超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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おまけ付きで8000字オーバー……おまけなくても7000字くらいはあると思う。
何故おまけがあるか?気付いたら書いてたよね、うん。


VSデザートライオン ~ペンギンVSライオン~

 後半開始早々に1点を決められ、3-1の状況。体力切れを起こした綱海、ヒロト、土方の3人が交代して、代わりに入ったのは飛鷹、立向居、木暮。既に交代のカードを4枚切らされており、残る交代枠は不動と虎丸だけ……ヤバいな。タイ戦の時よりハイペースで交代枠が切らされている。要因は……良すぎるくらいのこの天気か。この暑さが更に体力を奪っているのだろう。

 

「頼んだぞ!立向居!飛鷹!木暮!」

 

 現状、前半から出ているメンバーは誰が倒れてもおかしくない。これ以上の交代は本格的にマズいが……と、そんなことを考えつつ、イナズマジャパンのキックオフで試合再開。吹雪、豪炎寺、鬼道の3人が攻め上がっていく。

 

「僕にパスを……!」

「行くぞ吹雪!」

 

 鬼道から吹雪へとパスが通る。そして……

 

「ウルフレジェンド!」

 

 必殺技が放たれる。だが、それは前半に放ったものよりも威力が落ちている。

 

「ストームライダー!」

 

 相手キーパーの必殺技が吹雪のシュートとぶつかる。竜巻の中に入ったシュートは威力を失い、キーパーの手の中におさまった。

 

「吹雪!」

 

 そして、その様子を見た吹雪は静かに膝から崩れ落ちてしまうのだった。

 吹雪が倒れたことで試合は中断。円堂を筆頭に吹雪のもとへ駆け寄る。これで、5人目の交代枠を使わされるのだろう。……完全に相手の掌の上ってとこか。

 

「限界のようだな」

 

 吹雪のもとに集まったオレたちにかけられる言葉。

 

「この暑さの中、ここまでよく頑張ったと認めよう」

「最後に勝つのは極限まで鍛えられた身体能力を持つ俺たちだ」

「お前たちの得意なチームプレーでどこまで凌げるかな?」

 

 ビヨンの淡々とした言葉。そこには嘲笑なんかはなく、事実を告げているようだった。……だからこそ、むかつくわけだが。そう思い、監督の方を見ると頷いてくれた。……やっとか。

 

「はっ、そういうのは勝ってから言えよ。これで負けたらダサいけど?」

「強がりはやめておけ。お前たちはもう俺たちについてこれない」

「安心しろよ。ここからは、ライオン狩りの時間だ。精々、迷える旅人の前に現れた食料として、おいしく食べられろよ」

「フッ、面白い。次に倒れるのは貴様になるだろう」

 

 吹雪が運ばれ代わりに入ったのは虎丸……残り時間はまだかなり残っている。

 

「さぁ、ギアを上げていきますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボールはキーパーから10番に渡り、そこからビヨンに渡る……

 

『おっと!ここで入ってきたばかりの宇都宮がインターセプト!』

 

 虎丸がボールを奪い、1人で攻め上がる。ブロックに来た2人の選手を抜き去りゴール前まで攻め込む。

 ディフェンスは居なくてフリーの状態、決定的なシュートチャンス……だが、

 

『あっとここで宇都宮バックパスだ!』

 

 虎丸の取った行動はシュートではなくバックパス。後ろにいた豪炎寺へのバックパスだった。

 そのボールは5番によってカットされる……

 

「皆!マークだ!」

 

 5番から10番、10番から7番へとボールが繋がる。だが、前半から出ていたメンバーは追いつけない。

 

「任せろ」

「なっ!?」

「ナイス十六夜!」

 

 7番からボールを奪い去る。周りを見渡し、そのまま持ち込んでいく。

 

「行かせるか!」

 

 10番からのショルダータックル……だが、

 

「何っ!?」

 

 10番を吹き飛ばして進んでいく。

 

「何故だ!何故、お前は疲れていない!」

「さぁ?何故でしょうね」

 

 目の前にやって来た9番のスライディングを躱し、8番のタックルを弾き返す。

 

『な、なんと十六夜!ここに来て、デザートライオンの選手3人を強引に突破したぞ!』

 

「十六夜さんの運動量が上がってます!」

「これはどういうことなんですか……!?」

「前半から出ている人たちはほとんど動けなくなっているのに……」

「簡単な話だ。アイツは、1人だけ体力を温存していた」

「というと……?」

「前半は全員が攻めていて、チーム全員が点を取ろうと走り回っていた……そんな中で唯一、最小限の動きだけでプレーしていた……ほとんど動いてなかったんだ。前半最後の緑川との得点が目立っていたが、それまでボールに触れてさえいなかったんだ。その上で、アイツは元々体力がある方だし、温存しようとしていたなら、そこまで減ってないだろう。……少なくとも、デザートライオンの選手と同じくらいかそれ以上に動けるだろうな」

 

(監督の指示か、分析したアイツが立てた戦略か……おそらく前者だろうな。アイツなら、前半で追いつけないくらい点差を広げて後半は逃げ切る……みたいな戦略を立てそうだし。ああ見えて脳筋というか……相手の分析や戦術の攻略法を見抜くのは得意でも、()()()()()()()戦略を立てることはそこまでだからな)

 

「押さえろ!」

「おう!」

「任せろ!」

 

 更に2人の選手がブロックに来るが……

 

「なっ……!」

 

 1人目のブロックを、相手の股下にボールを通すことで躱し、

 

「コイツ……!?」

 

 すぐさまやって来た2人目のブロックを、同じく股抜きで突破する。そのまま、コーナーの方へ走る。

 

「二連続股抜きだと……!?」

「鬼道!」

「くっ……!」

 

 そこから中央に向かってクロスをあげる。……しかし、いち早く反応したビヨンが、カットを試みる。キーパーもビヨンも他のメンバーも、皆が鬼道か豪炎寺に注意を向けている……そんな時だった。飛んでいるボールに走る1つの影が現れたのは。

 

『なんと!宇都宮飛び込んだ!』

 

 上げられたボールがビヨンに止められる前に、虎丸が飛び込んで奪ったのだ。誰も警戒していなかった味方によるパスカット。虎丸が完全にフリーの状態……その上、キーパーも咄嗟のことで反応が遅れている。

 

「よく気付いたな……本当は鬼道じゃなくてお前へのパスだって」

 

 思い描いた展開。後は必殺技を使わずとも打てば入る……そんなこと誰でも分かるだろう。

 

「今だ!打て、虎丸!」

 

 それを分かって、豪炎寺も打つように指示を出す。しかし……

 

『おっと宇都宮!ここで豪炎寺にパス!』

 

 シュートを打たず、隣にいた豪炎寺へとパスを出したのだ。

 

「はぁ?」

 

 豪炎寺は虎丸の方を睨み、そのままシュート体勢に入った。

 

「爆熱ストーム!」

 

 だが、豪炎寺のシュートもいつもより威力が落ちている。やはり、体力を削られすぎているか……

 

「ストームライダー!」

 

 そんなシュートを相手キーパーは危なげなくキャッチする。

 

「惜しかったな!でも、ナイスアシストだったぞ!虎丸!」

 

 恐らく、近くに居たオレや鬼道、豪炎寺以外には、そう見えたのだろう。……何故か、絶好のシュートチャンスを無駄にして、ボールを渡したようには見えない。いや、本当にどういうことだ?途中まではオレの想定した通りに進んでいたのに……何故虎丸は打たなかった?打って1点って流れだろ今のは……

 

「虎丸!決定的なチャンスだったんだぞ!何故自分で打たなかったんだ!」

「……だって豪炎寺さんの方が確実だと思って……それに、俺が決めたらダメなんです」

「どういう意味だ虎丸!」

 

 決めたらダメ……どういう意味だ?オレも理解ができていないが、そんなことを待ってくれる相手じゃなかった。

 

「攻め上がれ!」

 

 キーパーからボールが10番に渡る。……まぁいい。虎丸の件は一旦後回しだ、切り替えよう。

 

「皆!戻れ!」

 

 やはりというべきか、前半から出ていたメンバーの戻りが遅い。

 立向居が10番をブロックしようとするも、吹き飛ばされ、ボールはビヨンへ。……生半可なブロックじゃ止められないか。

 

「ミラージュシュート!」

 

 受け取ったビヨンの足下がまるで鏡張りのようになる。そこでシュートをするビヨン。鏡に映ったビヨンも全く同じ動作でシュートを放つ。2つのボールが混ざり合ってゴールへと向かっていく。

 

「正義の鉄拳G3!」

 

 シュートを辛うじて弾く円堂……そのままボールは弾かれ、デザートライオンのコーナーキックとなる。

 後半も半分が過ぎたか過ぎていないかの瀬戸際。ここで1点取られるとなると、逆転負けという敗北が近づいてくる状況……本来なら前線へとボールを弾くはずの必殺技が、弾ききれず後ろへと飛んでいる……円堂もこの暑さで体力を奪われてしまっている。これ以上、シュートを打たれることは失点へと繋がってしまう可能性が高い……か。

 

「死守するぞ!」

 

 ゴール前で思考を進める。

 相手からすればここで1点取って、残り時間で確実にトドメを刺す……か。ここで失点し、そのままもう1点何処かで取られて延長戦なんて行おうものなら……確実に負ける。PK戦……に関しても、こっちは不利だろう。……この局面は確実に防がないとマズい。それなら、誰で来る?相手もここは確実に決めたいはずだから、奴らは誰で攻めてくる?

 全員がゴール前を警戒する中、ビヨンは近くに居た9番にパスを出す。

 

「何!?」

「コースを切れ!」

 

 ゴール前にあげるのではなくショートコーナー。鬼道の指示で3人がマークにつく……が、その前にシュートを打たれる。

 

「栗松!中央からサイドへ走れ!」

「うぇ!?な、何故でや――」

「走れ!」

「止める!」

 

 オレの唐突な指示に驚く栗松。悪いが戸惑う彼に指示の意図を伝える時間はない。1秒を争うような切迫した状況……そんな中、円堂が前へ軽く出て止めようとする。

 

「出るな円堂!」

「……っ!」

 

 オレの言葉が聞こえると同時に急停止する円堂。ボールは彼の前で急上昇し、それに10番がヘディングを合わせようとする。

 

「そこだろ?見えてるんだよ!」

「なっ……!」

 

 円堂の後ろから彼を追い越し、10番がヘディングをしたところに逆からヘディングをする。ボールを挟んでのぶつかり合い。

 

「お返ししないと気が済まないんでね!」

「は、弾き返されるだと!?うわぁっ!?」

 

 ボールごと相手を弾き飛ばす。ボールを弾き飛ばした先。そこには……

 

「木暮!逆サイドに大きくクリア!」

「わ、分かったよ!」

 

 木暮がいる。弾き飛ばされた10番には目もくれず、オレは密集地帯から出るように前へと走る。

 

「……え?」

「な、何が……?」

「栗松!拾って空高く蹴り上げろ!」

「わ、分かったでヤンス!」

 

 何が起きているか分かっていない味方や敵を差し置き、ボールが飛んでいった先にいる栗松へと指示を出す。ボールを取ると、相手が来る前にボールを空高く蹴り上げた。

 

「いくぞ、ペラー!」

『あいよー!』

 

 それを見て、ペラーを呼び出して乗る。そして、空中にあるボールへと飛んでいく。

 

「カウンター!あがれるヤツはあがれ!」

 

 誰も届かない空中でボールを拾う。空から見ると分かるが……前半から出ているヤツの足取りが重いな。後半から出ているメンバー主体で行くのがベストか?……いや、

 

「1人で行く方が手っ取り早いし、楽だな」

「ヤツから奪え!行かせるな!」

 

 地上に着地すると、相手がブロックに来る。そんな相手のタックルやスライディングを、力業でねじ伏せつつ進んでいく……

 

「デザートストーム!」

「っ……!」

 

 が、突破した先に居たビヨンが砂嵐を巻き起こして、視界を塞いでくる。しかも、目に砂が入って地味に痛い。……ッチ、この必殺技、映像で見たときはあまり脅威に思えなかった。だが、この砂嵐で自身の場所を特定させずに奪ってくる、どこから奪いに来ているか分からないようにしている……やっぱ、映像越しで見るのと受けるのでは全然違うな……!

 

「……そこっ!」

「……っ!」

 

 砂嵐の中、ビヨンが肩にぶつかってきた。

 

「何故奪えない!何故お前は倒れない!」

「……無限の体力と当たり負けしないフィジカルがお前らの武器だったよな。……でも甘い。その武器はオレには通用しない」

「何を……!」

 

 腕をセンサーのように使いビヨンの位置を特定し、彼に背を向け、ボールに近づかせないようにキープをする。

 

「まず、お前らの体力っていう武器はそれ以上の体力を持つヤツ。もしくは、体力を温存していたヤツには通用しない」

「……っ!お前……!まさか、前半は手を抜いていたのか!」

「人聞き悪いなぁ……温存していたと言ってくれ。そして、フィジカルだがオレは代表に選ばれてからフィジカル面の強化を重点的に行っていた。たった2,3日の付け焼き刃じゃない。少なくとも1対1のぶつかり合いなら、お前らに負けはしねぇよ」

「クソッ……!」

「ただこの必殺技……目潰しに加え、この砂嵐で足音がかき消されている……しっかり考えているな。並みの選手が相手なら簡単にボールを奪えるだろう」

「だったら……!」

「目が見えてなくても、音が満足に聞こえ無くても、お前の狙いはボールだろ?そして、お前がプレスしてくれるおかげで、お前の位置だけは分かる。もっと工夫しなきゃ、上には通用しない」

「……言わせておけば……!だが、俺だけが奪いに来ていると思うな!」

「「「デザートストーム!」」」

 

『な、なんとデザートライオン!必殺技デザートストームを何重にも発動!フィールドには巨大な砂のドームが生まれたぞ!中に閉じ込められた十六夜は無事なのか!?』

 

 砂嵐が一気に強くなる。というか砂の量が多くて、音が聞こえにくいし、地味に痛い……なんだ?周りに居た奴らもデザートストームを……?しかも、砂が積もって……砂浜?いや、砂漠って言った方がいいか。というか、砂嵐で目が開けないんだが……

 

「足下は砂……ということはボールが転がらねぇ……っ!?」

 

 ボールに砂以外の何かが触れた感じがして咄嗟に回避する。耳を澄ますと雑音(ノイズ)の中、微かに足音が聞こる……ダメだな。この音だけじゃ、正確な人数と位置が分からない。……だが、こんなヤバいレベルの砂嵐の中、突っ込む味方が居るとは思えない。……じゃあ、全部敵ってことか。さてさて、砂嵐による目潰しを喰らって、足下は砂。奴らのホームでどうやって相手したものか……

 

「さっさと抜け出すためのカギは――」

『いやーすごい状況だね』

「――流石、ナイスタイミング」

『でしょ?で、ペンギンを何体か呼び出して、綾人の眼の代わりをして、オレは外の様子を伝えればいいんでしょ?』

「頼む」

『あいあい』

 

 そう言ってオレの周囲にペンギンを呼び出すペラー……

 

「相変わらず全部声での情報か……文句言える立場じゃないが」

 

 ペンギンたちから聞こえてくる情報を基に相手からのタックルを躱していく。と言っても紙一重なんだが……

 

『鬼道から、上空に蹴り飛ばしてだって』

「オッケー」

 

 彼らのプレスをかいくぐって、鬼道の指示通り空高くへとボールを蹴る。

 

「行け!虎丸!」

 

 空から鬼道の声が聞こえる。この砂嵐よりも高く跳び上がったということは、恐らく、壁山のお腹をジャンプ台にしたのだろう。確かに、前後左右が分からない状態でも、上だったら外からもオレからも分かるわけか。

 気付けば巨大な砂のドームから解放されたらしい。……というか、冷静に考えると今のやばかったな。重ねがけられたデザートストーム……巨大な砂嵐に閉じ込められ、視覚と聴覚を封じられ、ボールを奪いに来る獅子たち……冷静に考えると強力だな。ビッグウェイブスの必殺タクティクス以上に厄介で、破る手段が限られている。我ながらよく対応できたものだ。もっと練度を上げられていたらやばかっただろうな。

 

「大丈夫か十六夜」

「悪い、そろそろ見えてくるはずだ」

「前みたいに無理はするな」

「ああ、少し待ってくれ。すぐに回復させる」

 

 前みたい……確か、フットボールフロンティアの全国大会でも似たような目潰しを受けたな……だから、鬼道の対応が早かったのか。

 

「あのコーナーキックは助かった……読んでいたのか?」

「まぁな……全員がゴール前を警戒していた。逆に、ゴール前以外は警戒が薄い……そして、敵の立ち位置からコーナーキックを蹴るビヨンに近いヤツが2人も居た」

「だから、狙いはショートコーナー……そして、俺たちは不意を突かれ全員がそちらをおさえようとする。……だが、それこそが……」

「相手の狙いだろうな。ゴール前からサイドへとこちらの意識が向けば、今度はゴール前の警戒が薄くなる……そして、そこをあの10番がついた。あんな人が入り乱れた状態では円堂もまともに必殺技が使えないし、そもそも9番がシュートを打つと思ってただろうからな。合わせられていたら、止められなかっただろうな」

「そうか……そこまで読んでいたのか……」

「オレが得意なのは分析だからな。……まぁでも、9番へのブロックが少なければ、そのまま打っていた可能性も十分あった。それを潰してくれたのは助かったよ」

「というかお前……10番を弾き飛ばしていたが……」

「ん?ああ、普通にパスカットしてもよかったけど、綱海がやられた分を返そうと思って。ほら、きちんとお返ししてあげないと失礼かと思って」

「……負けていたらどうするつもりだったんだ?」

「微塵も負けるつもりなかったな。少なくとも、円堂を避けつつ、ゴールを狙う……威力よりコースを重視していて、ぶつかり合いになると思っていなかった相手に負けねぇよ」

「……なるほどな」

 

(いくらパワーがある相手でも、100%出していないなら勝てると踏んでいたわけか。……もっとも、相手が100%出していてもコイツが本気を出していたらどうなっていたか分からないが)

 

 先ほどのコーナーキックの状況を確認していると視界が回復していく。前と違い、光での目潰しではなく砂だったからだろうか、体感ではそこまで視界が回復するまでに時間を要していない。そして、徐々に開ける視界の中、見えてきたのは走って行くフォワード陣の姿と、その先でボールを保持する虎丸の姿。

 

「豪炎寺さん!」

 

 そして、フリーの状態の虎丸が豪炎寺にパスを出す。

 そのパスを受けた豪炎寺は、ダイレクトで蹴り返し、虎丸の肩にぶつけて、ボールを外に出した。

 ……あちゃぁ……豪炎寺さん。これはお怒りですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~NGシーン(ネタ)~

 

「何故奪えない!何故お前は倒れない!」

「……無限の体力と当たり負けしないフィジカルがお前らの武器だったよな。……でも甘い。その武器はオレには通用しない」

「何を……!」

 

 腕をセンサーのように使いビヨンの位置を特定し、彼に背を向け、ボールに近づかせないようにキープをする。

 

「いいか、お前らと違ってオレは今まで何百発とこの身にシュートを受けてきた」

「…………はぁ?」

「「…………ん?」」

「無茶苦茶な特訓に付き合わされ、ボロボロになるまでしごかれてきたんだ。いきなり、レベルマックスを越えハードモード以上の難易度バグレベルから始める特訓があるかって言うんだ。時にはシュートで吹き飛ばされてゴールネットや壁に叩きつけられ、時には超硬くて重いボール(エイリアボール)を身体に打ち込まれ、時には必殺技を放たれた。砂漠で鍛えた?こっちはな!彼女による無茶ぶりの連続で殺されかける日々を送っていたんだよ!お前ら以上に命がけの日々を送っていたんだよ!そうした地獄の中を生き延びてきたオレが、今更中ボスですらねぇ精々主人公たちの誰かが覚醒するために使われ最後は軽くあしらわれて終わっていくようなテメェらに負ける道理はねぇんだよ!鍛え上げられたフィジカル?無限の体力?上のレベルを知らない、見てきていない井の中の蛙状態のテメェら程度に!こんなところで負けるわけねぇだろうがあああああああああああああああぁっ!」

「お、おい?お、お前は何を言ってるんだ……?この暑さで頭をやられたのか……?それとも砂嵐で……?こ、こいつは一体何なんだ!?というか、お前の仲間全員引いてるぞ!?」

「「…………」」

 

((本当にアイツは何を言ってるんだ……?というか、砂嵐の中で何しているんだ……?))

 

「お、落ち着いて八神。今は試合中だ。それにグーはよくないと俺は思うんだけど……」

「そ、そうだよ。十六夜もきっと暑さでハイになっているだけだから……ひぃ!?」

「放せ、ヒロト、緑川。ヤツに一発入れてくる」

「だ、だから試合中だって。それに十六夜くんが倒れたら一気に試合が傾いちゃうかもだから……」

「そ、それにきっと本心では感謝をして……ひぃ!?」

 

 試合後、十六夜がぶっ飛ばされたのは言うまでも無い。




最後のはただのネタです(黒子のバスケのNG集的な?)……というか十六夜くんがいつもよりハイになりすぎているなぁ……君、一応冷静沈着な感じの性格なんですが……
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