文章力はナオキです…なので台本形式です、すまんな
ただただ妄想を垂れ流すだけのオ○ニーなので苦手な方はブラウザバックオナシャス、でもすこって頂ければウレシイ…ウレシイ…
はい、よーいスタート
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アズールレーン。
それはこの海に突如現れ猛威を振るう未知の生命体・セイレーンに対抗すべく結成された、女性の形をした古の軍艦をその主戦力とする軍事同盟である。
その前線に位置するとある鎮守府は、謎の掟が存在することで知られていた。
「美味しいもの食べて楽しく生きよう」
これは、日々海を戦場として命懸けでセイレーンに立ち向かう彼女らと、それを支えたいとある指揮官の、平凡な記録である
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指揮官(以下、指)「こんな前置き書いてもなぁ、どーせ日記とか続かねえし」
プリンス・オブ・ウェールズ(以下PoW)「そうね、貴方の場合レシピ帳になるのがオチじゃない?」
指「見てんじゃねえよ恥ずかしいだろ」
PoW「いいじゃない、減るものではないわ」
指「そうだけどよ…んで何の用だ?」
PoW「あら、用事がなければ貴方の側にいてはいけないの?」
指「そんなこたあねえ、むしろずっと居てくれよ」
PoW「ええ当然よ、貴方の秘書だもの」
指「(流すかよぉ…)しかし用事はあるんだろ?そんな顔してる」
PoW「流石ね、その通りよ。シグニットが少し…ね」
指「シグニットがどうしたって?」
PoW「ホームシックみたいなの、それで四六時中半泣きよ…私達のケアは貴方の仕事でしょ?」
指「あっちゃあ…ここんとこ新人にかかりっきりだったしなぁ…マジでごめん」
PoW「それはあの子に言ってあげてね?お得意のお料理もセットなら許してくれるわ」
指「こんな素人のでいいならな」
PoW「美味しいもの食べて楽しく生きよう、って貴方が言ってくれたんじゃない。今のところそれも貴方が叶えてくれてる。シグニットも貴方のフィッシュ&チップスが楽しみで毎日頑張ってるのよ?」
指「うっわぁ、嬉しいやら申し訳ないやら…よっしゃ、一丁やるかあ!」
ー厨房─
指「さて所変わって厨房、早速フィッシュ&チップスの準備やんぞー」
PoW(割烹着)「なんで私まで…」
指「食わせてやっから我慢しな、ジャガイモ剥くの結構大変だから手伝ってくれ」
PoW「いいわね、それなら手伝ってあげるわ」
指「ありがとう、んじゃまずジャガイモの芽を丁寧に取り除くぞ」
PoW「しっかりやらないとお腹を壊してしまうのよね」
指「それどころじゃねえ、摂取し過ぎると死んじまう。ソラニンとチャコニンって毒素なんだがな、加熱しても残るんでこの段階で切り落とすしか無えんだ」
PoW「あら、それは怖いわね…私達に効くのかは分からないけれど」
指「可能性があるなら処理しとくさ、他ならぬお前らに食わせるんだから」
PoW「貴方本当に私達には甘いわよね、そこが皆に好かれるんでしょうけれど」
指「いつもお前らばっかり訓練とか戦場に出してるのに甘いなんてのもおかしいけどな」
PoW「それは私達の使命、ひいては存在理由だもの。確かに辛いと感じる子もいるでしょうけれど、それでも前向きに進めるのは貴方のおかげよ」
指「…あんまり誉めんじゃねえ、手元が狂う。」
PoW「変なところに耐性が無いのね…あら、このジャガイモ緑色ね」
指「そいつは緑のとこ全部切り落とせ、駄目なら捨てろ」
PoW「ここも毒なのね…うん、大丈夫みたい」
指「おっし一通り終わり、ありがとな。そしたら次はジャガイモを細く切る、シグニットは細いのが好みらしい」
PoW「シューストリングね…でも少し大きめに切るのよね」
指「そう、よく知ってるな。出来たら、次は魚だ。今日はパンガシウス使うぞ」
PoW「パンガシウス?」
指「うん、かなり安い魚だが、脂の乗ったふわふわの白身。値段に反してかなり贅沢な美味しさだ。こいつをつまめるサイズに切る」
PoW「何事も値段じゃないのね」
指「実際エリザベスも安い魚って気づいてないしな」
PoW「陛下は…意外と庶民派でいらっしゃるから…ね?」
指「あいつ単純で可愛いよな。…よし、そんでジャガイモは水に一時間さらすぞ」
PoW「結構かかるのね」
指「だな、ちょっと休憩」
─一時間後ー
指「ほい、そんでジャガイモを引き上げて水気拭き取るぞ」
PoW「これをしないと衣が付きすぎるし揚げてて跳ねるのよね」
指「正解。流石だな」
PoW「ありがとう。…ねえ指揮官、魚とジャガイモにまぶす粉は違うの?」
指「大体一緒。薄力粉と片栗粉を大体同じか片栗粉ちょい多めって感じ。魚の方にだけハーブとガーリックパウダー、それにパプリカ粉混ぜてある」
PoW「少し違うのね。魚はパンチが効いててさぞシンプルなポテトに合いそうじゃないの」
指「だろ?んでジャガイモには薄く、魚にはちとしっかり衣をつけて…油に優しく入れる」
PoW「どのぐらい揚げてればいいの?」
指「まずジャガイモを低温3分、それから魚と一緒に高温5分がいい感じ」
PoW「二度揚げ…たまらないわね」
指「だろ?…おっし、揚がったな」
PoW「クッキングシートで余分な油を落として…何かけるの?」
指「シグニットはクレイジーソルト、それにケチャップとマスタードも別皿だな」
PoW「私はクレイジーソルトだけでいいわ」
指「あいよ。おっし、熱いうちに持ってってやらんとな」
PoW「ほふ、はふ」
指「早ぇよ」
─シグニット・クレセントの部屋─
指「シグニット~?今いいか?」
シグニット(以下シグ)「指揮官!…何しに来たの?忙しいんじゃないの?」
指「そう言うな、たまにはお前とのんびりしてえんだ」
シグ「ほんと?やったあ!上がって上がって」
指「ほいよ~…ほれ、ちっといいもんこさえて来たぞ~」
シグ「わあっ!フィッシュ&チップス!これもしかして作ってくれたの!?」
指「勿論!お前の喜ぶ顔好きだし」
シグ「うぅ~…嬉しいよぉ…!食べていい?」
指「おう、どうぞ召し上がれってな」
シグ「はふっ…お芋サクサクでも中はホクホク…美味しい…」
シグ「お魚…あふっ、ほふ…美味しい…!ちょっとパンチの効いた、シンプルなお芋とは違う味!身もふかふかでうち幸せだよぉ…!」
指「そこまで喜んでもらえるとはな、指揮官冥利ってもんだ」
シグ「…あのね、指揮官」
指「どした?」
シグ「うちね、最初は田舎から出て来て寂しかったけど…指揮官のお陰で今は毎日幸せ」
シグ「もちろん艦隊のみんなも優しくしてくれるから、お陰で寂しくなかったの」
シグ「でもね、やっぱり最初にうちの寂しさをやっつけてくれたのは指揮官なの。こうして大好きなフィッシュ&チップスまで作って、うちを幸せにしてくれた」
シグ「なのにね、美味しいもの毎日お腹一杯食べて幸せなのにね…指揮官と最近あまり会えなくてね…寂しいって思っちゃったんだ」
シグ「ごめんなさい指揮官…うち贅沢な子になっちゃった…」
指「…そっか、こっちこそごめんなぁ。寂しい思いさせちまった。でもなシグニット、その寂しさは贅沢なんかじゃねえ。お前がこの艦隊に馴染んでくれた証拠だ。だから俺は嬉しくもあるんだ」
シグ「指揮官は悪くないよぉ…。そっか、贅沢じゃないんだ。じゃあこれからも…たまにでいいの、うちとお話して、一緒にフィッシュ&チップス食べてくれる?」
指「ああ、こっちこそそうさせてくれ」
シグ「やったあ!これで明日からも頑張れる!」
指「(PoWの言う通りだったなぁ…俺割と愛されてんな)」
指「俺も頑張るよ、シグニット。お前も、他の皆も、寂しくないように、楽しく過ごせるように」
─とある日、戦闘海域─
指『スカベンジャー型…やれるか?』
シグ「うぅ…怖いよぉ…」
指『大丈夫かよぉ…』
シグ「でも…帰ったらフィッシュ&チップス食べれる…!」
指『あぁ、沢山作ってやるからな』
シグ「…!頑張る!!」
PoW「私にも頂戴ね?」
シグ「うん!それじゃあ待っててね指揮官…!うち、頑張れる!!」