転生した少年~俺だけ勇者システムなしとか、ハードモードじゃね?~   作:GRAENA

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プロフィール+四話

木川恭介 12歳

 

誕生日5月2日

 

身長154㎝

体重49㎏

 

好きなもの

レベル上げ、強めの炭酸

 

嫌いなもの

特になし

 

怖いもの

母の拳

 

 

 

 

 

 

 

髪は若干茶髪。服を着てると分からないが、筋肉質。顔立ちは整っていて、学年問わず人気が高い。友達は意外といる。

 

勉強も運動も何でもできる。ただ、体育は寝ぼけたままなのが大半なので、寝ぼけないで参加するのは稀である。寝ぼけないで体育に参加すると、無双できるレベル。

 

体力測定では他の追随を許さない成績を叩き出した。(小学生の出せる限界レベルに調整してある)

 

授業はいつも寝ている。安芸先生除く先生方は既に起こすのを諦めてるが、鷲尾は諦めていない。今のところは全敗であるが。

 

知力が高いおかげで、一を聞けば十まで理解できる。暗記も得意。

 

園子は居眠り仲間で鷲尾被害者の会会員。クラスメイトからは園子と行動が似ているため、兄妹なんじゃないかと疑われることもある。

 

起きてる間は、主に鷲尾と園子と話している。二人の息ぴったりのボケには鷲尾もたじたじ。その様子をクラスメイトは微笑ましそうに見ている。

 

最近では、銀とその友達も会話に参加することが多い。着々と交友関係が拡がりつつある。

 

レベル上げが大好き。無茶はやるが、無謀なことはしない。ハイリスクハイリターンなら喜んでやる。

 

スキルアップのために興味のあることは何でも手を出す。ただ多趣味だが飽きっぽい。大抵のことは三日あれば覚えれる。

 

バーテックスと戦うときの武器は拳。次点で刀や剣。ただ、魔力で覆っても衝撃は刀に行くので折れてしまうという欠点もある。

 

勇者とは違い、神樹様の力を借りずに自前の身体能力で戦っているため、大赦からは勇者と同じ待遇を受けられるが、勇者とは呼ばれない。

 

家族はバーテックスと戦ってることを知っているが、クラスメイトは知らない。たまに休むことがあっても、先生が誤魔化している。

 

戦闘服はないので、その時着ている服が戦闘服。

 

たまにする勇者との三対一の戦闘訓練じゃ、ハンデをつけても負けない。勇者たち曰く、その時の恭介は魔王にしか見えないらしい。

 

 

平日の日程

 

0:00~5:00 親が寝静まった後に外で訓練

5:00~5:30シャワー

5:30~7:30睡眠

7:30~7:45食パンを咥えながら登校

7:45~8:30睡眠かお喋り

8:30~15:30睡眠

15:30~15:45下校

15:45~18:30特訓か趣味

18:30~19:00夕食

19:00~19:30食後の休憩

19:30~21:00筋トレなどの訓練

21:00~21:30風呂

21:30~24:00体を動かさない訓練か趣味

 

 

親からは夜は早く寝るように言われてるが、それを破って訓練しているためバレた瞬間、拳骨が大量に降ってくる。その威力は漫画でよくあるたんこぶみたいになる。

 

休みの日は基本的にスキルアップのために、パルクールや山に行ったりしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずの合宿が終わり、俺のレベルはトータル7上昇した。スキルも凄い数増えた。勇者たちの連携も深まったようだ。意義のある合宿に出来た。

 

合宿終わりの学校でも変わったことは、精々、銀が学校に猫を連れてきたぐらいで特になく、睡眠時間に費やしていたら、いつの間にか迎えていた週末。

 

週末はスキルのレベル上げの一環として色々なところに行ったりする。今日は山だ。

 

今回する訓練は人里離れた深い山じゃなくていいので、歩きで行ける距離にある手頃な山に行くことにした。

 

動きやすい服装で、軽く走りながら向かっていると、よく知っている二人、加えて言うなら勇者が誰かの家を覗いていた。

 

鷲尾なんてガチの覗き道具を使ってだ。

 

勇者が犯罪は笑えない。

 

とりあえずやることは一つしかないだろう。ポケットからスマホを取り出す。

 

「すいません、警察ですか?同級生が覗きの現行犯で」

 

もちろん本当にかけてるわけではない。知り合いじゃなければ通報案件だが、友達であるなら99%犯罪者の可能性があっても、残りの1%で勘違いだと信じるものだろう。

 

「ちっ、違うのよ!これは……」

 

こちらに気が付いた鷲尾がワタワタと手を動かして弁明しようとするが、まるで心に響かない。

 

もう100%犯罪ですわー。

 

そこで、のほほんとしていた園子から援護射撃が来た。

 

「ミノさんの遅刻の原因を探ってるんだよ~。きょーくんも一緒に行こう~」

 

「そ、そうね!木川くんも行きましょう」

 

園子の誘いは純粋なお誘いだが、鷲尾のは共犯にしようとしているだろう。お前、本当に俺の扱い雑になってね?

 

俺は半ば連行される形でお使いに行った銀の尾行をすることになった。

 

 

 

 

観察していると銀の巻き込まれっぷりがよくわかった。お爺さんの道案内をしたり、倒れた自転車を直したり。

 

イネスについてからも、子供の喧嘩を仲裁したり、今でも目の前で袋から落ちた果物を拾っている。

 

「もう見てられないわ。三ノ輪さん」

 

「えっ、須美?!」

 

「園子も来てるんだぜ~」

 

「ついでに恭介もいま~す」

 

「手伝うわ」

 

「え?え?なんだよ、お前ら」

 

 

 

 

果物を拾い終わってから、昼食をとることになった。今日の訓練は諦めて、俺も昼食を取ることにした。

 

俺と鷲尾と園子がうどん、銀がメガ・チキン。

 

本音を言えば昼はラーメンが食いたい。でもうどん県なだけあって、ほとんどラーメン屋がない。それにラーメンなんか食ってたら鷲尾に何言われるか。

 

「じゃあ三人とも家の前から見てたっての?なんか恥ずかしいな」

 

「恥ずかしくなんかないよ~。偉いよ~」

 

「いつも遅れる理由はこれだったのね」

 

「言えばいいのにな。それなら鷲尾もガミガミ言わないと思うぞ?」

 

「いや、それは……他の人のせいにしてるみたいだし。何があろうとも遅れたのは自分の責任な訳だしさ」

 

「昔からそんな体質なの?」

 

「ついてないことが多いんだ。ビンゴなんて当たったことないもん」

 

はあ、とため息をつく銀。

 

どうやら本当についてないらしい。

 

感覚的に分かる樹海化の前触れ。時が止まり、周囲はピクリとも動かなくなる。

 

「ご飯ぐらいゆっくり食わせてくれよ、バーテックス」

 

そう愚痴を言いながら、樹海に呑み込まれるのを黙って受け入れた。

 

 

 

 

今回の敵は、山羊座を冠する、カプリコーン・バーテックス。特徴的なのは四本の先端が尖った足と前足と前足の間に生えてる細長い棒。

 

胴体より上はこれといって特徴はないので、警戒は怠らないが攻撃方法は足のみだろう。

 

「今回俺は戦えないから、頑張れよ。危なくなったら助けてやるから」

 

「お願いね~」

 

「来るわ」

 

「ビジュアル系のルックスだな」

 

鷲尾が少し高いところに跳んで、弓をつがえる。ギリギリと弦を引いて狙いをつけていると、バーテックスが地面に降り立って、棒で地面を突いた。

 

棒を震源にして、樹海全体に揺れが迸る。銀と園子、弓を構えていた鷲尾はたたらを踏む。俺は空歩で若干浮いてるので問題なし。

 

鷲尾が揺れを我慢して弓を構えるが、強い焦りと重圧が見てとれる。あれじゃ当たるものも当たらない。

 

「落ち着けって、須美」

 

「三ノ輪さん」

 

「私たちと一緒に倒そ」

 

「乃木さん」

 

「合宿の成果を出す。そうだろ?」

 

「みんな………」

 

鷲尾の表情が和らいだ。

 

揺れが収まった。みんな一斉にバーテックスの方を見ると、足が一本こちらに向けられていた。

 

園子が前へ出ると同時に足が伸びて、突き刺しに来る。

 

園子がそれを盾に変化させた槍で押し返す。

 

「敵に近づくよ~!」

 

「「了解」」

 

近付こうと走る三人だが、それを嘲笑うようにバーテックスが飛び上がった。

 

どう足掻いても攻撃が届かない距離に上がって、そのまま落ちることなく留まっている。

 

俺は空歩があるが、三人に攻撃を加える手段はない。遠距離攻撃ができる鷲尾でも届いてない。

 

「何か………仕掛けてくる」

 

園子がぼそりと呟く。

 

バーテックスの足が四本まとまり、巨大な槍となって落とされる。回転も加わってるので槍というよりドリルか。

 

ドリルの切っ先は銀に向けられていた。

 

銀は動かず、それを二丁の戦斧を重ねて受け止める。金属同士がぶつかり合うことで悲鳴のような甲高い音が響く。火花も散る。

 

「一分は持つ!上の敵をやれ!」

 

かっこいいな。俺が女だったら惚れそうだ。うん、気持ち悪いな。

 

一分は持つと言ったんだから、銀を信じよう。ただ念のため砲撃の用意だけしておこう。

 

「私たちで敵を叩くよ!」

 

園子が槍を振り回すと、先端が紫に輝き、一筋の線になる。槍を振り抜くと、紫の軌跡が宙に伸びて階段となる。

 

「わっしー!上!」

 

「りょ、了解」

 

鷲尾が階段を登りながら、弓をつがえる。ゲージが最大まで溜まるのと同時に、階段を蹴り、跳ねる。

 

「届けぇー!!!」

 

鷲尾の放った矢は放物線を描きながら飛び、バーテックスに突き刺さる。矢は突き刺さった箇所を中心に爆発を起こし、バーテックスの体に穴を開ける。

 

バーテックスの体がぐらりと揺らぎ、ドリルの切っ先が地面へと向かう。

 

バーテックスの高度が下がる。

 

それを好機と見た園子が槍の先端を、より鋭さを増した形に変化させ、突撃ぃー!と声に出しながら跳んでいった。

 

紫の流星がバーテックスの体にもうひとつの風穴を開けた。

 

「ミノさん!」

 

「砕けー!」

 

「三倍にして返してやる。釣りは取っとけぇー!」

 

銀の二丁の戦斧の紋様が回転して炎が巻き上がる。銀が飛び上がり、凄まじい速度でバーテックスを切り刻む。

 

バラバラにされたバーテックスの残骸は下に落下していく。最後まで残った核を渾身の力で切り飛ばし、銀は落下していく。

 

「よっと。お疲れ様」

 

地面に落ちる前に空中で銀を受け止める。これは手を貸したことにならないだろう。

 

何度か空歩を使って着地して銀を下ろすと、立つのも億劫なのか、後ろに倒れこんだ。こんな状態でも受け身を取れるのは訓練の賜だ。

 

「戦いはどうだった?」

 

「腰に来る戦いだったな。もうやりたくない」

 

「次は変わってやるよ。まあ、俺もなるべくならやりたくないけど」

 

「そこはかっこよく、俺に任せろって言うところだろ?」

 

「銀の方が似合いそうな台詞だな。おっと、鎮花の儀も始まったし、俺はここまでだな。じゃあな」

 

 

 

 

やはり、俺は樹海化の前と同じ場所にいた。時間が止まっていたことを知らせるように目の前の料理からは湯気が立っている。

 

メアリーセレスト事件みたいだな。

 

幸いフードコートには人があまりいなかったので銀たちがいなくなったことを騒がれることはなかった。

 

SNSアプリを起動して、仲良し四人組のグループをタップ。ご飯どうする?と送る。

 

俺は一人黙々とうどんを食べていると、返信を待っていると、スマホが震えた。

 

画面には“わっしーがデレたよ!”と全く関係ないことが書かれていた。

 

返信に迷ったが無難に、良かったな、と返しておこう。

 

それから遅れて銀からご飯は取っておいて、と送られてきた。

 

銀たちが帰ってきたのはこのメッセージから大体二十分位後だった。

 

こちらに歩いてくる三人を見つけた時、雰囲気に僅かに違和感があった。ただ、それは悪い意味ではなく、良い意味でだ。

 

声が届く距離に来たとき鷲尾が二人のことを銀、そのっち、と呼んでいたのには耳を疑った。あの堅物の鷲尾があだ名で呼ぶなんて。

 

今回のバーテックス狩りは戦闘以外で得ることの方が多かったみたいだ。

 

それと俺の呼び方も木川くんから恭介くんにランクアップしました。俺も須美と呼ぶことになりました。

 

これはクラスの男子から熱死線を貰うことになるだろう。

 

Love Letter《愛の手紙》ではなくRough Letter《粗暴な手紙》がいくつか届くことになるかも。

 

いつ呪われてもいいように呪い耐性でも取得しておこうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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