直ぐに四散するからそのつもりで修練しろ。」
リアスの姿を一瞥したエヴァはスッとリアスの前に立つと足元に魔法陣を展開した。
「魔力を意識して操作・・・体内でその魔力を練り込み魔法として放つ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック! 魔法の射手! 雷の百矢!」
そう叫んだエヴァの手元から百発の雷の矢が放たれて障壁に激突し、盛大な爆発音と雷鳴を轟かせる。
「・・・先ずは貴様等の目標はあの障壁に当てる事だ。 当たる前に四散するようなら練り方か、魔力操作が甘いのかのどちらかになる。 その膨大な魔力も使いこなせなければ宝の持ち腐れだ。 ・・・それにしてもアイツが頼まなかったら私だって好き好んで眷族にした奴の修行を手伝わなかったのだが」
リアスと朱乃に説明をしながらエヴァは戒翔達がいるであろう方向を向いてブツブツと呟き始める。
「口はアレだけど、言っている事は確かね・・・。」
「このリストバンドもそうですけど確かにこの結界の中では魔力が練り難いですわ。 これならばエヴァさんの言う様に意識的に魔力操作と魔力を練るという事が出来そうですわね。」
「兎に角、戒翔に貴様等の専属コーチを頼まれたのだ、死ぬ気で強くならねば許さんからな?」
「「はい!」」
エヴァの言葉に元気よく返事を返すリアスと朱乃であった。