少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~   作:クロイツヴァルト

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依頼と襲撃

 

 「・・・今日の依頼は」

 

 戒翔はリアスから渡された自身の依頼リストの束を何気なくパラパラと捲って行く。

 

 「・・・何故俺の物だけはこんなにも依頼が多いんだ?しかも夜のが殆どだし・・。」

 

 『仕方ないんじゃないのかな?戒翔の場合は長い間の経験があるから難なくこなせてアフターケアもしっかりしている訳だし。』

 

 「そう言う事を言ってるんじゃないんだが・・・ナハト、一誠の反応が強まったが何かあったか」

 

 『転移する?一誠の付近ならすぐに行けるけど』

 

 「黒歌たちに書置きだけして行こう。何もなかったらまた面倒なだけだからな。」

 

 戒翔はそう告げて手早く書置きを作ってリビングのテーブルに書置きを置くとその場で移送方陣を起動してその場から一誠の下に転移する。

 

 「・・・これはどういう事だ?」

 

 戒翔が転移して先ず目にしたのは部屋の壁に逆十時の状態で逆さ吊りにされた人だったモノ。そしてそのすぐ横では蹲って転がるシスターの服を着た少女を庇う様にしている一誠と神父の服を着た男が光る剣を片手に此方を睨んでいた。

 

 「なんなんですかぁ!さっきから邪魔ばかりはいってお仕事ができないじゃなぁいですかぁ!」

 

 「状況が分からん。一誠、何があった?」

 

 「お、俺は何時もの様に常連の人に呼ばれて来たんだけど来てみたら依頼していた人はそこのイカレタ神父の男に殺されてて俺が悪魔だからって殺されそうになっていたのをアーシアが庇ってくれて・・・」

 

 「分かった。もう良い・・・それで大体分かった。」

 

 一誠らしからぬ態度と言動で大体の事を把握した戒翔は此方を睨む神父服の男を見据える。

 

 「貴様ははぐれの様だな・・。元々の土地の管理をしている者の眷族に手を出そうとするなんて事をアイツらが認めるとは思えんからな・・。」

 

 「一体全体何なんですかぁ!お前も悪魔ならボクのお仕事に貢献して下さい!」

 

 「【氷華絶掌 セルシウス】」

 

 戒翔の告げたキーワードに呼応するかのようにして戒翔の両手両足に青白いオーラが纏われる。それに気にする事無く神父の男は剣を振り翳して此方を両断せんと迫ってくる。

 

 「大人しく死んで私に貢献して下さい!」

 

 「断る。掌底破!」

 

 「ぼぁ!?」

 

 戒翔の繰り出した掌底に身体が触れた途端に男は吹き飛ばされたかのようにしてこの家の家具を巻き込んで壁際まで転がる。

 

 「このクソ悪魔が!いい気に・・・って手が凍ってる!?」

 

 剣を握っていない方の手で起き上がろうとした男が自身の手の違和感に気付き見ればその付いた手は凍傷にでも罹ったかの様になっていた。

 

 「俺の能力の一つだ。この状態の俺の攻撃を喰らえばどんな相手でも氷漬けにしたりそうやって行動に支障を来す状態に出来るって事だ。今さっさと帰ればまだ治せるが・・・どうする?」

 

 「そっちが見逃してくれるんなら素直に従いましょうかねぇ。だけどそこの悪魔くんのよこにいるクソ女んおアーシア・アルジェントは連れて帰らないといけないのですよこれが。」

 

 「ならそこの転がっている女をさっさと連れて行けばいい。俺には関係無いのだからな・・。」

 

 「戒翔!」

 

 「貴様は黙っていろ。力を持ってもそれを引き出せない者に護れる者などありはしない。」

 

 憤慨して反抗的な態度を取る一誠に対して冷ややかな態度で倒れ伏す少女を神父服の男に投げ渡す。

 

 「俺の気が変わらない内にソレを持ってサッサと失せろ。」

 

 「そうさてもらうよぉ」

 

 しかし、戒翔と一誠の前に青白い魔法陣があらわれる。

 

 「今度は何事さ?」

 

 「グレモリーの紋章・・・」

 

 「悪魔の団体さんが御到着でテンション上げ上げで行きたいところだけど今回は尻尾を丸めてとんずらでござんす!」

 

 そう言って神父の男は少女を抱えて窓を蹴破りその場から逃げる。

 

 「ま、待てよ!」

 

 「既にこっちに複数の堕天使が向かって来ている長居は無用ってな。」

 

 「朱乃、本拠地へ帰還するわ。ジャンプの用意をして頂戴。」

 

 「はい」

 

 朱乃が転移の為の詠唱を始める。

 

 「さて、堕天使が来ない様にちょっくら仕事でもしてきますか・・。ナハト、BJは無しでデバイスの形状はレヴァンティン」

 

 『オーライ、セットアップ』

 

 戒翔の言葉に反応して指輪の様な物が明滅したと思った時には戒翔の手には見覚えのない機械染みた長剣が握られていた。

 

 「さて、サクッと行きますか・・・。」

 

 戒翔は自身の足下に三角垂が中心にある魔法陣を展開して室内から屋外に転移する。すると複数の堕天使の反応を直ぐに感じた。

 

 「・・・強さ的に見ても中級ではないか。雑魚でしかないか。アザゼルに文句言う事も考えて殺さない様にしないとだな」

 

 『だけど倒した相手をどうするの?』

 

 「魔力ダメージで気絶させてから本拠地に転移する。」

 

 『オッケー、なら僕は補助に徹するよ。』

 

 そして戒翔は飛翔するとそのまま堕天使のいる空域に接近する。

 

 「悪魔かッ!?」

 

 「我々の邪魔をするな!」

 

 「邪魔だ・・。」

 

 堕天使たちが各々で攻撃してくるが戒翔は高速飛行を維持したまま躱し、堕天使の一人をすれ違いざまに斬り伏せる。

 

 「肩慣らしにもならんな・・・。」

 

 「悪魔風情が我々の邪魔をするな!」

 

 「ならその悪魔風情にやられて墜ちな!ナハト!」

 

 『explosion』

 

 長剣の柄の付近がスライドして薬莢が吐き出されるのと同時に堕天使が感じていた魔力が急激に膨れ上がったのを感じ、戸惑いを隠せていない。

 

 「俺の敵は彼女の敵だ!飛竜・・・一閃!」

 

 その言葉と共にレヴァンティンの剣が変化する。

 

 「「「ぐわぁぁぁぁ?!」」」

 

 変化したレヴァンティンは蛇腹剣所謂連結刃と言う物に変化して大勢いた堕天使はその数を一気に減らした。

 

 「くそ・・・こいつは化物か!?」

 

 「テメエら人外も同じようなモンだろが!紫電・・・一閃!」

 

 「ぎゃあぁぁぁ!?」

 

 胴を薙ぎ払う形で最後の堕天使を吹き飛ばした戒翔は墜ちて行く堕天使を確認した後にリアス達の魔力反応を感知して本拠地へと転移をした。

 

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