少年の異世界戦記~ハイスクール D×D編~ 作:クロイツヴァルト
「・・・リアスからの着信?」
地上世界に戻ってきた戒翔は携帯の着信履歴を見て訝しむ。
「・・・リアス先輩、どうしたんだ?」
数コールした後にもしもしと出たリアスに戒翔が聞く。
「・・・イッセーが教会に行ったみたいなの。まぁ、私がそう仕向けた様なものなんだけど」
「それを俺に言ってどうするんだ?部長としてその前には主として部員を部下を守るのが主なのではないのか?」
「今、朱乃と一緒に準備している所なの。」
「そうか・・。なら俺が先に行って殲滅していても問題ないな」
え?と言うリアスの言葉を聞きながら通話を切って携帯を懐に仕舞い龍のペンダントを首の下から取り出す。
「ナハト、執務官のBJを展開と同時に棄てられし教会に転移する。」
『all right』
その言葉と同時に裏路地から戒翔の姿は足下に現れた魔法陣と共に消える。
――――――――――
「・・・これは地下の奥でリアス達の反応か?少し急ぐか」
その場から更に魔法陣で教会の地下へと転移する。
「何を派手にやろうとしているんだお前達は」
「戒翔!?」
「もういらしたんですか。」
薄暗く外見からは判断できない程に広い地下の中に移動すれば大勢いるはぐれ悪魔祓いの前に佇む二人の後ろに現れた戒翔に対して各々の反応をする。
「もうすぐ一誠達が到着する。ここの馬鹿共の相手は俺に任せて上の堕天使とあのイカレ悪魔祓いの相手でもしていろ。」
戒翔は二人の前に出て一本の杖を携えてそう告げる。
「・・・いえ、私の可愛い眷族を傷付けてくれたのだからそのお返しをしないと」
「これは俺に対しての依頼だ。堕天使の総督から時の御子にたいしてのな・・・。」
拒否して戒翔の横に出ようとしたリアスの動きを制して戒翔は衝撃の言葉を告げる。
「ッ堕天使の総督と!?」
「裏に多少通じていると言っただろ?」
「・・・貴方はあの時の?」
「・・・そう言う事になるかな?積もる話や聞きたい事は後回しだ。今は」
杖をバトンの様に振り回して悪魔祓いの方に向ける。
「馬鹿共の掃除と堕天使の拿捕が依頼内容だ!」
足下に魔法陣を展開して戒翔はそう宣言する。
「舐めてるとお前から殺してやるよ!この悪魔風情が!!!!」
悪魔祓いの後方に控えている三人の堕天使の内の一人である男の堕天使がそう叫ぶ。
「やれるものならやってみろ!三下ァ!!!ナハト!」
『accel shooter』
戒翔の足下にリアス達ですら見た事の無い魔法陣が現われるのと同時に戒翔の周囲に黒い魔力光の玉が無数に現れる。
「さっさとあの野郎をぶっ潰してやれ!お前らは我等の堕天使の庇護がある!」
「「「ハッ!!!」」」
数十、数百の悪魔祓い達が術式を練り込んだ銃弾で戒翔達目掛けて撃ってくるが
「邪魔だ。」
その一言に反応してなのか周囲で待機していた魔力球が反応して迫りくる弾丸の群れをその縦横無尽に駆け廻りその全てを撃ち落として行く。
「こんなものか・・・。」
「ば、化物・・・」
「・・・その化物に喧嘩売った事を後悔して消えろ。ディバイン」
『bastar』
構えた杖の先端に黒色の魔力球が収束したと思った瞬間、前面にいた悪魔祓いの中央を割るように一条の黒い光が通り過ぎればその場所にいた筈の悪魔祓いの集団はその場にいた痕跡を何一つ残す事無く消える。
「う、うわぁぁぁ!?」
一人の悪魔祓いが恐慌状態に陥り戒翔に光の剣を振り翳して駆けて来るが
「ストラグルバインド」
しかし戒翔の呟いた言葉と同時にその者の四肢には黒色の輪の様な物が現われて身動きが取れなくなる。
「死ね」
一言、ただの一言だけ発して戒翔はその悪魔祓いの首を杖を持った反対の手にいつの間にか握っていた長剣で首を刎ねる。刎ねられた男の首と胴体が別れた瞬間、頸の断面から噴水の如く血が噴き出す。
「ナハト、堕天使の三人をマーキング」
『OK』
戒翔の言葉に反応してナハトは術式を発動する。
「堕天使以外は生存していても関係ないからな・・・」
『photonlance phalanxshift』
戒翔の言葉と共に正面に黒色の魔力球が無数に現れる。
「撃ち砕け」
『fire』
途端に黒色の魔弾は機関銃の如く、悪魔祓い達に殺到する。ある者は頭を砕かれ、ある者は足を、腕を吹き飛ばされ、上半身が消し飛ぶ者、下半身を失う者と地獄絵図を作りだす。虫の息の状態の者、一瞬で肉塊に変えられた者と見るに堪えない状態であった。
「な、貴様!」
「なんだ?」
堕天使の男が今の光景に驚き叫ぶが戒翔は何事も無い様に振舞う
「人をこれほどまでに殺しておいて平然としていられる!?」
「なんだ?貴様達も敵とみなした者は殺してきたであろう?それと何が違うと言うのだ?そもそも俺の依頼は貴様等堕天使の処遇だけだ。その他の有象無象の事等知らん。」
「な・・・!?」
「さて、覚悟は良いか?流石の俺も親友を危険に長く置いて置くことは出来んのでな。」
『Divine bastar』
その言葉と共に黒色の裁きの砲撃が堕天使の三人を吞み込むのであった。
「さて・・・リアス先輩、姫島先輩。この階の上の祭壇の儀式を止めに行こう。」
「・・・貴方は・・人殺しをしても何とも思わないの?」
「・・・今更何を感じろと言うんだ?幾千幾万の人の生き死にを何度も見てしまえば感覚は麻痺してしまったさ。・・・俺の様には絶対になるなよ」
それだけ言って戒翔は後ろで魔力ダメージで気絶している堕天使三人を移送方陣で転送してから彼女達の間を抜けて上階に行く為の階段を上って行く。
「・・・リアス」
「えぇ、行きましょう。彼だけ行かせて王たるわたしが行かない訳にはいかないわ。(幾千幾万の生き死にを見た・・ね。貴方は一体どれだけの時間を生きているのかしら)」
リアスと朱乃もまた戒翔の後を追う様に駆け足で上階へと向かう。