幻想物語=八雲紫の物語=   作:ライドウ

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夏の終わりまで、21日。

タイトルが意味しているものとは・・・
果たして・・・どこの守屋なのだろうか。


第十一話 恐ろしき守屋の神

「師匠!」

「うおっと、紫ちゃん。いきなり突っ込んだら危ないよ。」

「えへへ~」

 

私が、ルーミア様の教えで自分の心に素直になると、私の内側が何かふわっとした不思議な感覚で、どこかふわふわとした気持ちになる。

それはとても心地よく、ずっといつまでもこうして師匠に触れていたい。

 

「まったく・・・」

「えへへへ~」

 

師匠も満更でもない顔で、私の頭をなでてくれる。

やっぱり、私は師匠が好きだ。これは変わらない変えられない。

 

 

「・・・なぁ、あたしらはなにをみせられてんだ?」

「あらあらぁ、別にいいじゃない。あなたも昔はそうだったでしょ?」

「・・・頼む、その話はするな。」

 

と、隣で正邪さんがなぜか顔を赤くして顔を隠した。

とても恥ずかしそうにしてたために私は、見なかったことにした。

ルーミア様が、くすくすと笑い、正邪さんの背中をなでていた。

 

「いや、どうしたんですか?急に恥ずかしがって」

「いっ、いや。なんでもねぇ・・・」

 

顔を赤くする正邪さんはどう見ても、恋する乙女だ。

まあ、そんなことは置いといて私は隙間から日傘を取り出す。

この日傘は、ついさっき師匠が傘売りから売ってくれた珍しい傘らしい。

何でも、その傘売りが言うに青い髪の赤と青の瞳を持つ妖怪が作ったらしく、とても人間が持てるようなものでもなく、処分できずに困っていた。

そしたら、師匠がその傘を買って、私にプレゼントしてくれた。

たしかに、今まで使っていた番傘はもうボロボロになってしまっているし・・・

私のこの服装だと、番傘は似合わなかったから、この傘は私によく似合っている。

と、ルーミア様が教えてくれた。

 

「けろけろ。君、かわいいね?けろけろ」

 

その言葉を聞いた途端、私以外全員が構える。

私は、その言葉を聞いただけで震えてしまい、尻もちをつく

いつの間にか、目の前に現れた金髪幼女・・・その存在感は強大で、私が敵う相手ではないとすぐにわかる。

いや、むしろ。この幼女には、私は逆らわないほうがいい。

もし・・・もし逆らったら。”消滅させられる”

 

「ふふ、小さく震えて・・・かわいい」

「ひうっ?!」

 

いつの間にか、私の後ろに現れてその金髪幼女が私に抱き着く。

そして、いやらしい手つきで触りだし始めて、なぜかゾわぞわする感覚が起きる。

くすぐったいようでもどかしい感じ・・・

 

「時雨流・・・時簾」

「おっとっと、あぶないあぶない。」

「・・・」

 

少し怒っている師匠が、雨簾を私に当てないように振って金髪幼女を引きはがした。

その幼女は、簡単にそれを回避し、また私たちを見ている。

そして、けろけろ。と笑うと、私の足元が動き出し、私は捕まってしまった。

そのまま、私は金髪幼女の隣に移動させられて、捕らえられたまま少しだけ宙に浮いた。

 

「けろけろ、こんなかわいい娘。私が、手放すわけがない」

「そいつは、”俺”の弟子だ。おとなしく離せ」

「んー・・・ヤダ。だって、この子可愛いから・・・私が、貰っちゃうもん。」

 

私を捕まえている金髪幼女は、少しだけ考えた後にこやかに断りそういい放った。。

その一言で、師匠とルーミア様の殺気がさらにあふれる、正邪さんは短刀を構えたまま殺気をあふれさせる

二人に少しだけ引いていた。

 

「ならば・・・斬る」

「私、優しい性格だけれども・・・・・・私も怒るわよ?」

「けろけろ・・・我が名は、洩矢諏訪子。諏訪の国を治める神である。汝ら・・・我に挑戦するか?」

「寄らば・・・斬る!」「宵闇の本気・・・見せてあげる」

「けろけろ。ノリが悪いなぁ・・・ふぁっ」

 

金髪幼女が余裕そうにあくびをした途端、師匠が瞬間移動じみた動きで一瞬で近づき金髪幼女の首を刎ねようと

かなり鋭く、素早い斬撃を繰り出す。

しかし、金髪幼女はそれをいとも簡単に回避し、師匠に踵落しを決めていた。

師匠は、気合で耐えたらしく、少しふらつきながらルーミア様のもとに戻った。

そして、ルーミア様は師匠が戻った途端に純粋な妖力の塊を一斉に打ち出し金髪幼女に迫撃しようとする。

しかし、金髪幼女の能力なのが地面から、石でできた壁が突然突き出し、そのルーミア様の攻撃は防がれてしまう

 

「?!」

「けろけろ・・・よそ見?」

「なっ・・・ぐっ?!」

 

一瞬、目を離したすきにルーミア様の脇に金髪幼女が移動していた。

そして、隙を逃さずにルーミア様の脇腹にけりを決めていている。

しかし、ルーミア様も負けじと蹴ったその足をつかみ地面にたたきつけた。

金髪幼女は、地面にたたきつけられそのまま、固まった土のようにバラバラになってしまった。

師匠とルーミア様が、驚いた途端に二人に鉄輪が殺到する。

師匠は、雨簾でたたき切り、ルーミア様は闇で防ぐが地面から白い蛇が現れて二人を拘束してしまう。

 

「師匠!ルーミア様!」

「けろけろ・・・大丈夫だよ。あの二人を動けなくしたら、もう何もしないから、さ。」

「ひゃうっ?!」

 

私が、二人を心配して声をかけると、いつの間にか移動してた金髪幼女が私の耳に息を吹きかける。

その感覚で、ぞくぞくっとして、顔を赤くさせてしまう。

この幼女、セクハラの塊だよ!?師匠!たすけてー!

 

「けろけろ、大丈夫。優しく食べてあげるから。」

「ふえっ?!・・・ひっぐ・・・・・・うえ~ん!」

 

私は、その恐怖に耐えきれなくなり年相応の女の子のように泣き始めてしまう。

流石に、泣くことを想定してなかったのか金髪幼女は慌て始めた。

 

「あわわわわ?!泣かないで!!ごめんごめん!ほら、甘いものあるよ?」

「ふええぇぇぇぇぇんっ!!」

「ほら、大丈夫だから!食べないから、泣かないで!あわわわわ!?」

 

side sigure

 

「うええぇぇぇぇっ!!」

「あわわわわ・・・けろけろ・・・ばぁ!」

 

俺とルーミアさんは縛られたまま目の前の光景に少しだけあきれていた。

精神的にも幼い紫を泣かせた、洩矢諏訪子は一生懸命泣き止ませようと必死になっている。

俺と、ルーミアさんはその光景を苦笑いで見ることしかできず。正邪さんは、ただ眉間にしわを寄せて困っている。

 

「あーもう!襲わないから、泣かないで!」

「ひっぐ・・・ほんと?」

「ほんとだって!ほら、わらって、わらっ」

「ふん」

「ふぎゃっ!?」

 

いつの間にか、後ろに移動していた正邪さんが刀の峰で殴って気絶させた。

正邪さんが、呆れた様子で気絶した幼女を見下ろしている。

そして、紫を拘束している土をバラバラにすると紫は抱き着いて泣き出した。

よほど、あの金髪幼女が恐ろしかったのだろう。すごく、こわかったと泣き叫んでいる。

正邪さんは、怖かったな。といって、金髪幼女を見下ろしている。

 

 

 

 

 




難産・・・
うぅ・・・バタッ
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