ガイア(ザ・ジェネシス?よく分からんし、とりあえずウルビダのチームでいっか)正式加入より数日。
施設(?)内を探検してみたり特訓したり名前と顔を一致させようと頑張ったり特訓したり寝たり特訓したり……?あれ?
「ほんとハードな生活だな」
何というか……まぁ、凄いな。うん。
「そうか?」
で、夜の時間帯。大阪のあの特訓マシンは一応全クリした。
「……頑張ったなぁ。自分」
…………本当に疲れた……。思い出すだけで涙が出てきそうだ。というか何回死を覚悟しただろう?確かにね?イナビカリ修練場でも死を覚悟した場面はあったよ?でも今回に至ってはトレーニングマシンが云々より、目の前にいる鬼……こほん。ウルビダのせいなんだよなぁ……思いつきで人を殺しかけないでほしい冗談じゃなくて。
まぁ、なんだかんだで全部クリアしたのはいいが、どうもあの特訓施設は誰かに見つかったらしく落書きされていた。何か問題があるとはいけないので正式に廃棄したそう。
とりあえず、夜の特訓はフットボールフロンティアの時みたいな感じでやるように戻った。うん。戻ったよ。
「ムーンはまだまだガイアの中では弱い。私もお前を誘った責任がある。付き合うのは普通だろ」
「とっと、相変わらず強いんだよ」
現在パス練習中……ただ、ほぼシュートの威力でやってる気がする。お陰でもらうとき痛い。ちょっと痛い。でもだいぶ慣れた。
「よし
極めつけはこれ。別にオレにとってシュート並みに感じるだけで全然こいつからしたら本気なんて出してない。…………というかガイアって凄いなぁ。
「で、必殺技だろ?」
「ああ」
今日はこいつから必殺技についての話があると言っていた。詳しい内容は知らない。
「まず、私たちガイアの連携シュートは2つ『スーパーノヴァ』と『スペ-スペンギン』だ。後者の方は私たちにとって負担が大きすぎる。だからペンギン使いのお前なら、威力はそのままで負担が少しでも軽減させる方法がないかと思ってな」
なるほど…………オレってペンギン使いなの?
「次はお前だ。まだペラー以外出せないのか?」
そうなんだよ。問題はそこなんだよねぇ……。
「もしかして、オレってペラー以外出せないのでは?」
『それは違うよ!』
そう答えたのは……ペラー!?
「ちょっと待て!?お前は呼んでねぇぞ!?」
『遂にオレの意思で出てくることが出来るようになったのだ』
……………………え?それアリ?
「ほう。遂に笛を鳴らさなくともペラーが呼べたわけか。それは凄いな」
こっちはこっちで凄いの一言で終わらせてるんですけど?いや、オレもそんなこと出来るなんて知らなかったよ?
「……はぁ。で、何が違うんだ?」
『コホン。では説明しましょう』
そう言って取り出してきたのはホワイトボード。まぁ、この際どこから出したとかはスルーしておこう。というかお前ペン持てたのな。そこにビックリだわ。
『この世界には適正というものがあります。一言で言えばペンギンを呼べるか呼べないかのことです』
「よし待て。そもそもペンギンを呼べる適正とか意味が分からんからな?」
普通はペンギンを地面から生えさせることはできません。これ常識。
『だからこの世界って言ったでしょ。で、ご主人様と姉御を含めた少数の人々はペンギンを呼び出せますが、ここで重要となってくるのが「器」です』
「器だと?」
『器というのは言い換えただけ。実態はその人の持つ容量って言ってもいいかな?』
そう言う──まぁ八神に伝えるために必要なところは書いてるんだが。あとは字が意外にきれいで驚いた──と箱のようなものを書くペラー。
『当然、人それぞれ容量の大きさは違うね。大きい人も小さい人もいるよ。で、オレらペンギンも個体によって容量を多く使うやつと小さくて済むやつがいるんだ』
例としては皇帝ペンギン2号のペンギンとペラーの喚ぶペンギンたちでは2号のペンギンの方が使う容量が少なくてすむらしい。
『個体間の違いはまぁ色々と複雑に絡み合ってるからね。気にしないでいいよ。で、肝心の姉御の喚ぶスペースペンギンたちは容量が大きいんだ。だからペンギン単体でも強い分、シュートにした時威力が出るんだけどね』
「なるほど……そんな裏事情があったのか」
『そう。で、改善方法は1つ。姉御自身の容量……器を大きくすること。受け止める皿が大きくなればいいって話だよ』
「つまり私自身が強くなればいいのか?」
『器を大きくする方法はいくつかあるからね。それももちろん1つだよ。そもそもペンギンを使う技は使用者に多かれ少なかれ負担があるんだ。その負担を何度も受け入れられるようになるには使用者のレベルアップは重要だよ』
「分かった」
ほう。ペンギン技って負担かかるんだ…………?ん?
「オレ、負担かかったことないけど?」
『ご主人様はまた別問題』
すると大きな箱の中に小さな箱を書いてそれ以外の部分を黒く塗りつぶした。
「これは?」
『ご主人様はオレを含めた10匹程度なら呼び出せるだけの器が既にあるし、負担がかからないのはオレがかけないようにしているだけ』
なるほど。ペラーのおかげか。
『で、ご主人様がオレ以外を呼び出せないのはロックがかかっているから』
「ロックがかかっている?」
『そう。普通の人はそんなロックはかかってないんだけどね。でも、そのカギを壊すことができればオレを経由しなくても呼び出せるようになる』
もちろん限度はあるけどねと付け加えたが、カギがかかっている?
「そのカギを壊すこと……一体どうすればいいんだ?」
『オレたちを認めること』
「ペラーたちを……認める?」
『ご主人様のそのよく分からない感性がどうしても邪魔をするんだ。「ペンギンを呼び出せる訳がない」って言うね。その潜在的な枷を取り払えばいいってこと』
「つまり特訓するだけではダメと言うことだな」
『そういうことだよ。特訓しても器が大きくなるかもしれないけどご主人様の使える領域は拡がらない』
なるほど…………おかしいな。まるでオレがおかしいと言われているみたいだ。
他の人たちはペンギンを受け入れている。だから自分の持つ容量をフルに使える。オレは認めていない。だから容量があってもその一部しか使えないってわけか。
「よし、諦めよう」
「諦めるな(ペシッ)」
「いった。叩くなよ……」
でも心の枷を外すか……難しそうだなぁ……。滝行でもやってみるか?
そう思いながら今日も特訓を始めるのだった。
「あ、レーゼ」
「ムーンか」
翌日。練習終わりにたまたまジェミニストームキャプテンのレーゼと会った。
立場……というか所属するチームのランクがオレの方が上ってことで練習とかでも敬語を使ってきていたのでやめるように言ってある(イプシロンにも)。まぁ、堅苦しいの嫌いだし。というか新参者だし。なんか嫌だ。
「チームのコンディションは?」
「問題ない」
あはは……すごいねぇ。
「そういや、明日だっけ?白恋中との試合」
「宣戦布告は前に済んでいる。逃げ出すか受けるかは知らない。だが奴らの行く末は決まっている」
ほんと、すごい自信だ。
「『窮鼠猫を噛む』や『一矢報いる』なんて言葉があるくらいだよ。弱いなんて侮っていたらダメかもね」
「フン。戦う意思を見せ、努力したところで所詮は『焼け石に水』。我らには及ぶまい」
「そういう慢心があるといつか足元を掬われるよ?『油断大敵』……ま、頑張ってね」
そのまますれ違って去って行くレーゼ。
白恋中ってのがどんなのかは知らない。
でも、宣戦布告してから期間が空いてる以上、もし彼らが本当に戦う意思があるのなら出てくるだろう。さてさて、
「明日は明日の風が吹く……かな」
次の日。
「よし北海道に行くぞ」
「……は?」
え?マジ?
独自設定的なタグ必要か?
まぁ、必殺技なんて独自設定の塊か(開き直り)