卒論が終わる気配を見せないことで頭がバグっただけですね、きっと。
ということで、前回不穏な終わりをしている本編をどうぞ。
「マズいんじゃないか?久遠」
「…………」
「十六夜のヤツ、完全にスイッチが入ってるぞ?いいのか、止めなくて」
「…………円堂、何故立向居ではなく十六夜をキーパーに置いたか……分かるか?」
「それは……」
「少なくとも立向居がゴールを守っていれば、こんな形で失点はなかっただろうな。それに十六夜ももっと満足に攻め上がれたはずだ」
「それは……そうですが……」
円堂は手を握りしめる。確かに今の場面、円堂や立向居がキーパーに居ればこんな形で失点しなかったのは言うまでも無い。キーパーである十六夜が攻め上がったからこその失点である。その前のもそうだ。十六夜のキーパーとしての経験の浅さを突かれたもので、これもあんな形での失点は防げたはずのものだ。
「十六夜のプレーを見てみろ」
「え?」
イナズマジャパンのキックオフで試合再開。ボールは……
「十六夜先輩!?」
「さっきそれで失点したばっかですよ!?」
十六夜が持っていた。たった1人で攻め上がっていく十六夜。
「愚かです……パーフェクトゾーン――」
「おせぇよ」
「なっ……捕らえきらない……!」
十六夜の周りを走ろうとする選手……だが、上手く十六夜を囲えない。それもそのはずで、十六夜は周りを選手が囲もうとしているにも関わらず、一切足を止めようとしない……その上、直線ではなくジグザグに走っている。さっきから相手の肩とぶつかっているが、一切バランスを崩す様子がない。
「プラン変更です」
パーフェクトゾーンプレスを諦めたのか、囲おうとしなくなった。だが、十六夜の走るコースはとてもじゃないが、私たちでも読めない。縦横無尽に走っている。一体何を狙って……
「……っ!?」
「止められない……!」
「何だよ暴走か!?」
……暴走、そう思っても仕方ないくらい今の十六夜のプレーは読めない。敵だけじゃない、味方も困惑を隠せていない。
「プラン変更です!」
「十分掻き乱したし、そろそろ行くか」
チャンスウの指示で敵が動く。それを十六夜は単独で突破していく。1人また1人と個人技だけで突破していく。
「ご、強引すぎます!さっきからパスコースがあんなに空いてるのに……!」
「ハッ、パスは出さねぇだろうよ」
「どういうこと……?」
「どうもこうも、それが敵の狙いだからだよ」
「え?」
「どういうことなの?不動くん」
「イナズマジャパンの中で十六夜以上に脅威な選手はいない。相手からすれば、十六夜にボールがあるより、他の選手に渡してくれればボールを取れる確率は跳ね上がる。だからワザとパスコースを空けているんだよ。そして、その意図に気付かない愚か者は如何にもフリーですって、自分にボールをくれと要求する」
見ると、味方側も十六夜からもらえる位置でパスを要求している。が、その声を全て無視しているようだ。聞こえていないのではなく、聞いていないのだ。
「ま、優秀な選手ならここでそいつにパスするという選択がミスだって分かるだろうよ。だから今の十六夜の中に単独で突破すること以外の選択肢はない」
「で、でも、1人で全員抜く方が勝算は低いのでは……?」
「そう思うなら精々、味方がワザと空けられたパスコースじゃなくて、相手の意表を突く、十六夜が求める場所に動くことを祈るんだな。それか、十六夜が味方を指示して動かす……とかな?」
ニヒルに笑いながら十六夜を見ている不動。恐らくコイツは気付いている。今の十六夜が味方を動かす指示を出すことがないことを。
「で、でも、何だかんだでもうすぐゴールまで到達してますよ……!?」
そして、最後にやって来たブロックを躱し、遂にキーパーと1対1に。
「ムーンフォースV3!」
「大爆発張り手!」
十六夜の必殺技と相手キーパーの必殺技の激突。勝ったのは……
『ご、ゴール!イナズマジャパン再び同点だ!十六夜がたった1人で圧倒し、ゴールを奪ったぞ!』
十六夜だった。
「悪いけど、この程度の策に嵌まるほど愚かじゃねぇから」
「……やはり、気付いていましたか」
「まぁな。それに、何点取られようが関係ねぇよ。……オレが取られた分取り返す。オレ1人でお前らに勝つからさ」
「……っ!?」
「これは諦めじゃないし、失望でもないし、ヤケクソでもない。1人で突破し、1人で決める……味方に左右されない、味方を頼りすぎない。世界一になるために、1人で勝つために身に着けたオレのプレーだ……全力で止めに来いよ。三流の策じゃオレは止められないぞ」
「三流とは……言ってくれますね……!」
いつになく空気が冷たい十六夜。
「十六夜を副キャプテンとして選んだ理由は何故だが分かるか?」
「何故って……強いからですか?」
「少し違う。十六夜のレベルはかなり高く、このチームの中でも明確に世界一になるために必要なことが見えている。先を見据え、自分のレベルを正しく認識している」
「……っ!」
「アイツは一人一人の目指す目標や超えるべき壁となり、チーム全体に刺激を与え、どんな逆境でもその実力で勝つための光となる存在……そう期待しての選出だった」
現にここまで3得点の内2得点は十六夜が絡んでいる。アイツが居なければ、ただただ突き放されていただろう。
「大丈夫かな、今の十六夜くんのプレー……」
「アイツの分析力、テクニック、フィジカル……おおよそ全ての能力を上げて帰ってきた。だが、いくつかの能力は留学前と変わっていない……寧ろ、下がっているだろうな」
「そうだね……今の十六夜くんはキーパー。それなのに思考はフォワードのそれに近い。いや、その中にミッドフィルダーとディフェンダーの思考も混ざってしまっていて……」
「全てのポジションを熟せるからこそだな。……そして、本来の長所が今は枷になっている」
「暴走させてしまった要因は……」
「豪炎寺の不調だろうな。いつもの力が出せない……どころか、今までに見たことが無いレベルでのエースストライカーの不調。それがアイツの中で超えてはいけないものを超えたんだろう」
「それに加え、吹雪くんたちの怪我。円堂くんのベンチスタート……」
「更には他のメンバーも何人かが本調子じゃない……」
「前線の俺たちだけでは点が取れない。ディフェンダーも彼らを止められず結果的に撃たれて点が入る……」
「ようやく十六夜綾人という選手の問題点が浮き彫りになった。……ただ問題はそこもだが……」
「今のイナズマジャパンは結果的にそれが最善手。十六夜くんの暴走が1番勝算がある……だから監督も下げられない。今ここで十六夜くんが抜ければ……」
「この危うい拮抗は確実に崩れる。ある意味で一番厄介で一番制御が効かない選手だ」
「十六夜くんは気付いているのかな?彼は相手の最適を潰すことは出来るのに……」
「
「そうだね。その十六夜くんの問題解決は……」
「最優先にしないと全てが壊れる。……だが、アイツは今までも本音で話すことがほとんどない。自分のことを多くは語らない。そんなヤツの問題を解決するには……」
「時間がかかる……しかも、こんな試合中に、悠長に解決できる問題じゃない……か。難しいね……」
「今はアイツのフォローに回るしかないな」
フィールドではヒロトと鬼道が話している……おそらくだが、あの2人は今の一連のプレーの理由に気付いたのだろう。そして、十六夜が暴走を始めていることも……十六夜自身、今のプレーについては味方から抗議されているが、軽くあしらっているように見える。
そんな会話も一区切り付き、全員がポジションにつく。そして、ファイアードラゴンのキックオフで試合が再開された。
「それなら僕が実力でそのゴールをこじ開けよう」
「来い」
速攻でイナズマジャパンのゴール前まで切り込まれる。ボールを受け取ったアフロディ。彼の背中からは黄金の羽が6枚生えてくる。そして、ゴッドノウズの時と同じように力を溜めている……が、その色は白ではなく黄金。
「ゴッドブレイク!」
黄金のオーラを纏ったボールを空中で踵落としをして、シュートを放つ。
「ペンギン・ザ・ハンド!」
そのシュートをキャッチしようとする十六夜……だが、
「何だこれ……!」
すかさず右腕を左手で支えようとする……が、そんな抵抗は無に等しかった。呆気なくペンギン・ザ・ハンドは破れ、ボールはゴ-ルの中に入る。
『ゴール!試合再開早々、アフロディの新必殺シュートでファイアードラゴンに得点が入った!3-4!再び1点差!なんてシーソーゲームだぁ!』
「……なんだよこの威力……!」
「どうだい?これがゴッドノウズを超える僕の必殺技だよ」
「……ハッ、面白いじゃねぇか」
「さぁ、これを君に止められるか……楽しみにしているよ」
そう言い残して、自分のポジションへと戻っていくアフロディ。
「悪い鬼道。止められなかった」
「あの技は、ゴッドノウズとは比べものにならない威力を有していた。だから1人じゃ……」
「次のキックオフ蹴らせてくれ。すぐに追いつく」
と、キーパーであるにも関わらず、センターサークルに向かって歩いて行く十六夜。
「円堂、お前がキャプテンである理由を考えろ」
「俺が……キャプテンの理由……」
そして、イナズマジャパンのキックオフで試合再開。鬼道が軽く蹴ると、十六夜はペンギンを呼び出して……
「真皇帝ペンギンO!」
センターラインからのロングシュート。15匹のペンギンと共にゴールへと向かっていく。だが……何故あの技なんだ?今の十六夜の打てる必殺技の中で、ここでその技をチョイスする意味が分からないんだが……
「……キーパーの人……何もしてない?」
「え?」
相手キーパーはシュートを見るも動く気配がない。それどころか、止めようとする意思も感じない。一体何故だ……?
ガンッ!
バーにあたり、空高く跳ね返るシュート。十六夜が……外したのか?
「凄いな三流ゲームメーカー。お前のところの優秀なキーパーさんは、ゴールに入らないシュートに反応しねぇらしいな」
「……っ!いつの間に……!」
跳ね返った先には、既に跳んでいた十六夜が居た。向かって来るボールとペンギンたちに向かってシュート体勢に入る。
「後悔しろ……今のを止めていれば良かったとな。……オーバーヘッドペンギンV3!」
そして、ダイレクトで蹴り返した。オーバーヘッドペンギンにより、更に数を増やしてペンギンたちは突撃していく。
「大爆発張り手!」
相手キーパーの必殺技が発動する。ボールに向かって張り手をするも、ペンギンたちによってボールは徐々にゴールの中へと押し込まれていく。そして……
『ゴール!な、なんとスコアは4-4!壮絶な点の取り合いだぁ!イナズマジャパンが再び追いついたぁ!』
「……フフッ、あなたはペンギンの皮を被ったバケモノ……悪魔ですね。えぇ、いいでしょう。次のあなたの攻撃は確実に止めさせてもらいます。あなた1人では勝てないですよ?」
「…………」
なんというか……完全に敵に目をつけられているな……と。そんなこんなで、ファイアードラゴンのキックオフで試合再開。
「いくら十六夜くんが決めても……相手の攻撃を止められないんじゃどうしようもない……」
相手のパス回しに翻弄されているイナズマジャパン。完全に手のひらの上で踊らされている。
『フレイムロード!』
相手がカオスが使っていたドリブル技を使用する。あれは炎技を使っていないと出来ないはずだが……いや、確かファイアードラゴンには地走り火炎って技があったな……だから使えるってわけか。その技のせいでゴールまで一本の道ができる。そこを悠々と走るアフロディ。そして……
「ゴッドブレイク!」
必殺技を放った。それに対して……
「パーがダメならグーだ!ペンギン・ザ・パンチ!」
ペンギン・ザ・ハンドをグーで放った。真正面からぶつかった……が。
『ゴール!ファイアードラゴンが再びリード!圧倒的な攻撃力を見せつけているぞ!』
僅かな拮抗の後に弾かれて、ゴールに刺さる。
「……くそ、グーでもダメか……!というか、グーの方が弱くなっている気がする……!」
「十六夜くん……大丈夫かい?」
「悪い、止められなかった。次、取り返す」
ボールをゴールから取り出すとそのままセンターサークルまで歩いて行く。
「十六夜くん……もうキーパーであること忘れているね」
「えぇ……普通、キーパーはキックオフに行かないんですが……」
「だ、大丈夫でしょうか……?」
「シュートを受けすぎて頭が……」
「「「…………」」」
あまりにも悲しいことをベンチで言われている始末。確かに、もう受けたシュート数は2桁を越えて、5点も決められたんだ……仕方ない……のか?でも、今までDFの時ですらこんなことはなかったはずなんだが……なんというか……らしくない感じが続くな。
「お前がやりたいサッカーは……本当にそれなのか?」
十六夜がプレーする度に、何かが壊れていく感覚がする。味方と相手と……その中でただ1人孤立している。このままじゃ……
イナズマジャパンのキックオフで試合再開。ボールは十六夜が持っていた。もはやGKなのに、最前線で戦っているという現象に相手が驚くことはなくなり、味方は頭を抱えている状況。そんな中でブロックに行ったのはチャンスウだった。
「1秒でいいんです」
「はぁ?」
「1秒でいい。君の足を止めることが出来れば……」
「……っ!?」
十六夜とチャンスウを囲うようにして4人の選手が走る。
『こ、これは!簡易版パーフェクトゾーンプレスか!?選手たちの壁によって十六夜とチャンスウが他のメンバーと分断されたぞ!』
「簡易版パーフェクトゾーンプレスですか……まぁ、その通りなんですが。さて、これで君は私を突破しても前へは進めませんね。さぁ、このプレゼントの感想はいかがでしょうか?」
「最悪のプレゼントだな。……お前に取られたり、壁を作ってるヤツに取られたら終わりか……いくらなんでも不公平だろ」
「不平等と言って欲しいですね。君は誰かに取られたら負け、私はこの包囲網を君が破ったら負け」
「実質、お前の敗北条件はないようなもんだろうが……!」
「しかも君の視界を塞ぐことも出来ている。外の状況がほとんど分からない状態ですよ。……さぁ、いつまで粘れますか?」
『そして、チャンスウと十六夜による一騎打ちが始まった!流石の十六夜も打つ手なしか!?』
(ッチ、キープし続けるのは苦じゃないが……これじゃ終わりが見えねぇ。必殺技で突破……は無理だな。そんなモーションに入った瞬間に取られてしまう。どうする?消耗戦とかやりたくはねぇんだけど……というか、外の状況がマジで分からねぇ。視界を潰されてる……!)
十六夜がボールをキープしチャンスウを突破するも、パーフェクトゾーンプレスの包囲から出られない。限られたスペースで1度でも取られたら終わりのゲーム……
「また、タイミングを見計らいますか?」
「そんな余裕をくれるならな?」
「フフッ、与えるわけありませんよ。さぁ、諦めたらどうですか?ここは敗北を認めて我々に1点を与える。その後に君がその突破力で2点取れば済む話でしょう?」
「ハッ、よく言うな。無条件で2点取らせてくれるなら、そんな戯れ言を考える余地があるが……そんなおいしい話はねぇだろ」
「えぇ、ありませんよ。まぁ、あなたがいつミスをするか……どんなに優秀なプレイヤーもミスはします。人間である以上、いつかはミスするんですよ?」
「そうだな……ッチ、マジで厄介だな……!」
「さぁ、早く負けを認めて楽になりましょう?」
「うるせぇ……煽ってるつもりか?」
「えぇ。負けず嫌いのあなたには効くかと。それとも、この停滞を続けた方がジワジワと無力感を感じて精神的に来ますか?」
「……性格悪いな。友達いねぇだろ」
「お互い様でしょう?」
(クソッ、マジでどうする?会話していても、コイツから微塵も油断を感じねぇ。前半の残り時間をここで使い切るのは確実に悪手。必殺技を封じられ、個人技でも無理ってとこか。前者はともかく後者がキツイ。クソッ……やりたくはないが、見えなければ最終手段を使うしかない。チャンスウを……)
打つ手なし。十六夜の中で、現状の打開は不可能で不穏な事を考え始めた時……
「本当にいいのか?鬼道」
「ああ、やってくれ。土方」
「まぁ、お前が言うならやるけどよぉ……巻き込んでも知らねぇぞ」
「ヤツならば大丈夫だ」
「そこまで言うなら分かった!行くぜ!」
鬼道の打開策が発動する。
「スーパーしこふみ!」
土方の必殺技により、巨大な足がパーフェクトゾーンプレスの中に落ちてくる。
「「……っ!?」」
それに気付いたチャンスウと十六夜は、互いに落ちてきた足を避ける。そして、その衝撃で上がる砂煙と、味方の誰の必殺技でもないことから動揺を見せたファイアードラゴン側の選手たち。
「マズい!足を止めてはなりません!」
「行け!風丸!」
「おう!」
その動揺から減速してしまうファイアードラゴン側。そのせいで、パーフェクトゾーンプレスに僅かな綻びが生まれる。
「貰うぞ、十六夜」
「助かったわ」
その綻びをついて風丸が突っ込んでいく。そして、十六夜は風丸の進行方向に対してボールを出し、それを受け取ると、相手が立て直すよりも早くパーフェクトゾーンプレスを突っ切った。
『な、なんと!風丸がパーフェクトゾーンプレスの壁を切り裂き、十六夜とボールを救出!これはイナズマジャパンのゲームメーカー鬼道有人の策略か!』
「行け、虎丸!」
「はい!」
そこからフリーだった虎丸へとボールが繋がった。
「タイガードライブ!」
「大爆発張り手!」
虎丸の必殺シュートが炸裂する。だが、相手キーパーの必殺技の前に容易く止められてしまった。
「お、俺の技が止められた……!」
ボールはキーパーからチャンスウに渡る。
「一旦仕切り直そっか」
「なっ……!?」
トラップして前を向いた瞬間、勢いよくボールは蹴り出され、外に出たのだった。
「いやー助かったわ、鬼道」
蹴り出した張本人である十六夜は、驚いているチャンスウを無視して鬼道に声をかける。
「今の繋げられただろ……」
「仕切り直した方がやりやすいかと思ってな」
「……まぁいい。お前があそこまで時間を掛けても突破出来ていないなら、内側からの脱出は不可能だと思ってな。外から関与させてもらった」
そう、鬼道は十六夜が突破するのに時間がかかっていることから、中から出られないのではないかと判断し、十六夜が粘っている裏で動いていたのだ。
「マジでありがと。アイツさえ居なければ必殺技使えたんだけど、生憎必殺技は使えなかったし。あと少し遅かったら、チャンスウにボールをぶつけ、アイツをパーフェクトゾーンプレスの壁にぶつけることで相手を動揺させて、足を止めさせた隙に突破しようとしてたわ」
(……何故でしょう?凄く寒気がしますが……気のせいでしょう)
「必殺技が……使えない……」
「まぁ、半分は冗談だけど。とにかく、土方の必殺技のお陰で隙が生まれたよ。ありがとな」
「ハハッ、流石に空からの奇襲は想定されて居ないようだったな。お前に当たらなくて良かったぜ」
「空から……そういうことか」
「ん?」
「どうしたんだ鬼道。何かを思いついたような顔で……」
「ああ、お前たちのお陰で見つけたんだ。パーフェクトゾーンプレスを完璧に攻略する鍵を」
鬼道が何かを思いついた様子を見せる。そして、十六夜がゴールに戻る前にあることを頼むのだった。
~NGシーン(ネタ)~
「本当にいいのか?鬼道」
「ああ、やってくれ。土方」
「まぁ、お前が言うならやるけどよぉ……巻き込んでも知らねぇぞ」
「フッ、ヤツならば大丈夫だ」
「そこまで言うなら分かった!行くぜ!」
鬼道の打開策が発動する。
「スーパーしこふみ!」
土方の必殺技により、巨大な足がパーフェクトゾーンプレスの中に落ちてくる。
「「……っ!?」」
それに気付いたチャンスウと十六夜は、互いに落ちてきた足を避ける。
「もういっちょ!スーパーしこふみ!」
そして、再び降ってくる足。
「ちょっ!?おい待て!?」
「まだまだぁ!スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!」
「な、何を考えているんですかあなたのチームメイトは!?」
「知るかよ!?オレが一番聞きてぇよ!?」
「スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!」
降り注ぐ巨大な足を狭いスペースの中で避けるチャンスウと十六夜の2人。
「お前こそ早くパーフェクトゾーンプレスを解除しろよ!そしてさっさと逃がしてくれ!」
「……一ついいことを教えてあげましょう」
「な、何だよ……」
「解除できるならとっくにやってます」
「ふざけんなこの野郎!?」
「こうなれば……あなたを殺して私も死にます」
「これサッカーだろ!?」
「スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!スーパーしこふみ!……そういや鬼道、これっていつまで続ければいいんだ?よく分からんから連続で放ってるが……あ、スーパーしこふみ!」
「これぞ四面楚歌……いえ、空もダメなので五面楚歌でしょうか?」
「スーパーしこふみ!」
「誰かぁ!相手チームの頭脳が頭壊れたんだけど!?誰かお医者さんを呼んでくれぇ!」
「スーパーしこふみ!」
「フッフッフッ……流石は我々の必殺タクティクスです。時間と共に徐々に縮まっていく包囲網……まさか私が苦しめられる日が来ようとは……!」
「スーパーしこふみ!」
「いい加減どっちかやめてくれぇ!?というか、誰でもいいから助けてくれ!?」
「スーパーしこふみ!」
「させませんよ……!あなただけ助かるなんて私が許しません!」
「スーパーしこふみ!」
「許さなくていいんだよ!お前に許されなくてもオレには関係ねぇんだよ!」
「スーパーしこふみ!」
「「「…………」」」
「スーパーしこふみV2!」
(1回で良かったんだがな……すまん、十六夜)
この後、ボロボロの十六夜とチャンスウが出てきたとか何とか。
TPの概念なんてないからね。仕方ないね。いやーNGくらいは漂っている色々を無視したいからしょうがないんだよ(遠い目)
というかこの主人公、エイリア編最初の豪炎寺の不調知らないんだよな。雷門を離れた理由は知ってて関与したのに、あの必殺技外していた試合(エイリア学園のせいで)を知らないんだよなぁ……
次回サブタイトル、爆発
習得必殺技紹介
ペンギン・ザ・パンチ
キーパー技、パンチング
習得者 十六夜
ペンギン・ザ・ハンドのパンチバージョン。パーが通用しないならグーで行くしかないという発想で生まれたが、アフロディの必殺技によって普通に破られた。
なお、ペンギン・ザ・ハンド同様普通の人間なら手や身体を壊しかねない必殺技である。
何気に、新必殺技は破られない的な暗黙のルールを無視した必殺技でもある。
スコアだけ見れば試合終了していてもおかしくないですが、まだ前半すら終わっていません。
一応現時点での得点内訳……
イナズマジャパン VSファイアードラゴン
4 5
土方&吹雪 1
南雲&涼野 1
南雲(涼野&アフロディ) 2
ヒロト(十六夜)2
涼野 3
十六夜 3
アフロディ 4
十六夜 4
アフロディ 5