まぁ、番外編モドキですね。
ちなみに『伝説のイナズマイレブン』の話と並行して進めます。
後、活動報告でアンケートというか質問?的なの書いてあるのでそちらも見てください。
決勝戦翌日。オレたちは雷門中サッカー部は雷雷軒を貸し切って集まっていた。
翌日の朝刊には、デカデカとオレたちの優勝したところの写真が写っている。
「やったぞぉ!」
「「「やったぞぉっ!」」」
「もう何度目よ」
「いいじゃないか!俺たちは優勝したぞぉ!」
「「「優勝したぞぉっ!」」」
笑いながら木野が円堂に言う。既にこの下りは数えるのも飽きるくらいやっている。最初の数回はオレも声を出したが次第に飽きた。
いや、よく考えたらまだ地区予選を勝ち進んだだけで、全国大会の入り口に立っただけだし。ああでも、ちょっと前の部員が足りない試合できないから見たら上出来か。
「監督!俺、チャーシュー麺追加!」
「僕、五目炒飯!」
「おう!いっぱい食べてけよ!」
全部奢りってのが凄いよなぁ。
「しかし、帝国学園も全国大会に出られるとはな」
「大舞台でもう1度戦えるんだ!ワクワクしてくるぜ!ほい、餃子お待ち!」
「やれやれ……まぁ、帝国ともう1度戦うことは楽しみだな。はい、ラーメン1丁」
ちなみにオレと円堂は何故か監督の手伝いをしています。
「あら円堂君に十六夜君。それは決勝まで勝ち進むという宣言と受け取って良いのかしら?」
「まぁ、ここまで来たら全国制覇したいし」
「え?どういうこと?」
雷門の発言を円堂は分かってないらしい。おい、お前、結局読んでねぇだろ規約書。そんな円堂を見て、雷門が説明を始めた。
「前年度優勝校と同地区の出場校は別ブロックになるのよ」
「だから、帝国とは決勝戦以外では当たらないように組まれているんだ」
そうじゃないと1回戦からまた帝国と当たっても観客は面白くないだろう。
「へぇ、また帝国と決勝戦か」
「おいおい気が早すぎるぜ」
「全くだ。帝国に勝ったって調子に乗ってると簡単に負けるぞ」
全国レベルならそうだろうな。
「でも、夏未さん。なんでそんなに詳しいの?」
「大会規約には隅から隅まで目を通したわ。ルールを知らずに慌てるのはもうこりごりだもの」
「ほんと、あの時は誰かさんがルールを知っていれば、あんなに慌てることなかったのにな」
何か言いたげな表情だが、当然オレも大会規約は既に頭の中にインプット済み。何にも言い返せないのが現状だろう。
その後、今後マネージャーの役割は雷門が事務面、音無が情報面、木野がフィジカル面をそれぞれ担当するということになった。というか雷門がそう決めた。
「にしても十六夜の昨日のシュートは凄かったな。まさか、ゴールラインからシュートを打つとは思わなかったけど」
「あはは……まぁ、ちょっと前から特訓はしてたんだよ」
「何だよ水くせぇな!俺らにも教えてくれたって良かったじゃねぇか」
「まぁまぁ」
「でも、豪炎寺もよく即興で合わせられたな」
「十六夜は、パワーシールドの攻略法を俺が確信していることを気付いていたんだろう。後は十六夜のプレーに答えただけだ」
「答えただけって」
それがすげぇっての。
そんな感じで会話に花を咲かせていると、
「あ、監督!餃子もう1皿!」
「私も追加をお願いするわ」
土門と雷門の注文が重なった。しかし、監督曰くあと1人前しか残ってないとか。
「それじゃ、夏未ちゃんどーぞ」
「夏未……
鋭い目で土門を睨む雷門。当然、
「悪くないわね。その呼び方」
「良かったな土門。……殺されずにすんで」
「だけど、理事長代理としての私への敬意は忘れないでいただきたいわ。私の言葉は理事長の言葉よ?」
この人、権力だけは凄いあるんだよなぁ……後、威圧感。
「それじゃあ理事長ならどんな言葉を
監督の一言で雷門は顔を引き締めてから、マネージャーとしてではなく理事長代理としてのエールを我ら雷門サッカー部に送る。
「今やサッカー部は雷門中の名誉を背負っていると言えるわ。必ず全国制覇を成し遂げてちょうだい!」
「おう!やってやるぜ!な!」
円堂は豪炎寺に同意を求め、豪炎寺は親指を立てて円堂に応える。
「な?」
「ああ、もちろん」
オレも短く返す。
「よーしやってやろうぜ!!絶対に全国制覇ぁぁああああっ!」
「「「絶対に全国制覇ぁぁぁああああっ!」」」
………………あっ。思い出した。
「そういや、思い出したんだけどさ」
「何だ十六夜?」
「いや……お前ら来週テストだけど、勉強してるか?」
「「「…………あ」」」
うん。今の反応でよく分かった。大体のやつが勉強してないことがよく分かった。
「まぁ、
「それに赤点を取ろうものなら補習漬けで、放課後の部活が出来なくなってしまうわ。こればかりは、サッカー部だけを優遇するわけにはいかないもの」
文武両道。いくらサッカーが強くてもバカじゃ話にならんからな。
「で、今の話を聞いて何処に行こうとする?円堂」
オレはこっそり去ろうとしたバカの肩に優しく手を置く。すると、何人かが席を立ったが、オレの笑顔を見て座り直した。
「まさか、雷門中の名誉を背負ってるサッカー部様が、サッカーしか能のないバカ集団だった。なんてことになれば大きな恥だろう。ねぇ、雷門お嬢様」
「えぇ。では円堂君以外にも赤点の不安のある人は、練習後に必ず勉強するようにしなさい」
「え?俺は確定?」
「「当たり前だ(よ)」」
コイツは昼休みや朝の時間をかけてやらねぇとマズいかもな。
「ちなみに雷門。その補習って土日はないよな?」
「補習になったことがないから一概には言えませんが、最悪、全国大会の初戦に出られないってことも考えられるでしょうね」
「それって……相当マズくね?」
こうして、円堂の戦いは始まったのだ。
「地区大会優勝おめでとう。十六夜」
「それはどうも」
夜。いつも通りの河川敷にいる。
「しっかり完成させたんだな」
「まぁ、試合中でだけど」
鬼道たちの皇帝ペンギン2号。アレがペンギン×シュートの合わせたらどうなるかのイメージを確立させてくれた。これには感謝しかない。
「でも、これで満足じゃないんでしょ?」
「ああ。まず、お前がペラーというワンクッションを挟まずに撃てたら、真の意味で完成だろうな」
そう。あの技はあの技で出来てはいる。だが、完成したかと言えば
「やはり、ペラーを介さずに別のペンギン。もしくはペラーを含めて何匹かのペンギンを、お前が同時に出せるようになるというのは必須だな」
現状、オレ自身はペラーしか出せない。ペラーが他のペンギンを何匹も出せるだけで、オレがペラー以外のペンギンを出せてない。皇帝ペンギンO……アレも、鬼道みたく最初から5匹出せれば、僅かとはいえロスをなくすことが出来る。まだまだ修行の余地ありか。…………やっぱ、ペンギン出せるのっておかしいよね?
「完成していない。まだまだ原石状態の技。磨けば強くなる可能性を秘めている」
そう。それにペンギンだけでなく、あの技はオレのキック力が上がれば更に強くなる。磨きがいのある技だ。……そういうものかな?
「で、もう片方は?」
「はっはっはっ」
まだ7割方ですはい。
「……全く。それはそうと十六夜。お前、MFに転向しないのか?お前はシュートとドリブル技を持ってるし、別にドリブルが下手なわけでもない」
「うーん。でもやっぱいいや。DFがオレには合ってるよ」
オレがしっくりくるのはDFだ。後ろから全体を見渡して、敵を分析し、敵の攻撃を止める。
「確かに。お前のディフェンス能力はかなりのものだからな。長年の練習の賜物か」
「ありがとさん。お前もドリブルとかじゃ、オレは勝てねぇよ」
「でも、今のお前なら必殺技なしなら互角に渡り合えるだろ?」
「なわけ」
(まぁ、おそらく必殺技ありにした方が十六夜は私に勝つだろうがな)
「じゃあ、やるか」
「おう」