超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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VS世宇子 ~圧倒的な差~

 控室でユニフォームに着替える。そして、フィールドに出ていくと超満員の観客が。え?あなたたち会場が当日になって急に変更になったのによく対応できたね。オレはそこに驚きなんだが。

 

『雷門中、40年振りの出場で決勝まで登り詰めてきたぁ!果たしてフットボールフロンティアの優勝をもぎ取ることが出来るのでしょうかぁ!?』

 

 ベンチに集まるオレたち雷門サッカー部。

 

「いよいよ始まるんだな!決勝が!皆とこの場所に立てて、信じられないくらいに嬉しいよ!俺、このメンバーでサッカーをしてきて本当に良かった!皆が俺の力になるんだ!」

「良いこと言うじゃん。円堂」

「さぁアップだ!行くぞ!」

「「「おう!」」」

 

 と、グラウンドに入ると一陣の風が、

 

『この大会最も注目を集めている世宇子イレブンだ!決勝戦まで圧倒的な力で勝ち進んできた大本命!その力を決勝戦においても見せつけるのかぁ!?』

 

 そしてアップも終わり、円陣を組むオレたち。

 

「いいか!全力でぶつかれば何とかなる!勝とうぜ!」

「「「おぉぉっ!」」」

 

 そんな中世宇子中学に運ばれてくる11個のコップ。その中身はドリンクか。

 

「僕たちの勝利に!」

「「「勝利に!」」」

 

 うわぁ。なんか一斉に同じの飲んでるけど、仲いいなぁ。

 で、整列してポジションに付く……まぁ、木戸川清修の時と同じなんですけどね。

 

 ピ──

 

『さぁ、今世宇子ボールで試合が始まった!』

 

 まずはアフロディにボールが渡る……が、

 

「動かない!?」

「舐めんな!」

「君たちの力は分かっている。僕には通用しないということもね。ヘブンズタイム!」

 

 指を鳴らした次の瞬間。アフロディはボールを奪いに行った豪炎寺、染岡の二人の後ろに居た。…………は?

 

「消えた!?」

「いつの間に!」

 

 そして、豪炎寺、染岡の居た場所に突風が起き、2人は吹き飛ばされてしまった。……はぁ?

 アフロディはまるで何でもない道を歩くかのように、ゆっくりとボールを雷門陣内に進めていく。見ると、敵チームは誰もフォローに動いていない。

 

「見えなかった」

「なんて速さだ」

 

 続いて鬼道、一之瀬の2人がボールを奪いに行くが、

 

「ヘブンズタイム」

 

 指を鳴らした次の瞬間には既に2人の後ろに…………は?

 

「僕たちは……人間を超越した存在なんだ」

 

 そして吹き飛ばされる鬼道と一之瀬。続いて土門、壁山、オレの前に現れるアフロディ。

 

「怯えるのも、この技を攻略する方法を見出せないのも恥じる必要はない。自分より上の者を眼にした時には」

 

 3度鳴らされる指。振り返るとそこには、

 

「当然のことなのだから」

 

 アフロディが居た。それを認識すると同時に吹き荒れる風。成すすべもなく飛ばされてしまう。

 

「「「ぐあああああ!」」」

 

 地面に打ち付けられた……が。マジでなんなんだ……あのヘブンズタイム。一切攻略の糸口が掴めねぇ。もう2回も見て1回体験したのにだ。

 

「来い!全力で止めてみせる!」 

「……天使の羽ばたきを聞いたことはあるかい?」

 

 神の次は天使かよ……と思っていると、アフロディの背中から6枚の白い翼が生え上昇。

 

「ゴッドノウズ!これが神の力!」

 

 純白なパワーの溜まってるボールがゴールへ突き進む……なんなんだあの技。アフロディの翼問題からツッコミ問題が始まるが、威力が今まで見たシュートの中でかなり高レベルだ。……というか本当にあの翼なんだよ!本物!?それとも偽物!?どちらにせよ人間やめてんじゃ……あ、コイツら自称神だったわ。くそ、ここまで来ちまったのか……

 

「ゴッドハンド!」

「本当の神はどちらかな?」

 

 一瞬拮抗したかと思うと次の瞬間にはゴッドハンドは砕け散り、円堂ごとゴールに刺さる。

 

『世宇子中先制!恐るべきゴッドノウズの威力だぁ!』

 

 ゴッドハンドが全く通じねぇ……が、それ以上にやべぇのは現時点でアフロディを止める手が見えねぇことだ。

 

『なんということだ世宇子中キャプテンアフロディ!雷門中に全くボールを触らせることなく先制!これが神の領域のプレーかぁ!?』

 

 円堂に駆け寄るオレたち。だが、円堂の右手はこのシュート1発で既にボロボロになっていた。

 

「すげぇシュートだった……でも、次は止める!」

「よしその意気だ!」

「次はこっちの攻撃だ!」

「点を取るぞ!」

「「「おぉ!」」」

 

 試合再開。ボールは染岡と豪炎寺が運ぶ……が。世宇子イレブンは一切動かない。

 

『ドラゴントルネード!』

 

 こちらのシュートに対し、

 

「ツナミウォール!」

「待てやこらぁ!」

 

 相手キーパーポセイドンが両手を地につけるだけで大量の水がグラウンドから出てきて壁となり、完全にボールの威力を殺した。

 ってちげぇよ!どっからその水を出したんだよ!何だ!?ここの地下には巨大な貯水タンクでもあんのか!?にしても芝が一切濡れてねぇのはどういう了見だおい!意味不明だろこいつらの使う必殺技!

 するとポセイドンは優しく豪炎寺の足下にボールを送る。そして右手人差し指でくいくいっと挑発してる。

 

『おーっと!ポセイドン!雷門にボールを渡して打ってこいと挑発!』

 

 豪炎寺から鬼道に渡し、鬼道は地面からペンギンを呼び出す。これは、

 

『皇帝ペンギン2号!』

 

 鬼道、豪炎寺、一之瀬による必殺シュート。

 

「ツナミウォール!」

 

 これもペンギンを弾き飛ばし、簡単に止めてしまった……は?だからそのツナミどっから出したし?この技を砂漠で使えば水不足解決じゃね?

 続いてボールは一之瀬へ。野郎。こちらのシュートが効かないアピールをして、オレらの士気を下げるつもりか?

 

「円堂!行ってこい!」

「おう!」

 

 円堂、一之瀬、土門の3人がトップスピードで走り一点で交わる。

 

『ザ・フェニックス!』

「ギガントウォール!」

「ふざけんなよおい!?」

 

()()()()()ポセイドンがシュートの上からこぶしを打ち付け、地面にめり込ませて止める。

 テメェ巨大化ってどうやったんだよ!今のは幻覚じゃねぇぞ!明らかにゴールよりでかくなってただろお前!おかしいだろテメェ!ビッ〇ライトか!?何処かに近未来の青ダヌキがいるのか!?

 

「これじゃウォーミングアップにもならないな」

「俺たちの必殺技がどれも通用しない!?」

 

 今度こそボールは敵陣。被り物を付けた、デメテル……だったか?

 

「ゴールには近づかせない!」

「俺たち皆で守るでヤンス!」

「キャプテンの元へは行かせないッス!」

 

 風丸、栗松、壁山の3人が向かう……が。

 

「ダッシュストーム!」

 

 デメテルの風によって吹き飛ばされる。……なんだよそれ。竜巻って言っても強すぎる。

 

「はぁああああああ!」

 

 すると、いくつかの岩が宙に浮いた……ん!?浮いたぁ!?ていうか岩なんて置いてなかったから地面から抉り取ったのか!?どうやってだよ!念力か!?超能力者か!?

 

「リフレクトバスター!」

 

 デメテルの打ったシュートは浮いてる岩に次々と当たり、当たる度に威力を高めてゆく。上右左下……

 

「しまった!?」

 

 軌道を計算する前にゴールに向かい始め、オレの横を通過したボール。

 

「ゴッドハンド!」

 

 円堂のゴッドハンドは再び一瞬で破れた。

 

『ゴール!世宇子追加点!これも物凄いシュートだぁ!』

 

 しかし、ここでダッシュストームで飛ばされた栗松が怪我をし試合続行不能に。少林と交代したが……前半10分。スコアは0対2。逆転の糸口は…………全くつかめていない。というか……ツッコミ過ぎて倒れそう……

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