少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「まさかお前がこっちに顔出すとは思わなかったな・・。」
豪華な部屋に2人の男がしかし、二人の容姿は異彩を放つ。1人は黒い鎧に目元には素顔を隠すように顔の大部分をバイザーの様な物で隠した格好で身を包んでいた。そしてもう一人の男は背中から堕天使の特徴たる黒い六対十二枚の羽を背中から生やし、何故かアロハシャツを着ていた。そんな異彩を放つ男二人は椅子に座り向かい合っていた。
「いや、偶には顔を出せと言われてたから丁度いい時にある事があったから報告がてらに顔出しに来たんだ。」
「ある事・・?」
「堕天使の末端共とはぐれ悪魔祓いの非合法組織・・と言えば分るな?」
「・・・それがどうしたんだ?」
男の言葉に対面していた男が訝しげな表情をする。
「ある地にて行動をしているんだが、俺のいる場所でもあるし悪魔の管轄で行動を起こしているんだがお前はどう考える・・・アザゼル。」
アザゼルと呼ばれた男は驚愕と呆れの混じった表情をした後に天を仰いだ。
「マジかよ・・。」
「で、お前はどうする?悪魔側の管轄地の管理はシトリー家とグレモリー家の両家にその後ろにはあの魔王二人がいるんだ。もしこれが外交的な問題に発展すれば再び戦争の火種にもなりうるが?」
「ソレの対処はお前に任せる。伊達に傭兵稼業をやっていた訳じゃないだろ?黒騎士。」
「口頭じゃ信用できないと言われればそれまでなんでな・・書類を作ってくれると助かるんだが」
「その位はお安い御用さ。それにしても公的な場じゃないんだから隠さなくとも三陣営の主たる人物はお前の事は知っているんじゃないのか?」
「地上では一般人を装っているからな・・。アイツ等も俺が地上でしかもグレモリー家が管理している土地で生活しているとは露とも思わんだろ?」
「ははは!確かに魔界の魔王達や天界の熾天使共が仰天する事実ではあるがなっとこれで良いか?」
他愛無い話をしつつもこの件の落とし前はどうするんだと言うばかりに黒騎士と呼ばれた男の視線に苦笑しつつアザゼルは紙に筆を走らせて判を押して黒騎士に手渡す。
「・・・確かに。取り敢えずこれで向こうでの問題は確かに解決できるが・・この文面にある主犯格の堕天使の処分を時の御子に委ねるとあるが・・。」
「なに、正体が割れるのを嫌うだろうと思ってな。昔のお前の通り名を書いただけだ。」
「確かにその通り名を知るのはごく一部の者だから良いのかもしれんが・・・新たな波紋を呼び起こす呼び水となるやも知れんが」
「そこはお前に任せる。なに、俺達三国の争いを止めれたお前なら楽勝だろ?」
「ったく、気楽に言えるな・・・。保護するのは堕天使のみだがはぐれ悪魔祓いはどうするかは俺に任して貰うぞ?」
「そこらの匙加減はお前に一任しとくわ。俺は俺でやることがあるしな・・・。」
「神器の研究に人工神器の開発・・・だったか?どの位進んでいるんだ?」
「ん~、俺とお前の仲でも其処まで教えられんな。一応極秘になる事柄が多いもんでな?」
苦笑するアザゼルにたいして黒騎士の男は鼻を鳴らす。
「・・・まぁ良い。俺の用事は終わったしこれ以上長居すると面倒になるから今日はこれで帰る。」
「おぅ、今度は酒でも飲もうぜ!」
「一応行っておくがこれでも未成年何だからなって言ってもお前には効果が無いんだろうな・・・。」
男はそう言ってアザゼルの執務室から転移を使ってその場から消える。
「まったく、来るときも帰るときも唐突だなぁ・・・。」
アザゼルはそう言ってグラスの中身を飲み干すのであった。