少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「さて、木場はんの流派はなんになるんどす?」
城の奥にある修練場に来ていた木場と月詠。 そして月詠は対面した木場に聞く。
「僕の使う流派は天然理心流で、師は沖田総司さんです!」
「ほぅ、かの有名な新撰組一番隊組長の沖田総司はんか・・・所でそれはほんまもんの沖田総司はんかえ?」
「本人は本物だろうと偽物だろうと関係ないと言われるかもしれませんが、僕の知る限り新撰組の沖田総司本人と変わりないと思います。」
「ほなら、その沖田総司に師事しとるならそこまで型を弄るのも良くないかもしれへんなぁ!」
木場の言葉に目を細め、腰を低くした月詠は一足飛びで木場に迫ると横薙ぎに小太刀を振るう。
「くっ!」
辛うじて反応出来た木場はなんとか半歩下がる事に成功し、制服の上着の一部が斬り裂かれるだけに留まる。
「ふふふ、ええですなぁ。 お兄さん、良い反応してくれはりますわ」
「いきなり斬り掛かるなんてびっくりしましたよ!」
小太刀を両手に携えたまま月詠は半身に構えながらも目を細め、上唇を舌で舐める。 その光景を見ながら木場は冷や汗を流しつつ、両刃の剣を出現させて構える。
「・・・それがお兄さんの神器どすか?」
「正確には違う。 僕の神器は魔剣を造りだす神器・・・名は
そう言って木場の背後に乱立する剣、槍、斧・・・刃物に分類される物がいくつも突き立つ。
「面白そうな
「やってみなければ分からないですよ!」
面白いのか笑みを浮かべる月詠に対して木場は不敵に笑い、先程月詠にされたように一足飛びで月詠の懐に入り逆袈裟斬りを放つが、左手に持った小太刀にいなされ、横薙ぎに振るわれた小太刀の峰で胴を打ち据えられ、横っ飛びをしたかのように修練場の床を転がる。
「・・・くっ!」
「確かにお兄さんは早いどすけど・・・
そう言って月詠は小太刀を鞘に収める。
「確かに僕は剣に重さはありません。 けど、それを補う為の速さがある!」
「けれども、それはウチには通用しまへんえ?」
振りかぶる木場の剣を体を少しずらす事で避けた月詠はがら空きの胴に掌底を放つ。
「ぐふッ!」
「甘々どすなぁ・・・ウチの事を簡単に倒せるようにならはりませんとお兄さんの求める物は絶対に成し遂げられませんぇ?」
腹部に強打を受けた木場は地に倒れ伏す中で月詠は溜め息交じりにそんな事を呟く。
「・・・なんでそれを知っている?」
「さぁ、なんででしょう?」
ユックリと立ち上がった木場は月詠を睨み付けるようにし、殺気を放ち問い詰めるが月詠はそれをはぐらかすように言葉を吐く。
「答えろ! なんでお前が知っている!」
「ウチに一太刀入れられるなら答えて上げますよ?」
怒気と殺気を振り撒く木場に対して月詠は妖艶な笑みを木場に向け腰に差した小太刀をゆっくりと抜く。
「絶対に話して貰うぞ! 僕の求めている答えをお前が知っているのならどんな事をしてでも聞き出す!」
「良いですねェ・・・その殺気、怒気・・・ゾクゾクしますわぁ」
妖艶な笑みから獰猛な笑みに変わるのと同時に月詠は木場との死合を楽しむのであった。
月詠、自重しなさい。 これは修行なんだよ!?
加執7/16