可愛いからね、仕方ないね
指「…基地の夏期休暇を決定してから3日か」
PoW「貴方執務室なんかで何してるの?」
指「見てわかるだろ、仕事だ。休みとはいえ俺達は国防組織、すべきことが無くなるなんてこたぁ無え。」
PoW「大変ね、貴方も。そうまでして私達に休みをくれてありがとう」
指「別に大変なんてことも無えし無理もしてねえからお前らはゆっくり休むことだけ考えな。…それにな」
PoW「?」
指「いざ休みっつったって何していいか俺が分かってねえんだよ…来月やりゃいいこの処理を今やるレベルなんだよ…」
PoW「完全にワーカーホリックじゃないの、可哀想に。やっぱり貴方も重桜人のご多分に漏れないのね」
指「血筋はそうだが生まれは違う。だから単に俺がつまらねえ人間ってだけさ」
PoW「あら、私は貴方を見ていて飽きないわよ?つまらないなんてことはないわ、貴方はただ『自由の使い方』を忘れてしまっただけよ」
指「ありがとよ。ところでお前は何かしたいことでもあるのか?」
PoW「別に無いわね。海水浴も今日はその気分ではないし。そうね、貴方と緩やかに過ごしたいのだけれど、構わないかしら?貴方は好きなことをしていて良いから」
指「つくづく物好きなこったなぁ…俺昼時までボケーっとしとくから好きにしな。その後良ければ昼飯作るけど」
PoW「決まりね!今日もお昼が楽しみ」
指「てめぇハナっからそれが狙いだったろ」
────────────
指「…」
PoW「ねえ貴方、何聴いてるの?」
指「およそ王家のお方々が聴きそうに無えもん」
PoW「いじわる。ちょっとぐらい教えてくれたっていいじゃないの」
指「メタルコア」
PoW「何それ、ちょっとイヤホン片耳貸して」
指「ほれ」
PoW「ありが───うわっ!?!?」
イヤホン『I want to take the time to stop and think!!!!!
about doing this, and what it might mean to be!!!…』ドガガガガ
指「そうなるよなぁやっぱ」
PoW「何これ…」
指「The Ghost Insideって名前のユニオンのバンド。俺はこういうの好きだな」
PoW「私にはわからないわ…クラシックだとかミュージカルとかは聴かないの?」
指「聴かないね。ポップスもあんま得意じゃない」
PoW「そう…なら私もそのメタルコア?に慣れるようにしてみようかしら」
指「やめとけ、自発的に好きなもん聴くのが一番だ。無理に合わせなくてもいいだろ」
PoW「貴方と共有出来るものを少しでも増やしたいの、駄目?」
指「…そんな可愛いこと簡単に言いやがって…」
PoW「なぁに?」
指「何でもねえよ、初めてでも聴きやすいやつ後で揃えとく。とりあえず昼が近いから食べたいものあれば言ってくれ」
PoW「ありがとう、お昼は私パスタ食べたい」
指「種類は?」
PoW「お任せするわ」
指「了解。じゃ、一丁やるかぁ!」
──────────
指「はい、というわけで今日作るのはボンゴレ・ビアンコだな」
PoW「ねえ私に着せたこれは何?」
指「割烹着」
PoW「意図は?」
指「何となく」
PoW「つまり貴方の趣味ね…」
指「細かいことはいいんだよ。はいまずは下拵え、エビの頭外して殻剥いて背ワタ取るぞ」
PoW「背ワタ取るの思ったより面倒なのだけれど」
指「楊枝を背中に刺して引き抜くか尻尾の真ん中捻って引き抜け」
PoW「これは慣れね…きゃぁ!?」ビチビチ
指「おーおーまだ跳ねるやついたのか」
PoW「ちょっと何とかしてよぉ!」
指「ビビんな、エビってのは頭外してもしばらく動くんだ。処理は終わってるんだしそこ置いときな。次は貝の砂抜きだ」
PoW「時間かかりそうね…」
指「だから砂を吐きやすいハマグリを使う。んで、バットに敷き詰めたら50度のお湯に10分浸ける」
PoW「そんな短時間でいいの?」
指「これだと貝が早く砂を吐くんでこんなもんで済む。勿論前日から一晩かけて砂抜きしてもいい、アサリなんかも同じ要領でいける」
PoW「じゃその間にニンニクをみじん切りね」
指「鷹の爪は辛いの苦手なら種抜いとくといいぞ」
PoW「そう、私辛いの好きだからいいけど」
指「おし、一通り出来たな。それなら砂抜き終わったハマグリを4つ残して後は全部殻から外す」
PoW「見栄えも大事だけど食べながら外すのは手間だものね」
指「見栄え気にならないなら全部外していい。外し終わったらフライパンにオリーブ油…ここではピュアオリーブ油を多めに引いて、ニンニクを入れて弱火だ。焦がしちゃいけねえ」
PoW「パスタも今茹で始めるわね。いい香りじゃない」キュルル
指「香りがしてきたら鷹の爪とハマグリとエビを入れて中火、その後少ししてから塩とお好みで胡椒、そして白ワインを入れる。アルコール飛んだらここでパスタの茹で汁入れてよく混ぜてから蓋して蒸す」
PoW「調理工程でここまでお腹空くものって無いんじゃない?」ギュルルル
指「ウェールズの腹の虫が6速にギア入れたとこでパスタ茹で上がったな。表示時間より一分半早く上げてフライパンに移し、ソースの塩加減見つつとろみが付くまで混ぜる。濃さととろみは茹で汁で調整してくれ」
PoW「最後に盛り付けてパセリ散らして…完成ね!早速頂きましょう!」
指「どんだけ飢えてたんですかね…」
PoW「食材から出たエキスと絶妙な塩加減、そしてニンニクと鷹の爪の香り…たまらないわ、絶品よ」
指「そいつはどうも。…うん、アルデンテのタイミングも外してねえ、上々だ」
PoW「やっぱり貴方と一緒にいると楽しいわ、貴方はつまらない人なんかじゃないわよ」
指「ありがとう。…本音は?」
PoW「やること無いなら私にまた料理作ってくれればいいじゃない」
指「んな事だろうと思ったよ…。まあいいさ、お前が喜んでくれるなら張り合いもある」
PoW「あら嬉しい。じゃあ決まりね。…でもね、勿論貴方と一緒にいられて楽しいのも本当よ。つまらないなんて感じたことはない。美味しい料理だけじゃない、日常の些細な事も、貴方のことなら楽しいの」
指「…よせっての、油まみれの口で口説かれても腹が減るだけだ。まあ、ありがとよ」
PoW「ほんっと素直じゃないのね」
綾波「何か一言どうぞ…です」
赤城「ムキィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」
書きたいこと書いただけなので粗はあるけれどそれでもPoWは可愛い(支離滅裂な思考・発言)
あと指揮官の聴いてた曲はChronoって曲です
このバンド以外にもAs I Lay DyingとかRise of the Northstarとかメタルコアはいいバンド沢山だから皆もすこって?