読むだけ読んでみてください!
「…転生成功か」
目を開けるとそこはベットの上だった。
安置所だったらどうしようかと思ったけど問題なかった。
ある程度自由に動けるからおそらく赤ん坊ではないのだろう。
「鏡…鏡…あった。ってなんだよこの格好…」
そこには見慣れた自分の姿はなく、代わりに銀髪でケモ耳の生えた5歳くらいの
少女がこちらを見つめていた。
獣人の貴族にしてくれとは言ったがまさか女の子にされるとは…
これじゃあ夢だった美少女ハーレムができないじゃないか。
あの神様今度会ったら、丸めて、東京湾に沈めてやろう。
…あ、東京湾行けないじゃん。まぁいいけど
そんなどうでもいいことを考えていると、正面の扉が開く
「お坊ちゃま。当主様がお呼びです。」
そう言って長身のメイドが頭を下げる
うん…うん?お坊ちゃま?
「僕のこと今、お坊ちゃまって言いませんでした?」
「?いくらお坊ちゃまがそういう性癖をお持ちでもお嬢様とは呼びませんよ?
」
このメイドなんか黒いオーラを感じるぞ?つか俺ってこの身なりで男だったのか。
「いや違いますから。それより父が呼んでるんですよね?」
「はい。下の食堂でお待ちです」
「分かりました。」
そう言って俺は下にあるというの食堂へと向かった。
食堂につくとそこには何人もの女性の獣人を侍らせた中年の男が座っていた。
「来たな。アリシア」
アリシアとはおそらくこの世界の俺の名前だろう。名前まで女の子かよ…
「いかがなさいましたか。父上」
「うむ。実はなお前には許嫁がいるんだ」
許嫁って女の子でしょう?仲良くしててもただの百合カップルにしか見えないよ。
かと言って男を紹介されても困るが。
「安心しなさい。お前の許嫁はちゅんと女の子だ。」
良かった…。つかこころ読むな。
「…で?その許嫁さんはどこに?」
「今日は、お祈りの儀だからから明日来るそうだ。」
…いきなり新ワードが出てきたんだが、お祈りの儀ってなんだよ。
「…そうですか。じゃあ僕は部屋に戻りますね。」
「何を言ってるんだ?お前も行くんだぞ?お祈りの儀」
…はい?
なにするかも分からないような儀式に参加しろと?
「あの…父上?その…お祈りの儀…というのは何です?」
「…説明してなかったっけ?」
「…はい」
「お祈りの儀というのはだな…」
そこから約2時間父の説明は続いた。
まぁ簡単に要約すると
スキルが貰える儀式…らしい。
この世界では、5歳になるとこのお祈りの儀を行い、神様からスキルを授かるのだそう。
神様って…あのロリ神様か?
…いや転生担当っぽかったし違うか。
転生得点で選んだ得点はそこで貰えるのか…?
まぁ…行かないって選択肢はないみたいだな。
「何してるんだ?早くいくぞ!」
父はノリノリで馬車に乗り込んで、早く来いと催促してくる。
あのエロ親父…
どうせ教会の若い女の人の神官さんが目当てなんだろうが…
貴族としてのふるまいとかないのかよ…
まぁ自分もできないから人のこと言えないけど
「どこまで行くんですか?」
「王都の教会まで」
父がそう伝えると、運び屋さんは、『分かりました。』とだけ言って
馬車を走らせ始める。
「お前の婚約者の子も今から行く王都の教会でやるそうだから会えるかもしれないな」
父は、メイドを侍らせたまま、そう言ってくる
こういう時くらい、それ辞めろよ…
「…そうですね。ちなみにその婚約者の女の子ってどんな子なんですか?」
「そうだな。まず年は、お前と同じで…」
「そこは分かるから。」
「そうか。特徴といえば髪が白いな」
白髪か…この世界でも目立つのか…?
「髪が白いのはそんなに目立つんですか?」
「そうだな。人族の中では珍しいな。私たちみたいに獣人ならまだしも」
「人族…ですか?」
この世界の獣人は人間と友好的なのか。
ラノベとかだと敵対してる場合が多いが…
「お客さん、着きましたよ。」
運び屋さんがそう言うと、父は、代金を払う。
「ここが教会か…イメージと違うな…」
もっとでっかくて豪華なところだと思ったんだが…
思ったより小さかった。
「何してるんだ?行くぞ?」
父に呼ばれ、慌てて着いていく。
中に入ると同じ年頃の子供がたくさん座っていった。
身なりからして全員貴族のようだ。
「僕と同じ年頃の子供がたくさんいるんですね…」
「まぁ。王都だけじゃなくていろいろな場所から来ているからな。」
俺みたいに都外から来てる子もたくさんいるのか…
というかこんなにいたら力試しするやつもでそうだな。
「次の方…アリシアさんどうぞー。」
しばらく待っていると名前を呼ばれる。
「それじゃあ始めますねー。肩の力を抜いてください」
言われた通りに肩の力を抜くと不思議な力が体の中に流れ込んでくる。
「今、魔力を注入して、スキルを鑑定してますのでもう少しそうしてて下さい。」
数時間後…
もう少しは少しじゃなかった…
一時間以上はあのままだったぞ…
「それで…息子の結果は?」
いつの間にか戻ってきていた父が神官さんにそう尋ねる。
どうせまた街でナンパしてたんだろうが…
「アリシアさんの結果はですね…なんと!3個もスキルを持っていたんですよ!」
…え?
「おお!流石我が息子だ!」
「…ありがとうございます?」
ちなみにその3個というのは
獣化
魔法適正(全属性)
攻撃耐性(物、魔)
だった。
たぶんこの体では魔力が足りないから他のは表示されなかったのだろう。
「…大丈夫だよな。きっと」
1か月後には魔法学院の初等部の入学試験があるが…
明日から父と魔法の訓練をする約束もしたし。
「まぁ…何とかなるだろ。」
この時は知らなかった…。獣化がどんな恐ろしいスキルかを…
「あ、そういえば、婚約者の子に会ってなかった…。ま、いっか。」
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「アリシア様…ですか。お強い方だといいのですがね…ねぇ≪ムラマサ≫」
不敵に笑う黒髪の少女の傍らには、紫の剣が怪しく輝いていた…
次回はいつになるか分かりませんが、頑張ります。