ISfA~インフィニット・ストラトスフォーアンサー   作:穴掘り屋の妖精

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鈴の出番です。そして新たな苦難に苛まれる一夏…


第八話 織斑一夏の受難2

「織斑くんレイくん、おはよ~。ねぇ、転校生の噂聞いた?」

 

朝、席に着くなりクラスメイトに話しかけられた。

 

にしても、なんで一夏は苗字で俺は名前なんだ? あ、長いからか

 

「転校生?今の時期に?」

 

「聞いてないなぁ」

 

なぜ4月に転入なんだろうか。普通に入学すればよいものを

 

「そう、なんでも中国の代表候補生なんだってさ」

 

「ふーん」

 

「中国の代表候補ねぇ」

 

代表候補生といえば

 

「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

 

確かにそれもありうるだろう。他国の代表候補がIS学園に入学したとなれば

 

自国の代表候補を送り込んで程度を測ろうとするのは十分に考えられるし、

 

一夏のこともある。それらの情報を遅れて掴んだ為に遅れたのだろう。

 

「このクラスに転入してくるわけではないのだろう?騒ぐほどのことでもあるまい」

 

自分の席にさっきまでいた箒が気付けばそばにいた。

 

「どんなやつなんだろうな」

 

「む…気になるのか?」

 

「ん?ああ、少しは」

 

「ふん…」

 

IS学園への転入生となれば当然女子。他の女子が気になるといえば機嫌を損ねるのは当然か

 

「今のお前に女子を気にしている余裕はあるのか?来月にはクラス対抗戦があるというのに。」

 

「そうだな、仮にもお前は俺達の代表として戦うんだ。そう簡単に負けてもらっては困る」

 

「そう!そうですわ、一夏さん。対抗戦に向けてより実践的な訓練をしましょう。ああ、相手ならこのわたくし、セシリア・オルコットが努めさせていただきますわ。」

 

実戦訓練か、それも必要だな。

 

「よし、俺も相手をしてやる。やるからにはみっちりしごいてやるから覚悟しろよ?」

 

「まあ、やれるだけやってみるか」

 

「やれるだけでは困りますわ!是非とも勝っていただかないと!」

 

「そうだぞ。男子たるものそんな弱気でどうする」

 

「死んでも勝って来い。敗北など許さんぞ一夏」

 

「織斑くんが勝つとクラスみんなが幸せだよ~」

 

そういえば某夢の国のフリーパスが優勝したクラスの賞品だったな。

 

これはますます勝ってもらわないと。まだ行ったことないんだよな。

 

「織斑くん、がんばってね!」

 

「フリーパスのためにも!」

 

「今のところ専用機持ってるクラスの代表って一組と四組だけだから余裕だよ」

 

一夏は「おう」とだけ返事をする。

 

「―その情報、古いよ」

 

誰だ?教室の入り口のほう顔を向けると見知らぬ少女がそこにいた。

 

「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には優勝できないから」

 

ん?まさか例の中国の代表候補か。となれば専用機ももってるだろうし…

 

すでに代表が決まっていたはずだが無理やり代わってもらったのか?

 

「鈴…?お前、鈴か?」

 

「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」

 

こいつが… なんか格好つけてるがすげぇ似合ってないな

 

「何格好つけてんだ?すげえ似合ってないぞ」

 

いいやがったよ。本当、デリカシーねぇなこいつ

 

「んなっ…!?なんてこと言うのよアンタは!」

 

「おい」

 

「なによ!?」

 

バシンッ! 聞き返した鈴に痛烈な出席簿アタックが炸裂した―鬼教官のご登場である。

 

「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」

 

「ち、千冬さん…」

 

「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」

 

「す、すみません…」

 

どうやら織斑姉弟とは知り合いのようだ

 

「またあとで来るからね!逃げないでよ一夏!」

 

なんだ、デジャヴが

 

「さっさと戻れ」

 

「は、はいっ!」

 

二組に向かってもうダッシュする鳳

 

なんだ?一夏にかっこつけてなにがしたかったんだろうか

 

(…ああ、なるほど。一夏も罪作りな奴だな)

 

「あいつ、IS操縦者だったのか。初めて知った」

 

一夏も彼女がIS乗りであるこは知らなかったようだ。

 

「…一夏、今のは誰だ?知り合いか?えらく親しそうだったな?」

 

「い、一夏さん!?あの子とはどういう関係で―」

 

そのほかクラスメトから質問の集中砲火が一夏に浴びせられる

 

バシンバシンバシンバシン!

 

「席に着け、馬鹿共」

 

織斑先生の出席簿が今日も火を噴いた。

 

なんで俺まで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前中だけで箒とセシリア、山田先生に注意五回、織斑先生に出席簿三回を喰らっていた。

 

どうも凰と一夏の関係が気になって仕方がなく、授業に集中できてないようだ。

 

(…昼飯か、なんか鳳と一夏がらみで巻き込まれそうだから一緒に食堂に行くのは辞めておこう)

 

と、言う訳で部屋に戻って昼食をとることにした。

 

(…カップラーメン、カップラーメンはと…あった)

 

こういうときの為というわけではないがカップ麺や携帯食料など保存の利くものは常にストックしている。

 

「私はとんこつがいいな♪」

 

どれにするか吟味していると突然背後から声を掛けられた

 

「なんで、部屋にいるんです?楯無先輩」

 

「それはレイ君もじゃないの~?」

 

「今日は面倒なことに巻き込まれそうだったんで逃げてきただけですよ」

 

「面倒なこと?それって鈴音ちゃんのこと?」

 

「ええ、さすが生徒会長。耳が早いことで」

 

「当然よ、生徒のことはみんな把握しておくのも会長の仕事だもの」

 

「うわ、面倒臭そう」

 

全学年の生徒を全て把握するなんて面倒臭くてしょうがないだろうに

 

「で、先輩はなんでここに?」

 

「レイくんが寮に戻ってくのを見かけたから」

 

「だからといって別に付いてこんでも」

 

「いやぁ、だって気になるじゃない」

 

なにが気になるんだか

 

「で、とんこつですか?」

 

「うん、それがいいな」

 

「はいはい、分かりましたよ…」

 

とんこつラーメンと坦々麺をとりだしお湯をそそぐ

 

「そういえばこの学園の生徒会長は生徒の長であると同時に最強なそうですが?」

 

「あは、私の実力が気になる?」

 

「ええまぁ、最強って言うほどですから」

 

「じゃ、放課後アリーナで模擬戦してみようか?」

 

「今日は一夏の特訓があるので明日でもいいですか?」

 

「うん、いいよ」

 

「それじゃ、明日で」

 

最強と呼ばれるほどの実力、気になっていたところだ。

 

そうこうしてる内に3分経った

 

楯無先輩とともに他愛もない話をしながらカップ麺をすする

 

たまにはこんなのも悪くはないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後の第三アリーナ。一夏の訓練に付き合いに来たのだが、そこには思わぬニューカマーがいた。

 

「な、何だその顔は…おかしいか?」

 

「いや、その、おかしいっていうか―」

 

「篠ノ之さん!?ど、どうしてここにいますの!?」

 

「お、訓練機の使用許可が降りたか。これで箒も加われるな」

 

教えられる人間は一人でも多いほうがいい

 

様々なアドバイスを受けられるからな。

 

(だが、あの擬音が果たしてアドバイスになるのか… まあ剣道の全国大会で優勝するほどの腕だ、格闘戦のコーチにはうってつけだな。IS以前に自力が必要だ)

 

「くっ…。まさかこんなあっさりと訓練機の使用許可が降りるなんて…」

 

まあ、一夏と二人きりで今まで訓練をしてきたから、他の女がいるのは面白くないのだろう。俺は男だからノーカウントとして

 

「では一夏、はじめるとしよう。刀を抜け」

 

「お、おうっ」

 

やる気満々だな

 

「では―参るっ!」

 

―とそこにつんざく声

 

「お持ちなさい!一夏さんの相手をするのはわたくしでしてよ!?」

 

「ええい、邪魔な!ならば斬る!」

 

「訓練機ごときに後れを取るほど、優しくはなくってよ!」

 

箒の袈裟斬り。それをあらかじめ展開していた近接ブレード《インターセプター》で受け流すセシリア。剣戟の勢いを利用して間合いを取り、スターライトMk.Ⅲを放つ

 

―おい、一夏そっちのけで戦闘始めんなよ… 訓練はどうすんだ?

 

「はああああ!」

 

「甘いですわ!」

 

はあ、待ってても埒が明かない

 

「おい、一夏。放っておいて訓練を始めるぞ」

 

「そ、そうだな…」

 

待っていたら日が暮れるので二人で訓練を始めることにした

 

「一夏!」

 

「レイさん!? なにを勝手に!」

 

「何をって…なあ?」

 

「待っててもしょうがないし先に二人で始めようと言う訳だが」

 

「男性同士で…不潔ですわっ!」

 

「一夏おまえ…」

 

「どうしてそうなる!?ただの訓練だろうに!」

 

「ほ、箒!?何を勘違いしてんだ!?」

 

なんだか分からんが俺も巻き込まれた

 

ちなみに俺にそういう趣味はない。

 

数分後…2on2のIS戦が繰り広げられ、最後に立っていたのは自分だけであった。

 

 

 

「んじゃ、今日はここまでだな。おつかれさん」

 

「お、おう…」

 

「まったくなんだったんですのあれは…」

 

「………」

 

ちなみに途中で面倒になったのでアサルト・アーマーをぶっ放して一夏もろとも吹っ飛ばした

 

「ま、隠し玉ってところだな」

 

適当に答えてピットにもどる。

 

 

ピットに戻ると―

 

「おい、鳳。なんで隠れてんだ?」

 

ロッカーの陰からツインテールの片側が見えていた。

 

「べ、別に隠れてたわけじゃないわよ。ていうかアンタは?」

 

「レイ・スティンガーだ。ISを動かせる2人目の男だよ、公になってないが」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「驚かないのか?まぁ、一夏もそうだしな。そういえば一夏ならもうすぐくるぞ」

 

「べ、別に待ってたわけじゃ…」

 

「ここで誤魔化しても説得力ないぞ? 邪魔になりそうだから俺はとっとと消えるとするかね」

 

「あ…ありがとう…」

 

「礼には及ばないさ、じゃあな」

 

そう言ってロッカールームに入り着替えを済ませて部屋に戻った。

 

(やはりそうか…モテるなぁ一夏、うらやましいよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は半分オリ回になります。

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