超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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ライアー・ライアーのアニメで推しが喋ったぞぉおお!
スパイ教室のアニメで推しが格好いいぞぉおお!
以上、今週のアニメの感想です。尚、語り始めたらかなりの文量になりそうなので、2行にまとめました。
ということで、本編どうぞ。


動く者たち

 次の日の早朝……

 

「……ということです。監督」

「そうか……」

 

 オレは鬼瓦刑事と話したことを伝えつつ、日本に一旦帰国したい旨を伝える。もちろん、Aのことは伏せてだ。

 

「私も影山の後ろに誰か居るかもしれないとは聞いている。だが、お前はイナズマジャパンの選手だ。選手であり、子どもでもあるお前が、これ以上この問題に首を突っ込むべきではない」

「…………」

 

 ……やはり、説得は無理そう……か。さてさて、どうやって交渉したものか……

 

「行かせてやったらどうだ?久遠」

「響木さん……」

 

 と、隣で聞いていた響木監督が思わぬ助け船を出してくれる。てっきり、響木監督も反対すると思っていたのに……

 

「コイツは信用できる男だぞ。それに実績もある」

「……確かにエイリア学園の一件で、彼が解決に多大な貢献をしたことは知っています。ですが……」

「なぁに、日本で少し調べ物をして帰ってくるだけなんだろ?今は影山やその仲間、その怪しいと言われているヤツも、全員がこの島に居る……日本に危険はないはずだ」

 

 そう言われて少し考え込む久遠監督。

 

「…………分かりました。十六夜、アメリカ代表との試合前には帰ってくるように。それと、お前にはある指令の為に日本に一時帰国したという体を取る。いいな?」

「分かりました。ありがとうございます」

「イナズマジェットの手配は俺がやろう。ついでに鬼瓦もお前の話を聞いて帰るって言ったしな」

「ありがとうございます」

 

 ということで、久遠監督は指令書を書く。

 

「失礼しました」

 

 そのまま自室に戻って、帰国の準備を進める。後は、病院に行く準備も……

 

「……子どもに危険な橋を渡らせることになってしまうとは……」

「アイツが自分からやると言ったんだ。……なぁに、考えがあっての行動……鬼瓦もついているし、危険はないだろう」

「そうですね……」

「遊びに帰るわけじゃないんだ。行かせる以上、うまいこと理由は考えてあるんだろ?」

「えぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にいいのかい?お前さん」

 

 朝一に病院に行って、そこでの検査結果は普通。疲労が少し溜まってるくらいで至って健康体。そして、昼前にはイナズマジェットの中で、オレと鬼瓦刑事は日本に向けて飛んでいた。

 

「えぇ。鬼瓦刑事の言うようにフットボールフロンティアインターナショナル……この大会は、ただの中学生の世界一を決める大会じゃなくなってるんです。運営側に、何かよからぬ野望を持ったヤツがいる……」

「だから、それは俺たちの仕事だと……」

「嫌なんですよ。そういうクソッタレに、世界一になるって夢を潰されるのは」

「お前さん……怒っているのか?」

「当たり前ですよ。オレたちは奴らのせいで、アルゼンチン戦をまともに戦えなかった。勝てなかったから言ってるんじゃないんです。世界の強豪にオレたちは全力でぶつかることを許されなかった。貴重な機会を、熱くなれるはずの1戦を奪われた。よく分からねぇ奴らの、分かりたくもない企みのせいで」

「……なるほどな」

「それだけじゃない。チームK……奴らは利用されて捨てられた。キャプテンのデモーニオは失明の危機に陥りかけた……嫌なんですよ。これ以上、そんなクソ野郎の掌の上で踊っていたくない。はっきり言ってムカつく……利用されて、妨害されて……これ以上、余計な邪魔を入れて欲しくない。だから、戦う覚悟は出来ていますよ」

「……そりゃ、響木も行かせるわけだ……これだけサッカーと向き合ってるお前さんからすれば、サッカーを奪われることは我慢ならないってことだな」

「……でも、危険なことに変わりは無いんです……だからオレがやるんですよ。円堂たち(アイツら)を巻き込まないために」

 

 そのための糸が見えた。……その糸がどこに続くかは分からないが……今はそこに縋ってやる。オレ一人の能力じゃ、黒幕を見つけ打倒なんて出来ないんだから。

 

「ところで、お前さんが日本に帰る名目ってなんだ?まさか、円堂たちに日本に帰る理由を、調査のためなんて言うわけでもあるまいし……」

「アイツらには伝えてませんが、聞かれたら吹雪士郎以下数名の現状報告って言うことになっています」

「……えっと……それで納得できるのか?」

「このFFIは代表交代制度がありますので……その確認と思えば……まぁ、監督の使いって言われればアイツらは納得するしかないですから」

 

 もちろん、これはついでに頼まれたおつかいみたいなものだ。恐らく()()()が外されるからその代わりに誰を入れるかだろうな。怪我が完治していれば吹雪が招集されるだろうし、治っていなければネオジャパンと緑川の内の誰か。個人的には吹雪が来て欲しいが……一旦、私情は置いておこう。

 こんなおつかいは日本に居る別の人でも出来ること。……だから本命は調査、もといAとの接触。これはオレがやらなければならないことだ。

 

「とりあえず、影山が日本で起こした事件の洗い直しですね。あとは理事長と接触して、雷門夏未が調査していることも知れたら尚良しですか」

 

 アメリカ戦まで数日の猶予……さぁ、どこまでやれるか。

 そして、その日の夜。

 

「あなたなら来ると思ってた。ああ、安心して。日本でやることは、アメリカ戦までには終わらせるから。あなたがドジを踏まなければ、アメリカ戦には問題なく出られるよ」

「ドジ……ねぇ」

「じゃあ、始めよ?ボスへ近づくための第一歩を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十六夜帰国の翌日……十六夜が急遽日本に帰ることが昨日の昼食の時、監督を通して伝えられた。監督曰く、監督が頼んだおつかいをしてくるそうだ。

 

「全く……あの自由さはどうしようもないな……」

「まぁまぁ、監督のおつかいって言ってたし……」

 

 練習の休憩中、2人で話すヒロトと八神の姿があった。

 

「流石に怪しすぎるだろ!アルゼンチン戦で影山の罠にかかって、翌日には監督のおつかいで日本に行く!?で、昼食の場で監督が言った時には既に飛行機の中!?どう考えても、私たちに日本に戻る理由を聞かれたくないからの行動だろ!?」

「あはは……八神を巻き込みたくなかったんだよ。大切な人だからさ」

「だとしても一言ぐらいあるだろ!?昨日の午前中、病院に一緒に行ったら、『あ、用事があるから先に宿舎に戻っててくれ』って言ったんだぞアイツ!まさか、そのまま空港行って飛んでいるとは思わないだろ普通は!?」

「あ、あはは……」

「大体、チームメイトの受け入れ早過ぎないか!?特に円堂とか豪炎寺とか鬼道あたりの『まぁ、アイツなら大丈夫だろ』という謎の信頼!あのバカは今まで何をやらかしたらそうなるんだ!?」

「そりゃあ……ねぇ?エイリア学園の件で八神に誘われて、俺たちのところでスパイ活動していたし……ライオコット島に来てからも、パーティーサボり、誰よりも早くイタリア代表決定戦に関与……そして、日本に帰国だからね……今のところ試合前に必ず何かをしでかしているね」

「今更だが何者だアイツは!?」

「え?八神の彼氏でしょ?」

「何かしていないと死ぬのか!?何でここまで皆と行動できないんだ!?」

「うーん……協調性がないから?ああ見えてマイペースだからね……だって、俺たちのところに居たときは、ふら~っと滝に行ってうたれてたんでしょ?」

 

 練習以外、どこどこ行ってくるわーって言ってふらふらして問題を拾ってきていた光景が、八神の中で思い返される。そして、頭を抱える。

 

「いやいや度が過ぎるだろう!?いくらなんでも意味が分からないぞ流石に!?」

「でも、八神に言ったら、絶対八神はついて行くでしょ?」

「うっ……」

「引き止めるというより、八神なら『それなら私も連れていけ!』って絶対言うでしょ?だから、十六夜くんは何も言わなかったんじゃない?」

「そ、それは……」

「彼女なら、その巻き込みたくないっていう彼氏の思いを汲んで、構えていたらいいんじゃない?」

「……でも……もし、帰ってこないって思うと……」

「大丈夫大丈夫。だって、十六夜綾人は俺たちの常識で計れないからね……絶対に帰ってくるよ」

「…………分かった」

「うん。にしても八神と話すと十六夜くんの愚痴ばっかりだね……八神、十六夜くんのこと好き過ぎでしょ」

「う、うるさい!」

「もっと普段から好きって言えばいいのに……あ、ごめん。今のナシにするから、シュートをこっちに打たないで。十六夜くんじゃないから多分死ぬ……」

 

 と、そんな中、1人の選手がグラウンドに入ってきた。

 

「ふふ、あいかわらずだね」

 

 吹雪が日本エリアのグラウンドに入ってきたのだった。

 

「ただいま、みんな」

「お帰り!吹雪!」

「吹雪、よく帰ってきてくれた。怪我はもう大丈夫なのか?」

「予定よりかなり早い回復……リハビリを頑張ったようだな」

「うん……世界で戦う皆を見ていて、何もできない自分が悔しかったんだ。だから早く皆と合流して、一緒に戦いたくてね」

「おう!一緒に戦おうぜ!お前が帰ってきてくれれば百人力だ!」

 

 と、吹雪帰還の喜びを示す中……

 

「へっ、喜んでいる場合かよ。こいつが代表に戻されるってことは誰かが落とされるってことだぜ?」

「あっ……」

「ま、まさか十六夜さんが日本に帰ったのって……!」

「十六夜くんとは昨日の午後に日本で会ったよ。代表交代制度を使うから、代表メンバーに入る選手の見極めを久遠監督の指示でしているって。僕を含めて数名分報告したって言ってた」

 

 半分嘘だな……と八神は思った。それだけが理由なら吹雪と共に帰ってくるはずだし、何より十六夜がやる必要が無い。……が、黙っていることにした。

 

「なるほど……そして、お前が……」

「うん。昨日の夜に久遠監督から電話がかかってきてね。代表メンバーに入るのはお前だって感じ」

「そっか!……って、そうなると……」

「一体、誰が外されるんだ……?」

「…………」

 

 と、皆が吹雪の発言を気にする中、監督が現れた。

 

「発表する。吹雪に代わり、代表から外されるのは栗松だ」

「そ、そんな!久遠監督は今までの栗松の頑張りを見ていなかったんッスか!?」

「世界で勝ち抜くための判断だ。栗松、帰国の準備をしろ」

 

 そう言って去って行く久遠監督。

 

「栗松、お前からも頼むッス!」

「やめろ!」

 

 同情する壁山に対し、染岡が静止の声を上げる。

 

「栗松に必要なのは同情じゃねぇ。とっとと日本へ帰ることだ。さぁ、練習再開だ!」

 

 そう言って走り始める染岡。

 

「そ、染岡さん!どうしてそんな冷たいことが言えるんッスか!?」

「……染岡だから言えるんだ。アイツは最初代表に選ばれなかった。でも、そこから努力を続けたんだ。十六夜も言ってたけど、デザートライオン戦の前での実力は、代表選考の時と比べて凄かったって。諦めず、必死に努力したからこそ、アイツは久遠監督に認められて代表に選ばれたんだ」

「……っ!」

「それに、お前の怪我は軽くない。しっかり、日本で治療してくるんだ」

「やっぱり、鬼道さんにはバレていたでヤンスね……」

「く、栗松……お前……!」

「実はアルゼンチン戦でちょっと……でも、それだけじゃないでヤンス!日本に戻って、怪我をする前よりパワーアップして、イナズマジャパンに帰ってくるでヤンス!」

 

 こうして、栗松は代表を外され、帰国することになったのだった。




 協調性皆無のトラブルメーカーな彼氏と何だかんだ言ってた心配性の彼女とその彼女の愚痴を聞く心優しき友人……この3人の関係は良好ですね。

 エイリア学園に潜入という前例があるから割と大人たちからも、他の子なら危険で止めるけど十六夜なら何とかするか、みたいな信頼が出来ている模様。そして、十六夜が動いているせいで栗松が代表を外されたのがおまけ扱いになっている感じが……ちなみに当然ながら見送りの場に十六夜くんはいません。もっと言うと、代表交代制度を使うって言われた時に栗松が外されるんだろうなって、この主人公気付いていますね。いや、ほんとにこの主人公は……

 吹雪と栗松ではスペックの差が相当あるため、流石に吹雪を戻さず栗松続投という選択肢はなかったですね。ちなみに、十六夜と栗松だったとしても、ここまでの展開で十六夜を斬って栗松を残す理由が協調性云々以外にないっていうね。他のキャラもわざわざ展開変えてまで栗松を残せるほど、強化されていないので……すまない栗松。この世界線じゃ君を救えなかったよ……それどころか、実はこの作品だとアルゼンチン戦含めアニメより不遇って言うね。


 そう言えば英雄たちのヴィクトリーロードのPV3弾が公開されていましたね。個人的には、ストーリーも期待できそうで楽しみです。ゲームのシステムも凄く面白そうですね。
 円堂守の息子、ハルくんを見ていると、十六夜くんの息子(娘)はどちらかのタイプだとイメージしてますね。両親譲りの負けず嫌いで、父親を超えるために日々努力する努力家か、天才的な才能を持っているけど父親には勝てずに折れてしまい、サッカーから離れてしまう天才少年(少女)か。良くも悪くも十六夜くんの影響が強そうです。そして、十六夜くんの奥さんは息子(娘)を表に出すかどうかはともかく溺愛してそうです。

 とそんなこんなで次回は十六夜くん……ではなく、彼が居ない間の練習風景です。
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