超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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メイド喫茶?お前らだけで行ってこい

 御影専農戦が終わった翌日。

 

「すまない皆」

 

 オレたちに謝る豪炎寺。どうも昨日の試合の最後の下鶴との打ち合いからの落下で左足を負傷、次の試合には出られないそうだ。骨にまで異常は無いらしいが……よくそれだけで済んだな。この世界の人怪我耐性高くね?

 

「気にすんなって!準決勝は任せとけ!」

「お前は治す事に専念しておけ」

「ああ、悪いな」

 

 タクシーに乗って去っていく豪炎寺。

 

「準決勝は豪炎寺抜きか……」

「せっかく凄いシュート編みだしたのにな」

「イナズマ一号だろ?」

 

 ほら、やっぱりイナズマがついたよ。予想通りだわ。

 

「秘伝書に載ってたんだ。キーパーとフォワードの連携シュート」

 

 何故そこで連携させようと思った。

 

「それでもやっぱり豪炎寺がいないのは……」

「豪炎寺がいなくても、お前らなら大丈夫だろ?」

「土門?」

「いざとなったら、俺が出るしさ」

「そうだな!俺たちで頑張らなくちゃな!よし、早速練習だ!」

「「「おー!」」」

 

 豪炎寺がいないことでやる気が下がるかと思ったが、円堂がいる限り大丈夫か。

 あれから、部室にて。オレたちの相手は準々決勝で戦ってる尾刈斗中と秋葉名戸学園の勝った方と当たるらしい。尾刈斗……懐かしい響きだ。猛特訓の末にかなりレベルアップしたらしいが、まさか、呪い(催眠術)のレベルアップじゃないよな?

 で、残りの秋葉名戸だが……名前から察するにオタクの集まりか?秋葉原にメイドだろ?

 

「で?相手の秋葉名戸学園というのはどんなチームなのかしら?」

 

 雷門の当然の質問に、木野は答える。

 

「学業は優秀なんどけど、少々マニアックな生徒が集まった学校」

 

 ……やっぱオタクじゃん。

 

「フットボールフロンティア参加学校の中で最弱の呼び名が高いチームで」

 

 …………絶対オタクだろ。

 

「な、何これ!?尾刈斗中との試合前にもメイド喫茶に入り浸っていた、ですって!」

「め、メイド喫茶ですと!?」

 

 そして過剰に反応する目金。やっぱそいつらメイド喫茶に入り浸るオタクだろ。

 

「何、それ?」

 

 うわぁ。冷たい眼差し。

 

「そんなチームがよくここまで勝ち残ってこれたね」

「こりゃあ、準決勝の相手は尾刈斗中で決まりでやんすね」

 

 部室内の空気が対戦相手が尾刈斗で決まりとなったそんな中、音無が部室に飛び込んで来た。どうやら、秋葉名戸が尾刈斗に勝ったとのこと。

 それを聞いた目金は秋葉名戸の強さの秘訣はそのメイド喫茶にある!と言い切り、情報収集と言って、そのメイド喫茶に行こう!と言い出した。勝手に行ってこい。

 そして言い包められた円堂はメイド喫茶に行くとか言い出した。円堂以外は恥ずかしさを表しているが、ホントお前はサッカーバカだな。

 

「単純ね……」

「アホくせぇ」

 

 結局、オレと帰った豪炎寺、後、マネージャーズ以外の面子()()でメイド喫茶に行きました。お前ら何で情報収集を全員でやってんだよ。アホか。隠す気ねぇだろ。

 

「というか雷門」

「何?十六夜君」

「そういえば十六夜君は行かないんだね」

「皆さん行きましたよ?」

「アホか。何で全員で情報を集めに行くんだよ」

「で、何か聞きたいことあるんでしょ?」

「ああ。アイツらメイド喫茶行ったが……金あるのか?」

 

 ああいう店は少し高めなはずだ。少なくとも元の世界ではそうだったし、この世界でもそうだろう。

 

「「…………あっ」」

「言っておきますが部費では出しませんわよ」

「だろうな。んじゃ、勝手に練習してくるわ。戻ってくるようなことがあれば自主練と伝えておいてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした十六夜。気が緩んでるぞ」

「あはは……」

 

 試合前日の夜。いつも通り八神といる……が。

 

「どうにもモチベーションがね」

 

 やる気が出ません。アイツらメイド喫茶行ったら何か地下に案内され、目金レベルのオタク集団を見せつけられたと思ったらそいつらが対戦相手だった。そこからの練習はグダった。ほんと、何もしなくても勝てそうだからな。

 ……ただ、妙な点はある。そんな奴らがどうやって尾刈斗を倒したか。こればかりは疑問だな。

 

「やれやれ、何があったんだ。ここ数日のやる気のなさは酷いぞ」

「いやねぇ……実は」

 

 オレはいきさつを話した。

 

「……メイド喫茶だと?お前も行ったのか?」

 

 すると、すげぇ睨んでくる八神。やべぇ。視線だけで相手を殺しそうだ。

 

「なわけ。興味もねぇよ」

「そうか」

「ま、でも。お前がメイド服着たら興味があるか──」

「フンッ!」

「──ごふぅっ!?」

 

 殺す気でシュートを放つ八神。ボールは腹に食い込みそのままオレごとゴールへ刺さった。

 倒れ込むオレ。そしてそのまま……

 

「スミマセンジョウダンデス」

 

 土下座を超えた土下寝を決めました。

 

「そうかそうか。……笑えない冗談だったな」

 

 倒れ込むオレの肩に手を置く八神。

 

「ハハハ」

 

 目が座ってます八神さん。マジで怖いです。

 オレとしては必殺技も使わない状態、人1人をただのシュートの威力だけで吹き飛ばすアンタが笑えねぇよ。もしかして、八神って……いや、この先は何も言うまい。次はあの橋まで吹き飛ばされそうだ。

 この後の練習はいつもより、キックが強い八神さんでした。マジでスミマセン。

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