彼はあの試合に乱入しません(そもそも天馬の事知りませんし……タイミング良くは行きませんね)。
ここからはカオス戦です(そういえば、どのようにカオスのメンバーが選ばれたんでしょうね?)。
ムーンの活躍(?)です。
「行くぜムーン」
「君は我々に勝てるかな」
目の前にいるのはバーンとガゼル率いるカオスのメンバー。
「上等。どっちが強いか教えてやるよ」
対してこちらはオレが率いるカオスのメンバー。
今、カオスのカオスによるカオス同士の
「…………?」
いや、待て。そもそもだ。そもそもなんでこんなことになったんだっけ?ああ、確か今朝──
ドンドンドン
朝。静かに朝食までの時間を潰そうと考えていたオレに来客が……?
「ウルビダ?いや、アイツならもう少し静かだろ」
……うーん。後はグランとか?いやいや、アイツもコンコンコンって感じのノックのはず。この荒々しさ、まさか……
ガチャ
「……バーン。後、ガゼル」
やっぱりバーンだった。というか……え?君たち何の用?オレは身に覚えがないんだけど?
「助けてくれっ!」
「……はぁ?」
開口一番に救いを求められる。いやいや、何を?え?マジで分からないのだけど?
「ガゼル。順を追って説明してくれ」
「ああ。私たちが昨日、メンバー選考するって言ったのは覚えているな?」
「それは覚えているけど……」
そりゃあ昨日の今日で忘れられるような話じゃなかったし。ついでに言うと気になっていたし。
「あの後2人で考えていたんだが……正直誰を取って誰を下げるか。イマイチ分からなくなってな」
「……はぁ?どうして?」
「よく思い出してみろ。カオスでの普段の練習を」
カオスでの普段の練習?普通に連携を取る練習だったりだった気が──あれ?そんなに特殊なことやっていたっけ?
「試合形式であんまりやったことがないだろ?」
「……おぉ。そういえば」
基本的にオフェンス陣とディフェンス陣を分けちゃって練習したりしているからなぁ……なるほど。それは盲点だ。
「試合でどう動けるかも見ておきたいよね……。でも、2チームに分けるのって暫定的にはできているんじゃないの?」
「出来ていないな」
即答されたよ。いや、即答されても困るんだけど──
「じゃあ、2チームに分けて試合すれば?ほら、選考試合的な」
「それもダメだったんだ」
「はぁ?何故に?」
「昨日お前抜きの22人でやろうとしたんだが……何故かカオスの選考試合と言いつつダイヤモンドダストVSプロミネンスになっちまったんだ」
「……それはお前らを別々のチームにしたからじゃないのか?」
そりゃあ……ねぇ。想像付くんだけどねぇ。
「だが、一緒にしたとすると、言い方が悪いが相手側に纏める役目を果たせる奴がいなくなる」
……ああ、そうか。カオスだけじゃないが、基本的にエイリア学園のチームはキャプテンがチームを纏めている。その纏めるというのは、リーダー的な意味でもだし、司令塔的な意味でもだ。
例えで言うなら、フットボールフロンティアあたりの雷門。キャプテンとして円堂がまとめていたが、最悪円堂がいなくても鬼道やオレ、後は豪炎寺なんかがまとめることができ、チームとして成り立つ。……まぁ、アイツがいなくなると、結構デカいダメージになるだろうけど。
で、エイリア学園のチームはぶっちゃけガイア以外はキャプテンがいないとチームとしてまとまらないのだ。ガイア?だって、あの自由人グランがキャプテン、鬼のウルビダが副キャプテンだよ?なんとかなるさ。
「というわけでお前も参加してもらう」
「1人あぶれるやつがいるだろ?いいのか?」
「そいつは審判になるな」
いや、そういう問題じゃないと思うのだが……
「いいから行くぞっ!もう全員グラウンドに集めちまっているんだからよぉ!」
「ああっ。集めた張本人たちが遅刻となっては面目がないからな」
「待って飯は!?」
「我慢しろ!」
「終わったら、皆で仲良く食べるんだ」
「腹減ったんですけど!?」
で、グラウンドに強制連行されたオレ。何か不機嫌の人たちがいた気がしなくもないが……え?オレが大遅刻したから怒ってる?はっはっはっ。
「……理不尽だろ」
────思い返すととりあえず……。
「お腹空いたな……」
これが本当の朝飯前ってやつか。
「ムーン。ポジションはどうなさいますか?」
「ん?あぁ……」
ピ──
『はいよー』
ペラーを呼び出す。ただ、用があるのはペラーではなく……
「あ、書記よろしく」
ホワイトボードとマーカーだったりするが、まぁ字綺麗だしそのまま書記任せよう。
『……ねぇ、綾人。ペット虐待って知っている?』
お前はオレのペットじゃない……友達だろ?
『一応言っておくと、そんなことじゃ騙されないからね?まぁ、時間の無駄だしいいけどさ』
そう言いながらも渋々ではあるが、書いてくれているペラー。
さっきあんな風に格好良く2人に宣言して、試合開始的なことを言ったが……実を言うと、まだ今さっきメンバーを決めただけでポジションを決めておりません。
ねぇ、やっぱり飯食いに行こう?ねぇ。おなかが空いたよ?
「よし。さっさとあいつら蹴散らして飯食いに行こう」
食べ物の恨みは怖いからな?覚えていろよ?バーン?ガゼル?
「キーパーはベルガ。お前しかいないな」
「任せろ」
…………と言いたいんだけど、実際クララの方がキーパーに向いているんだよなぁ……言わないけど。
「で、問題はここからだ。ディフェンダー、クララ、アイキュー、ボンバ、バーラ、サトス、オレ……ディフェンダー多くね?」
「11人中6人ですか……確かに多いですね」
「確かバーン様とガゼル様がちょうどいいハンデだとおっしゃってたような……」
「まぁいい……よくないけど。ミットフィルダー、リオーネ、レアン、ヒート、アイシー。フォワード、まさかのゼロ……おい」
ふざけんなよ?ネッパーとサイデンは向こうのチーム行ったし、フロストは審判やっているし……おい。何が選考試合だ。試合にならねぇじゃねぇか。
「このチームになったのはムーンの運のなさ」
「言ってくれるなぁ……!」
クララのあまりにストレートすぎる一言に心が傷つきそうだ。
知ってるよ。ランダムにしようとか言い出したやつがクジ作ったんだからな……もちろんやり直しなしっていう条件の下で。だから、バーンとガゼルが結果を見て軽く笑っていたのをオレは知っている。
キーパー?あぁ、ジャンケンして決めた。流石にくじで片方に偏られても洒落にならん。
「そうね。でもカオスのボニトナ以外の女子がこちらにいるわ」
「11人中5人ね。ちょうどいい比率じゃない?」
「ムーンのハーレム?」
「おいムーン。妹に手を出したらどうなるか……!」
上からレアン、バーラ、アイシー、アイキューである。何かアイシーの発言がズレてるのはいいが、おいアイキュー。お前明日からシスコンって名乗れ。
「あはは……でも、本当にどうしますか?」
「各自自由でよくねぇか?」
「それだと試合にならない」
「その通りだ。だからオレがフォワードに行く。いいか?こっちはカウンター狙いで行く。キーパー、ディフェンダーの6人はボールを取ったらミットフィルダーかオレへ。ミットフィルダー、ガンガン攻めていい。指示はその都度出すつもりだが最後は各自の判断に任せるからよろしくな」
「「「了解!」」」
エイリア学園のチームのいいところはなんだかんだ言いながらも基本的に最後はまとまってくれるところ。本当にありがたい。
「行くぞ。あいつらにオレたちの力を見せつけてやる」
フォーメーションは5ー4ー1。……まさか、フォワードになるとは思わなかったけど仕方ない。やるからには勝つ。
「さぁ、
必殺技の名前に関して
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ムーンフォースのまま
-
ムーンフォースPに改名