少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~   作:クロイツヴァルト

30 / 42
レーティングゲーム 時の御子参戦!?

 

 

 「さて、この結界の解析も済んだ所で元の戦うべき戦地に赴くとしようか。」

 

 『allright』

 

 そうして戒翔は一面荒野の世界から姿を消す。

 

 ――――――――――――

 

 「この! 同じ兵士なのにどうして!」

 

 「こんな攻撃、アイツに比べたら遅すぎるぜ!」

 

 「くぁッ!?」

 

 体育館での戦闘も佳境に入り白音は相手をしていた戦車を瞬く間に一蹴し、一誠の戦闘を見ていた。 傍観している訳では無く、一誠が危なくなればいつでも飛び出せる様にだけはしていた。

 

 「この!」

 

 「いい加減に!」

 

 「無駄だぁ! 地顎封縛陣!」

 

 迫る兵士三人に対して一誠は赤龍帝の籠手を床に接させて強化された魔法を放つ。

 

 「なッ! これは!」

 

 一部の床が変化し兵士三人を拘束する。

 

 「どうだ! 攻撃ばかりが能じゃねェ! って白音ちゃん!?」

 

 「・・・そろそろ時間」

 

 自身の技が決まりテンションが上がる一誠だが、側に来た白音に驚くが、白音は意に介さず一誠を体育館の外に連れ出す。

 

 「ここを放棄するのか! ここは重要拠点の筈よ!」

 

 兵士の一人が叫ぶが、直後頭上から降って来た雷により体育館諸共跡形も無く消し飛んでしまう。

 

 「すげぇ・・・朱乃さんもあの修行で段違いに強くなっているのか」

 

 「ふふふ、無様な姿はさらしませんわ。」

 

 巫女衣装に身を包んだ朱乃は柔らかに笑いながらそう答える。

 

 「後は新校舎まで」

 

 「行かせませんわよ」

 

 「新手かッ!?」

 

 体育館跡から少し離れた運動場付近で一誠達は兵士二名戦車一名騎士二名僧侶二名に囲まれていた。

 

 「それと雷光の巫女の相手は女王のイザベラがするわよ。」

 

 そう言って金髪ドリルヘアーの少女が空に向けて手を向けるのと同時に白音周辺に瞬時に魔法陣が形成され爆発する。

 

 「白音ちゃん!?」

 

 「やれやれ・・・白音、油断し過ぎじゃないのか?」

 

 「お兄ちゃん!?」

 

 「戒翔!」

 

 「戒翔君!」

 

 煙が晴れると白音を護るようにして巨大な片刃の大剣を片手に戒翔が立っていた。

 

 「あなたは・・・お兄様からは今回は出場しないと聞かされていましたが?」

 

 「・・・そう言う事か。 ますますもって許し難いな」

 

 「お兄ちゃん?」

 

 「悪いな、ここからは俺が相手をしよう。」

 

 「あなたが? この人数相手にですの? 妙な駒で転生した方の様ですがお1人でこの数を相手にすると言いますの?」

 

 「・・・俺には優秀な相棒がいるのでな?」

 

 戒翔の言葉と同時に爆音と閃光が森の方向から立ち上る。

 

 『ライザー・フェニックス様の兵士三名、リタイア』

 

 「なッ!?」

 

 「・・・来い、アインス。」

 

 驚く金髪を余所に戒翔の真横に漆黒の魔方陣が展開され、そこからアインスが現れる。

 

 「我が主、お待ちしておりました。」

 

 「あぁ、待たせた。 ここからは俺を・・・俺達を敵に回した事をあの思い上がった馬鹿に思い知らせてやろう」

 

 「ひ、一人増えたからといって何も変わりはしませんわ!」

 

 「そうか・・・レーティングゲームに参加するにあたってキミ達は彼女から何か聞いているのではないのか?」

 

 「・・・どういう事ですか? あの女性が来た時にはお兄様しか話を聞いておりませんが・・・」

 

 「なら、おしえてやろう。 俺が参加するにあたって制約が設けられている。 制約というのは魔力の抑制・・・詰まる所魔法の威力制限になる訳だ。」

 

 戒翔の言葉に金髪の少女は唖然とする。

 

 「制約、制限・・・!? あなたは」

 

 「俺の名は御坂戒翔。 魔王達が知る通り名は時の御子だ。 アインス!」

 

 「はい!」

 

 「「ユニゾン・イン!!!!」」

 

 戒翔とアインスが手を合わせるのと同時にその場に眩い光が溢れる。

 

 「な、なんですのそれは!?」

 

 「キミ達が理解する事は到底出来ないだろう・・・が、俺はどんな状況でも全力を持って事に当たるのみ」

 

 驚く少女の眼前にはアインスと融合した戒翔が悠然と立っていた。 金の髪は煌めく銀の髪となり元々赤かった真紅の瞳はより深い赤みが入りさながら血の様な赤で、少女を見据えていた。

 

 「ニィ、リィ! その殿方を倒しなさい!」

 

 少女の言葉に反応して二人の兵士が戒翔に躍り掛かる

 

 「無駄な事を・・・」

 

 「わたし達の攻撃がッ!?」

 

 「届かない・・・!?」

 

 軽快なフットワークから織り成す連撃を事も無げに障壁一枚で受ける戒翔に二人は驚愕の表情をする。

 

 「ならばッ! これならどう!」

 

 そこに加勢するように騎士二名も参加してくる。

 

 「ふむ、反撃を出来ない様に攻撃の合間を無くすコンビネーションか。 中々に良い動きだな。」

 

 参戦してきた二名の騎士の斬撃を兵士の少女の攻撃を障壁で防ぎつつ手に持った片刃の大剣を尋常では無い速度で振るい捌いて行く。

 

 「四人がかりでも決定打だ打てぬとは!?」

 

 「くッ! ユーベルーナ!」

 

 「はい!」

 

 途端、今まで果敢に攻撃してきた四人が大きく下がるのと同時に戒翔を起点として突如爆発する。

 

 「戒翔!」

 

 「戒翔君!」

 

 「あ、あははははは! 流石に女王の攻撃は防げなかったようですわね!」

 

 「・・・一誠と木場は焦り過ぎだ。 俺がこの程度の攻撃でどうこうなるとでも思ったか?」

 

 もうもうと土煙が上がる中から戒翔の声が聞こえるのと同時に煙が斬り裂かれ、中から無傷の戒翔が現れ、流石の女王も驚愕の表情をする。

 

 「さて、そろそろ此方の番か?」

 

 「ッ!? あの男に攻撃を許してはなりません!」

 

 「遅い。 血を以って敵を穿て」

 

 『blooddagger』

 

 少女が指示を飛ばすのと同時に戒翔は瞬時に魔法を構築し、周囲に赤い短剣の様な誘導弾をもって周囲にいたライザーの眷族達に向けて放つ。

 

 「「きゃぁあぁぁあぁぁ!?」」

 

 『ライザー・フェニックス様の兵士二名リタイヤ』

 

 「・・・威力の弱い魔力弾なのだがな・・・まぁ、良いか。 一誠達はリアスの所へ迎え・・・あの馬鹿者はアーシアと一緒にライザーの所へ向かったようだ。」

 

 「なんだって!?」

 

 「すぐに助けに行かないと!」

 

 「行かせると思いますの!?」

 

 「おっと、お前達の相手は俺だろう?」

 

 「クッ!」

 

 戒翔の言葉に一誠達が動く前に動こうとした少女を魔力弾の一発で制し、一誠達が新校舎へと向かうのを睨むしかできないでいた。

 

 「さて、これで心置きなく戦えるな?」

 

 「あなたはいったい何者なのですか?」

 

 「先程も言ったが昔の通り名は時の御子・・・今では伝説の様に語り継がれてはいるがな?」

 

 「伝説になっているあのお方の御姿は青き龍人の様な方と語り継がれていますわ。 ですが、あなたは転生悪魔ですわ。」

 

 「・・・確かに俺は転生した悪魔ではあるが、あの時の姿は特別な術式を使った姿だ・・・今見せてやろう。 ナハト」

 

 『allright』

 

 「我が声に応えよ、蒼天を守護する龍皇よ! 我が盟約の名の下にその姿を現せ!」

 

 戒翔の詠唱が始まるのと同時に戒翔自身から途轍もない魔力が迸る。 しかもステージ全体を揺るがすほどに

 

 「な、なんですの?!」

 

 「見せてやるよ。 お前が望む時の御子の戦闘形態の一つを! 【術式固定】 続いて【術式装填】!」

 

 言い終わるのと同時に戒翔の体が見る間に変わっていく。 服で隠れている所は分からないままであるが、体を覆う様に蒼い鱗に覆われ、人型の龍の様な姿になり、瞳の双眸は縦に割れ、爬虫類の様な瞳になり、背中からは悪魔の翼とは全く別の龍の翼が生え、尾骶骨付近からは大きく太いこれもまた蒼い鱗に覆われた尻尾が生えていた。

 

 「術式兵装【龍皇烈火】・・・召喚する対象であるバハムートを己に取り込み、その力を自在に使う為の形態だ。」

 

 「あ、あぁ・・・」

 

 「さぁ、キミ達に時の御子の力を・・・隔絶した領域の者の力を受ける覚悟はあるか?」

 

 そう言って戒翔は不敵に笑う。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。