超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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後書きに報告があります。


カオスVSカオス ~激戦の後半戦~

 後半戦も始まり白熱の試合展開だった。

 

「ムーンフォース!」

「バーンアウト!」

『ファイアブリザード!』

「アイスブロック!」

「イグナイトスティール!」

「ウォーターベール!」

「フレイムベール!」

「フローズンスティール!」

 

 片方(バーンかガゼル)が決めればもう片方(オレ)が決まるというシーソーゲーム。後半も残りわずか。得点は5ー4となっていて接戦だ。ちなみに負けている方がオレたちである。まぁ、それはいい。それはいいんだが……

 

「いや待って」

 

 現時点で得点しているのは、バーン、ガゼル、オレの3人のみ。いやいやいや。これ選考会。選考する側しか決めてないじゃん。

 というか、キーパー……もう少し止めてくれぇ……このままじゃ君たち、ジャンケンで主力メンバーかバックアップか決めてもらうことになるよ?分かってる?ジャンケンで決めるんだよ?何のための選考試合か分かんないよ?

 

「どうするムーン。このままじゃ……」

 

 そして問題がある。必殺技使用を許可してからカオスAが決め、カオスBが追いつき、またカオスAが放すという展開しかない。

 つまり、勝つためにはどこかで2連続で点を決めないといけない。

 

「仕方ねぇ……リオーネ。アイシー。アレやるぞ。ヒート。合わせろ」

「はい!」

「分かった」

「了解」

 

 とりあえずこれで1点確実に取りに行く。

 

「ボンバ!こっちだ!」

「ムーン!」

 

 ボールはセンターライン付近にいたオレに。両サイドにリオーネとアイシーが立つ。

 

「行くぞ!」

 

 リオーネとアイシーは両サイドで片足を上げてから振り下ろす。するとオレの目の前に1本の氷の道ができる。

 

『アイスロード!』

 

 この技は吹雪のアイスグランドを応用した技。単純な話で純粋に走るより速く、しかも、この道の両サイドに踏み込むと足が凍り付いて動けなくなるという特典付き。憎いね。対処法が限られている代わりに、ドリブルする側が氷の上を滑るのが下手くそだと遅くなると言う、かなりマイナスを抱えた技。

 残念と言うべきかオレにはそんな鮮やかなスケートの技術はない。しかし、

 

 ピ──!

 

「ライド・ザ・ペンギン」

 

 ペラーの上に乗り、ペラーは氷の上を滑走する。そう、この技はオレ単体ではマイナスしかないがペンギンと無茶苦茶相性がいい。だって、

 

「来いっ!」

 

 だって、センターライン付近から気付けばペナルティーエリア前にいるのだから。さすが普段から氷に囲まれて生活しているだけのことはある。

 

「行けっ!」

 

 オレは飛び降り、そのスピードのままペラーがキーパーに向かい突撃する。さながら弾丸のような速度で進むペラー。

 

「バーンアウト!」

 

 すかさずグレントが必殺技を放つ……が、

 

「なっ!」

 

 そこにボールが()()()()。グレントが灰にした?違う。その灰にするボールが存在していなかったのだ。

 

「いけっ!」

 

 オレの横でシュートを撃つヒート。ボールはそのままゴールに刺さる。

 

「カオスBのゴール!5ー5」

「あのペンギンはフェイクだったのか……!」

「ナイスだ」

「ああ」

 

 ペンギンが突撃していった。キーパーからすればそれが何らかのシュートだと錯覚する。錯覚しないで冷静にシュートか違うかを判断しようとすると、今度は間に合わない。だから、必殺技を繰り出すしかない。

 そこを突いて、飛び降りるときにボールはヒートに渡しておいたのだ。キーパーの視点的にペンギンが注目の的となり、他が霞んでいたから見えなかったのも不思議じゃないけど。

 

「まぁ、これの厄介なところは選択可能なところだけど」

 

 じゃあ、次はペンギンを無視すればいいかと聞かれればそうじゃない。オレはそのままシュートを打つことも可能。だからこのシュートは読み合いに勝たなければ止められない。

 

「フンッ。また突き放してやる」

「いいや。今度こそ逆転する」

「カオスAのキックオフで試合再開」

 

 ガゼルがボールを蹴り、ボールはバーンへ。

 

「ネッパー!サイデン!こっちもあれやるぞ!」

「「了解!」」

 

 ネッパーとサイデンがバーンの両隣に立ち、そこから猛スピードで直進する。

 すると、2人の走った跡から炎が噴き出して、その炎の壁によって1本の道が形成される。

 

『フレイムロード!』

 

 その道を走るバーン。

 この技はアイスロードの言ってしまえば対となる技。左右からブロックしようにも炎の壁が邪魔をする。

 

「バーラ!サトス!コースを塞げ!」

「はい!」

「分かった!」

 

 だが、この技の欠点ではないが炎の壁があるのはあくまでペナルティーエリアの手前まで。そのままシュートを打とうとしてもディフェンダー2人がコースを塞げばキーパーの正面にしかボールは行かない。

 

「無駄だ!」

 

 勿論。そのまま行けばの話であるが。

 バーンは急停止し、ボールを空へとあげる。

 

「アトミックフレ──」

 

 そのまま必殺技を繰り出そうとする……が、

 

「それぐらい読んでいるに決まっているだろ!」

「──何だと!?」

 

 ボールを空中で更に蹴り上げることでバーンの必殺技を不発に終わらせる。

 そのまま着地するオレたち。ボールは落下してくる……うわぁ。あれだけ高いところから落ちるボールとか威力高そうだなぁ……。

 ちらっと目の前に居るバーンを見ると……ニカッと好戦的な笑みを浮かべている。

 

「バーン!」

「あぁ!行くぞ!ガゼル!」

 

 そして、近くまで走り込んできていたガゼルと共に跳躍する……クソっ!

 

「やらせねぇぞ!」

 

 オレも2人に僅かにだが遅れて跳躍し、

 

 ピ──!

 

 ペンギンを呼び出しておく。

 そして、

 

『ファイアブリザード!』

「負けるかっ!」

 

 空中でファイアブリザードとオレのオーバーヘッドキック(ペンギン付)が激突する。

 辺り一帯に衝撃が走り、オレたち3人は吹き飛ばされる。

 

「くっ……!」

「ボールはっ!?」

 

 全員着地はできたもののボールを完全に見失った。

 

「消えた……?」

 

 見渡してみてもボールがない。

 

「フロスト。ボールはどこへ行った?」

 

 ガゼルが審判であるフロストへと声をかける。

 

「割れました」

「「「…………え?」」」

「ガゼル様、バーン様とムーンの激突の影響でボールは割れました」

 

 証拠と言わんばかりにボールの破片(?)を見せてくる…………わーお。

 

「まぁ、そこそこ古かったしな」

「仕方ねぇか」

 

 いや、古かったからとかそういう問題か?まぁ、今まで何で割れてないか不思議に思っていたけど、実際に割れたところを目撃すると……

 

「何で割れたんだろう?」

 

 逆に割れたことに疑問を抱いてしまう。答えは出ているんだけどね?何というか……頭が受け付けるのをやめている。

 

「なら、試合終了でいいな?残り時間的にもわざわざボールを持ってくる必要はあるまい」

「だな。終わってみれば同点って結果は納得いかねぇけど」

「それはこっちの台詞だ」

 

 そして何とも締まらない感じで試合終了。スコアは5ー5。

 

「じゃあ、これから選考でも始めるか」

「いや、まず飯食わせろ。朝飯食ってねぇんだぞ」

 

 オレの意見に賛同を示すメンバーがちらほら。

 

「よし、じゃあ食堂行くか」

「「「おー」」」

 

 よし。ようやく飯が──

 

「ここに居たか。ムーン」

「ウルビダ?」

「ほら行くぞ」

「へ?行くってどこに?」

「ガイアでのチーム練習だ。昨日伝えておいただろ?」

 

 ──あああああ!?忘れてたぁっ!?

 

「すまんな。コイツを貰っていく」

「ま、待ってくれ!飯が!オレのご飯が!」

「自業自得だ。バカ者」

 

 ズルズルと引きずられていく身体。

 

「だ、誰かぁ!誰か助けてぇっ!」

 

 ガイアのメンバーに助けを求めるも、全員、オレから目を背けた!?見捨てられたんですけどぉ!?

 

「ちょうどいいじゃないか」

「……え?何が?」

「ウォーミングアップは終わってるんだろ?」

 

 ウォーミングアップ?え?ウォーミングアップって次元じゃないんですけど?

 

「誰かぁ!バーン!ガゼル!この鬼からオレを救ってくれぇ!」

「誰が鬼だ」

 

 有無を言わせないような威圧感。あぁ……ダメだ。終わったなオレ。

 その日、何故かウルビダからのパスはいつもより痛かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガゼル……」

「私は……いや、私たちは何も見なかった。いいな」

「そうだな。何もなかった」

「さぁ、朝食にいこうか」

「「「はーい」」」




オリジナル技解説

アイスロード
ドリブル技
三人技 パートナー氷使い二人
二人が氷を生み出し道を作る。
残りの一人がその上をドリブルして進む。
上手い人は普通のドリブルより速くなり、ディフェンスされる前に突破可能。
下手な人は……察してくれ。

フレイムロード
ドリブル技
三人技 パートナー炎使い二人
二人が炎の壁を作り道を作る。
残りの一人が壁の間をドリブルして走る。
ドリブルする人は左右を炎の壁に挟まれているため暑い。



というわけで、後書きの報告会(飛ばしたい方はどうぞ)を始めます

1点目。サブタイトル『鬼道の推理、十六夜の特訓』にてお気に入り者数2000人超えたら~と言っておりました。既に2000人突破……どころか2200人ぐらいになってました(本当にすげぇ……)
こちらは活動報告にて募りたいと思います。何かやってほしいことがあったら言ってください。実現可能不可能など含め頑張って返信していきます。詳細は活動報告に書いておきます。
URLです。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=235325&uid=129451

2点目。必殺技に関して。感想でも面白そうなペンギン技の名前が出てきているので一層のこと活動報告に欄を設けます(ただし、ペンギン技に限る)。詳細は活動報告にて。
URLです。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=235327&uid=129451

また、先日出たムーンフォースの技の名前として、ペンギン技だから技名にペンギンつけたら?という意見をいただきました。なのでこの話の最後にアンケートをします。一応、これは4月8日まで。改名する場合は前話もしっかり直します。まぁ、強制じゃないので気楽にどうぞ。ちなみに改名案はムーンフォース(ペンギン)です。


以上2点です。
ちなみにこの一日おき投稿は2000人突破記念ということで4月一杯は続きます。
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