少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
平和な日常
「なぁ、イッセー。 お前、あの新任の先生二人について何か知ってるか?」
「俺も知らねェけど、あの苗字からして戒翔と何か関係があるのか?」
「苗字が同じだけにしちゃその先生が二人とも同じ苗字ってのは不思議を通り越して疑問だな。」
教室の一角で松田、岡田と共に一緒にいた一誠はある話をしていた。
「まぁ、戒翔の関係者だからなんだって話だけど・・・あのプロポーションはリアス先輩以上の戦闘力がありそうだな!」
「常に凛とした佇まい・・・まさにクールビューティー! 既に女子の奴等にファンクラブが結成されたと言う噂もあるぞ。」
「もう一人のヴィータ先生は男子の相談を親身に聞いてくれるらしいぞ?」
「けど、オイタをすれば体罰とか関係なく鉄拳が飛んでくるらしい・・・これは同じ男子に聞いた事だ。」
「まさに教育的指導って奴か?」
「まぁ、未だに見つからない俺達は関係ないがな!」
「・・・へぇ、誰に見つからねェんだ?」
「そりゃ、あの新任の先生方に決まって・・・」
後ろから声を掛けられ、振り向きながら答える岡田は時間が止まったかのように固まり、次の瞬間には冷や汗を大量に掻いて声を掛けて来た人物を見やる。
「随分と面白い事を話していた様だな?」
「剣道部の奴等からの苦情が多くて生徒会の連中から陳情が来てな・・・アタシとチッとばかしO☆HA☆NA☆SIしようぜ?」
「精神修行なら私も力を貸すが・・・先ずはその性根を叩き直す所から始めるべきか? 行くぞ、ヴィータ。」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ! イッセーは! イッセーはどうなんですか!?」
「あぁ、そうだった。 兵藤一誠、キミにはリアス・グレモリーから言伝を頼まれていてな? 放課後に部室に来るようにとの事だ。 勿論だが、アーシア譲も一緒に連れて来るようにとの事だ。」
「わ、分かりました!」
言い募る松田にシグナムは思い出したかのように一誠の方を向き、リアスの伝言を伝えるが、その一誠は先程のシグナムとヴィータの目を見て委縮していたのか返事と共に綺麗なまでの敬礼をしていた。
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「・・・部長さんはなんの様があってシグナム先生にあの様な事を頼んだんでしょうか?」
「わかんねェけど、行ってみれば分かるかも知れない。 ってか、戒翔はいったい何処に行ったんだ? 今日一日中見なかったけどよ」
「さぁ、戒翔さんにも何か御用時があったのでは?」
「だったら俺位には一言言ってくれても良いだろうによぉ・・・親友なんだから」
「お前の親友になっているとは初めて知ったぞ?」
「か、戒翔!? それにシグナム先生も」
「ヴィータ先生まで・・・なんでですか?」
旧校舎の入口の真横に背を預けている戒翔にシグナムとヴィータもいた事に一誠とアーシアは驚きを隠せずにいた。
「アタシ等もリアスに呼ばれているから此処にいるんだよ。」
「なんでも大事な話とやらがある様だ。」
「大事な話・・・ですか?」
シグナムの言葉にアーシアは首を傾げながら聞き返す。
「詳しい事は俺も知らされていない。 早く中に入るぞ。」
そう戒翔は言ってシグナム達を連れたって旧校舎の中へと入って行く。 その後ろを慌てて一誠とアーシアはついて行く。
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「それで、俺達全員を呼んだ理由を教えてもらって良いか?」
部室にはシグナムとヴィータの教員に加えてリアスの眷族たちが揃ってリアスの言動に傾注していた。
「・・・今度、この旧校舎の大掃除があるのだけど、その間はここが使えなくなるから何処で活動をしようかと思ってね? イッセーの家なのか、カイトの家にするのか迷っていてね・・・皆の意見を聞かせて頂戴。」
そのリアスの言葉にシグナムとヴィータは顔を顰め朱乃はいつものにこやかな顔のまま困った様な表情をし、木場はその場で思案し、白音は我関せずとばかりに机の上にある羊羹を黙々と食べ、アーシアは困惑した様な表情をする。一誠は平常運転で何を想像したのかにやけており、後ろから戒翔に鉄拳を喰らい頭を抑えて蹲っていた。
「俺は構わないのだが、俺の家ならある程度の余裕はあるだろうから問題ない。」
「そう、なら今度の部活はカイトの家で行いましょう。」
臨時の活動場所が決定した後は特に問題も無く、無事に終わり皆が帰路に着く。
「・・・それで今回は我が家にて部活をする事になった訳だが・・・一誠、何故貴様は俺のベッドの下をのぞきこんでいる?」
「いや、戒翔もアレな本でも隠してやいないかと・・・」
戒翔の部屋で各々に座る面々の中、一人一誠だけが戒翔のベッド下を覗く奇行に走りその頭頂部に有り難いO☆HA☆NA☆SIをされて蹲っている間に戒翔はある物を手にしていた。
「そんなバカな事をする一誠には罰として貴様の幼少期のアルバムを部員たちに見て貰おうじゃないか。」
「なッ!? なんでお前がそれをもっているんだよ!」
「提供者はお前の母さんだよ。」
「母さん、なにしてるのさ!?」
「さぁ、
慌てる一誠を尻目にイイ笑顔の戒翔はそう告げて手にしたアルバムを部員たちに渡すのであった。