ソードアートオンライン~二刀流使いの少年~   作:黑(不定期)

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ということでこれまでのを巻き返すためにも、本日には分以上投稿致します!

ユ「あ、ようやくやる気になったんだ」
やるときはやる子なんd……
し「でも、半年以上空いてるんだよね?」
うっ………
ユ×し「「はぃ、ギルティ!」」
あれ、なんで銃を構えるの?ユウくんもなんで剣構えるの?

ユ×し「「死んで詫びなさい!」」

ぎゃぁぁぁぁ……………

ユ×し「それでは本編どうぞ!」


ボス戦と魔王と

七十五層のコリニア市のゲート広場には、多数のプレイヤーがいた。その中にハゲた斧使いと刀を担いだ悪趣味なバンダナやろうを発見したので……バンダナの方だけ足払いをかました

 

「ぬぉぁ!?」

 

期待通りに転んでくれたので僕はハゲた斧使い、エギルに話しかけた

 

「おーい、エギルも参加するんだね」

 

「おう、ユウ。久しぶりだな」

 

その時下からバンダナが起き上がってきた

 

「てめぇ、ユウ!何しやがる!」

 

「足払いだよ?何言ってんの?」

 

「……まあ、そうか……ってそういうことじゃねぇよ!」

 

その時、再び門が光見知った顔が現れたのでバンダナの刀使い、クラインを無視してそっちに行った。クラインも諦めたらしく、僕の後ろをエギルとともに着いてきた

 

「やっほー、キリト」

 

「よう、ユウ。あれ?クラインやエギルも参加するのか」

 

「今回はえらい苦戦しそうだって言うから、商売を投げ出して加勢にきたんじゃねえか。この無私無欲の精神を理解できないたぁ……」

 

「無私の精神はよーく解った。じゃあお前は戦利品の分配からは除外していいのな」

 

「いや、そ、それはだなぁ……」

 

笑いが起こる。ピンと張り詰めていた空気が少し和らいだ気がしたが、次の瞬間、ヒースクリフを筆頭とする血盟騎士団の精鋭が姿を現すと再び空気が張り詰めた。そして僕たちの前に歩みを進めると口を開いた

 

「欠員はないようだな。よく集まってくれた。状況はすでに知っていると思う。厳しい戦いになるだろうが、諸君の力なら切り抜けられると信じている。……解放の日のために!」

 

おおーという声が上がる

 

「キリト君、それにユウ君、今日は頼りにしているよ。<<二刀流>>、存分にふるってくれたまえ」

 

その声には気負いも恐怖も感じられない。かなり不自然だと僕は思うけど……

 

「では、出発しよう。目標のボスモンスタールーム直前の場所までコリドーを開く」

 

周囲のプレイヤーたちから驚きの声が上がる。ヒースクリフが「コリドー・オープン」と呟くと転移門によくある揺らめく光の渦が出現した

 

「では皆、ついてきてくれたまえ」

 

ヒースクリフのあとに続き転移をした。転移するとそこはもうすでにボス部屋の前だった。重厚感溢れる門がそこに鎮座している。門の隙間からは重い冷気を含んだ風が吹いてくるような感じがして思わず身震いしてしまった

 

「……なんか……やな感じだね……」

 

「ああ……」

 

後ろでキリトとアスナが話しているが、それには僕も同感だ……っと、装備の確認でもしておこうかな

 

「死なないでね?」

 

「当たり前だろ」

 

キリトが肩を叩きそんなことを言ってきたので不敵に笑い返す。そういうやり取りをしている間に、二人のプレイヤーが扉を開けた

 

「戦闘、開始!」

 

そう高々と言ったヒースクリフを先頭に全員が中へ走りだす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員が中央につくと後ろの扉が音高くしまった。しかし、数秒間痛いほどの沈黙が続く。それに耐えられないといった感じで一人のプレイヤーが「おい……」と声を上げた次の瞬間

 

「上よ!」

 

アスナが鋭く叫ぶ。それに反応して素早く顔を上げると、骸骨の顔、巨大な一対の鎌、そして長い無数の足がある胴、名前は<<The Skullreaper>>……骸骨の刈り手が天井近くに張り付いていた。が、そうこうしているうちに全ての足を広げ、僕たちの方へ落ちてきた。大半はさすがの反応速度を見せ、落下地点からすぐに離れたが、落下地点の中央にいた三人のプレイヤーの反応が遅れた

 

「こっちだ!!」

 

キリトが叫び、その言葉に我に返った三人は走りだしたが、落ちてきた骸骨百足から発生した衝撃でたたらを踏んだ三人の背中に右腕が横薙ぎに振り下ろされた。三人はぶっ飛ばしたされ、空中で無数のポリゴンとなって霧散した

 

「……あり得ないよ、こんなの……」

 

思わずつぶやいた。レベルが上がれば、HPの総量は増える。つまり、死ににくくなる。にもかかわらず、三人は一撃死した。そうこうしているうちに新たなターゲットを決めたらしく骸骨百足が一つのプレイヤーの集団。僕から見れば右手のプレイヤー群に向かっていった

 

「わぁぁぁぁ!!」

 

狙われたプレイヤーたちが恐怖の叫びを上げる。そして、そのプレイヤーたちに必殺の鎌が振り下ろされ……なかった。ヒースクリフが鎌を迎撃。弾き返した。もう一つの鎌はキリトとアスナが完全にシンクロした動きで対処している。ならば、僕たちのやるべきことは……

 

「皆、側面から攻撃だよ!」

 

僕が声を張り上げると皆が「おうっ」と応えて骸骨百足の側面にそれぞれの武器を叩きつける。僕も一対の双剣を叩きつける。まず、右手の剣で水平四連撃<<ホリゾンタル・スクエア>>を放つ。右腕を意識から外し、左腕に意識を集中させる感覚、僕の編み出したシステム外スキル<<スキルコネクト>>。左腕で放つ三連撃<<バーチカル・スクエア>>。ここで意識をさらに左腕から外し、右腕に移す。その時、骸骨百足の足がこちらに突きを放ってきたので、右腕で<<ヴォーパル・ストライク>>を放ち迎撃。反動で後ろに下がり、カウンター気味の双剣重突撃技<<ダブル・サーキュラー>>を放つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからは、あまり記憶になかった。無数に繰り出される足技をパリィで弾き、隙を見ては<<スキルコネクト>>で多段ソードスキルでHPを削る。他の場所からは悲鳴、気合い、怒号、そして、アバターの破裂音。それらが響き渡る戦場でひたすら剣を振るい、骸骨百足が爆散したとき、腰を下ろしてしまった。そして、お互いに背中を預け座り込んでいる、キリトとアスナが目に留まったので、ひとまず安堵し、そちらに這っていった

 

「……よかった……生きてたんだね」

 

「当たり前だろ……?死なないって行っただろ……?」

 

まさにいき絶え絶えといった感じでキリトがこたえる

 

「三人……生き残れたね……」

 

キリトの後ろでアスナが言った。僕も二人にもたれかかる。しばらくその状態で茫然としていた。すると、そばにいたクラインが訊ねてきた

 

「何人……やられた……?」

 

クラインの向こうで仰向けに寝ているエギルもこちらに目を向けてきた。キリトは手を振りマップを呼び出すとプレイヤーの光点を数えた

 

「……十四人、死んだ」

 

「……うそだろ……」

 

トッププレイヤー、三十人中十四人も死んだのだ。ダンジョンはあとニ十五層。この上はこの七十五層ほど強いとは思えないが、かなりの強さだろう。そんなんでクリアできるのだろうか?

今、このフィールドで立っているのはヒースクリフただ一人だ。その視線は血盟騎士団のメンバーに向けられている。その視線は暖かいがまるで

 

 

 

 

実験動物を見ているような視線だった。この時、疑念は確信し変わった。ヒースクリフのHPはギリギリグリーン。その時、キリトが動いた。目から読み取れた言葉は"ごめん"だった。キリトは身をひねりながらヒースクリフに向かって駆け出した。片手剣の基本突進技<<レイジスパイク>>を発動していた。ヒースクリフが驚きに目を見開いて盾を使いガードしようとするがキリトの剣は途中で鋭角に動きを変え、ヒースクリフに直撃した。ヒースクリフとキリトの間に【Immortal Object】つまり不死存在の文字が浮かんだ

 

「キリト君、何を……」

 

その文字を見て声を上げたアスナを含む全員が言葉を失った。キリトは軽く後ろに跳んでヒースクリフとの間をとった。僕とアスナは立ち上がり、キリトの横に並ぶ

 

「システム的不死……?……って……どういうことですか……団長……?」

 

「見てわかるでしょ、アスナ……システム的不死を持つことができるのはユイみたいなシステム……これはあり得ないんだ。システムがボス戦に出続けるなんてね。システムじゃないとしたら、それははGMを含むスタッフだけだ。けどスタッフはいない……ただ一人を除いてね」

 

俺の言葉を引き継ぎキリトが言い放った

 

「<<他人のやってるRPGを傍から眺めるほど詰まらないことはない>>。……そうだろう、茅場晶彦」

 

「団長……本当……なんですか……?」

 

アスナが呆然と訊ねるがヒースクリフはそれをスルーし、俺たちに向かって言葉を発した

 

「……なぜ気付いたのか参考までに教えてもらえるかな……?」

 

「……最初におかしいと思ったのは例のデュエルの時だ。最後の一瞬だけ、あんた余りにも早過ぎたよ」

 

「やはりそうか。あれは私にとっても痛恨事だった。君の動きに圧倒されてついシステムのオーバーアシストを使ってしまった」

 

苦笑の色を滲ませながら、君は?とこちらに目配せをする

 

「俺が疑いを持ったのは、あんたの”目”を見たときだ」

 

「目?」

 

「そう、目は口ほど物を言うっていうだろ。目を見た瞬間怪しいと思ったよ。まあ、ただの直感なんだが、キリトの例のデュエルの話を聞いて怪しいは疑惑に変わったよ。そして、今のあんたの目。明らかに見下しているような目だったよ」

 

「君はなかなか鋭い目をしているね。まさか目で疑われるとは思わなかった」

 

そうしてヒースクリフはゆっくりとプレイヤーたちを見渡し堂々と宣言した

 

「確かに私は茅場晶彦だ。付け加えれば、最上層で君たちを待つはずだったこのゲームの最終ボスでもある」

 

アスナがよろめくがキリトが右手で支えた

 

「……趣味がいいとは言えないぜ。最強のプレイヤーが一転最悪のラスボスか」

 

「なかなかいいシナリオだろう?盛り上がったと思うが、まさかたかが四分の三地点で看破されてしまうとはな。……君たちはこの世界で最大の不確定因子だと思ってはいたが、ここまでとは」

 

不適な笑みを浮かべるヒースクリフ

 

「……最終的に私の前に立つのは君らだと予想していた。全十種存在するユニークスキルのうち、<<二刀流>>スキルは全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つ者に与えられ、その者が魔王に対する勇者の役割を担うはずだった。……なぜ二人<<二刀流>>が現れたのかはわからないがね」

 

「一回俺は死んでるからね。あんたのクリスマスプレゼントが役に立ったよ」

 

それを聞いたヒースクリフは苦笑いを浮かべた

 

「まさか、ちょっとしたサービスのつもりが<<二刀流>>を二人生み出していたとは……まあ……想定外の展開もネットワークRPGの醍醐味と言うべきかな……」

 

「貴様……貴様が……。俺たちの忠誠……希望を……よくも……よくも……よくもーーーッ!!」

 

血盟騎士団の幹部プレイヤーが巨大な斧槍を握りしめ絶叫しながら地を蹴りヒースクリフ、茅場に振りかぶる。が、ヒースクリフは左手を振りウインドウを操作する。その途端男は空中で停止、そして地に落ちた。HPバーにグリーンの枠。つまり麻痺状態だ。茅場はそのまま、ウインドウを操作し、俺とキリト以外の全てのプレイヤーを麻痺状態にした

 

「……どうするつもりだ。この場で全員殺して隠蔽する気か……?」

 

「まさか。そんな理不尽な真似はしないさ」

 

首を左右に振ると続ける

 

「こうなってしまっては致し方ない。予定を早めて、私は最上層の<<紅玉宮>>にて君たちの訪れを待つことにするよ。九十層以上の強力なモンスター群に対抗しえる力として育ててきた血盟騎士団、そして攻略組プレイヤーの諸君を途中で放り出すのは不本意だが、何、君たちならきっと辿り着けるさ。だが……その前に……」

 

ヒースクリフは右手の剣を床に突き立てる

 

「キリト君とユウ君、君たちには私の正体を看破した報奨を与えなくてはな。チャンスをあげよう。今この場で私とニ対ニ……」

 

茅場が言い掛けたとき茅場の影がヒースクリフそっくりな形をとる

 

「……で戦うチャンスを。無論不死属性は解除する。私たちに勝てばゲームはクリアされ全プレイヤーがこの世界からログアウトできる。……ちなみに、この影の名前は<<ドッペルマン>>。本来九十九層にしかいないモンスターなのだが、他のモンスターに化け同じステータスで動くことが可能だ。私はモンスター扱いなので、今のこのモンスターは私と同じだ。私と<<ドッペルマン>>が組み、キリト君とユウ君が組む……どうかな?」

 

その言葉を聞いた途端、キリトの腕の中にいたアスナが首を振った

 

「だめよキリト君、ユウ君……!あなたたちを排除する気だわ……。今は……今は引きましょう……!」

 

確かにそれがベストだろう。だが……それでもな……。

 

「「ふざけるな……」」

 

こいつだけは許せない。育ててきただと?俺たちの命を何だと思っているんだ。俺たちが命をかけて戦ってきたのを嘲笑うかのような発言を俺は到底許すことなどできない

 

「いいだろう……」

 

「決着をつけよう……」

 

「キリト君っ、ユウ君っ……!」

 

「ごめんな。ここで逃げるわけには……いかないんだ……」

 

「うん……こいつだけは許せない」

 

アスナは涙を流していた

 

「死ぬつもりじゃ……ないんだよね……?」

 

「ああ……。必ず勝つ。勝ってこの世界を終わらせる」

 

「言ったでしょ?俺は死なないと」

 

「解った。信じてる」

 

キリトはアスナの体を床に横たえさせて立ち上がる。そして、俺の横に並ぶと両手で二本の剣を抜き放つ。俺もそれにならい、腰から二本の剣を抜く

 

「キリト!やめろ……っ!」

 

「ユウーッ!」

 

声を出したのはエギルとクライン

 

「エギル。今まで剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ、お前が儲けのほとんど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎこんでたこと」

 

キリトがエギルに話しかけている間に俺はクラインに話しかける

 

「クライン。あの時は、世話になったね。クラインがあの時俺を復活させてくれなかったら、俺はこの場に立っていることができなかったよ。……感謝してる」

 

クラインは両目からかなりの量の涙を出しながら叫んだ

 

「て……てめえ!ユウ!詫びいれてんじゃねえ!今詫びいれんじゃねえよ!!許さねえぞ!ちゃんと向こうで、メシのひとつもおごってからじゃねえと、絶対ゆるさねえからな!!」

 

現金なやつだねと微笑み呟きながら俺は茅場に向き直る

 

「……悪いが、一つだけ頼みがある」

 

「何かな?」

 

「簡単に負けるつもりはないが、もし俺たちが死んだら……しばらくでいい、アスナが自殺できやいように計らってほしい」

 

「ついでに、アスナが快適に生活できるようにもして欲しいかな」

 

「良かろう。彼女はセルムブルグから出られないように設定し、定期的にコルを支給しよう」

 

「キリト君、ユウ君、だめだよーっ!!そんなの、そんなのないよーーっ!!」

 

アスナの絶叫が響くが俺もキリトも、もう振り返らなかった。茅場がウインドウを操作すると、俺、キリト、茅場、モンスターのHPがレッド直前、強攻撃のクリーンヒット一発分のHPに調整された。ついでに、茅場の頭上に【changed into mortal object】…不死属性を解除したというシステムメッセージが表示される。茅場は操作を終えると長剣を抜き、十字盾の後ろに構えた。同時に<<ドッペルマン>>も茅場と同じ構えを見せた。キリトは茅場に俺は<<ドッペルマン>>。口には出していないが、目でその事を決め、それぞれ向かいあった。

「なぁ、ユウ。」

 

「なんだい?」

 

「おまえ、一人称、わざと僕にしてたのか?お前今、自分のこと俺って言ってるぞ?」

 

「 あぁ、別に隠してたわけじゃないよ。昔から、なんか気持ちが昂ったりすると俺って言っちゃうんだよ…あはは……」

 

「なるほどな。 ま、最後にそれを知れたのはなんか嬉しいかもな。ユウのこと、知らないこと結構あったから。」

 

「なら、リアルに帰れたら、また教えてあげるよ。」

 

「わかった。なら余計に帰らないとな。それにはまずは」

 

「あぁ、まずは」

 

ヒースクリフ、いや、茅場晶彦。こいつを…………

 

 

「「殺す……っ!!」」

 

俺達のその言葉とともに両者は動き始めた




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