さて、宵闇とはだれなのか!?(いや、分かり切っているだろうけど・・・)
あと、この回でついに正邪が登場・・・するかもね。
暑い、昨日は妖怪の山にいたからなのか、涼しかったが・・・
街道となるとすごく暑い。流石、夏なのか。
私的には、夏は好きだが、この暑さだけは好きになれない。
「紫ちゃん」
「はい?なんですか、師匠?」
と、師匠に呼ばれたので暑さを我慢して師匠を見る。
すると、師匠は何かを指さしておりなにか倒れている女の子を見つけたかのような顔をしていた。
「師匠、なんですか?そのいかにも倒れている女の子を見つけたみたいな顔は」
「いや、見付けた顔じゃなくて・・・本当に見つけた。」
「・・・は?」
不思議に思いながら、師匠が指さす方向を見ると
「そー・・・・・・なの・・・・・・かー」
「あ・・・暑・・・・・・しぬ。」
女性が二人倒れていた。
「倒れてますね。」
「倒れてるね。」
「やばくないですか?」
「うん、やばいね。」
「「急いで、日陰に入れよう!」」
私と師匠は、二人の女性を大急ぎで日陰に運び込んだ。
「うぅ・・・」
「あ・・・あつ・・・」
・・・これは、看病が大変そうだ。
数時間後・・・
「うふふ、助かったわ。ありがとう。」
「すまねぇな。手間かけさせて。」
と、二人は何とか復活した。
「いや、いいですよ。旅は道連れ世は情けだからね。」
「師匠・・・それ、なんか違う。」
うん絶対、旅は道連れ世は情けじゃないと思う。でも、あってる?
残念ながら、私はことわざには疎い。だから今度、誰かに聞いてみよう。
そんなことを考えつつ、二人を見・・・
「って・・・まっ・・・まさか。」
「??」
「よっ・・・宵闇さま?」
「うげっ・・・まさか、ばれるとは」
宵闇様・・・自然発生型妖怪の中でも、数は少なくまた絶大な力を誇る
突然変異系の妖怪。もちろん、私の特性をもってしても倒せない強い。
まず、宵闇さまは私如きが足元に及ばないほどに強い。うん、やばいぐらい。
だから、私は平伏する。なにせ、”あの”宵闇さまだ。
過去の人妖大戦で、人間の勢力を8割消し飛ばした。あの宵闇さまだからだ。
「まあまあ、頭を上げて。私、堅苦しいのは苦手だし。」
「いえいえいえいえ、でも。あの宵闇さまですよ!?立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花で、気に入らない妖怪は闇に引き込んで食い殺し、本気を出せば龍神様を殺せると言われているお方なんですよ!?」
「あ・・・それ、ただの尾ひれのついた嘘よ?」
「・・・ふぇ?」
え、嘘なの?
私が、変な声を出して宵闇さまを見ていると宵闇さまは目頭を押さえて苦笑いを浮かべていた。
多分、あの様子から尾ひれのついた噂のせいで変なイメージを固められているのであろう。
それを聞いた私は、ほっと安心して頭を上げた。
「あはは、お前も運がないな。」
「もぉ、よしてよ。正邪。私とあなたの仲でしょ?それに、あなたの紹介はどうしたの?」
「ん?あぁ、わりぃ。あたしは、鬼人正邪。天「ごほん」ただの小鬼で、龍「げほん」ルーミアの親友さ」
なんだか、途中でルーミア様がへんな咳をしていたけど大丈夫だろうか?
まあ、そんなことは、置いておいて。
「??」
「私が聞いた噂と、雰囲気全然違うなと思って・・・」
「ああ、こいつは噂とは違ってすごくおっとりしてて虫も殺せない優しい性格なんだよ。」
「えぇ・・・」
確かに、優しい雰囲気で攻撃なんてしなさそうだ。
でも、実力は確かなのだろう。師匠に鍛えられた第6感が警鐘を鳴らし続けている。
むしろ、彼女がいるだけで、私はすごく恐怖を覚えている。
「あ、でも怒らせないほうがいいぞ。怒ったら凄く怖いから。」
「あ、はい・・・」
「正邪?」
「あ、悪い。」
と、正邪さんがそういった途端にルーミア様の殺気が少しだけ跳ね上がる。
それだけで、私も怯えてしまう。怖い・・・
「あ、あらあら・・・ごめんなさい。こわかったね~」
「うえ~ん・・・」
私が泣き出すと、ルーミア様が抱き着いて頭をなでてくれた。
殺気も引っ込んでおり、私は、自然と落ち着きを取り戻し始める。
「・・・で、貴女たちはどうしてあそこに?」
と、しばらく空気になっていた師匠がそういった。
すると、二人が顔を合わせて。
「私は、少し知り合いに会いに行くためね。正邪とは偶然出会ってね。」
「ああ、あたしは龍「こほん」上司に呼び出されててな。」
「そうなのか?」
「ああ」「ええ」
師匠が聞くと、二人がそう頷く。というか、絶対この二人何か隠している。
そう思うけど、私は隠す。これは多分聞いてはいけない類の奴だろう。
だから、私はわざと聞かないことにした。むしろ、聞いたら消されそう。
「なあ、もしよかったらなんだ。あたしたちと別れるまで旅してみないか?」
「え?」
「いや、多分途中まではあたしたちの道は同じだろ。なら一緒に行った方がよくないか?」
「そうだが・・・」
「それに、嬢ちゃんは完全にルーミアに懐いているようだが?」
と、正邪さんが私を目線で見るように師匠にジェスチャーする。
確かに、今私はルーミア様に抱き着かれておとなしくしている。むしろ、安心するんのであんまり動きたくない。
私も、だめもとで目線で頼んでみる。
「・・・まぁ、いいか。またぶっ倒れているのを見かけるよりはマシか。」
そういうことで、正邪さんとルーミア様が旅の仲間に加わった。
はい・・・というわけで、この物語最強の二人が加入・・・
一体どうなる!?