少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~   作:クロイツヴァルト

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リアスチームVSライザーチーム ②

 

 

 「うし、やるぞ!」

 

 旧校舎の玄関口で一誠は両の手を打ち鳴らして気合いを入れていた。 そして一誠の左右には白音と木場の両名も並んでいた。

 

 「良い、イッセー、白音。 体育館に入ったら戦闘は避けられないわ。 だから、指示通りに頼むわね。 あの場所は重要な場所になるわ。 佑斗は二人のサポートを頼むわ。」

 

 玄関口までリアス、アーシア、そしてアインスの三人が見送りとして来ていた。 そしてリアスの言葉に白音は無言でうなずく。

 

 「了解です。」

 

 「分かりました。 出来る限りのサポートをします。」

 

 最初の攻略地点は体育館。 そこで起きるであろう戦闘に勝利する事。 動く駒は兵士の一誠と戦車の白音、騎士の木場の三名である。

 

 「では、私も動くとしよう。」

 

 アインスは黒い背表紙の本を片手に出向く準備をする。

 

 「お願いします。 先程の作戦通りに」

 

 「心得た。」

 

 「アーシアは私と一緒に待機してちょうだい。 けど、イッセー達の合図があったら、わたしと共に前に出るわよ? 回復役のあなたは絶対にやられちゃダメよ。 回復兼サポート要員に倒れられたら元も子もないわ。」

 

 「は、はい! 頑張ります!」

 

 アーシアは緊張しながらも気合い十分な元気な声で返事をする。 アーシアの神器『女神の微笑み』の回復能力は絶対に断たれてはならない生命線。 それがあるからこそ、修行して強くなったとしても多少強引で無茶な作戦も出来ると言うものである。 僧侶であるアーシアと王のリアスを護る事が出来ればこのゲームを勝つことが出来る要素である。

 

 「朱乃は頃合いを見てアインスさんと合流して行動してちょうだい。」

 

 「はい、部長」

 

 王の次に最強である女王の朱乃はいつものにこやかな表情では無く真剣みを帯びた表情で返事と共に頷く

 

 そして全員の指示の確認を済ませたリアスは一歩前に出て

 

 「さて、私の可愛い下僕達。 準備は良いかしら? 引き返す事は絶対に有り得ないわ。 敵は卑劣にも戒翔を罠に掛けて戦力の分断を図ろうとしたようだけれど、それは逆効果だったわ。 彼が戻るまでにライザー以下一三名を全て撃破するわよ! 本丸は不死身の不死鳥、フェニックス家の中でも有望視されている才児ライザー・フェニックスよ。 さぁ、彼の者に絶望を与えて消し飛ばしてあげましょう!」

 

 「「「「はい!」」」」

 

 全員で返事をしたと同時に各々は駆けだした。

 

 一誠、白音、木場は体育館をめざし、アインスは木々の群れの中へ

 

 「イッセーさん、皆さん! 頑張って下さい!」

 

 アーシアの声援を背に受け一誠達は後ろ手に腕を上げて応える。

 

 ――――――――――――――――

 

 「・・・ここ辺りならば目は無い筈・・・我が主ならば有象無象の者に負ける筈は有り得ない迎えに行くべきか・・・」

 

 アインスの入った雑木林の群小地帯は既にアインスの修めている魔道の一部を使い魔術式を張り巡らせ終わり、戒翔の心配をしていた。

 

 「そもそも私が我が主の心配をする事自体が烏滸がましいか・・・今は主の意向のままに彼女の支援をして行く事が先決かな?」

 

 【ライザー・フェニックス様の兵士三名、戦車一名、戦闘不能!】

 

 思案している所に体育館から魔力反応と共に地を揺らすほどの衝撃と雷光が迸っていた。 それに続く様にしてフィールド内に聞こえる様にグレイフィアの報告がアインスの耳にも聞こえる。

 

 「む、もう合図か。 些か早いが此方も動くとするか。 『黒点の書』起動」

 

 手に持っていた書物を浮かべ、足元には漆黒の魔力光で出来ているベルカ式魔法陣が浮かび上がる。

 

 「さぁ、戦端は開かれた。 我が主とその融合騎である私の敵になった不運を恨むが良い。」

 

 アインスは知覚範囲を広げ、自身と同じく森に身を潜めている者達を正確に捕捉する。

 

 「・・・さぁ、こちらも戦の狼煙を上げましょうか」

 

 ―――――――――――――――――――

 

 アインスが戦闘を始める少し前、一誠達は旧校舎と新校舎の間に位置する体育館の裏手に到着していた。

 

 「木場、悪いけど此処は俺に任せてくれないか?」

 

 「イッセーくん、急にどうしたんだい?」

 

 「今回の修行の成果を試してみたいいんだ。 ライザーの眷族でたぶん兵士が配置されているだろうから同じ兵士である俺が戦ってみたいんだ。」

 

 「・・・そう言う事なら良いけど、無茶だけはしないで無理そうならサポートに入るからね?」

 

 「心配は無用だぜ? 俺には最強の相棒、赤龍帝のドライグが一緒なんだからな!」

 

 『だからと言って油断は禁物だぞ? あの白髪の小僧みたいな規格外がそこらじゅうにいるならまだしも担い手として目覚めたばかりの相棒は素人なのだからな?』

 

 「確かにフェイトの野郎にはさんざんっぱら言われたから身に染みているさ。 だけど、この程度の事で他の奴の力を頼りにして戦っても最強の兵士になるなんて夢のまた夢ってもんだぜ!」

 

 「そうか、なら危険だと僕が判断したら介入させて貰うよ。」

 

 そう言って木場は肩の力を抜く。

 

 「私は戦車の相手をしますのでイッセー先輩は残りの相手をお願いします。」

 

 そうして木場を背後に配し、前衛は一誠と白音は体育館の裏手から侵入し、ステージ裏に出る。

 

 「さぁ、戦闘開始だ!」

 

 悪魔となり、フェイトとの地獄すら生温いと感じる事の出来る修行の成果で感覚が鋭くなった一誠は赤龍帝の籠手を顕現させるのと同時に仕掛ける。

 

 「なッ!?」

 

 出てきていきなり突っ込んできた事に驚き硬直する。 その隙を見逃すほど一誠は甘く鍛えられてはいない。

 

 「喰らえ! 戒翔直伝、双覇竜王拳!」

 

 一誠はブーステッド・ギアとは反対の手にも魔力を纏わせた手を手近にいた双子に喰らわせる。

 

 「「きゃぁああああっ!?」」

 

 「さぁ、お前達三人の相手はこの俺だ!」

 

 ここに戦端は開かれた。

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