超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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イナビカリ修練場開放!

 あの決闘の後、向こうの2人は帰り、気まずい雰囲気が流れた。

 後日部室にて、音無が御影専農のことについて調べると、サッカーは正確かつ冷静。その上、あの杉森が正ゴールキーパーになってから無失点らしい。どうやらデータ通りのサッカーを本当にしているらしい。

 で、ファイアトルネードが通じず、下手したらドラゴントルネードやイナズマ落としすら通じない可能性が出てきた現状、円堂がまた新必殺技を編みだそう!とか言ったが、それが出来たら何も苦労してねぇよと思った。

 

「皆。夏未さんが呼んでるわよ」

 

 主に2年生の面子で考えてると、やってきた木野がそう言う。

 付いていくと何やら古びた祠?のような何と言うか……

 

「不気味だなぁ……」

「まさか、ここは雷門中学七不思議の1つ開かずの扉。昔生徒がここで忽然と姿を消してしまった。それ以来ここに入った者は二度と戻ってこないという……」

 

 開かずの扉なのに入れるのか?というか残りの6つは何だ?そう思ってると、開かずの扉がキィィという音と共に開いた。

 あまりの事に驚く面々。中からは髪の長い女子生徒……

 

「皆揃ったわね」

 

 雷門(アンタ)かい。

 で、雷門先導の下階段を降りていくサッカー部員。階段を降りた先で、扉が開き電球がつく。

 

「さぁ、入って」

「ここは?」

「伝説のイナズマイレブンの秘密の特訓場……イナビカリ修練場よ」

「「「えぇっ!?」」」

 

 確か40年前のあの……?

 雷門が言うには、雷門の父親(理事長)の書類整理を手伝っていた時に、この場所を発見したそうだ。そして、これをリフォーム。さすがに40年前のそのまんまとはいかなかったみたいだが、とりあえず、必殺技の練習場として生まれ変わったそうだ。円堂がお礼を言うが素直に受け取らない雷門。お、ツンデレか?

 

「おぉし!やるぞ!」

 

 で、雷門曰くこの扉はタイマーロック。一度閉じると時間が経つまで開かない。その時間なんと9999秒。分かりやすく言うなら大体170分、約3時間だ。

 とりあえず、いくつかのグループに分かれ、オレは影野と壁山と一緒に居る。

 

「「「うわぁ!?」」」

 

 何するんだろぉと呑気に構わているところにレーザー光線──ビーム──が放たれて間一髪避ける。

 

「存在が消えちゃうかも……」

「命懸けかよ!?」

「これの何処が必殺技の特訓になるんスか!」

 

 そして一呼吸置いて次の瞬間。ビームが再び発射された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タイマーロックが解除された。開かれた扉の先にいるオレたちを見て、マネージャーズは驚きを隠せない。

 

「し、死ぬかと思ったでヤンス……」

「イナズマイレブンってこんな特訓をしてたんだ……」

「結局新必殺技は出来なかったな……」

 

 全員一様にボロボロでほとんどの奴が座る気力すらない。てか、特訓で命の危険感じたのは初めてなんだが……いや、よく思い返せば八神との特訓もアイツを怒らせたら命懸けに早変わりだし、円堂の無茶苦茶な特訓もあるし割と普通かも。

 

「元気出せ!伝説のイナズマイレブンの特訓と同じのを乗り越えたんだぜ」

「その通りだ。この特訓は無駄にはならない」

「よぉし!試合まで1週間。毎日続けるぞ!」

「「「おー……」」」

 

 ……コレ。誰か死ぬんじゃね?

 

「き、木野……今何時くらい…………?」

「もうすぐ18時かな」

「マジかぁ……円堂。用事あるから帰るわ……」

「おう、気をつけてな」

「あいよー」

 

 そして帰り道で飯食って夜。

 

「よし始めるぞー」

「ちょっと待て。何でお前はそんなにボロボロなんだ。まるでボロ雑巾だぞ」

「命懸けの特訓でこうなった……」

「命懸けの特訓?最近は基礎練習しかしてないって言ってなかったか?」

「あー雷門中で特訓出来るようになってな……」

「なるほど。ちょっと待ってろ」

 

 すると、何処かへ行く八神。

 

「待ってろって言ったけどウォーミングアップしておこう」

 

 今更だがオレも八神もジャージで練習してる。オレは雷門のだが、八神のは多分私服というか普通のだろう。まぁ、何でもいいが。

 で、5分後。

 

「お前。特に処置もせず来ただろ」

「いたっ!?」

「我慢しろ」

 

 確か修練場から出て行く時、救急箱を持った音無とすれ違いはしたけど……そういや、擦り傷とか特に何もしてなかった。

 

「顔だけじゃないだろ。他に怪我してるとこは?」

 

 腕とか足にも絆創膏なりなんなりを貼ってもらったりする。

 

「八神……優しいんだな。お前」

 

 特訓だと鬼教官っていう言葉が似合いそうなものだが。

 

「別に。お前は試合前だからな。身体も大切だろ」

 

 あはは……まぁ、明日以降はもっと怪我しないようにしよう。

 

「というか今更だが、八神はサッカー部に入ってないのか?」

 

 何と言うか、この実力なら普通に入っていそうだが。

 

「訳アリでな…………何れ分かる事になるだろうな

「何か言ったか」

「何でもない!」

「いたっ!怪我してる部分叩くか普通!?」

「さ、特訓するんだろ?」

「ああ、もちろん」

 

 御影専農がデータを基にしたサッカーをするなら、オレらはそのデータを超えなければ勝てない。本当はボロボロだがまだ日数はある。少しくらい無茶な特訓しないとレベルアップは見込めないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして試合当日。オレたちは御影専農中のグラウンドにやってきた。

 

「これ……サッカー場か?」

「アンテナがあろうとなかろうとサッカーには関係ないさ」

 

 まぁ、アンテナだらけなんですかそれは。

 そして、フィールドに出るオレたち。野生中戦より観客数は多いが、まぁ、全員向こうの応援かな。いや、本当に一部を除いてか。

 フォーメーションはいつも通り。ただ、土門を入れ、宍戸はベンチ。MFに風丸をあげるなど少しの変化はあるが。さて、御影専農の強さは帝国に匹敵するらしいが……それ野生中の時も聞いたよ?どんだけ帝国に匹敵するとこあるの?

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