超次元サッカーへの挑戦   作:黒ハム

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カオスであってカオスでないチームカオス。
何が言いたいかは本編を見れば分かります。


雷門VSカオス ~emergency~

 それは雷門の面々が河川敷に集まっていたと知り、雷門に試合を申し込んだ直後の出来事だった。

 

「よし、まずはこの試合のキャプテンを決めるじゃんけんからだな」

「そうだな。行くぞ」

「え?オレもじゃんけんするの?」

「当たり前だ。ちなみに2番目に勝ったやつが副キャプテンな」

「うわぁ……いらね」

「さっさとやるぞ。最初はグー。ジャンケン」

「「「ポイ。あいこで……」」」

 

 数分に渡る激戦の末。

 

「え?オレがキャプテン?」

 

 キャプテンになりました。

 

「クソっ……!あそこでパーを出していれば……!」

 

 副キャプテンはガゼル。

 

「ッチ。今回は譲ってやるよ」

 

 無職はバーンとなった。いや、何で数分もかかったし?意味わかんないんだけど?

 

「で?会場をフットボールフロンティアスタジアムにしたのはいいけどさ。本命?サブ?どっちで行くの?」

「今回は様子見だからサブ……バックアップチームで行こうと思う」

「まぁ、最初から本命は面白くねぇからな」

「へーい。で?メンバー招集は終わったのか?」

「見ろ。しっかりいるだろ?」

 

 メンバーはオレたち3人を除くと、サトス、レアン、ボニトナ、サイデン、アイキュー、アイシー、バレン、ブロウの8人。あ、オレたちがじゃんけんしている間に居た?ゴメン。それは悪かった…………?………………ん?あれちょっと待て。

 

「おい、ガゼル。バーン。キーパーはどうした?」

「む。そう言えば。ベルガはどこへ行った」

「ガゼル様。ベルガは腕を負傷していますよ」

「負傷だと。何故だ?」

「バーン様のサンドバッグ……いえ、シュート練習の相手をしていて……」

「おいバーン。テメェやりやがったな」

「ちょ、俺も悪気はないって。というか、それ知っててグレントを呼んでおいたはずなんだが……」

「バーン様。グレントは先ほどおなか壊したとトイレに駆け込んで……」

「「「…………」」」

 

 見つめ合うオレらトップ陣。ヤバい。ウチのキーパー全滅した。クララ?あの子怖いもん。

 

「…………今から取り消せねぇか?試合」

「それが……もう雷門中は準備して現在アップ中だと情報が」

「「「…………」」」

 

 再び見つめ合うオレらトップ陣。ヤバい。これ試合中止とかできねぇやつだ。

 

「ふぅー仕方ない。最終手段だ。ムーン」

「何だよ」

「お前がキーパーだ」

 

 …………は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お決まりの光が現れ、晴れると目の前には……あぁ、いるよね。

 

 コツン

 

「何するんだよガゼル!」

「キャプテンはお前だ。さっさと言うべきこと言ってこい」

「早く試合させろ」

「……分かったよ」

 

 ……ッチ。だからキャプテンなんてやりたくねぇんだよ。

 

「エイリア学園マスターランクチーム、カオス。(今回なぜか)キャプテンのムーンだ」

「十六夜……!俺たちは本当に戦わないといけないのかっ!」

「その通りだ。オレはお前らの敵だ。…………遠慮なんてしてくれるなよ?雷門」

「分かったよ……。たとえお前が相手でも俺は……俺たちは!お前たちを絶対に倒してみせる!」

「いい試合にしよう」

 

 両チームポジションに着く……。

 

「なっ……!」

「十六夜がキーパーだと?」

 

 驚かれているなぁ……うんうん。その気持ちよく分かる。だって、1番驚いているのオレだから。

 

『お待たせしました!エイリア学園マスターランクチームのカオスと雷門中の試合が今行われようとしています!何と!カオスのキャプテンは元雷門中のあの十六夜です!ポジションもキーパーと一体何が起きているのでしょうか!』

 

 よし。あの実況は無視だ。……というか、なんで誰もムーンって呼んでくれないの?さっきから正体がバレすぎてつらい。

 ポジションはGKがオレ。DFはアイキュー、アイシー、サトス。MF、ブロウ、レアン、ボニトナ、サイデン、バレン。FW、ガゼル、バーン。……一言言おう。やっぱりオレがキャプテンでキーパーなのはおかしい気がする。分かってる君たち?シュート撃たれて失点しても文句言わないでよ。

 

 ピ──!

 

 試合開始のホイッスルが鳴り響く。雷門のキックオフで試合開始。ボールは豪炎寺が持ち……

 

「…………え?」

 

 あっさり抜かれるバーンとガゼル。いや、抜かれるというか……

 

「なんだこいつら?」

「動かないだと!?」

 

 動いてないんですけど!?何やってるの君たち!?腕を組んで棒立ちしている場合かよ!……まぁいい。きっとMFは止めるために動いて──

 

「こいつらウチらのこと舐めとんのか!」

 

 ──動いてくれよ!?あ、レアンがこっち向いて来た。おーディフェンスに──

 

「……(グッ)」

 

 いや、何作戦通りって感じで言ってるの?作戦?聞いてないですけど?

 

「ウチが決めたる!」

 

 ボールは浦部に渡る……そしてディフェンス陣は……うん。動かない……やめてくれ?本当にやめてくれ?

 

「ローズスプラッシュ!」

 

 そして浦部が必殺技を放つ……と、同時にバーンとガゼルが前線へと走り出す。

 

「……あーそういうこと」

 

 理解した。理解したけどさぁ……。

 

「そういうことは前もって伝えるのが普通だろうがぁ!」

 

 オレは怒りを込めながらボールを上に蹴り上げる。シュート?ガイアの奴らの強いパスとそんなに変わらんかった。アイツらが凄いのかこっちが大したことがないのか……まぁいい。

 

「マズい!戻れ!」

 

 鬼道はこれから何をしようとしているか分かったようですぐさま指示を出す。元々雷門にいたメンバーは察することが出来たようで備える動きはしているが、生憎加入メンバーは咄嗟の事過ぎて対応が追いついていない。

 まぁ、その一瞬が命取りなんだけど。

 

 ピ──!

 

 オレは10匹のペンギンを呼び出し、シュート体勢に入る。

 

「皇帝ペンギンO改!」

 

 蹴り上げたボールが落ちてくるのと同時に必殺技を放ちシュートを打つ。

 

「止めるッス!ザ・ウォール!」

 

 壁山のザ・ウォールが発動する……が、

 

「うわぁあああああっ!」

 

 止められず吹き飛ばされてしまう。そして、そのままボールはゴールに……

 

「ナイスパスだ」

 

 ……向かうが、そこに追いつく1人の影。

 

「バーン!」

「おうよ!」

 

 そして、追いついたガゼルは弱まったシュートを蹴り上げ、ボールとペンギンたちは空へと飛んでいく。

 

「喰らえ!アトミックフレア!」

 

 そこに跳躍していたバーンの必殺技、アトミックフレアが炸裂する。これによりペンギンはその姿を炎へと変え、突撃していく。

 これぞ皇帝ペンギンFって感じかな?

 

「正義の鉄拳!」

 

 グングニルを止めた円堂の正義の鉄拳。だが、この技には敵わず、拳は炎によって燃やされ、ボールはゴールに刺さった。

 

『ご、ゴール!何と十六夜の超ロングシュートにガゼル、バーンの連携でシュートチェイン!開始1分!カオスにゴールを奪われてしまった……』

 

 とりあえず1点取ったことはいいんだけど……

 

「ガゼル!バーン!聞いてないんだけど!?」

「フッ。奴らの度肝を抜くためにやったんだ」

「ちげぇよ!?やるなら事前に伝えとけよ!」

「よく言うだろ?敵を騙すにはまず味方からって」

「ゴールキーパー騙しちゃダメだよね!?」

「まぁいいさ。我々の強さをここから見せつけてやる」

 

 ……これ、点が決められていたら恐ろしく間抜けだったと思う。

 

「鬼道。今のは……」

「ああ。木戸川清修の時と同じだな。十六夜の超ロングカウンターシュートで意表を突く」

「しかも、俺たちが反応すると分かってシュートチェインをしてきた」

「どうやら本当にアイツは容赦しないつもりらしいな」

「なら、俺たちも全力でやるだけだ!次は絶対止める!」

「よし!まずは1点取り返すぞ!」

「「「おー!」」」

 

 どうやら向こうも気合いが入ったみたいだ。まぁ、全力でやらなきゃ意味がねぇからな。

 雷門のキックオフで試合再開。が、再びFW、MF陣は動かない……は?

 

『おぉっと!?カオスのメンバー!先ほどと同じで動かない!これは撃ってこいと挑発しているのかぁ!?』

 

 してねぇよ!?撃ってほしくねぇよ!?特に豪炎寺なんて打たれたら止められる気しねぇよ!?

 

「豪炎寺に回せ!」

 

 さっすが鬼道だな!よく分かってるじゃないか!

 

「分かった!」

 

 ボールは浦部から一ノ瀬、そして豪炎寺に渡る……

 

「計算通り」

 

 ……ところでアイキューがカットした。

 なるほど。今度は先ほどの反省を踏まえて豪炎寺に回すだろうからそこをカットすると。浦部が打っても止められることが実証できたからいいと……って心臓に悪過ぎだわ!シュートが来ると思ってヒヤヒヤしたぞ!

 

「ボニトナ!」

「レアン!」

「ガゼル様!」

 

『あぁーっと!カオスの速攻!素早いパス回しでボールはガゼルのもとに!』

 

「喰らえ!」

 

 そしてそのままシュートを打つガゼル。しかし、

 

「ザ・タワー!」

「ザ・ウォール!」

 

 塔子と壁山のダブルブロックを前にタダのシュートでは破ることができなかった。

 しかし、狙い通りに止めたわけでもなく、ボールは大きく観客席のところまで飛んでいく。

 

「あーあ、誰かボール取ってこないといけないのかぁ」

「ムーン。お前行ってこい。飛べるだろ?」

「そうだな。時間短縮だ」

「えぇー……止められたのお前だろ」

「フン。次は決めるさ」

「安心しろ。次も決めてやるから」

「はいはい。……仕方ねぇなぁ。じゃあちょっと、いって──」

 

 と、ペンギンを呼ぼうとしたタイミングでボールがコートに帰ってきた……え?怪奇現象?

 さらに、スタジアムの上から人影が舞い降り…………え?嘘だろ?

 

「ああ!」

「アフロディ……だと?」

 

 世宇子中のキャプテン、アフロディが姿を現した。

 何でお前が……いや、一体……お前は何しに来たんだ?




早いですがアフロディさん登場です。
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