今回は萃香、勇儀サイドメイン。
OK?
あと・・・
かんそうください(モチベ)がしんでしまいます。
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「いやぁ・・・ししょぉ・・・ししょぉっ!!」
目の前で、時雨に泣きつく紫がいる。
時雨の体は、何かにズタボロにされた跡がある。
間に合わなかった・・・それに、なんで。
「時雨・・・お前は・・・最低のクズ野郎だ・・・」
お前は・・・て――――――
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「はっ・・・・・・夢・・・か。」
私は、布団から飛び起きて頭を少し抱える。
そういえば昨日は、宴会して・・・お開きになって帰ってきて・・・
ああ、二日酔いか・・・ひさびさになったな・・・
「紫?いるのか・・・って、昨日旅だったっけな。」
そう、紫と時雨は昨日、旅に出て行った。
だから、私の屋敷・・・というか、文の屋敷には私の腰に抱き着く文と
私と、地面に上半身が埋まってそのまま寝ている勇儀しかいない。
どう寝返りをうてば、あんなふうに地面に上半身が埋まるのであろう・・・
「勇儀の寝相・・・あいっかわらず、ひどいな。」
私は、そんな独り言を言いつつ、能力を使って分身を作る。
分身に水を持ってくるように頼んで、私の腰に抱き着く文を軽くなでる。
「えへへ・・・くすぐったいですよぉ~、すいかさまぁ~」
「・・・こいつ、まだ酔ってんのか。」
ちなみにいうと、文は酔うと私だけに子供みたいに甘えてくる。
なんで、私だけなのかはわからないが、まあかわいいので良しとしよう。
・・・別に恋愛感情じゃないぞ?妹分としてかわいいだからな?
変なこと、いってきたら私が、殴りに行くからな?
「ほい、水」
「ん、ありがと。」
分身が水を持ってきたので、それを飲む。
分身は、そそくさと元に戻り、水がほんのり甘く感じた。
「あんだと~・・・あたしのさけがのめにゃいってか~?」
もう、勇儀は放っておこう。
多分あれは、起こすとぶっ飛ばされるから。
文を起こさないように、離れて、音を立てないように寝室になり果てている居間から離れる。
「んっ・・・んんっ」
中庭に出て、背伸びをする。
そして、簡単なストレッチをした後、少しだけさっきの夢を思い出す。
夢は簡単に忘れられると言われているが・・・あの夢だけは、脳裏にしっかりとこびりついている。
時雨に泣きつく紫、地面に横たわり赤い花を咲かせる時雨、泣き叫ぶ風見幽香。
「嫌な、夢だな。」
本当に嫌な夢だ。
なんで、普段はすぐに忘れられるというのに今回はこんなにも覚えているのだろう。
それに、どうもあの夢を思い出すと、身の毛がよだつ。
恐ろしい・・・私は、自然と手に力を込めていた。
「できれば、そんなことは起きてほしくないが。」
もし起きたら。私はどうすればいいんだろう。
私の能力は回復には役立たない。勇儀の能力や歌仙の能力もまたしかりだ。
それに・・・あの夢には謎の影があった・・・・・・あの姿。どこかで・・・
「ふぁ~・・・おはよ~ございます~。すいかさま~」
「お、起きたか文。」
居間から、文が眠たそうに出てくる。
服が、乱れてしまい胸元が見えているが、ここに男がいないので多分大丈夫であろう。
ただ、勇儀はいまだ床に刺さったまま寝ている。
もう、見なかったことにしよう。
「文、お前は紫と接していて何か感じなかったか?」
「紫ちゃんに?ですか?」
「ああ」
私は、気になったので文に聞いてみる。
これでも、文は鬼相手に論破するほどの度胸と相手の隙を見逃さない観察力の持ち主だ。
文も、おそらく気付いているのだろう。
「紫ちゃんは、多分、近いうちに壊れちゃいます」
「・・・」
「あの子は、自分の本当の気持ちを抑えて生きている。だから、もし・・・死んだり、消滅したら」
「一気に、精神が崩壊する?」
「ええ・・・それに、あの子が教えてくれたんです。」
「紫ちゃんは、誰かに依存しないとダメになっちゃうって。」
「・・・・・・」
確かに、紫は何かに依存することで自分の生きる道を見つけるタイプだ。
だから今は、時雨に依存することで生きる道を見つけている。
つまりは、あいつは誰かに引っ張られないと生きていけない。
過去のこともあるだろうが・・・それは、自然発生型妖怪にとって致命的なことだ。
(紫が・・・まさか、あそこまでの欠陥持ちだったとは・・・)
「萃香様・・・紫ちゃんは」
「心配するな、文。時雨がいるだろうが」
「そうですけど・・・」
文が心配そうに顔を伏せる。
文は何気、天魔でありながら自由に生きているが、所詮は妖怪の女の子。
心はほんとは、すごく弱い。だけど、文は頑張って生きている・・・
しかし、紫は・・・
(紫・・・お前も、馬鹿だ。)
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side yuugi
「萃香様・・・紫ちゃんは」
「心配するな、文。時雨がいるだろうが」
「そうですけど」
萃香は、ああいっているが実際、紫は近いうちに壊れる。
それも、最低最悪な壊れ方で・・・
(ああ、めんどくせぇな。地底に行く前に用事できちまった。)
私は、小さく舌打ちしながら夢で見たあの光景を思い出す。
時雨に泣きつく紫、倒れている時雨、膝から崩れ落ちた萃香、絶望し発狂する文。
同じく、時雨に泣きつく風見幽香に。うっとおしい程に咲き誇る桜の木。
(あれは・・・私はよく知っている)
風のうわさ程度だが、聞いたことはある。
この国のどこかに、何人を死に誘う桜があると・・・
もし、そうならば・・・私はどうなるのだろう。
私とて、時雨を愛している。だが、時雨は気付いてくれない。
元から私は、奥手な方でグイグイと攻めていかなくてもあいつは私を見ない。
いや、友人としては見てくれるが・・・異性としては見てくれない。
(もしそうなら・・・私は、私として暴れてやる。)
この国が滅びようが、関係ない。
時雨がいないなら、こんな国に用はない。
ああそうだ・・・
時雨がいないなら。世界を真っ二つにしてやる。
はい、萃香さんは落ち着いたけど、勇儀さんは怖いです。
まあ、勇儀さんの夢に出てきた桜は予想通りだと思います。
けれど、ネタバレになるから感想にして送りつけないで。
お願いします。