超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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VSオーガ! ~助っ人登場!~

で、まぁいろいろあった結果ひとまず試合に出ていたメンバープラスやってきた二人はベンチに行くことになった。あまりにも最初から異例すぎてタイムという形になってはいるが……

 

「俺は円堂カノン。皆と一緒に戦うために来たんだ」

 

うん。よく分からん。

 

「ひいじいちゃん。円堂守の曾孫として」

「で、オレは十六夜レイ。十六夜綾人の曾孫だ」

「ひ、曾孫ーー!?」

「もう……疲れた……」

 

もういい。早く楽にしてくれ。

 

「未来から来ただなんて……」

「信じられるか?」

 

雷門イレブンは当然こんな反応だ。そりゃあいきなり現れて未来から来ましたなんて言われてもねぇ。しかもオレと円堂の曾孫と来た。

と、ここでカノンの方が円堂にあるノートを見せる。

 

「はい!」

「……あぁっ!これ、じいちゃんのノートだ!うわっ、本物だ。俺の書いたメモまである」

「ヘソの下に力を入れるのは基本中の基本!」

「ええっ!?俺の字読めるの!?」

 

いや、お前どんだけ汚い字で書いてるの?ねぇバカなの?後世のこと考えてあげようよ。円堂語は周りの誰も読めないんだからさ。

 

「じゃあ、オレも証明すっか。ひいじいちゃん。ペラー出して」

「はいはい」

 

もう何でもいいのでレイの言うとおり召喚する。

 

ピーー

 

『呼んだぁ?』

「初めまして十六夜レイです」

「え?聞こえてるの?」

「当たり前じゃん。アンタの血筋だからね」

 

いや、ペンギンと意思疎通ができる血筋って何だよ。

 

「それに」

 

ピーー

 

『初めまして。オレはゼロです』

『どうしよご主人様。オレにそっくりなんだけど』

「どう?オレのペンギン、ゼロは」

「…………」

「ひいじいちゃん?」

「いやさ」

 

あんまり自称オレの曾孫にこんなことを言うのは酷だけど、

 

「自分の名前がレイだからってゼロって安直じゃね?」

「アンタに言われたくねぇ!アンタも大概でしょうが!」

「はぁあ!?少なくともオレは自分の名前からとってないし!」

「エンペラーペンギンのペラーってそっちの方が安直でしょうが!」

「まぁまぁ落ち着けよ十六夜」

「レイが熱くなるなんて珍しいね」

 

はぁ。まぁ、これで分かった。

 

「こりゃ、こいつはオレの曾孫だわ」

「あ、納得するんだ」

 

これ以上おかしな物が証拠として上がらないようこの議論はさっさと終止符を打って終わりにしよう。よし、終了。

 

「まぁ、信じてみる価値はありそうだな」

 

鬼道の結論。そうだな。信じてやるか。

 

「俺も信じよう」

「乗ってみるか」

 

豪炎寺、風丸も続く。

 

「信じてくれてありがとうございます」

「ずっと俺たちはひいじいちゃんたちのことを見てきたんだ。なのに肝心な時に遅れちゃってごめんね」

「肝心な時って?」

「え?もしかして今?」

「そう。この試合だよ。この試合は本来行われるはずがなかったんだ」

 

え?どういうこと?なに、本来の決勝の相手こいつらじゃないの?まぁ、確かに。そんな気はしてなくはなかったけど。

 

「この試合は円堂守と十六夜綾人からサッカーを排除するために仕組まれたんだ」

「待てやコラ。なぜそうなる」

「まぁ、未来では二人のお陰でサッカー界ではいろいろあったんだよ」

 

頼むから円堂と同レベルにしないでくれ。こいつよりは色んな意味で影響力ないから。

 

「残念だったね、チーム・オーガ!勝手に歴史を変えてサッカーを排除しようとするお前たちを……俺たちは許さない!」

「たった二人で何が出来る」

「二人じゃないさ!俺たちが遅れたのは最強の仲間を集めて来たからなんだ!」

「ああ。全く、この世界線以外の世界線から集めるのは骨が折れそうなくらいだったが……彼らなら最強の名にふさわしい」

 

え?今別の世界線って言わなかった?気のせいだよね?ね?

 

「皆!出てきてくれ!」

 

カノンが空に向かって呼びかける。すると、空に三つの光が現れた。その光を中心に空に亀裂が入る…………えぇ……?空に亀裂入れちゃったよ。

で、まるでガラスが砕けるように綺麗に砕けていく暗黒の空。砕けた空の向こうは晴天の青空。

そして、三人の人間らしき影が降りてこようとしていた。

 

「…………スカイダイビング?紐なしバンジー?」

 

と、完全に脳が逝かれて阿呆な事を言ってる中、その姿が一人ずつはっきり見えるようになってきた。

一人目の奴は、どこか雷門中のジャージに似て非なるものを着ている白髪ロングで一つ三つ編みの……女の子?

 

「未来の雷門中サッカー部所属の1年生!お星さまはボクの力!琴星(ことぼし)深苑(みその)にゃぁ!」

 

…………まぁた未来人がやって来たなぁ。なに、そんなにポンポン過去に渡れるの?この世界って。え?マジですか?タイムマシンさん大活躍ですか?というか、あんな高さからよく普通に着地できたな、えーっと琴星か。

というかいろいろありすぎてボクっ娘とか語尾についてツッコミが追いつかない件について……ってそうこうしていたら2人目がよく見えるようになったんだけどなぁ……なんか見覚えあるんだよなぁ……。

あの前髪。あの眼鏡。そして帝国学園のジャージ。

 

「あ、アイツは……!」

 

ほーら。鬼道も反応してるし、絶対あの人だよ。

 

「やれやれ………世界が違っても、あなたたちの周りには面白いことが巻き起こりますねぇ………」

 

はい。この声で確定ですね。

 

「ククク……初めまして。帝国学園の五条(ごじょう)(まさる)と申します……」

 

……なんか琴星と打って変わって登場シーンが……あ、でもアレか。『帝国学園の五条勝!』とか言ったら何というか合わないよね。ならこっちの方がいいか。

でだ、三人目がなぁ……

 

「お、おい!アイツ雷門のジャージ着てるぞ!」

 

そう。琴星とは違い。オレたちと全く()()ジャージを着ている。これには皆注目するしかない。いや、さっきから降りてきている人たちには注目するしかなかったんだけど。

 

「あ!おーい円堂ー!助けに来たぜーーー!!」

 

なんか向こうの世界の円堂の知り合いらしいな。てか、全員注目してんだから早く名乗れ。

 

「……何だよ?その目は」

 

おっと、琴星や五条を含めた全員の目線にも気付いたようだ。

 

「……やらねぇからな!?大トリだからってニチアサみたいなノリ!!恥ずかしいだけじゃねぇか!!絶対やらねーぞ!!」

 

いや、自分が大トリって自覚してんじゃん。もうほら、こっちはさっさと大トリが締めてくれって空気になっちゃってるよ?ギャーギャー騒いでないでやったら?きっと楽になるよ?

 

「雷門中所属、日本代表イナズマジャパン、斎村(さいむら)凪人(なぎひと)!!これで満足かよチクショー!!」

 

漸く着地した斎村。うん、何か彼の登場にいろいろあった気がしないでもないが、

 

「……なんか。アイツには親近感湧いた気がする」

「というか珍しく落ち着いてるな。十六夜」

「ああ、ツッコミって1周回ると冷静になるんだよ」

 

そしてもう1周回るときっと死ぬ。それか元に戻る。

 

「な、なんだ……!」

「彼らが俺たちが集めた助っ人。彼らはこの世界とは違うパラレルワールドから来てくれたんだ」

「ぱ、パラソルワールド?」

「パラレルワールド。並行世界とも呼ばれて、こことは違う『あったかもしれない世界』のこと。皆、それぞれの世界でひいじいちゃんたちとサッカーしているんだ!」

 

ああ、つまりオレが転生されてない世界ね。

 

「守にぃたち!ボクも力を貸すにゃ!」

「鬼道。それに豪炎寺。私も僭越ながら力をお貸ししますよ」

「円堂!修也!助けに来たぜ!」

 

何かいい感じだな。…………というか斎村が一瞬音無に意識を向け、その上で意図的に見ないようにしていた気がしたが……。まぁ、今問い詰める気にもなれねぇしいっか。

 

「なるほど。つまりお前たちは別の世界の俺たちのサッカー仲間ということか」

「そういうことだ修也。円堂と違って理解が早くて助かるぜ」

「なら、こっちの五条とお前は同一人物ではないと言うことだな」

「私以外にも五条勝がいるんですね、やっぱり。まぁ私はこの世界の五条勝とは些か異なった道を歩んでいますので、別人と思って頂いて相違ないかと」

「てことは、この世界に琴星や斎村はやっぱり存在してないってことだな」

「そういうことにゃ!理解が早くて助かるにゃ~」

 

さて、豪炎寺と鬼道を始め円堂以外は理解したようだ。で、なんか軽く会話している。琴星は風丸とかと。五条は鬼道。斎村は豪炎寺と円堂と。

 

「にゃ~……でも、そんなに年の変わらない守兄ぃたちって、何だかスッゴく違和感にゃ……」

「全く、いきなり連れてこられた上にオーガとは………なんか原作とは助っ人も違うし雷門に知らない子もいるし……」

「そう言えばそうだな。えっと、誰だ?」

 

と、ここで三人の目がオレを見ている。おい、曾孫たち。オレの名前伝えてないのかよ。

 

「初めまして。琴星、五条、斎村。オレは十六夜綾人。よろしく」

「綾人…………うん。覚えたにゃ!」

「ククク……よろしくお願いしますね。十六夜君」

「十六夜か……なるほど。やっぱりそうか」

 

ん?やっぱりって何が?と、思ってると、

 

「おいおい円堂。何で泣き始めたんだ?」

 

急に円堂の目から涙が。

 

「だってさ!よくわかんないけど、サッカー好きってだけでこんなに仲間が来てくれたんだぜ!?俺、すげー感激した!」

「未来だけじゃなくて他のパラレルワールドでもひいじいちゃんたちがサッカーの楽しさを皆に伝えてくれたからたっくさん良い事があったんだ!」

『うん!』

「そうなのか?」

 

頷く三人に問い返す円堂。

 

「だから皆で俺たちの現在(いま)を守ろうよ!」

 

すげぇいいこと言ったな。

 

「その言葉……信じるぜ!」

 

とここで情に熱い男。染岡が反応した。既に、上のユニフォームを脱ぎ、シャツ姿になっている。そして、

 

「俺たちの想い、全て託すぜ!」

 

ユニフォームを斎村たちに差し出しながらそう言った。後ろで頷く一ノ瀬たち。

 

「言ったろ?俺も雷門中だって」

 

そう言って斎村は着ていたジャージを脱ぎ捨てた。そして見えるのは15番の雷門中のユニフォーム。

そして斎村は笑顔を向けた。おっと、サプライズかなこれは。

 

「私は持っていないのでお借りしますね」

「皆の思い!しっかり受け取ったにゃ!」

「あ、オレにも貸してよ」

 

と、各々着替えも終わったので、

 

「円堂。円陣でも組もうぜ。気合い入れ直す意味でもな」

「それいい案だな十六夜!よし輪になろうぜ!」

 

そういうわけで円陣を組む。すると、斎村が円堂に向け拳を突き出して

 

「円堂、雷門の力……見せてやろうぜ!」

「斎村……ああ!皆の力でオーガに勝つぞ!」

『おぉっ!』

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