超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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VSファイアードラゴン ~キャプテン失格~

「アヤトってどんなサッカーを目指しているの?」

「ん?」

 

 それはある休憩中のことだった。

 

「いや、アヤトって全ポジション熟せるし、分析力も高い。どんな選手になりたいかって思ってさ」

「あー……よく考えたことないかも」

「そんなの決まってるだろ?俺からゴールを奪えるような点取り屋に決まってる」

「おいおいブラージ、忘れたのか?コイツのメインポジションはDF……俺をも止める最強のDFだろ」

「あれ?ラファエレってアヤトに勝ったことあったっけ?」

「う、うるせぇアンジェロ!最初は勝ってたんだよ最初は!」

「ハハッ、2週間もしない内に止められたもんな!その点1ヶ月以上経ったけど俺は破られてないぜ?」

「そう言えばラファエレのシュートって、アヤトの必殺技を破ったことないよね?」

「おいアヤト!今から俺と勝負だ!今度こそ勝つ!」

 

 悔しそうにするラファエレに対し、煽るブラージとアンジェロ……おいおい。

 

「まぁまぁ、落ち着いてラファエレ」

「全然付き合うのは構わないが……どんな選手になりたいか……か」

「うん。今のアヤトのプレーって、なんというか……アヤトのやりたいことと味方のプレーがズレている気がするんだ。味方を信じたプレーをし過ぎているっていうか……ああ、ごめん。もちろん、味方と共有して、しっかり出来るならいいんだけど……それだと味方に左右されている気がしてね。アヤトのやりたいことの中に、味方への絶対的な信頼がある気がしてね……」

「そんなつもりはなかったんだけどな……」

 

 フィディオに言われて、今までのことを思い出す。言われてみれば、留学したばっかりの時なんかは、オレのパスが味方に届かないときが何回かあったな……それにオレのプレーを理解してもらえていると思って突っ走ったことも何回か。

 

「……思い返すと、思い当たる節があるな。多分、日本に居た頃は味方との連携で仲間と力を合わせてっていうのが多かったし、その中で応えてくれる仲間がいたから、無意識に甘えていた……その感覚のままやっていた時があったかも」

「仲間との連携……そこまでの関係を築けることは凄く良いことだと思う。でも、それが無意識の常識になってしまうかもしれないってこと。だって、初めて合わせる相手が居た時にそれは通用しない。そして、いつもの仲間でも、こうやって離れてアヤトだけが強くなった時、仲間とのレベルの差はある……その状態で、アヤトの思うプレーに彼らはついて行けない」

「……その可能性を考えられなかったのは、アイツらならって言う思いがあったから。アイツらなら出来るって無意識に思ってしまっていたからだ」

 

 これに関しても痛いところがある。エイリア学園……最初の戦いの時、オレはアイツらと同じ目線に立っていると思っていた。本当は差が広がっていたのに、それに気付きもしなかった。

 それに、その後もだ。ジェネシス戦をやるころにはアイツらも追いついてきた……だから、オレが帰国した後もアイツらは同じだけレベルを上げて、オレのプレーについてきてくれると無意識の内に思い込んでいる。だからまた繰り返す可能性を考慮すらしていなかった。

 

「……でも、ダメだ。それじゃ、オレはアイツらに依存してしまっている。オレがアイツらとしか満足に戦えない選手になってしまう。それじゃ、ダメなんだ」

「そうだね。じゃあ、どんなサッカーを目指す?アヤトはどんなプレイヤーになりたい?」

「どんなプレイヤー……か」

「ああ。それがないと君は俺に勝てないままだよ」

 

 確かにな……今までのオレは八神を超えることを目標にしてがむしゃらにやって来た。そして今は、フィディオを超える……世界トップレベルのプレイヤーになることが目標。だが、がむしゃらに乗り越えられるほどこの壁は甘くないし、アレも着実に迫っている。確かに1つの指針が必要か……

 

「……1人で戦える選手になる。誰が味方であっても関係ない。味方を信じすぎない、頼りすぎない、依存しすぎない……たとえ、1人になったとしても試合に勝つ選手になる」

「ハハッ、1人で試合に勝つとは思い切ったな」

「うるせー悪いか?」

「いや、いいんじゃないか?だって、それがアヤトの中にある思いなんでしょ?」

「うんうん、傲慢に思われるかもしれないけど、プレー1つで黙らせちゃえばいいんだよ!」

「それならゴールを決めればいいんじゃないか?得点を取れば大体のヤツは黙るぞ?」

「お、アヤトからゴールを決められないフォワード様が何か言ってるな」

「う、うるせぇ!」

「でも俺も概ね賛成だ。やっぱ、それぐらいの気合がねぇとな!」

「あはは……じゃあ、そのために具体的にはどうする?」

「具体的に……か」

「1人になったとしても勝つ。そのためにどうする?」

 

 目標は定まったから後は手段……か。うーむ……

 

「うーん、アヤトが凄いのって分析力だよね?」

「ああ。相手のプレーを分析する力、必殺技を分析する力ならフィディオも超えているだろ」

「まぁ、確かにね」

「ただ、分析力だけじゃどうしようもないな……」

 

 武器は分析力。だが、相手を分析することだけじゃ何もない……何かないと…………

 

「やっぱ、シュート力だろ!俺からゴールを奪えるくらいのな!」

「おいおい、それだったら俺を止めるだけの守備力だろ」

「あはは……2人ともそればっかだね……」

 

 シュート、ドリブル、パス……色々とあるが、確かに守備力と言うのは一理ある。だが、ただ守備力ってだけじゃ1人で勝つことに繋がらない。サッカーで勝つには守っているだけじゃダメ……攻撃面も必要だ。……なら、攻撃にも守備にも使えそうなモノがいい。

 

「フィディオは何だと思う?」

「そうだね……いや、俺の考えはいいかな」

「えぇーなんでさ」

「アヤトが自分で見つけることに価値があるからね」

「ふーん……」

「…………なぁ、フィディオ。お前は視野が広いよな……そして、それを使って最適なコースを見つけている。そこをお前の突破力とパスを駆使して攻め上がっている」

「そうだね」

「だったらオレもお前と同等以上の視野を手に入れ……そこにオレの分析力を加えることが出来れば……あ」

 

 と、ここまで来て1つ見えた。

 

「そうか……視野の広さと分析力を組み合わせれば……最適なコースが分かるんだ」

「うーん……それって、フィディオと同じ事をやるの?」

「いいや……もっとオレのやり方で行く。オレにはフィディオのテクニックも、スピードも、パスセンスも、チーム戦術も、シュート力もない。それじゃ、ただの劣化だ……それじゃ超えられない」

「冷静な分析だね……それじゃあどうする?」

「……オレの思う未来を作る」

「「「はぁ?」」」

「フィールド全ての情報を手に入れ続け、それを分析すれば、フィールドで起こる未来を予測できるはず……そうすれば、オレがそこに介入し、自分の思う未来を作ることも可能なはずだ」

「ははっ、凄いねアヤト。それは俺でも思いつかなかったよ。でも、それは最終段階でしょ?」

「ああ、流石にまだそんな頭の使い方はできねぇし、そこまでの視野もない。1つが出来ていないのに、同時なんて夢のまた夢……だからそのプレーに近付けるよう今は、視野を広げる練習と相手の最適を見つける練習だな」

 

 それに1人で勝つには1対1を制する技術も必須。しかもこれをやるには、相手の必殺技を分析して攻略することも……なるほど、やることが多いな。でも、確実に見えてきた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スターティングメンバーを発表する」

 

 ウォーミングアップも終わり、監督に招集される。さっき、円堂が監督と何か話していたようだけど一体何だったんだろうか?

 

「FW、豪炎寺、吹雪。MF、風丸、鬼道、基山、緑川。DF、綱海、土方、壁山、飛鷹」

 

 ……おっと?名前を呼ばれなかったってことは、ネオジャパンの時みたくベンチスタートか?となると、円堂たちと合流する前の指示が意味不明なんですが。まぁ、でも、ネオジャパンの時は出番なかったけど、流石に出番はあるだ――

 

「ゲームキャプテン兼GK、十六夜。以上だ」

「…………はい?」

 

 聞き間違いか?何か、キーパーでオレの名前を呼ばれなかったか?気のせいか?

 

「監督……失礼ですが、名前間違えました?」

「間違えてなどいない。お前がゲームキャプテン兼キーパーだ、十六夜綾人」

「…………」

 

 え?あまりにも不意打ち過ぎてやばいんだけど……?

 

「待って下さい監督。十六夜がキーパーってどういうことですか?」

「いや、本当にどういうことですか?」

「そ、そうッスよ。キャプテンは……?」

「円堂はスタメンから外す。着替えろ十六夜」

「って、キーパー用のユニフォームなんて貰ってな――」

「八神に渡してある。早くしろ」

「――あ、はい」

 

 ということで、八神からキーパーのユニフォームとグローブを受け取る。キーパー用……まさか準備されていたとは……いや、キーパーとしての練習をしていたから、用意されているかもとは思ったが本当に……

 

「十六夜……これ」

 

 ポジションにつこうとする中、円堂がキャプテンマークを渡してくる。

 

「何があった円堂。お前が外されるなんて」

「……分からない。ただ、キャプテン失格だって……このままじゃイナズマジャパンは負けるって、言われた」

「……そうか。……フィールドで待ってるぞ、キャプテン。誰が何と言おうが、このイナズマジャパンのキャプテンに相応しいヤツは、お前しかいねぇからな」

 

 オレは円堂の胸に拳を当てると、そのままフィールドに向かう。

 何があったかは知らない……けど、アイツなら久遠監督の意図に気付くはず。オレにできることは、勝つためにベストを尽くすだけだ。

 

「っておいおい!なんで円堂がベンチにいるんだよ!?」

「この大切な試合にキャプテンである円堂くんを出さないなんて……何を考えているんだ?」

「さぁな?だからと言って簡単には点はやらねぇよ。アフロディ、バーン、ガゼル」

「フッ、そうだね。君も油断は出来ないから……全力で行かせてもらうよ」

 

 向こうは前の試合までと同様にアフロディ、バーン、ガゼルの3トップ……攻撃力はアジア最強と言っていい。そんな彼らに何処まで通じるのか……

 

「やってやろうじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『な、なんと!イナズマジャパン、キーパーに入ったのは十六夜!イナズマジャパンの守護神、キャプテンの円堂はベンチスタートです!』

 

 流れてくる実況に、観客も戸惑いを隠せない。そりゃそうだろう。あの円堂をベンチスタートにさせるなんて、誰も想像していなかったことだろうし。というか、何故立向居じゃないんだ?……マジで意図が読めねぇ……

 

『さぁ、まもなく試合開始です!』

 

 ピー!

 

 イナズマジャパンのキックオフで試合開始。ボールは吹雪が持って攻め上がる。

 

「吹雪!サイドだ!」

「ああ!」

 

 鬼道の指示で、吹雪がサイドを攻め上がる風丸にパスを出す。

 

「頼むぞ!」

 

 そして、風丸からのセンターリング。ゴール前には吹雪と豪炎寺が走っている。

 

「……何だアレ?」

 

 相手のキャプテン、チャンスウがハンドサインを出している。そのサインを受けてか、豪炎寺と吹雪にはそれぞれ1人ずつマークにつく。……確実に防ぎに来たか。だが、ボールは弧を描きながら、2人の後ろを走っていたヒロトへと繋がった。そして……

 

「流星ブレード!」

 

 ヒロトの必殺技が相手ゴールへと迫っていく。すると相手キーパーは両手に火を灯し、両手を合わせる。そして……

 

「大爆発張り手!」

 

 背中に火を揺らめかせながら、何度も何度も張り手をボールに喰らわす。そして、何回かの張り手の後に何かが爆発、ボールはその余波で吹き飛ばされた。

 ……張り手……張り手だなぁ……そのまんまだなぁ……そう思ってるとボールは鬼道とチャンスウの近くへ。ボールを確保したのはチャンスウだった。

 

「涼野、南雲、アフロディ上がりなさい!」

「ディフェンス!来るぞ!」

 

 チャンスウがドリブルで上がっていく。その前にはバーン、ガゼル、アフロディの3人……誰が撃ってもおかしくない状況だな……まぁ、アフロディに来る可能性が1番高いか。

 

「アフロディ」

「行くよ!十六夜くん!」

 

 ボールはチャンスウからアフロディへ渡る。……予想はしてたけど、嫌なとこだな……ほんと。

 

「真ゴッドノウズ!」

 

 放たれた必殺技はゴッドノウズ……だが、それは今までのゴッドノウズとは比べようのない威力を感じる。……やっぱ、目の前で見ると迫力が違うわ。

 

「ペラー!」

『あいよー』

「ロケットペンギンV3!」

 

 片手でのロケットペンギンでは止めるのは不可能だと思い、両手の拳を突き出して、ペンギンを放つ。単純計算で、同じ時間あたりにロケットペンギンの2倍の量のペンギンを射出できる。

 

「……っ!」

『キーパー十六夜!アフロディの強力な必殺シュートをしっかりとキャッチしました!』

「フッ、これぐらいは止めてくれないと面白くない」

「挨拶代わりの一撃ってか?」

「まぁね。でも、これで僕らも本気で打てることが分かったから安心したよ」

「上等だ。次以降も止めてやるよ」

 

 そう言って去って行くアフロディ。……口ではああ言ったが、冗談じゃない。この技は向こうの張り手みたくボールを()()()。それなのに、弾ききれず、正面にやってきたのを受け止めて事なきを得たんだぞ?……しかも今の発言がブラフである可能性は低い……間違いなく次以降は本気で打ってくる。その本気が指す中には今まで見せていない新必殺技があるかもな……さてさて、

 

「…………どう止めたものか……な!」

 

 前線へとボールを蹴り出す。ヤバいな……本当にどう止めようか。

 

「フフッ、片手で放つロケットペンギンではなく、両手で放つロケットペンギン。進化を遂げたロケットペンギン、その名も――」

「ダブルロケットペンギン」

「――何で先に言っちゃうんですかぁ!」

 

 ……後は何だろう。最近、目金より先に冬花が名付けるせいでアイツの出番が奪われている気がする。……まぁ、両手verとか付けようと思っていたオレより言いやすそうだから、採用しよう。

 そうこうしている間にボールは6番に奪われる。奪い返そうと豪炎寺がスライディングをする……が。

 

 ピー!

 

『豪炎寺の強烈なスライディングタックルが決まりましたが、これはファールです』

 

 ……あの豪炎寺がファールだと?しかも、あそこの場所的にも、奪わなければならないほど危険な場所じゃない。それなら、そんな強引に行かなくてよかったはず……

 

「もしかして、焦っている……のか?」

 

 でも何故だ?まだまだ前半も開始したばかりで0-0の同点。負けている状況や、試合終了間際ならともかく、こんな序盤から何を焦っているんだ?……前々から様子がおかしいとは思っていたが解決できていないのか……

 ファイアードラゴンのフリーキックで試合再開。蹴られたボールを相手選手と土方が奪い合おうとした結果、そのまま飛鷹に渡った。そして、攻め上がっていく飛鷹……

 

「飛鷹!パス出せ!来てるぞ!」

 

 近くに居る鬼道の指示が聞こえていないのか、スピードに乗って1人で攻め上がっていく。しかし、そのドリブルはお世辞にも上手いとは言えず、ここから見ても隙だらけ。そして、そんな隙を逃してくれるわけがない。ガゼルとバーンが飛鷹から難なくボールを奪い取る。

 

「……何故、パスを出さなかった?」

 

 フリーな味方も居たのに何故……?何故あんな強引に?飛鷹も何か焦っている……というのか?

 しかし、考えように相手は待ってくれない。ガゼルとバーンの2人は土方、壁山の2人を抜き去った。

 

「行くぜムーン!」

「先取点は頂く!」

 

 2人がフリーの状態……マズい、打たれたら止められる保証はない。……いや、2人の死角から走り込んで来ているのは……

 

「打たせないよ!」

「吹雪さん!」

「戻ってきていたのか!」

「スノーエンジェル!」

 

 冷気を纏いながら回転し、あたりに凍えそうな風を発生させる。そして、ガゼルとバーンの2人を一瞬にして氷付けにし、ボールを奪い取った。……アイスグランドを進化させたのか。

 

「いつの間にあんな名前を付けて――いいえ、あんな必殺技を完成させていたんですか!」

 

 本音ダダ漏れの目金……だが、そのお陰で助かったのも事実。そのままドリブルで攻め上がっていく吹雪……

 

「行くよ!土方くん!」

「おう!あの技だな!」

 

 ボールを土方に預け、並走する2人。相手のディフェンスを躱し……

 

「これが俺たちの連携技!」

 

 土方が力を込めたボールを蹴り出す。そのボールは雷を纏っていて、遠くからでも力強さを感じる。ゴールへ向かうボールに吹雪が追いつき、蹴りを加える。その後ろには獣が見えており……

 

「まるで雷を纏いながら荒野を駆ける獣!名付けるならそう――」

『サンダービースト!』

 

 目金より先に必殺技の名を叫ぶ吹雪と土方。なるほど……アレが2人の長所を掛け合わせた、練習していた必殺技か……

 

「大爆発張り手!」

 

 シュートに対し、相手キーパーが張り手をする。だが、先ほど見たときより張り手の度に押し込まれており、そして爆発と同時にキーパーが吹き飛び、ボールはゴールへと刺さった。

 1-0でイナズマジャパンが先制……だが、

 

「……まるで焦っていない」

 

 相手チームは、想定内と言わんばかりの様子……それに、こっちも監督が険しい表情のままだ。先取点を取られるのと引き換えに、何かを確かめた……?こっちの実力を再確認して、何かしらの戦術を練るってことか?

 

「十六夜くん、ありがとね」

「ん?感謝するならオレの方だろ、吹雪。さっきの場面は助かった」

「ううん、君のお陰でアイスグランドじゃ世界には通用しないって分かったからさ。確かに、アイスグランドじゃ相手を止めるのに時間がかかりすぎるし、何より直線上に凍らせている。……そんなんじゃ、世界レベルのプレイヤーに簡単に対処されてしまうってね」

「それを進化させ、一瞬で足下から全身を氷漬けか……凄いな。それなら、世界レベルの相手にも通用する。というか、土方との必殺技もだし、短期間でよく2つも完成させたな」

「君とのレベルの差を感じたからね。……それが世界とのレベルの差ってのも実感した。だから、少しでも追いつけるよう足掻いただけだよ……勝つよ、この試合」

「おう」

 

 そう言って自身のポジションに戻っていく吹雪。……あの練習のお陰で火がついたか……いいな。自分の現状を再認識して、そこから上がってくる……良かった。本当に……

 後は、円堂が言われたキャプテン失格とイナズマジャパンが負けるという意味だな。……今のイナズマジャパン……これまでの試合とは何処か違う感じを受ける。……キーパーから見ると、いつもよりも動きがおかしい奴らが何人か。何か問題を抱え、その問題が解決できていない。そして、円堂を下げたのは、それをベンチから見て気付かせるためってところか?

 ……だとしたら、頼むから手遅れになる前には気付いてくれよ、キャプテン。




ちなみに年内投稿最後だと思われます。皆様、よいお年をお過ごしください。

オリジナル技紹介
ダブルロケットペンギン
習得者、十六夜
キーパー技・パンチング
ロケットペンギンの進化バージョン。片手で足りないということで、両手の拳を突き出し、次々とペンギンを放つ。ロケットこぶしからダブルロケットに進化したみたいな感じである。単純計算で2倍の威力ではあるが、既に通用しなさそうなのは内緒。
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