次から頑張ります(頑張るとは言ってない)。
MUR「なんだここは…たまげたゾ…」
KMR「勝手にたまげててくださいよ…」
目が覚めた彼らの目の前に広がっていたのはファーストガンダムの最初の舞台、サイド7であった。
しかもストーリーは進んでいたようで、2機のザクがすでに潜入していて、マシンガンを何発か打ち鳴らしていた。
二人は今起きていることを受け入れるとその場から一目散に逃げた。
MUR「とにかく逃げるゾ!」
KMR「は、はい!」
MUR「そういえば、野獣はどこだゾ…?」
KMR「あれ…?」
一人の男を除けば…
野獣「コワスギィ!怖いですねぇ…これは怖い…」
一方、野獣はMURやKMRとは全く違った場所で目が覚めた。それですら運が悪いというのに、もうすぐそこまでザクが迫っていた。
野獣はクッソ汚い喘ぎ声をあげながら騒ぎたてていたが、その時ふと目につくものがあった。
野獣(これは…ガンダムのマニュアルか!と、いうことは…?)
マニュアルを拾い上げた野獣はその先にあったガンダムトレーラーを見つけ、それに向かって力一杯走った。そして、ガンダムトレーラーの上に置いてあるガンダムを見つけると、マニュアルを開き、必死こいてハッチを開く。
息を切らしながらもガンダムに乗り込んだ野獣は、そのマニュアルに目を通す、が
野獣「これもうわかんねぇな…」
まぁなんとかスイッチ程度はわかったものの、立ち上がりやらなんやらは、すぐにはわからず、野獣は少ない頭を必死にひねる。
野獣「んにゃぴ、よくわかんないです…」
案の定わかっていない野獣の前に、ガンダムに気づいたザクがマシンガンを構えつつ、近づく。
野獣(ハッハッ、落ち着け、落ち着けよ…)
そう思っても密閉されたコックピットの中で野獣の鼓動は徐々に早くなっていく。そしてついにザクがこちらにマシンガンを向け打ち鳴らす。死んだな(確信)、野獣の脳裏によぎる。
それと同時、通信が入る。男の声だ。
『ザクマシンガンなんて効かねぇんだよ!安心しろ!』
ズダダダダダッ、近距離から弾丸の雨を食らったガンダム。しかし、言われた通りガンダリウム製の装甲には傷一つ付かなかった。
野獣(…相手がマシンガンを撃ってる今がチャンスだな、んにゃぴ、このチャンスにかけましょうね!)
『よぉし、ゆっくりレバーを引きながら、ペダルを踏むんだ。そうすれば立つ!』
野獣は強く、ゆっくりとレバー引き、ペダルを踏み込んだ。
大量のマシンガンの雨を受けながらも、ガンダムがゆっくりと立ち上がる。そして---
ガンダム 大地に立つ。
カランッー最後のマシンガンの薬莢が落ちる。
ザクのパイロットは弾切れを起こしたザクマシンガンを放り投げ、急いでヒートホークに持ち替えた。
野獣「今から反撃してやるから、見とけよ見とけよ〜!」
警戒音とモニターにザクとの距離が表示される。それと同時にレバーについていたボタンが赤く点滅しモニターにはガンダムの全体図が表示された。
ビームサーベルの位置がボタンと同じ、赤く点滅していた。
『いまだ、ボタンを押してビームサーベルを抜くんだ!』
野獣「じゃけん、斬り伏せましょうね〜!」
通信を聞いた野獣はレバーのボタンを押す。そのままガンダムはビームサーベルを抜く。構えると同時に、赤い一筋の線が出現した。野獣はガンダムの腕を操作し、ドッと振り下ろされたヒートホークを受け止めた。鍔迫り合いだ。
野獣は力一杯レバーを踏み込むと、ガンダムも力強く一歩前進する。力負けしたザクがふらりとよろけた、その時ー
『ザクのコックピットは胸だ、そこに向かってエンジン全開!』
それを聞いた野獣は間髪入れずにビームサーベルを叩き込んだ。完璧に決まった。
ビームサーベルの電源を落とした野獣は、コックピットで一息つく。モニターが倒したザクから、バチバチッと鉄の焼ける音と電気回路がクソミソになってミンチになったような音を拾っていた。
ちなみに肝心の野獣は、体から汗がドバーッとあふれ出ていた。
「ふぅ〜、一度はどうなるかわからなかったッスね…」
しかし、戦闘は無情である。一息ついた野獣にもう一機のザクが襲いかかる。
先程からレーダーはしっかり反応し警戒音が鳴り響いていたが、緊張から解放された野獣にそれを聞き取るほどの気力は残っていなかった。
『何をしている、レーダーを見ろ!!』
野獣は通信機からの声で、ようやく我に返った。
「ファッ!?」
しかしーもう遅かった。
ガンダムの腹部に向けて、巨人が木をなぎ倒すように、ヒートホークが横殴りに振り下ろされた。
(ダメみたいですね…)
そう思った、その時だった。
爆音とともに数発の砲弾が発射された。援護の機体だ。
それに気づいたザクは回避をしようと思ったものの、回避に失敗し片腕と頭が吹き飛ぶ。
そして被弾し大きく後ろによろめいたザクは、砲弾を一発打ち込まれた。
その威力は尋常ではなく、被弾したザクは上半身を吹き飛ばされ、そのまま地に崩れ落ちた。
野獣は今の光景を目を丸くして見ていたが、すぐに援護に来た2機に連絡を入れた。
『い、いまの援護がなきゃ間違いなく逝ってましたよ…援護、ありがとナス!』
先ほどから驚いていた野獣は、またもや仰天することとなった。
『今野獣、すげぇ危なかったゾ〜』
『こんなところで死ぬのはやめてくださいよ!』
そう聞きなれた声だったのだ。
『MUR!KMR!お前らそのモビルスーツは!』
『ガンキャノンだゾ〜、すげぇ乗ってみたかっから嬉しいゾ〜。』
『僕はガンタンクです。意外と乗り心地いいんですね、コレ。』
野獣は二人に会えたことがすごく嬉しかった。だが、それ以上に疑問に思ったことがあった。
『なんで二人ともMSに乗っているんだ?よく乗せて貰ったすね〜。』
『ガンキャノンとガンタンクのスペックと、いまガンダムに起こっていることを話したら、関係者と認めてもらえたから乗れたんだゾ〜。』
MURがヘラヘラと笑いながら答えた。
『MUR先輩は生粋のガンダムファンですからね…。』
KMRが苦笑いしながら呟いた、その時「あっ、そうだ。」とMURがいうと、二人に対して口を開いた。
『おい、お前らぁ、さっき二人はどうやって操縦したのか教えて欲しいゾ。』
『そりゃあ、マニュアルを見たあと…誰かから通信が入ってその通りに戦っただけですねぇ。』
『先輩もそうなんですか…。』
『実は俺たちもなんだゾ…。その誰かに俺たちは助けられたんだゾ。』
そう言ってるうちに、三人全員に通信が入る。先の男だ、今度は上半身がしっかりと画面に映っている。
『話は終わったか?俺はお前らが乗っているMSの母艦、ホワイトベースの艦長、AKYSだ。とりあえずお前らにはこの地点まで移動してほしい、そこで話がしたい。とりあえずツベコベ言わずに来い、わかったな!?』
野獣たちはまたもや驚いた。
この男、何を隠そうどっからどう見ても迫真空手部顧問、AKYSなのである。
あまりに驚いたKMRが思わず口を開く。
KMR「AKYS先生!?なんでこんなところに!?」
AKYS「先生じゃねぇ、艦長『代理』だ、二度と間違えるな。」
MURが「そういうことか…」と一人呟くが、その声はあまりにも小さく誰にも聞こえてなかった。
野獣「とっ、とりあえず行けばいいんですかね…。」
AKYS「分かったならつべこべ言わずに来い!わかったな!」
そう言ってAKYSが通信を切った。
その後、3人は取り合えずそこら向かおう、という話になったので向かうことにした。
やる気が無かっただけなんだよなぁ…