後半が始まるということで両チームがポジションに着く中、セインと十六夜がフィールドの中央で向き合っていた。
「貴様……どうやって脱出した?」
「どうやってって……パワー?」
「……フン。真面目に答えるつもりはないわけか。大方誰かに鍵を持ってきてもらって脱出したんだろう。いくら貴様が怪物であろうと、あの拘束と檻をパワーでどうにか出来るわけがないだろうが。嘘ならもっと上手くつくんだな」
(……えっと……割と本気でパワーでどうにかなっちゃったんだけど……)
「つぅか、初対面の人間のことを怪物呼びとか良い度胸じゃねぇか。喰い殺すぞ?」
「そんなことより、選手交代があったようだが……あの2人を交代してよかったのか?」
「ん?あーお前ら相手にあの2人は余りにも強すぎて可哀想だと思ってな」
「……何だと?」
「伝わらなかったか?お前らみてぇな
「貴様……!バカにするのもいい加減にしろ!」
「遊んでやるから、精々オレを楽しませてくれよ?」
「その言葉……後悔させてやるぞ!」
その言葉を最後に別れる2人。
「十六夜……お前は何でそんな挑発を……」
「うーん、ちょっとしたお返し?」
「捕まっていたからか?」
「そういうこと」
「一応言っておくが、奴らはそこそこやる。いくらお前でも、手を抜き過ぎると足下を掬われるぞ?」
「安心してくれ。ちゃんと本気で遊ぶからさ」
「いや、本気で遊ぶって……まぁいい。勝つぞ、この試合」
「当然。頼りにしているぞ、八神」
「フン」
そして、十六夜もポジションについて、天空の使徒のキックオフで後半戦開始。
『セイントフラッシュ!』
「あー眩しいな」
『そうだね』
「え?ペラーさん、いつの間にサングラスを?」
『ふっふーん。どう?似合っている?』
「似合ってる似合ってる。いつもより格好良いぞ」
『ここからはハードボイルド路線もいいかもね……なぁ、相棒』
「そうだな相棒。溢れる涙が隠せていないぜ?」
『何処かの誰かさんがオレを姉さんに売ったからね!?』
「あはは、そうだったな」
などと腕の中に居るサングラスを掛けたペラーと談笑する十六夜。光が止んだとき、
「行くぞ!」
「円堂ー」
「おう!」
(聞き分けるんだ……セインがどこに居るのか……芝生を踏みしめる音、ボールを蹴る音、風を切る音……)
円堂は光があふれた時から目を閉じていた。全神経を耳に注ぎ、聞くことのみに集中させ、セインの位置を把握しようとする。
「真イジゲン・ザ・ハンド!」
円堂は必殺技を発動する。シュートが放たれていないのにフィールドにはオレンジの半球が生み出された。
「ナイスキャプテン」
「おう!」
「なっ……!?」
「「「……えっ!?」」」
すると、ボールを持ったセインが円堂の生み出した半球の中に現れる。
「お前のスピードは大体分かった。確かに目で追えないって言うのは間違っていないな。まるで瞬間移動にも思える速さ……普通にやったら追いつけねぇレベルのスピードだし、これを対策しないと勝てないってのは頷ける」
「貴様……!」
「お客様、この度はこの檻の中に囚われて頂き誠に感謝します。では、僭越ながら私めがお客様で遊んで差し上げますね?」
丁寧な口調でお辞儀をする。そして
「くっ……!」
セインが再びスピードを上げ、残像を残して消える。
「なるほど。マモルの必殺技でセインを閉じ込めたわけだね」
「それにイザヨイもあの中にいる。エンドウの必殺技が壊されない限りは、失点もしないわけか」
十六夜がぶつぶつ呟きながら追いかけていく。
「直進は速いが曲がるときにかなり減速している。小回りはそんなにきかないと見た。さっきよりスピードも落ちてるし、狭いスペースだと効力激減だな」
「え?十六夜。お前、見えているのか?」
「ん?普通に見えているけど?」
「「「…………え?」」」
残像を残すような速さで動いているはずのセイン。しかし、十六夜にはその動きが見えていると言う。
(バカな……!?いくらこの中に閉じ込められてスピードが落ちていると言っても、辛うじて見える程度なはず……!慣れれば追えるはずだが、なぜこの男は既に順応している……!?)
「と、ところで十六夜?これいつまでやっていればいいんだ?」
「後何秒持つ?」
「えっと、衝撃が加わらなければまだ持つけど……」
「じゃあ、おっけー。ところでもうちょっと大きく出来る?」
「お、おう」
少し広がる空間。そんな軽い会話をしながら十六夜は淡々と追いかけていく。
(だが、ブラフにしてはしっかり追いかけてきている……な、何なんだこの怪物は……!?くっ……こうなったらこの檻を壊すしか……)
「させねぇよ?吹雪、借りるわ」
そう言うと十六夜が足に氷を纏わせて踵落としをする。すると……
パキッパキッパキッ
「んな!?」
イジゲン・ザ・ハンドの半球……その内側の壁からいくつもの氷柱が生えてくる。氷の棘に覆われたリングが3人を閉じ込める。
「これで壊せなくなったな?」
「こ、コイツ……!?」
(クッ、ダメだ流石にこの氷を壊す時間がない……!そんなことをやっている間に怪物に追いつかれてしまう……!)
「うわぁ……氷の棘とか刺さったら痛そう……」
「痛いで済まないだろ……極太氷柱だぞ、アレ」
「つぅか、いつの間に吹雪の技を……」
「相変わらず、必殺技の使い方が自由だな」
「……もしかしたら、囚われていたかもしれないね」
「吹雪?」
「ああ、ごめん。ああいう使い方もあるんだって感心していたんだ」
「十六夜さんは、いつも俺たちの想像を超えるようなことをするッス……」
自由な発想で必殺技を使う十六夜の姿にイナズマジャパンの面々は感心を抱く。
「お、おのれあの怪物……!」
「セインをあんな危険な檻に閉じ込めるなんて……!」
「仲間を解放しろ!」
「こんなことをして良いと思っているのか!?」
「貴様に善の心はないのか!」
一方、その使い方が使い方なせいで天空の使徒の選手たちからは抗議の声があがる。氷柱はイジゲン・ザ・ハンドの外側にも生えたため、迂闊に外から手を出せないようになっている。そのせいで、外側の選手たちも干渉出来なくなったのだ。
「アヤトはまるで本気を出していないね」
「そのようですね。本気を出せば、先回りするくらいやるだろうに」
そんなフィールドを見ながら、ベンチのフィディオとエドガーは檻の中の戦いに言及する。
「だから、彼の狙いはボールを奪うことじゃない」
「えぇ。恐らく彼は計っている」
「計るって……何を?」
「「セイントフラッシュの効果時間」」
と、セインの動きが急激に遅くなり、本来のスピードに戻ってしまう。
「なるほど……これくらいの時間ね。把握把握」
「くっ……」
「第一段階終了。ボール貰うわ」
「なっ……」
そして効果が切れたところで、すかさず奪う十六夜。
「円堂、解除」
「おう!」
そのまま円堂に解除させて半球のオーラを消す。氷柱も霧散し、元のフィールドが帰ってきた。そして、十六夜が右手を挙げて人差し指を伸ばして1をつくる。
「んじゃ、1本。ゆっくり、のんびりと攻めようかー」
「いやいやチャンスだろ!?カウンターで速攻決めれば……」
と、そんな財前の声を無視して十六夜は歩き出す。それはまるで通学路を歩く学生のような足取りで、何も気にすることなく自分のペースで歩いている。
「舐めるな!」
十六夜からボールを奪うべくブロックしに行くセイン。しかし……
「聞いていた通りだな。技術面は高くない。この程度じゃ奪えないぞ?」
「くっ……!」
ボールを細かくタッチして動かし続け、セインを翻弄して触れさせない。
「遊んでいるわね」
「えぇ。全く本気を出していない。子どもを相手する大人同然です」
「???あれだけ余裕なら早く進めばいいのに……なんでわざわざ相手しているの?」
「狙いがあるんだろうね。多分だけど……」
と、何度もボールを奪いに行くも全て躱される。他の選手たちも奪いに行くが遊ばれて終わるだけ。そんな攻防を続けていても奪えないと理解した天空の使徒のメンバーは……
『セイントフラッシュ!』
必殺タクティクスを発動させようとする。
「クールタイムはこんな感じか。第二段階終了。じゃ、ヒロトよろしくー」
必殺タクティクスの発動と同時に十六夜はヒロトにパスを出した。
「彗星ブレード!」
受け取ったヒロトはワントラップし、足を思い切り後ろに引く。その時、ボールを宙に浮かせつつ回転させ力を溜める。そしてそのボールを空高く蹴ると、空へ上っていく一筋の青い道筋が出来る。それを追うようにして、自身も高く跳び上がり、そこから流星ブレードと同じようにして足を振り上げ、ボールをゴールに向けて蹴りつける。すると、青い一筋の流れ星となってゴールへと向かい、そのシュートは誰にも遮られることなくゴールへと突き刺さった。
4-2。イナズマジャパン側がリードを広げたのだった。
「「「は?」」」
「第三段階終了。祈っている最中は動けないか。理解理解」
「き、貴様ぁ!我らの祈りの最中に撃つとは……!なんたる無礼を……!」
「ぶれー?試合中に勝手に祈って勝手に動かねぇテメェらが悪いんだろ?それを無礼扱いとかサッカー舐めてんの?」
「こ、この外道が……!」
「え?もしかしてギャグで言っている?この程度で外道とか、外道認定のハードル低すぎて笑っちゃうんだけど?おいおい、あんまり笑わせ過ぎないでくれよ痛すぎ自称天使さん?」
「んな……!?」
セインが驚くのを無視して、十六夜は歩いて行く。
「プラン通り。ナイスシュートだ、ヒロト。と言うかあれ?流星じゃなくて彗星?」
「そうだね。前に言っていた以外にも、個人的に考えている必殺技があって、試行錯誤している段階で生まれた技なんだ」
「威力自体は流星ブレードとそこまで変わらないだろうけど。ただ、前と違って、今の技はボールを蹴り上げるときに青い光の道筋が出来ていた」
「でも、あくまで今の技は途中で生まれた副産物みたいなもの。本命の方は全然完成していないよ」
「……と言うかまさかお前……!セイントフラッシュの発動間隔を計るために、ワザと遊んでいたのか……!?」
「八神さん大正解。あんな状況だったら絶対使うだろ?」
ヒロトと十六夜が今のシュートについて話す中、八神は十六夜に質問をする。その質問に十六夜が笑顔で答えると、苦笑いをしながら八神は続けた。
「……何か狙っているとは思っていたが……そして、こっちはこっちで新技披露ってところか?」
「あはは……まぁ、実践で使えるかどうかの確認もしておきたかったし……ちょうど良い機会かなって」
「良いんじゃないか?試せる試合でどんどん試していこう。実戦でやった方が練習のときより掴めるものがあるかもしれないしな。それに、失敗してもオレがフォローするからさ」
「ありがとう。凄く心強いよ」
「よし。じゃ、吹雪ー次の実験するから手ー貸してー」
「……実験って言ったね……」
「……実験って言ったぞ……」
「何とかしてよ。彼女でしょ?」
「無理に決まってるだろ」
その言葉を聞いていた他の面々も顔が引き攣る……しかし、そんなことはお構いなしな十六夜は次なる実験のための準備をしていた。
そして、天空の使徒のキックオフで試合再開。
『セイントフラッシュ!』
「はい、手はず通りに」
「真アイスグランド!」
必殺タクティクスを発動すると同時に吹雪が必殺技を発動する。光が止んだ直後、衝撃の光景が繰り広げられる。
「ちょっ!?」
「「「え?」」」
それは弾丸のようなスピードでセインが滑っていく光景だった。
「おっと……だ、大丈夫か?」
ボールは円堂が確保したが、セインがゴールの中に刺さった。あまりのことに円堂は心配の声をかける。
「やっぱり、浮いているわけでも飛行しているわけでもなくて走っていたか。見えていた通りで安心した。ああそれと、氷の上をそんな猛スピードで走ったら危険だぜ?いくらスパイクを履いているとはいえな?」
しかし、十六夜は特に興味なさそうな感じで分析を進める。一応アドバイスらしきものは送ったが、まるで心が籠もっていなかった。
「……ほんと容赦ないわね」
「まぁ、目の前が凍っているのに猛スピードで走った方が悪いんですが……」
「……私怨が混ざっているのかな?」
「さっきまで捕まっていたからね……内心怒っているとは思うよ」
「円堂ーボールくれー」
「お、おう!」
そして、ボールは十六夜に渡る。
「ほら、切り替え切り替え。ここ1本、決めに行くぞ」
十六夜の声かけで試合へと意識を戻す他の選手たち。
「十六夜!私に!」
「おぉ、やる気満々。じゃ、あげるわ」
そのまま手を挙げてアピールする財前のもとにパスを送る。
「これ以上好きにさせないぞ!人間!」
「やってみろ!風丸!」
「ナイスパスだ塔子!」
「風丸こそ!」
ブロックに来た選手を風丸とのワンツーで躱す。
「通さない!」
すると、財前の前に現れた選手が、腕に電気を纏って、電気で出来た玉を作り空に投げる。
「雷雲……?」
現れた雷雲へ向かって純白の翼を生やして飛び立つ相手。そのまま片足を雷雲の中に突っ込み……
「ゴットスパーク!」
「うわぁっ!?」
雷雲の中で雷を纏わせた足を勢いよく財前に向かって振るい、雷を彼女の近くの地面へと直撃させる。その衝撃で財前を吹き飛ばし、ボールを確保した。
「あっ!?ごめっ……」
「ドンマイドンマイ」
「なっ……!?」
「もう取り返したから何も心配ねぇよ」
ボールを奪った相手選手から速攻で奪い返す十六夜。
「居る?」
「ああ!」
そして、八神にパスを出し、自身はダッシュ。その走る先へ八神はパスを送る。
「ナイス、ワンモア」
「ここ、このタイミング!」
再び八神にパスを出すと十六夜は走り出し、そこへパスを送る八神。
「お前は行かせな……えっ?」
「反応している?ヒロト」
「もちろん!」
十六夜がそのパスを受け取ることなく、軽く跳び上がってスルーする。その先にはそれを分かっていたように走り込んでいたヒロトがいた。
「それなら実戦行こうか。行くよ!
「その名で呼ばれるのは久し振りだな、
「前言っていたアレね。オーケー、こんな機会はそう来ないだろうし、やってみますか」
「よし、ザ・ジェネシス幻の必殺技を見せようか」
そしてグランは並び立つウルビダとムーンの下へパスを送る。
「行くぞ、ムーン。合わせろよ?」
「合わせますよ、ウルビダ様?」
2人はそれぞれ6匹のペンギンを呼び出す。
「「はぁあああああああああ!」」
そのまま2人は力を溜め、同時にボールと共に12匹のペンギンを上空に向けて打ち出す。
『ペンギン・ザ・カタストロフィ!』
打ち出されたボールに対し、グランが流星ブレードを叩き込む。ボールに向かい、力が収束した後に爆発が起こる。それと同時に赤く燃えるボールと12匹のペンギンが爆発を伴いながらゴールへと突き進む。
「ホーリーゾーン!」
そこに相手キーパーが必殺技で対抗するが……
「うぐぅっ……!?」
そのシュートを止めることは叶わない。その程度の光では大災害を止めることなど出来はしなかった。
5-2。ここに来て更に点差を広げていく。
「ナイスシュートだよ、2人とも」
パンッ……3人がハイタッチを交わす。
「いやぁ……使っておいてアレだが、凄い技だな。スペースペンギンよりも素の威力が高い」
「流石、ジェネシスキャプテンが考案した最強と称する必殺技ってところだな」
「あはは……まぁ、確かに考案していたのはグラン時代の俺だし、パートナーにはウルビダとムーンを選んでいた。でも、この技を文字通りの威力を持つ必殺技として放てたのは、今のヒロトと八神と十六夜の3人だからだよ」
「リミッター解除をしたあの頃より今の方が強い。だけど、ここで満足しているわけではない。違うか?」
「違わねぇだろ。まだまだ強くなる。今居る地点がオレたちの最高地点ってわけじゃねぇ。満足したら成長が止まってしまう」
「そうだね。これはイナズマジャパンの俺たち3人が放てる技。きっと、未来ではもっと凄くなる……いや、凄くするためにも、まだまだ強くなるよ」
そして、3人はポジションへと戻っていく。その過程で十六夜が1人ずつ声をかけていき、全員がポジションにつくと試合再開。
『せ、セイントフラッシュ!』
「じゃあ、皆ーよろしくー」
「ザ・タワーV3!」
「スーパーしこふみV3!」
「ザ・マウンテンV3!」
「真アイスグランド!」
「スピニングフェンス!」
キックオフと同時に発動する何度目かのセイントフラッシュ。祈りの最中に既にイナズマジャパン側は動き出していた。
「これはこれである意味災害ね」
光が止んだ後、繰り広げられていた光景はイナズマジャパン側の必殺技による地獄絵図だった。聳え立つタワーから無数の雷が降り注ぎ、巨大な足が至るところに落ちていく。ゴール手前には巨大な山が聳え立ち、ゴールまでのフィールドは凍らされ、その氷を巻き上げるようにして巨大な竜巻がいくつも発生している。
「「「…………」」」
この光景には敵味方全員がドン引きをしていた。ここまでやるのか……そうこの災害を引き起こした元凶を見ていた。
「さぁ、君はここまでたどり着けるかな?」
(((もしかして、コイツが魔王じゃないのか?)))
しかし、そんな災害にもめげず、セインは仲間たちの祈りと神の加護を力に変え突き進んでいく。
「あの災害を紙一重で躱していくけど、それでも追いついてはいないようね」
「下手に進めないみたい。あのスピードなら一瞬で突破できると思ったけど……」
「地面が凍っているから下手にスピードを上げられない。上ばかりに気を取られると壁や竜巻にぶち当たってしまう。……とんでもないことをするね、アヤトは」
「そうですね。だからと言って、強引に破れる力もない。この災害が止むまで耐えるか、それとも攻略するか……まぁ、問題はイザヨイが手を出さず、まだ玉座の上でこの光景を眺めていることにあるでしょうか」
「玉座って……はぁ。十六夜くん、壁山くんの作った山の頂上で座っているわね」
「いつの間に……」
気付けば山の上であぐらをかく十六夜。しかし、それに気付けたのはベンチに居たものと円堂のみ。
「なるほど……周りのフォローに行くスピードが遅い。スピードが上がっているのはセインだけのようだな。うん、大体分析完了っと。まぁ、途中から遊び十割で実験していたものだけど」
そう言って十六夜はスイッチを切り替える。
「もういいよ。君たちの程度も分かったし、何より――」
「なっ……!?」
「――飽きちゃった」
地面に降り立った十六夜は、荒れ狂う災害の渦中にあるセインからボールを奪取することに成功した。
「さぁ、天使狩りを始めようか。精々、醜く足掻いてオレを楽しませてくれよ?」
そして、厄災の中で笑顔でそう言ってのけた。
お忘れかもしれませんが十六夜綾人は本作の主人公です。どう考えても主人公とは思えない発言を連発していますが、この男が主人公です。(だから闇堕ち気味って言われるんだよ)
この作品は相手側は何かしらの強化の理由がないと強化されないので、結果的にこんな可哀想なことになります。(今更)
そんな中で、この作品のセイントフラッシュという必殺タクティクスの設定を。
1.祈りの最中は動けない。
2.セインのみが速くなる。
3.持続時間は普通。徐々に遅くなるのではなく、解除されてもとに戻るだけ。
オリジナル・習得必殺技紹介
彗星ブレード 属性.風 進化タイプ.V
習得者 ヒロト
アレス版流星ブレードですね。無印版流星ブレードが火属性であることを考えると、威力が同じでも使い道はありそう。
名前の案はやまちゃん様よりいただきました。ありがとうございます。
ゴットスパーク
ブロック技 属性.風 進化タイプ.改
シュートブロック不可
モーション
腕に電気を纏い
電気で出来た玉を作る
作った後
その玉を空に投げる.すると
雷雲が発生するので
ゴットノウズみたいな純白な羽?を背中に生やしてから
雷雲の方に飛び
片足を雷雲の中に突っ込み雷を纏わせる
纏わせた後その纏わせた片足を
相手選手の方に振い
纏った雷と雷雲の雷を
ボールを持っている相手選手周辺の地面に直撃させる
そしてその衝撃で相手選手をぶっ飛ばしボールを奪う
こちらもやまちゃん様よりいただきました。ありがとうございます。
ペンギン・ザ・カタストロフィ 属性火 パートナー グラン、ウルビダ
グランこと基山ヒロトが密かに構想していたムーンこと十六夜綾人およびウルビダこと八神玲名との三人連携技。
ムーンとウルビダがボールを挟んで並び立ちペンギンをそれぞれ六羽ずつ召喚、スペースペンギンの要領で上空にボールを打ち出した後、グランが流星ブレードを叩き込む。ボールに向かって力が収束した後に爆発、それと同時に真っ赤に燃えるボールと十二羽のペンギンが爆発を伴いながらゴールに向かって突き進む。
カタストロフィの名を冠するに相応しい威力を秘めており、実現すればスペースペンギンをも超えるザ・ジェネシスの最強必殺技となる筈であった。
h995様よりいただきました。ありがとうございます。
次回、儀式を始めよう