超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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月曜の朝の週一投稿って、この作品が投稿されたら1週間が始まるってことか……読者にとっては嬉しいのか悲しいのか……
ちなみに投稿を月曜日にしている理由は、日曜日なら感想返信とTwitterの宣伝を忘れなさそうだからです(まだ4週しかやってないのに既に忘れかけて寝そうになったことあるけど……)


日本代表合宿開始

 日本代表メンバーが決定され、オレたちが最初に言い渡されたのは……

 

「まさか、日本代表メンバーで合宿するとは……」

「妥当なところだろう。お前はともかく、他のメンバーの中には実家が遠い者も居る」

 

 雷門中にある合宿所……そこで各自に個室が割り当てられ、ほとんどのメンバーがそこで生活しながら練習をすることになったのだ。メリットとしては、オレたち日本代表メンバーの主な練習場所は雷門中のグラウンドだから、朝早くから夜遅くまで練習できること。寝泊まりする場所と練習場が隣接しているからこそ出来ることだ。

 また、各自に日本代表のユニフォームとジャージが正式に配られた。背番号は16番……もう十六夜だから16番で固定なのかな?まぁ、いいけどさ。

 

「おはようございます!」

「おはよ。音無」

「おはよう」

「って、十六夜先輩に八神さん!?何で厨房から!?」

「朝食作りの手伝い」

「それをしている十六夜の手伝い」

「はぇ……でも、そう言うのって私たちマネージャーの仕事じゃ……」

「オレは気分だから気にしなくていい」

 

 確か、虎丸は実家通いだが、それ以外の面々は泊まっているはず。特に壁山という大食いや他にも食べる面々が居る以上、厨房の手が足りない……そう思い手伝うことにした次第である。

 

「おはようございます……」

「おはよう……?」

 

 次に入ってきたのは淡い紫色の髪の少女……誰でしたっけ?もしかして、シェフの方ですか?

 

「あ、十六夜先輩は初めましてですよね?」 

「え?音無の知り合い?」

「日本代表のマネージャーになった久遠冬花さんですよ」

「マネージャーの久遠冬花です。よろしくお願いします」

「十六夜綾人だ。よろしく」

「八神玲名……戦術アドバイザーだ。よろしく頼む」

「え?八神、お前も初対面なの?」

「あぁ。そうなるな」

「……って、久遠……?その苗字って……」

「お察しの通り、久遠道也は私の父親です」

「なるほど……そういう。まぁいいや、よろしく久遠……って、そう呼ぶと監督を呼び捨てしているみたいになるのか。冬花って呼んでいいか?」

 

 まぁ、今までも雷門夏未に関しては雷門と苗字で呼び捨てにしていたが今更だろう。だって、一学生が理事長とあんなに話す機会があるなんて思わねぇじゃん。もう色んな意味で連絡先を交換しそうなレベルまで来ているよほんと。

 

「はい。大丈夫ですよ、十六夜くん」

「ありがとな」

「…………ふぅーん」

 

 とりあえず、冬花がマネージャーってのは分かったが……

 

「何だよ八神?その目は」

「別に。何もない」

「そうか?」

 

 どことなく不機嫌になる八神。朝から彼女を怒らせてしまったのだろうか?そう思っていると、木野や目金もやって来て……もしかして、マネージャーたちの集合時間ってオレたちより早い説ありますかね?そう思いながら、料理を進めていくことに……

 

「八神って料理できるんだな」

「それほどでもない。エイリア学園の件が終わってから、練習し始めたからな」

「そう。でも、3ヶ月くらいにしてはセンスいいような……」

「そうか?そう言うお前の方が上手いだろ?」

「まぁ、歴が違うからな」

 

 元の世界での年数も足すとそこそこになるからな……と、そう言えば最近は神様に電話をかけることもなくなったな。なんというか……自分なりにこの世界に馴染めてきたのだろう。……というか、前の世界では日本代表の副キャプテン……とか想像もつかなかったな。いや、サッカーで学校破壊とか、そういうのも想像つかなかったけど。

 手伝っていると、徐々に食堂に人が集まってくる。何人かは厨房から声を掛けると驚いたが、一部の面々にはスルーされた。特に鬼道や豪炎寺あたりには、『あぁ、コイツが何をしても今更だな』みたいな感じでスルーされたと思う。流石にそれは悲しいな……

 

「そういや、円堂は?」

 

 続々と人が集まり食事をとっていく、肝心のキャプテンが来ていない。アイツ……合宿初日から寝坊か?しっかりしてくれよ、キャプテン。

 

「私、起こしてくるね」

 

 そう言って食堂を出て行く木野。なんというか……

 

「アイツ、大丈夫か?」

「そういうお前も、普通は選手が料理する側にいないだろ」

「そうか?」

「そうだな」

 

 この後、木野の悲鳴と円堂の叫び声が食堂まで響くのだった。大方、寝ぼけた円堂が木野とアイツの母親とを間違えたのだろう。……そんなんでいいのか?キャプテン……

 そして、円堂が食事をとっていると、円堂と冬花は知り合い(円堂が一方的に知っている?)みたいで、何か()()()円堂がサッカー関連以外で困っているように見えた(なお、テストは除く)。円堂は覚えているのに冬花が覚えていない……みたいな悲しいことが起きているけど、幼少期の記憶なんてそんなもんだろ。オレだって幼稚園とか保育園の記憶とか朧気……どころかほとんど忘れているし。下手すりゃ、こっちの中学校生活が濃すぎて、元の世界で中学は誰と一緒だったかも忘れているレベルだし。……いや、本当に濃すぎる……主に帝国が乗り込んできた辺りから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、監督によりグラウンドに集められる。マネージャー、戦術アドバイザーの5人が改めて自己紹介をし、このメンバーで日本代表としてやっていくことが言われた。

 

「まずはFFIアジア予選に向けて練習を始めるが、その前に言っておくことがある。はっきり言って、今のお前たちでは世界には通用しない」

「「「…………っ」」」

 

 でしょうね。世界レベルを間近で見てきたから、察してはいた。

 

「なんだその顔は。まさか自分たちが世界レベルだなどと自惚れていたわけではあるまいな?お前たちのレベルなど、世界から見ればゴミ同然だ」

 

 あはは……ゴミとはこれまたドストレートな言い方で……

 

「私はそんなお前たちを1から鍛え直すよう頼まれた。中には、私のやり方に納得出来ないものもいるだろう。……だが、口答えすることは一切許さない」

 

 今までにないくらい高圧的というか……空気が違うな。流石に甘いことは言っていられないか……

 

「それから豪炎寺、吹雪、鬼道、十六夜!そして円堂!」

 

 ……え?呼ばれたけど何か言われるの?

 

「私はお前たちのことをレギュラーだとは全く考えていない。過去の実績など何の意味も為さない。試合に出たければ死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみせろ。以上だ」

 

 ……なるほどね……雷門としてFFやエイリア学園の騒動を一緒にやって来たメンバーの中には、オレたちはレギュラーで決定……みたいに思っているかもしれないし、呼ばれた5人の中にはないとは思うが、自分たちはレギュラーに選ばれるに決まっているという驕りがあるかもしれない。そういうのを壊すための発言だろうな…………多分。

 ということで、練習開始。アップを済ませた後はチームに分かれて練習するらしいが……普通に2チームに分かれたら8と9で片方多くなるな……奇数の弊害ってやつか。

 

「十六夜」

「はい」

 

 そう思っていると監督から呼ばれた。何だ?既に何かやらかしたか?やらかしたのは食堂で料理をしたことか?それとも代表選考で呼ばれる前に勝手に出歩いたことか?それともそれとも……

 

「お前の練習は別の場所だ。八神に指示は出してある」

「……はい?」

「体育館までダッシュだ」

「はい?」

「ぼさっとするな!」

「は、はい!」

 

 やべぇ、何一つ分からねぇ。何でオレだけ?何、数合わせでハブられたの?珍しいな……数合わせで足すんじゃなくて、引くなんて……でも、まさか引かれる側になるとは思わなかった。

 

「……で?八神……オレは何すんの?」

「まずは2時間マラソンだ」

「……は?……えっと、何処を走るんだ?」

「そこにランニングマシンがあるだろ?」

「…………」

「その後は体幹トレーニング。こっちにメニューは書いてある。それを大体2時間」

「…………」

「そして、フィジカルトレーニング。それも大体2時間」

「…………」

「最後はスプリント100本で、その後はクールダウンをして終わりとなっている」

「…………ねぇ、サッカーは?ボールは?」

 

 というか待てそのメニュー。オレを殺す気か?いつぞやの地獄再来なんですけど?いや、その地獄を余裕で上回りそうなんだけど?え?何、ここでコイツは殺しておかないと的な何かですか?

 

「この練習を耐えきった後に余裕があればやっていいと」

「ねぇよ?そんな地獄を耐えきった先に、余裕なんてなさそうだけど?」

「水分補給なら言え。こっちで準備してある。よし、始めるぞ」

「え?ちょ、ま……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕方……

 

 ダンッ!

 

 勢いよく扉を開くと、皆が驚いたようにこっちを見てくる……が、今はどうでもよかった。

 

「おー十六夜。お前だけ別メニューで……ってどうしたんだその汗の量!?」

「殺されかけた……」

 

 ドサッ

 

 そのまま空いている席に座って突っ伏す。もう何もしたくねぇ。

 

「はぁ!?お前、どんなメニューこなしたらそうなるんだ……」

「コレだよ。十六夜の練習メニューは」

 

 その疑問に答える前に、八神が持っていた練習メニューを見せているようで説明の手間が省けた。

 やべぇ……今までの練習が嘘のようにハードだった。もうこのまま寝そう……昼食?食ったら吐きそうだったから食ってねぇよ。夕食も食える気がしねぇ……

 

「こっちが可愛く見えてくるね……」

「そっちは……何かあったか……?」

 

 そう聞くと、ダメ出しに次ぐダメ出しの嵐だったらしい。守ることしか考えていないディフェンスはいらないと壁山を筆頭に言われたり、鬼道や誰かの指示がないと動けないのかと言われたりしたそう。で、その反面で不動のラフプレーギリギリのプレーには褒めていたとかなんとかで……まぁ、挙げればキリがなく、全員が全員何かしら言われていたらしい。……その中には納得のいっていないものもあるとかなんとか。

 

「円堂くんはどう思った?あの監督のこと」

「どうって……確かにちょっと変わっていると思うけど……いい監督じゃないか!思ったことはハッキリ言ってくれるし!きっと俺たちにはまだまだ足りないところがあるんだよ!世界を目指すにはさ!」

 

 だとしたらオレは足りないところだらけなのか?だから、サッカーの技術面じゃなくて身体能力を鍛えるようなメニューばっかりなのか?と言いたいが声を出すのがめんどくせぇ……というかそんな気力がねぇ。

 

「でも、何で十六夜先輩だけ別メニューなんすかね……」

「知るかぁ……こっちが聞きてぇ……」

 

 この後、食事をして、風呂入ったら速攻で寝れた。余りにも疲れすぎて、風呂入った瞬間に寝落ちしかけたことを記す。夜の練習?無理に決まっているだろ、そんな体力残ってねぇよ。

 こうして合宿初日は過ぎていった……波乱が起きそうな種を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「監督。十六夜の記録です」

「そうか」

「何故、アイツだけ他のメンバーと練習メニューが違うんですか?」

「必要ないからだ」

「……どういうことですか?」

「17人の中で十六夜だけが違う。それだけだ」

「十六夜だけが……?」

「明日の分だ。いくつか修正してある」

「ありがとうございます……」




合宿初日、我らが主人公十六夜、死にかける。

また、この作品に関する活動報告をあげました。名前は色々箱ってなってます。
主に感想欄で運営対応になってしまうことに関してです。それを少しでも減らすため、改めて、色々と書き込める場所を作りました。一度見ていただけると嬉しいです。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=285931&uid=129451

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