超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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十六夜の二つ名的なのの案をいくつかもらいました。案をくださった方々本当にありがとうございます。
作者はいつもどおり皆様に決めてもらおうと思います(決して自分で決められないからではなく、イナズマウォーカーリスペクト的な感じです。本当に自分で決められないわけではありません)
アンケートを設置しておきますのでご自由に。ただ、締め切りを5月1日の6:00としておきます。
また、オーガの助っ人に関する意見の中で『他作者様のオリ主をお借りする』とありまして素晴らしい意見だと思いました。しかし、今の私に他作者様のオリ主を思い通りに裁ける自信が残念ながらありません……。ごめんなさい。動かし方を教えてくれたらやると思います(多分)その辺は個人的にメッセージでお願いします。
もしそういうことをお考えの作者様やコラボ的なのをしたい作者様がいるのであればうちの十六夜君は『借ります』ということを感想なりなんらかの方法で伝えていただければいつでもお貸しします。


決勝戦に向け ~壁にぶつかりし円堂~

 それは異様な光景だった。

 

「はぁぁああああああああ」

 

 深いため息をつく円堂。そう。あのやる気元気の塊円堂が、朝からすっかり見ないほどにまでやる気が下がってる。こんな円堂見たことない。

 

「どうしたの?その顔」

「……ダメなんだ。ダメなんだよぉ…………」

「お前の成績がか?」

「ダメって何が?」

 

 あ、無視された。と、冗談は置いといて今集まってる面子は、オレ、円堂、木野、豪炎寺、鬼道、一之瀬、風丸。で、結局何がダメなんだろうか。

 

「なあ、俺……ゴッドハンドで世宇子のシュート止められるかな」

「らしくないな。円堂。やってみなくちゃ分からないんじゃないのか?」

「そうそう。分からないなりに真正面からぶつかってくのがお前のスタイルだろ?」

「この決勝、絶対に負けられないんだ!やってみなくちゃ分からないじゃダメなんだ!分かるだろ!?」

 

 恐ろしい気迫。追い詰められてるなぁほんと。

 

「もしかして、昨日の木戸川清修戦で自信を無くしたのか?」

「無くしたっていうか、不安なんだよ。ほら、今までだって十六夜がいなかったら何点も失点していたかもしれない場面があっただろ?」

 

 …………ああ。昨日のが顕著かもな。主に2点……いや、3点分くらい?

 

「そうやって、考えてたら……眠れなくなっちゃって……頭の中、ぐちゃぐちゃで」

 

 あれ?もしかしなくともオレのせい?

 そのまま落ち込んだ状態で玄関に向かう円堂。

 

「彼、今まであんな風になったことあるの?」

「ううん、あんな円堂君見たことない」

 

 これは想像以上にやべぇかも。

 で、授業中。円堂は全く授業に集中できていない。数学の問題を当てられて、あーあ。こっちにヤバい答えがわからないって感じで見てきたが、オレは。

 

「今日もいい日差しだ」

 

 全面スルーで。日向ぼっこをしていた。

 時は流れ放課後、円堂、鬼道、オレ、豪炎寺の4人が机を囲んでる。机には秘伝書が。

 

「ごめん、遅くなった!」

 

 一之瀬と土門がやってきた。

 

「……珍しい空気だな」

「練習は?」

 

 全員の空気が重い。円堂の士気がここまでチームに……いや、正確にはオレたちにか。影響するとは。

 

「一之瀬から聞いたぞ。大分根が深そうだなぁ、ゴッドハンドのこと」

 

 円堂が机に頭を付ける。

 

「うわっ。本当に深いな」

 

 と、ここで豪炎寺が話を変える。

 

「鬼道。雷門で世宇子の力を目の当たりにしているのはお前だけだ。ゴッドハンドは世宇子(ヤツら)のシュートに通用すると思うか?」

「……分からない。俺だって世宇子(ヤツら)の力の全てを把握しているわけじゃないからな。ただ、武方三兄弟のトライアングルZ。あのシュートよりはるかに強く恐ろしいことは確かだな」

 

 え?マジ?

 

「その恐ろしいシュートを止める自信がない。そういうことか」

「ああ。昨日は十六夜と壁山のフォローで何とか止められたし、いつも、十六夜の機転でシュートは止めれることが多い。でも、決勝戦は今までにないくらい激しいものとなる。今までのようなフォローばかり出来なくなるだろう」

「確かになぁ。今までは何とかなったが、今度の奴らばかりはオレがお前のフォローに徹することができないし、出来たとしても止められる保証はない」

 

 雷門の現状が重くのしかかる。

 

「このままじゃダメだ。キーパーとしても、キャプテンとしても」

「そういや、それは。おじいさんのノート。ゴッドハンドより強い技はないのか?」

 

 そういうとあるページを開いて出してくる円堂。相変わらず読めねぇ。

 

「ここだ。ゴッドハンドより凄いキーパー技。名付けてマジン・ザ・ハンド」

 

 おい、まさかマジンを出すとか言わないよな。

 

「ここ、ポイントって書いてあるんだ」

 

 そう言ってへたくそな人のモデルの1点を指す円堂。胸か心臓か。そこがポイントらしいが。

 

「他には書いてないのか?」

「いつもの擬音語オンパレードは?ねぇのか?」

「書いてない」

 

 最悪だ。と、ここで。

 

「キャプテン!」

 

 栗松を筆頭に練習組が入ってくる。

 

「早く練習来て下さいよー!」

「皆待ってますよ!」

「決勝戦までこの勢い。止めたくないんですよねー!」

「俺たち1年、絶対優勝するって誓ったでヤンスよ!」

「雷門中はもう誰にも止められないッス!」

 

 目金、風丸、染岡も入ってくる。円堂のほうを見ると、

 

「よし!やろうぜ!今さ、作戦会議やってたんだ!な!」

 

 オレらに同意を求められたので、うなずいておく。

 

「世宇子なんかぶっ飛ばしてやろうぜ!」

「「「おーー!」」」

 

 そのまま部室を飛び出した。やれやれ、空元気だな。 

 

「円堂は壁にぶち当たったな」

「ああ」

「そうだな」

「誰でもレベルアップすればするほど大きな壁にぶつかる。乗り越え大きくなるか沈むか。……あの諦めの悪い奴がそんなに簡単に沈むとは思えないがな」

「俺たちでバックアップしていこうよ。皆でね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日の放課後。オレは豪炎寺と鬼道と一緒にいた。向かう先は鉄塔広場。そこには、タイヤを背負ってタイヤに飛ばされた円堂がいた。

 

「こんなことだと思ったぞ」

「それでマジン・ザ・ハンドがマスターできるのか?」

「無茶苦茶だな。相変わらず」

「とにかく俺にはこれしかないからさ」

 

 やれやれ。追い詰められてるからこそやってる……のか。

 

「手伝おう」

「本当!?」

「サッカー馬鹿になってみるか」

「世宇子に勝つ秘訣になるかもしれない」

「しゃあねぇな。付き合うか」

 

 円堂とオレたちの間に3つのタイヤを付けて揺らす。オレたちは交代でシュートを打ち円堂がそれを止める。シンプルだが、円堂側は、タイヤのせいで視界が悪いから難しいだろうな。

 

「来い!」

「でやぁ!」

「ふんっ!」

「おらぁ!」

 

 と、何本も打ってると、

 

「あれ?2人ともどうした?」

 

 雷門と木野の2人が円堂に駆け寄る。

 

「身体がボロボロになるわ!今すぐやめなさい!」

「まだまだ!諦めてたまるか!」

 

 はぁ。

 

「無駄だ」

「やめろと言ってやめる男か?」

「どうせ、続けんだろ?」

「おう!俺は絶対にマジン・ザ・ハンドをマスターして決勝戦を戦い抜くんだ!皆で優勝したいじゃないか」

 

 円堂は続けるようなのでこちらも蹴るのを再開する。そんな中、

 

「ファイアトルネード!」

 

 殺す気かこの人。豪炎寺の必殺シュートはタイヤを全て蹴散らし、円堂に直撃。

 

「…………こいつ生きてるか?」

「…………息はしているぞ」

「…………とりあえず無事だ」

「何やってんのよ!急いで運ぶわよ!」

 

 と、雷門先導の元、円堂を担いで雷雷軒へ。そこで氷を貰って冷やさせる。

 

「随分と無茶をしたもんだな」

「無茶じゃないよ特訓だよ」

 

 お前。全部特訓って言えばいいと思ってないか?

 で、監督によればマジン・ザ・ハンドは、監督自身にはマスターできなかった技らしい。って、そんなもんに挑戦してんのかよ。

 

 ガラッ

 

 すると店のドアが開く。客か?

 

「おいおいどうしたお揃いで」

「刑事さん!」

 

 鬼瓦刑事はやってきてそのままカウンター席に座る。定位置か?前もあそこ座ってたし。

 

「酷い格好だな」

「世宇子に勝つ為だ。なんでもないよ」

「威勢が良いのは結構だが。勝つことに執念を燃やし過ぎると影山みたいになるぞ」

「影山に?」

「……刑事さんは冬海先生に会ったそうよ」

 

 影山を追うために冬海に会った鬼瓦刑事。

 で、刑事が言うには、40年前のイナズマイレブンのバス事件から、ちょっと前の雷門と帝国の試合の鉄骨落下事件。あそこまでの不可解かつ影山の関わってそうな事件の全容を明らかにするには影山の過去を知ることが必要不可欠。

 で、肝心の影山の過去だが、影山の父親──影山東吾──は50年前、人気実力共にトップレベルのサッカープレイヤーだった。だが、円堂のおじいさん──円堂大介──の率いた若手の台頭により、日本代表から外され、試合でも負け、最後には失踪。影山の母親は病死で、独りとなってしまった。

 

「奴の中で家族を壊したサッカーへの憎しみと勝ちへの拘りに対する執念が膨れ上がっていったんだろう……」

「『勝つことが絶対。敗者に存在価値は無い』影山がよく言っていた言葉だ」

「その言葉の裏には、過去が関係している…………間違いなく影山自身の体験からその言葉は来ているな」

「勝つ為に沢山の人を苦しめてる。豪炎寺、お前もその1人」

「なに?」

 

 鬼瓦刑事の言葉に豪炎寺は反応した。当然だ。このタイミングで上がってくるとは思わなかっただろうから。

 

「……妹さんの事故も、奴が関係している可能性がある」

「「「え……!」」」

 

 ……なんとなく話に聞いてた時からそうではないかと思っていた。だって都合よく出来すぎている。木戸川清修と帝国の試合の日に豪炎寺の妹さんは事故で、豪炎寺本人は試合に出場してない。で、その試合は帝国の勝利。雷門イレブンを殺そうとした奴だ。それくらいの手、容易に使うだろう。

 豪炎寺は首からかけているペンダントを握り締めている。おそらく、その妹さんから貰ったものなのだろう。

 

「許せない……!どんな理由があってもサッカーを汚して良いわけがない!間違ってる!」

「……影山は今どこに?」

「分からん。しかし、冬海がおかしなことを言っていてな」

「おかしなことですか?」

 

 冬海の言ったのはこうだ。『プロジェクトZ』というものを知っているか。このフットボールフロンティアは『プロジェクトZ』によって支配されている。影山はサッカーから離れないし、離れられない。影山はまるで神であるかのように空から自分たちを嘲笑っている。

 

「……どうやら『プロジェクトZ』ってのと影山が空にいるというのは繋がってるらしい」

 

 それを聞いたオレたちは考え込む。

 プロジェクトZ……空。何のつながりがあるんだ?ダメだ。前から考えているがプロジェクトZのZ……最近だとZに関するものはトライアングルZくらいしか見てねぇ。

 と、ここで鬼瓦刑事は鬼道に質問する。

 

「些細なことでいい。帝国にいたお前には、空と聞いて何か思い当たるものはないか?」

「いえ、俺にはさっぱり……」

 

 結局、この話はそれでお開きとなった。影山との因縁は解けないみたいだ。いや、新たな因縁が発覚してしまったと言うべきか。




項目の順番は感想で早かった順です。特に他意はないです。

十六夜君の二つ名アンケート

  • ペンギン軍師
  • ペンギンマスター
  • ペンギンの先導者
  • 変幻自在のペンギン使い
  • ペンギンの支配者
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