超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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VSオーガ! ~曾孫現る~

デススピアーにより、半田と少林が負傷した。宍戸と影野が入るもオーガのラフプレーの嵐に試合続行不能。結果フィールドに九人しかいない。え?目金?アイツは怪我人の治療にあたってるよ。救護班ってやつ?

で、オーガの殺人級と言っても過言ではない威力のパス回しによって時には直接ぶつけられ、時にはその風圧で何度立ち上がっても何度も倒れさせられてしまう。というか、

 

「何でオレが一番狙われてん――ぐはっ!」

 

モグラ叩きかってほどまでにオレなんて立った次の瞬間には倒されてしまう。

そんなことが何度も繰り返された中、

 

「円堂守。十六夜綾人。サッカーを捨てろ」

「…………はぁ?」

 

何でこいつ急に命令してきたし?意味分かんないのだけど。

 

「見ろ。お前たちの下らないサッカーが……お前たちの言葉と情熱が、チームメイトを傷付けているのだ」

 

カチン。

 

「……俺たちの……サッカーが……!?」

「くだらねぇこと抜かすなよ……!」

 

オレは右手を握りしめ、フィールドに打ち付け体を起こし立ち上がっていく。

 

「チームメイトを傷つけてんのはテメェらだろうが……!それをよくもまぁぬけぬけとオレたちのせいにできるなぁおい」

「事実、お前たちのサッカーのせいで未来では人類は弱体化してしまった」

「なるほどねぇ、アンタら未来人か。ならいろいろと納得だわ」

 

この明らかなオーバーテクノロジーは未来なら普通の技術。なるほど。理解できた。

 

「だがな、オレたちのサッカーのせいで人類が弱くなった?意味不明なこと抜かすなよ。そんな意味不明な理由でオレたちを傷つけているのか?それなら…………もう傷つけるのをやめろ」

「その通りだ!俺たちがやりたいのはサッカーだ!狙うならゴールを狙え!」

 

すると、ボールはバダップに渡る。

 

「ここから消えろ。さもなくばサッカーを捨てろ!」

「意味不明で理不尽な二択を突きつけるんじゃねぇよ!てかどっちも従うかよ!」

 

すると、バダップは遙か上空にボールを蹴り上げる。そして、デススピアーの体制に入った。クソ、絶対止めてやる!

 

「円堂!さっきのマジンを!」

「ああ!」

 

そして力を込めている間に、

 

ピー

 

「ペラー!」

『あいよ』

 

ペンギンが計五匹召喚される。

 

「デススピアー!」

「円堂!オレを投げ飛ばせ!」

 

デススピアーが発射される。オレはすかさず円堂の魔神の右の手のひらに立ち、五匹のペンギンはオレを囲うようにして立つ。

 

「分かった!」

 

そのまま円堂の魔神は右手を思い切りデススピアーめがけて突き出す。

 

「はぁあああああ!」

 

勢いよく飛び出したオレとペンギンズ。オレは空中で体を起こして、一瞬足を引きそのまま……

 

「止めてやる!」

 

ボールと衝突したタイミングで足を突き出そうとする。

ペンギンたちもボールを止めようと必死に力を加えていく。

 

「無駄だ」

「無駄なわけがあるか!」

 

くっ……だが正直に言ってきつい。徐々にパワー負けしてしまう。クソ。だがこのまま点をやるわけにはいかねぇんだ!未来から来ようが知ったこっちゃねぇ!サッカーのせいで人類が弱くなっただなんて下らねぇこと抜かすやつに負けてられっかよ!

 

「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおっっ!!」

 

オレの背中から影のようなものが出てきたその時。

 

「って何だあれ!?なんかこっちに来るんだけど!?」

 

突如オレのとこへ飛来する青白い光のボール。

あまりのことに驚き、影のようなものは何事もなかったかのように消えた(らしい)。

そして、その青白いボールは、オレとデススピアーに当たり、フィールド中に光が溢れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~間に合った~!」

 

何が起きたか分からんが、気付けば尻餅をついてるオレ。落下したはずなのに不思議と痛みは感じない。

 

「全く。ギリギリ過ぎるんだよ。もう少し余裕を持ってだな」

 

現れたのは二人の少年。何かこっちに笑顔向けてくるが……

 

「いや、お前ら誰だよ。マジで」

 

何かバンダナつけた方は円堂に似た空気を出してるし、青髪の方は……なんて言うかオレに近い感じがする。

 

「君たちは?」

「初めまして。ひいじいちゃん」

 

……………………は?

 

「は?何だって!?」

 

………………ふぅ。落ち着けオレ。いったん整理しよう。…………よし、オレには関係ないな。そうだな。うん。

 

「あぁ、今『自分は無関係ってことにしときたい』って感じのこと思ったでしょ?薄々気づいてると思うんだけど――」

「まぁ待て。それ以上言うな。それ以上言われるもんならオレ(の胃)が死ぬ.オーケー?」

「――初めましてひいじいちゃん。オレは貴方の曾孫の十六夜レイです」

「だろうなぁ!この流れで察してたよ!だから言わないでほしかったのに…………は……はは……」

 

もうオレ死んだわ。脳のキャパシティー、胃のツッコミ容量が完全にオーバーしたわ。

 

『これはフットボールフロンティア史上前代未聞の事態です!』

 

解説さん。あえて言っておくことがあるとすれば――

 

「――でしょうね」

 

これが過去に何例もあったらこの世界から逃げ出すとこだったわ。

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