クレさんは転生の執行やその後の補助が担当の女神。
そのエクレールの、わざわざ語るべき役目とは?
「ほら……起きなさいってば!! なのは、あんたいつまで気失ってるつもり!?」
「う……うーん……。あれ、クレさん?」
「そうだけど?」
「わたし、高町なのは8歳だよね?」
「ええ。それも原作のままじゃなくて、きちんとお望み通りのね」
「クレさん! わたし魔法ちゃんと使えるようになりたいんだ。けど、わたしは9歳になるまでレイジングハートに会えないし……どうしよう……」
よく、思い出して。原作の 高町なのは は体力付けるのに何してた?
――例えばランニングとか?
「ランニング……しようかな」
運動神経もよくはなっているわたしなら、パッとまずは20kmくらい……それはキツイかもしれない。
なるべくならフェイトちゃんと会うまでに魔導師としての実力を高めておきたい。プレシアさんとアリシアさんを助けられる可能性、開きたいから!!
きちんと……わたし と 高町なのはというわたし を融合させなきゃダメな気がするんだ。
「あんた、デバイスのこと心配な訳? それなら……」
「それなら……?」
「あたくしにミッドチルダ式対応“ユニゾンデバイスのようなこと”ができるから安心しなさい! あんたの為じゃないけど、これも仕事だから協力してやるわよ!!」
「にゃはは、すごいねクレさん。そんなことが出来るんだー!」
「準備を整えて『エクレールセットアップ、ユニゾン・イン』。それでいいわ」
『ユニゾン・イン』は原作(将来)はやてちゃんとかがユニゾンするのに言うキーワードみたいなものだよね。
わたしとクレさんでもそれが出来るんだー。どんな色彩になるんだろう! ちょっとランニングとか、道場で精神統一する前に部屋でユニゾンしてみよう。
――ということでわたしの部屋。
「クレさん、準備はいい?」
「いつでもいいわよ別に!」
「エクレールセットアップ、ユニゾン・イン!」
その瞬間、辺りが桜色の光にみたされた。その光がおさまって、おそるおそる鏡を見てみると……。
「あ……れ?」
大して変化なし。髪も栗色のまま。バリアジャケットだって変わってない。ただ、瞳が……赤紫と青紫っていう虹彩異色になっていた。
「はぁ……砲撃魔導師の魔力制御は大変そうね。あんた、まず魔法の訓練するにしても魔力制御の勉強からじゃないとダメよ!」
「魔力制御、あーあれのこと? 多分大丈夫! それより召喚魔法とか、砲撃うってみたいかも」
「ちょっと、あたくしの調整もあるんだからいきなりそういうのやめてよね」
「クレさんの調――ってそうだよね、ごめんねクレさん」
「ふん。多分このまま砲撃なんて発射したらあんたの心臓が悲鳴あげるわよ」
「そ、そうかな?」
「死にたくなかったらおとなしく魔力制御から勉強しなさいよね。原作は、あくまでも知識であって身につけてる技術じゃないんだから!」
「はーい」
――高町なのは8歳。ユーノくんやフェイトちゃんに会うまでの期間はまず魔力制御から勉強です。
次は学校か、訓練か。